第7話「智を司る蛇」〈11〉刀鬼王の遺跡☆案ずるよりも生むが易し
(*´꒳`*)遺跡編の前編です。前・中・後の予定、
今回は文章増量の詰め込みすぎで行きますw
遺跡に突入です…の直前まで(*´∇`*)
第7話「智を司る蛇」〈人間の本当の価値は、すべてが上手くいって満足している時ではなく、試練に立ち向かい、困難と戦っているときにわかる〉The ultimate measure of a man is not where he stands in moments of comfort and convenience, but where he stands at times of challenge and controversy
草創歴0444年5月24日〈11〉
足取りは重い。
歩み続ける彼等の顔に生気は見られない。明日をも知れぬ身とは言え、一縷の望みにしがみ付き、この険しい山脈を横断しようと言うのだ。
そもそも、何から逃れようと言うのか?彼等、残党の端役に詳細な情報は伝わっていない。しかし不文律として「三巨頭」の命令に逆らう事は禁忌とされていた。
彼等は「北の雪原迷宮」に拠点を置いていた、とある貴族連名の慈善団体だと言う。
その後援者は「レグ侯爵家」と言うのだが、「ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)」国内に影響力を持つ有数の人物だと言う。ならば何故に人目につかぬよう、このような針葉樹林をさまよい歩かねばならないのか?
考えてみれば、腑に落ちない点が多々ある。
「お嬢様…やはり、彼等は怪しいですね。」
「これ、フランク。確証もなく断定してはなりませんわ。」
揺れる馬車の中で、優雅にも午後の紅茶をたしなむ可憐な少女は、窓の外の景色を見上げて「ふう。」とため息を吐く。
対面席で給士役に勤しむ執事は、「面目ありません。」と謝罪の相槌を打ち、優雅な素振りで白磁の皿を並べ始める。
色とりどりのクッキーと繊細な形状の飴細工が並ぶ。どれも執事の手作りである。
「まあ、相変わらず素敵ね。」
「ありがとうございます。湯が冷めたようですね。茶葉を取り替えましょう。」
場違いこの上ないことに、彼等だけは平常運転である。
御者役の「ペタオ・スィネフォ」は独り言ちた。人の苦労も知らずに…と。
山脈地帯に入ってしまえば、馬車では進めぬ事を理解しているのだろうか?
そんなペタオの前に、「偶像乃巫女」の伝令兵が割り込んできた。馬車を引く「鷲馬」が威嚇の声を上げ、伝令兵は恐怖に硬直する。
「急に割り込むとは何事かっ!?貴様、所属と階級を言え!貴様では話にならぬ、上官を呼べ!!」
言ってから昔の癖が出て焦る御者。しまった。今はただの御者役であった事を失念していた。
「むっ…ゴホンっ。何用かっ!?」
伝令兵も疲れきった顔をしている。この強行軍である。
「…は、はひぃ!三巨頭のヤスキ様より、ここより進路を北北西に変えるとの指示が出ております!」
これは異な提案である。
彼等の避難拠点の最寄りは、進路を北北東であった筈。
聞けば「遠見の呪法」にて、付近に集落らしきものを発見したらしい。
だが、このような人も近寄らぬ場所に集落などと、それは亜人種の集落なのではないか?彼等は一体、どうする気なのか?まさか、掠奪をする気ではあるまいな?
疑念が頭をもたげる。
「ペタオ、彼等の指示に従いなさいな。私たちはあくまで彼等の客人ですわ。」
馬車の窓を開け、心地良い言葉で囁くのは「クリストル・ナーセシス・フランソワーズ」。まあ、決めるのはご主人様である彼女なのだから、構いはしないのだがな。
「了解しました。」
だが彼等は知る。その疑念がもたらす破滅の道を…。
そんな馬車の中でポツリと、可憐な少女は呟く。
「案ずるよりも生むが易し…何とかなりますわ。きっとあの方が助けてくれます…ポッ。」
◇ ◇ ◇
「北の雪原迷宮」の入り口、氷穴から悠々と姿を現した偉丈夫の姿に、彼等は震撼した。
しかもその黒衣の偉丈夫は、騎馬に座したまま踊り出でると、その片手に持ち上げた獲物を軽々と放り投げる。
「こ…これは…まさかっ、人喰獣!?」
「人喰獣」と言えば、ギルドでも「A+級」の魔物に分類される存在。
それがズタボロに切り裂かれ、絶命しているのだ。
この「北の雪原迷宮」を根城とする傭兵 組織と言えども、たった一人で仕留めるには困難…と言うよりも、この規模の迷宮ならば「迷宮主」であると言われても納得する巨大さであった。
その体長5メートルに愕然とする傍観者達。
「あっ、あんた、なにもんだ!?」
驚愕に震えながら、そう尋ねる古株の傭兵。その男の顔には斜めに傷が走っていた。
「…私の事は気にするな。だがすまぬな…この迷宮は私が踏破した。」
魂に響く声とはこの事か。
それは有無を言わせず、真実であると納得させる。
男は直感した。この「黒衣の傭兵」は本物であると。
その直前に起きた、魔物達の脱走劇…それはこの「黒衣の傭兵」の仕業であると。
そして「黒衣の傭兵」は何も求めず、振り返ることもなく去って行った。まるで一陣の風の如く…。
男は思った。男は「雪ウサギ」を狩ることに命を掛け、そしてこの顔の傷を付けた「雪ウサギ」を追い続けた。
男もまた、その「雪ウサギ」の左眼に傷を付けた。だが、勝負は未だつかず仕舞い。
そんな自身の葛藤など、なんとちっぽけなものであろうか、と。
そうだ、故郷に帰ろう、と。
「黒衣の傭兵」もとい、その頭脳役の「金魚ちゃん」は溜め息をついた。
何でこんな事をしなければならないのか?と。
『ふぅ、しんどいですっ。』
「コン!」
慰めてくれるのは子狐天使ちゃん。涙が出ちゃう。
「ブヒィィ〜ン。」
黒馬の大嵐さんが言う通り、あの「北の雪原迷宮」から注目を逸らす為にも、必要な手段である事に間違いはない。十分に注目を引いた事は間違いないわ。置き土産 (人喰獣)もしてきた事だしねっ。
それにしても大嵐さんの馬鹿力は凄い…あの人喰獣を口に咥えて、ここまで運んできました。ズルズルって。
でも大嵐さんって、ご主人を盲目的に信仰してるっぽい面がある。眷属にはそう言う人(?)が多い。
…いろんな意味で不安です。
「メェ?」
…彗星君はその第一人者よねっ?
『もう薔薇の香気はいいですのぉ?』
そう言えば、十分に迂回して人目は避けている。
見た目を欺く為にも必要不可欠なのが、この「お花ちゃん」である。高位花霊族の天王花だけあって、その幻惑はそう簡単には破れない。
『そう言えば十分ですっ。急いで合流地点に行きましょう。』
「ブフゥン。」
大嵐さん、相づちを打って駆け抜ける。まさに黒い疾風。この速度にはさすがの私も追い付くのに必死。ちょっと待ってっ!
あっ、お花ちゃんと蝶々ちゃんが危ない。って言うよりも、熟睡する蝶々ちゃんを落とすまいとお花ちゃん頑張るの図式。いつもの光景ねっ。
さて、戻ってきたのは雪原地帯の中腹「雪の渓谷」である。
その渓谷の中央付近に人目を避けるように裂け目があった。
人一人が辛うじて通れる程度の裂け目であり、ギシギシと氷壁が軋む。まるで氷竜の顎門のようだ。
更に、その地の底は見通しのきかぬ漆黒の闇。そして吹き荒ぶ冷風が肌に突き刺さり感覚を奪う。
常人ならば、ここから侵入するなど想像だに出来ぬ。そんな無謀な計画を…まあ、ご主人は普通にここから堕ちたらしいけど、さすがねっ。
それが「北の雪原迷宮主」の最下層に繋がっているなんて誰も気付かないし、危ぶな過ぎますっ。普通に堕ちたら100%死にますねっ。
「メッ!!」
やる気満々の彗星君。大嵐さんの背中から飛び降り、その勢いのまま裂け目に突入する。
ゴリゴリゴリッ!と地響きを立てながら、巨大化して穴掘り開始。
裂け目の拡張作業である。凄まじい速度で掘り進む。
「コン♪」
掘削された氷の通路の氷壁は鋭い。子狐天使ちゃんは「天火」でその壁を炙ってツルツルのピカピカに加工。
更に、所々に天火の照明を設置する手際の良さ。
これなら、私を含めて大嵐さんも安全に降りて行けますねっ。
ちなみに、お花ちゃんと蝶々ちゃん姉妹は見張り役で地上に居残り。とは言え、吹雪の最中の雪原なので、誰も近付きようもないけれど。
勿論、私達の周囲は「水精の鎧鱗」で障壁を張っていたし、お花ちゃんってもはや万能だから何があっても平気な感がある。天然さんだけどねっ。
掘りすすめる事、3時間弱。距離にして500メートル程突き進んだところで、先頭を行く彗星君が小型化して元の毛玉のモコモコに戻る。
『あら。この直ぐ下って事なのっ?』
「メェ〜♪」
追い付いた私達に彗星君が駆け寄る。あとは任せたって顔だ。
とは言え氷の岩盤…ヒヒィン!と大嵐さんは一鳴き上げて、その蹄で踏み抜いた。一撃で粉砕である。貫通である。
《大嵐は能力〈貫通〉(NEW)を獲得しました。》
砕け散る氷の雨が地底湖に降り注ぐ。それは広大な泉。
火蜥蜴爺さんこと「原初」がやらかしてしまった結果である。
ピョーンと地底湖を飛び越え、彗星君がご主人に飛びつく。
「おお!彗星!良い子にしてたかっ?寂しかったか?ヨシヨシ。俺も寂しかったぞ〜。」
モシャモシャに撫で回し、癒され顔のステリアス・シーヴァ。
ご主人は何故か彗星君に甘い。猫可愛がりである。
私と大嵐さんは続いて地底湖を渡るけど、それにしてもこの地底湖の水…とても神聖な気配を感じるわねっ。
この「北の雪原迷宮」そのものの生命力と言って良いぐらいに…そんな感慨にふける私に、ビシッとご主人が指を突き付ける。
「遅いっ!!いつまで待たせる気だ!」
ああ、そうそう。こう言う人だったわねっ。
『これでも精一杯、早く来ましたっ。ちゃんと50階層で発見した目ぼしいものも確保してありますっ。』
「ふむふむ。そうか、さすがだな金魚ちゃん。でかした!」
何がさすがなのか分からないが、ちゃんと秘密結社の拠点は潰して通路を粉砕。埋め尽くしてある。
51階層は私の聖水で満たしてあるし、実質的に通行不可能。事実上の迷宮最下層の出来上がりである。ここは100階層だけどねっ。
「雪ウサギ達の安住の地を作る為にも、必要不可欠な案件だったからな。いやあ、御苦労さん。」
当然ですと言わんばかりに大嵐さんは鼻息が荒い。
で、気軽に褒めるのは良いんですけど、それは置いておいて、雪ウサギ?
ご主人の後ろにズラリと並び列を作る白毛の魔物は一体、何匹いるのかしら?100匹以上はいるわよねっ?
って言うか、なんかまた厄介な眷属を増やしていそうな気がするんですけどっ。
例えば、ご主人の周りをプカプカ浮いてる羽根が生えてる光(?)とかっ。
『これ、ちゃんと説明せねば困惑しておるじゃろうが?』
火蜥蜴爺さんこと「原初」が助け舟を出す。
「あん?察しろよ。」
頭に彗星を乗せ、ステリアス・シーヴァは無茶振り。
「とは言え、まあ俺の配下になる事になった雪ウサギの革命派300人だ。ここから別の場所に移住させるぞ。」
…え?どうやって?
『ふむ。つまり、その為に雪原から穴を掘らせたと言うことじゃ。残りの雪ウサギはこのまま最下層で暮らしてもらうが、定期的に援助をするつもりらしいわい。』
「主よ、ご助力…感謝いたします。」
左眼に傷のある、一際巨大な雪ウサギがご主人に跪坐く。
その横の「死神さん」は、ただ静かに感涙にむせびいている。顔は骸骨だけどっ。普通に怖いわねっ。
「移住させる予定地については俺に考えがあるが、その前に…一気に雪ウサギ達を運び出したいわけだが…。」
チラリと金魚ちゃんを見るステリアス・シーヴァ。
嫌な予感がしますっ。
「ここで一気に金魚ちゃんにはレベルアップをしてもらって、こんだけ大量の水があれば何とか運べるようにならないかな〜?」
『いやいや。無理ですからっ。』
その理屈はおかしいでしょ?大量の水でどうしろと?洪水で押し流せと?
まあ、それも出来なくは無いけど、地上まで何百メートルあると思ってるのかしら?
『第一、息が続かないでしょっ!?』
「それを何とかするのが眷属の役目だろうぉが(怒)!!」
逆ギレに無茶振りである。頭の上で彗星君、大喜び(?)。もう、勝手にして。
『お主も無茶を言いよるのぉ。しかし、水が足りねばもう少し、儂が溶かすぞい?』
これは駄目だ。所詮は火蜥蜴お爺さんですねっ。
しかし、一気にレベルアップって、何をするつもりなのかしら?
ガサゴソと「隠り世空間〈猫に小判〉」をあさっていたご主人だが、取り出したのは脈動しながら明滅する半透明の球体…「水属性多頭蛇の生体核」である。
ああ、なるほどである。その生体核には私の同種である「水生獣」の生命力が詰まっているのだ。食べられちゃってるってこと。
「え〜と、どのくらいあれば足りるかな?ベネ、計算ヨロシク。」
竜刀「揺光」に丸投げ。その結果、推定される必要数は30個と判明。
え?30個も私、飲めるかしら?ちょっと不安。
「30個か…それも最低数なんだろ?ちょっと不安だなぁ?…よし、金魚ちゃん、口を開けろ。」
やむなく私は口を開ける。
それを見守る一同。と言うか、不思議な光景である。空に浮く巨大魚に餌をやる風景である。
雪ウサギ達は固唾を飲んで見守る。
1個…2個…あら、力が湧いてきますっ…10個…これは進化できそう…20個…爆発しそうですっ…30個…もうお腹いっぱい…40個…え?…50個…ちょっと待ってっ…60個…グエっ…70個…私としたことがはしたない声を…80個…。
『ちょっとぉっ!!もう無理っ!!!』
ご主人の手ごと噛んでやったわっ。
「痛あっ!?おい、まだ10個残ってるぞ!?」
在庫処分みたいに、何だと思ってるのかしら。
と同時に、凄まじい生命力の奔流が金魚ちゃんを駆け巡り、意識が吹き飛びかける。
このままじゃマズい。本能的に金魚ちゃんは地底湖の水を吸収開始。「聖流操作」で聖水に変換し、己の細胞に取り込む事に成功。
しかしまだ足りない。
「火蜥蜴爺さん、水が足んねえんじゃないか?」
『了解じゃ。』
嬉々として氷を溶かし始める火蜥蜴爺さんこと原初。
《報告。叙事詩は〈水界の統合核〉が60%に達したことで〈神聖魚種〉に進化し、固有戦技
聖船顕現(NEW)を獲得しました。》
《叙事詩の戦闘力が+10強化されました。》
《叙事詩の防御力が+15強化されました。》
《叙事詩の生命力が+20強化されました。》
《叙事詩の回避値が+10強化されました。》
《叙事詩の知能値が+5強化されました。》
《叙事詩の器用値が+5強化されました。》
《叙事詩の魔力値が+20強化されました。》
《叙事詩の水属性が+10強化されました。》
《叙事詩の光属性が+20強化されました。》
《叙事詩は称号〈相生相剋の十下衆〈聖〉〉(NEW)を獲得しました。》
虹色の気が迸り、それが収まると金魚ちゃんはそこに居た。
大きさ的には変化はない。と言うよりも、こうなると大きさなどは大した意味はないわけだが。
「おっ、綺麗になったな、金魚ちゃん!」
鱗はもはや宝石色。色とりどりの輝き。
額にはティアラのような光の紋章。
虹色の翼4枚と後光の天輪を背負い、別次元の存在感となっている。
「お〜い?金魚ちゃん?」
『ちょっ…なんて危ないことをするんですかっ!!いい加減にして下さいっ!!』
元はちっぽけな水生獣が、今では「神魚」階級。
常識はどこに行ったのか?もはや何でもありの諦め感が金魚ちゃんを襲う。
とは言え、同時に習得した「聖船顕現」のおかげで雪ウサギ脱出劇は功をそうしたわけであった。
◇ ◇ ◇
俺は今、空を飛んでいる。
否、俺たちは空を飛ぶ巨大な船に乗り、大空を北北西に向けて進んでいた。
水面装甲は鏡面化が可能で偽装にも抜かりはない。
にしても、聖水で出来た巨大な方舟とは恐れ入る。これで金魚ちゃんは俺の眷属の中でも頭一つ飛び抜けたんじゃないか?
もしかしたら、あの「じゃ〜じゃ〜姫」より強いんじゃないか?
《その可能性は大いにあるけど、あくまで〈相生相剋の十下衆〉だから、その上位存在である流星さんの方が進化率は高いと思うよ?》
ベネが言うなら間違いなかろうが、想像したくねぇな。
あいつは仕事もしないし、絶対に「水属性多頭蛇の生体核」はやらん(怒)。
そう心に誓う俺なのであった。
「主よ…このような配下をお持ちとは…感服いたしました。」
元左眼傷の「光輝」だ。
名を与えて眷属にしたのだが、こいつはとにかく堅くなった。見た目は白くてフワフワのウサギだがな。
とは言え、雪ウサギ改革派300名を余裕で収納し、時速300キロで飛行する方舟である。
驚くなと言う方が不可能か。
事実、俺も驚いているしな。色々と(笑)。
あの「北の雪原迷宮」100階層、つまり「雪ウサギの集落」にて進化した金魚ちゃんは、地底湖の水をほぼ全て吸収する事で、己の分身たる「聖船顕現」を創り出せるようになった。
これがまた凄い性能で、半自立稼働の移動要塞と言えなくもない性能だとベネが判断。
これを出している時は、金魚ちゃん自身の能力は4分の1、削られるそうだ。
運搬役確定(?)の瞬間である。
だが、まだ問題は残されていた。
運搬役が出来ても、この巨大な方舟では雪原に出る為の通路が小さい。
「んなら、通路を広げればいいだろ?」
単純明快、俺は命じる「一斉掃射だ!」。
「ヒヒヒィィィーーーーーーィィィン!!!」
大嵐の号令と共に、各自、最大出力で攻撃。後で知ったのだが、上位存在である「相生相剋の5人衆」の命令を「相生相剋の十下衆」は拒否できないのだとか。恐るべし。
『えっ!?何これ、勝手にっ?』
《固有戦技・聖船顕現〈全砲門集中砲火〉、発動》
《戦技・大地の嘆き、発動》
《固有戦技・灼光の隕石、発動》
《戦技・百雷、発動》
…相生相剋じゃない奴も混じってる気がするが、まあ気にするな。ある意味、お祭りだ。
衝撃が上層の裂け目を粉砕。雪原を貫く光の柱…地形がちょっと変わったようだが、継続吹雪が悪化したようで、逆に人間が立ち入れなくなって良かったんじゃないか?
《ひどい結果論だけどねぇ。あの攻撃で空間が歪んだ影響で、固定化されてるみたい。》
雪原の縦穴も広がって、悠々と金魚ちゃんの「聖船顕現」の出入りも可能になって良い事尽くめ。
《それは良いとして、雪原にお花ちゃんと蝶々ちゃんを残して来た筈だよねぇ?》
ギクッ。
見れば金魚ちゃんもギクッとしていた。目を逸らしやがった。
結果として、蝶々ちゃんの自立型防衛術式「宵月」が護ってくれたおかげで無事だったが、散々に宵月に怒られる羽目になったがな。
こうして雪原の渓谷から浮上。お花ちゃんと蝶々ちゃんを回収し、意気揚々と方舟は飛ぶ。
目的地は「刀鬼王の遺跡」が存在する蛇の山脈。その近郊に存在する闘種達の仮設拠点である。
そんな経緯を経た事で、雪ウサギ達の俺を見る目が痛い。敬意と言うよりも「恐怖」?
念願の雪ウサギにそんな目で見られようとはな…ある意味、悲しい。
「そんな事より、拠点に着くまで少し時間があるんで俺は回収品の点検をする。光輝は配下の雪ウサギを数名、選別しておけ。あと、不足品の確認な。拠点についたら、あっちの闘種達と交代してもらうんで、職業別に人員管理できる奴も選抜しておけ。」
「はっ!承知しました!!」
雪ウサギの革命派の人員はおよそ300人。
男130人、女120人、子供50人の内訳だ。
受け入れ許容範囲は超えてる筈だから、拠点の拡張は不可欠だ。これから忙しくなるぞ。
それにしても雪ウサギの子供は本当に可愛い。白い綿毛でポヨポヨしている。
見ているだけで心暖まるなぁ。
「メッ!」
いや、彗星の方が黄金色で暖かいぞ?特に頭の上がな。
武官っぽい光輝を見送り、俺は方舟の船長室へと降って行く。
しかし、今まで武官ぽいタイプって居なかったよな。闘種の奴等って、妙にほのぼのしてるからな。闘種四天王もなんか違うし。
「おう、邪魔するぞ。」
船長室は案外広い。と言うか、居住設備が整っている。木目調の壁紙と暖色のカーペットで統一されている。どうなってんだ?
『はい。回収品を並べておきましたよっ。』
船長室の中央には頑丈な木製のテーブルがあり、その上に並ぶのは「北の雪原迷宮」で回収した品々のお披露目である。
居合せるのは金魚ちゃんと火蜥蜴爺さん、法螺吹と頭の上の彗星だけだ。おっと、無論のこと竜刀の「揺光」は俺の腹心だし、一応は妖刀の「哀歌」も腰で静かにしているけどな。
他のメンバーは雪ウサギの心の治療を行なっている最中だ。
大嵐を責任者に任命し、お花ちゃんと蝶々ちゃん、天使ちゃんに加え、新加入の羽毛も参加。
何より、「凶星」扱いの羽毛の誤解を解くのが第一目的なのである。
それは置いておいても、今は目の前のコレだ。
「この槍はなかなかの上物だな?」
それは現在、「北の雪原迷宮」100階層で憐れ氷漬けになっている常世之使徒の所持品。
「天槍」という名称の槍で、ベネの見立てでは秘蹟武具級との事。
槍となると、使えるのが闘種達にも多勢いるが、あの迷宮で手に入れた物は、なるべく雪ウサギ達に使わせたいものだ。
しかし光輝では力不足の感がある。今はまだ、この槍に振り回されかねん。
「とりあえず、保留だな。んで…これは月兎の毛皮か。」
勿論、元預言者…丁の白銀色の毛皮である。
さすがの俺もどうかと思うが、雪ウサギの長老から献上されたら受け取らんわけにはいくまいっ。
《嬉しそうだねぇ?》
「まあ、な。せめて毛皮くらい許してくれよ。って言うか、それで必要以上に関わらないでくれって言う、保守派どもの無言の抵抗だろう?」
だが食料提供ぐらいはしてやるけどな。それに、あそこは唯一の迷宮最深部への入り口でもあるし、色々と使い道はある。内心、独占状態に笑いが止まらん。
『悪い笑顔じゃのぉ。』
黙れ、火蜥蜴爺さんめ。
以下はそれなりの回収品が続く。ざっと見ていこうか。
多頭鳥の尾羽×5
双頭蛇の魔眼×5
鉱石蛇の魔鉱石×10
金剛石結晶×5
毒炎蛇の生体核
多頭蛇の卵×5
狩猟魔犬の鏡面
狼獣の心×5
人喰獣の心臓核×10
猿王種の手×5
巨猿種の足×5
青男の氷結晶×10
女郎蜘蛛の糸×10
深淵
…猿王種の手とか巨猿種の足って何に使えんだ?
まあ、何かの役には立つとは思うんで「隠り世空間〈猫に小判〉」に投入で問題はないがな?
『ニャ〜…。』
哀歌め、そんな嫌そうな声を出すな。あくまで一時的な保管だ。
「ん?この深淵ってのは何だ?」
見た目は宝玉っぽいが、内部の輝きがちょっと怪しい。ドス黒い気が垂れ流し。
『それは秘密結社さんの拠点で回収しましたっ。持ってた人は死んでましたねっ。』
いや、殺したのは金魚ちゃん自身である。「三巨頭」の一人、泣きのヒビが所有していた至宝である。
「とりあえず保留だな。」
ゴッソリ投入。
なんて事をしている間に、あっと言う間に方舟は目的地に到着。
とても有意義な時間であった。
やはり迷宮は男の浪漫であることを再確認。
金魚ちゃんの「聖船顕現」は無事、蛇の山脈の麓に到着した。
それにしても険しい山脈である。まるで、そびえる剣山のようである。
麓に広がる樹海に名は無い。何しろ未開の地だ。
そんな樹海の端に闘種の族長「ラムバ」の作った発掘拠点がある。
無論、蛇の山脈の中腹に存在すると言う「刀鬼王の遺跡」を発掘する為の仮設拠点…の筈だよな?
「…どう言うことだ?」
仮設拠点と言うよりも、要塞じゃねぇか?
闘種風の東方式「城郭」が樹海にそびえ立つ。
城門の大通りに石積みレンガの家屋が連なり、近代的な町を構成している。集落どころの騒ぎじゃないぞ、これは。ざっと見ても、闘種の郷より文明化率が高いのはどう言う事だ?
《そのまんま城下町みたいだねぇ。ほら、天守閣にシャチホコ?のような物が見えるよ。手が込んでるねぇ。》
ともあれ、この拠点はラムバ率いる調査隊が駐留する場所に間違いはないようで、チラホラと闘種達の姿も見える。
船長室には船外の全天周を映し出す映像装置まで自在に切り替える事ができる。至れり尽くせりだが、なんか浮遊感があって落ち着かん。
…にしてもラムバの奴、一体、何を作ってんだ?俺は「刀鬼王」とやらの遺跡を調査するように命じただけなのだが。
城下町の端に採掘場と思われる丘台が広がっており、金魚ちゃんの方舟を着陸させるにはうってつけの場所を発見。
それにしても、大きく掘り返された地面の穴がいくつも見受けられる。2つほど、雨水が溜まって泉のようになっていた。
さて、上陸する前に準備をする必要がある。ちょっと距離的に不安があるものの、試してみなけりゃ始まらん。
「来い、我が刀鬼王の甲冑よ!!」
船長室の空間が捻れる。
『きゃっ!?』
金魚ちゃんが悲鳴を上げた。
『何事じゃー!!』
火蜥蜴爺さんは無視して、突如に出現した「刀鬼王の甲冑(弐式)」を自動装着。こんな荒技が可能なのも、擬似生命体ならではだな。
竜刀「揺光」の方も偽装 外装が自動で装着されたようだが、問題ないか?
《大丈夫みたいだけど〈擬似竜絶壁〉が発動中だから、僕の方は少し出力を下げるよ。》
ふむ。稼働部位は以前に増してスムーズだな。
「そうそう。今の俺は…闘種の王だ。今後、そのつもりで眷属を名乗れ。」
突如に現れた禍々しい鎧甲冑の「闘種の王」に、一同は無言。
せめて感想ぐらい言えよ。カッコいいとかさ。
「メッ〜♪」
おお、やっぱ彗星は分かってるな。よしよし。
『…彗星君が頭に乗ってるってことは…ご主人ではあるのよねっ?』
『…とんだ化け物じゃのう…。』
『むう…何も言うことなし…。』
こいつら、揃いも揃ってロクでもない感想しか言わないな。
《今の〈弐式〉と君の力が合わさると、ちょっと数値では計れない存在になってるから気をつけてね。彼等もそれが分かってると思うよ。》
「何をそんな大袈裟な…んな事より、お前ら行くぞ。御披露目だ。」
何のお披露目かって?無論、雪ウサギ達が誰の庇護下に収まったかを知らしめる為のお披露目だよ。
俺は船長室を出て甲板へ上がる。
方舟は丁度、着地をしたところだ。
俺達が姿を現わすと同時に、方舟を出迎えた闘種の若手達が膝を折り迎い入れる。仰々しいことだな。
しかし、それよりも仰々しかったのは当の「雪ウサギ」達であった。
「おい、お前らやめろ。光輝、お前もやめさせろ。」
雪ウサギ達は老いも若きも、男も女もこうべを垂れて跪いている。逆に恥ずかしくなってきた。逃げ出したい気分だ。
「…偉大なる主よ…強き闘種さえも従える主ならばこそ…我等は永遠の忠誠を捧げる。」
光輝の奴、やめる気はないようだ。率先して跪いているし。
この場合、それに乗っかった方が早く済みそうだな。仕方ない。
「ふぅ…その忠誠、この闘種の王に捧げるが良い。しからば我が庇護の下、雪ウサギに永遠の繁栄を約束しよう!」
めんどくさい事に、雪ウサギ達は歓喜の雄叫びを上げ始める。
もっとも、それは「「「ピィィィーーーー!!」」」なのだが…歓喜…なのか?
ちょっとうるさい。耳に響くじゃねぇか(怒)。
「聞けっ!!これより雪ウサギは我が配下となった。闘種を含め、いかなる種族もこれに害を為す事は許さぬ。知らしめ、徹底させよ!!」
ほとんど捨て台詞で黙らせる事に成功した俺は、ほっと胸を撫で下ろして下船する。やや早足なのは気にするな。
《どっちかって言うと、感動して沈黙してるんじゃない?》
いやいや、そんな馬鹿な。あんな演説で感動するとかあり得んだろ。
下船をすると、そこには見覚えのある奴がいた。
おや?闘種の「向日葵さん」である。正式名称は…確か「サハジャ」だったか。
「王様、ようこそですの〜。私が仮設拠点を案内しますの〜。」
ヒマワリのような笑顔で言うが、腑に落ちんな。
「これは仮設拠点って言うのか?規模がデカすぎないか?ほとんど町にしか見えないぞ?」
城下町へと続く路面も規格が揃えられた石積みのレンガ舗装で出来ており、これは首都ジュライにも匹敵するレベルの建築様式だ。
どこまで労力を投入してんだ?俺の目の錯覚か?
「あら〜?私も詳しくは知りませんけど、族長と弟君が内緒で王様を驚かせる為に、かなりの金額と物資を投入して建城したらしいですわ〜。」
おう、ベラベラ情報漏洩する向日葵さん。逆に有り難い。
にしても、ラムバとティロの駄目姉弟め…無駄金を使いやがって。
資金管理は「地底都市」のナオヒを介してるから万全だと踏んでいたが、まさか竜面屋の資金は流れていないだろうな?
いやいや、あっちは番頭として犬耳少年に任せてあるし、間違いはあるまい。
ともあれ、疑い始めたらキリがない。今は足を動かすだけだ。
城下町に足を踏み入れた俺達は、そこで驚きの看板を目撃する。
「…竜面屋支店…だと?」
それは準備中の札が掲げられた東洋様式の店舗であり、同様の商店舗の中では飛び抜けて大きい建物だった。
土間を挟んで畳床の商業空間には様々な物資が並べられ、今もまた物資搬入が継続している。
主に食糧品や生活用品が棚を占め、稀に武器類もチラホラと散見。どれも質が良いものばかり。
「ここは竜面屋支店で食料班の私が担当していま〜す。城下町の流通を一手に管理する予定ですわ〜。」
こら待て。勝手に商業登録パクってんな。支店を出した覚えはないぞ(怒)。
とは言え、こんな僻地で食糧確保も困難である事は事実…いや、樹海に魔物は一杯いそうな気がするけどな。肉天国だ。
ただ、雪ウサギにはちょっとキツいか。そう考えると、流通路を繋げるのは利益がある。運搬役もいるし(笑)。
『…嫌な予感がしますっ。』
他にも衣料店や飲食店もあるが、内装工事中が多い。まあ、闘種の絶対数がそんな多くもないのに、店舗の数が多いこと(笑)。
まさか「闘種の郷」を捨てて移住する気じゃあるまいな?いや、まさか。
そうしていると大嵐達も合流して、俺の後ろにゾロゾロと続く。
全員、物見雄山のようにキョロキョロと見物を楽しむ。
石の灯篭や小川の並木など風流な趣きがあり、なかなかに趣味は良い。大規模術式で土壌改造した形跡も見受けられるな。風も心地良いぞ。
『良い町じゃな。気に入ったわい。精霊も喜んでおる。ちょっと力を貸せば強力な結界も張れるじゃろうて。』
「ああ、馬鹿姉弟にしちゃ良い出来だ…この城下町は雪ウサギの移住先にもってこいだな。ここで暮らせば魔物から亜人種認定される可能性もあるぞ。」
思いつきで言ってみたが、それに眷属達からの同意の声が上がり、やっとのこと駆けつけた「光輝」の奴が驚愕に目を見開く。
「…と言う事で、この町は今日から雪ウサギの町だな。何なら、雪ウサギって名じゃなく玉兎の町ってどうだ?イカした名前だろ?」
《あっ!…報告。〈闘種の王〉の配下である〈雪ウサギ(革命派)〉は種族名〈玉兎〉に変化する事で〈闘種の王の加護〈進化増進〉(NEW)〉を獲得しました…やっちゃったねぇ。》
ん?光輝の奴、ちょっと大きくなった気がするが、気のせいか?
「え〜!?王様、ココあげちゃうの〜??せっかく地底都市に対抗してみんな頑張ってたのに〜??」
向日葵さん、思わずバラしてアッと口を塞ぐ。
なるほど、対抗心ってやつか。無駄な努力だな。第一、闘種には田舎の風景が似合うのだ。
《それはひどい言い草だねぇ。》
玉兎となった光輝の陶酔の瞳から一転、意気消沈の向日葵さんの案内で俺達は次に「発掘品管理棟」を訪問。
「…まだ、あんまり目ぼしい物はないです〜。」
「いや、もうちょっとやる気を出せよ。」
とは言え、整理された発掘品と言っても鉱石や原石が大多数。お前らはあれか?発掘と言うより鉱脈を掘ってんのか?という品揃え。
「亜鉱石」や「鉄鉱石」は需要があるので大助かりだがな。
しかし、この蛇の山脈は「真銀鉱」の産地であるようで、かなりの量が見受けられる。
《真銀鉱は腐食耐性が高いから、用途は広いねぇ。特産品としても価値があるじゃないかなぁ。》
笑いが止まらんな。
「ともあれ、雪ウサギもとい「玉兎」の装備は真銀鉱一色で作ったら映えるだろうな。白銀色の軍団か…良いな、それ。」
早速、鍛冶屋のメナカに手配をさせよう。
鍛冶士の適性のある玉兎を選抜させて、鍛冶技術を普及させねばならん。速やかにな!
「ん?これは何だ?隕石鋼…か?」
倉庫の奥に置かれた鉱石の塊?しかし、妙に形状が蛇っぽい。
トグロを巻いた蛇にも見えるが、所々に羽根が生えているようにも見える。何だこれ?
ベネの探知によれば、これは間違いなく「隕石鋼」ではあるらしい。
『ぼくの同種でしゅ!』
うん?俺の頭の上を飛び回る光霊族…そう言えば、確かに「羽毛」の原型(?)っぽいな。あれは「凶星」に羽毛の羽が生えてたっけ。
「しかし、コレは羽根も石化してるぞ?」
『…かなり昔に落ちて来た同種でしゅ。死んで化石になってましゅ。』
なるほど…って、化石になるとか、かなり太古の昔っぽいな。
そもそも、この羽毛が何者なのかも良く分からないのだが(笑)。
《え〜と、個体数〈1〉カテゴリー〈0.0−〉個体名〈大いなる種族の末裔〉と推測。生体反応なし。主成分〈隕石鋼99%〉〈星気体1%〉。生態年代測定およそ〈1億2000年前〉と断定。》
…1億2000年前とか、もう冗談にしか聞こえんぞ。
「なんか祟りそうだから、コレには触れないでおこう。奥にしまっておけ。」
『竜人さん、ありがとうでしゅ。』
竜人さんって俺のことか?まあ、東方大陸では「赤き竜人」って言われていたから間違いではないがな。
《報告。羽毛は称号〈相生相剋の十下衆〈星〉(NEW)〉を獲得しました。》
なにっ?ちょっと待て!
長旅の一番初めに眷属に加わり、その果てに水属性多頭蛇の生体核を80個も吸収して、やっとついさっき「相生相剋の十下衆」になった奴がいたけど?
『何ですか、その目っ?私のせいじゃありませんっ。』
金魚ちゃん、どっか飛んでいきやがった。勝手に俺の心を読むなよ。
『お主も悪い男じゃのう。』
「…って言ってる火蜥蜴爺さんも「四精の王」って言うプライドのせいじゃないか?」
何やら光輝が焦りはじめた。
いやいや、お前らはついさっき俺の配下に加わったばっかりだから気にするな。羽毛はほんと、規格外な奴だからだ。
「ぶっちゃけ、そんなに十下衆にこだわりは無い。と言うか、十下衆に入ると大嵐逹の配下になるってことだぞ?」
『…むう…しかし大嵐殿の主人は…そなたで…あろう?』
骸骨顔の法螺吹に真面目に言われるとちょっと怖いな。
「そりゃまあ、そうだがな。闘種達や地下都市の守護者共とは違い、俺の直属ってことにはなるのかな?」
無駄話はここまでだ。この先の展望も見えたし、とにかく玉兎達をこの街に馴染ませるのが先。
休ませんといかん。とう言うより、腹が鳴った。
「じゃあ王様、お城に行きましょ〜。腕によりをかけてご馳走を作るわ〜(ニヤ)。」
城って言うと、アレか。俺達を見下ろす瓦屋根の天守閣がある巨大な建築物。
向日葵さんのニヤリ顔が意味深だな。なんか企んでるな、コイツ。
◇ ◇ ◇
なぜに天守閣に露天風呂がある?
いや、絶景だけどな!!
と言うか、どんだけ労力注ぎ込んでいるんだ?闘種達の技術の進歩が半端ない。
檜の浴槽に玉砂利敷きの浴室。目隠しの笹竹の柵や石細工の梁や柱。
「むやみに風流だし、この湯量は半端ないぞ?」
何処から湯を引き上げてんだ?
まあ、他の連中も喜んでいるようなので問題はない。
しかし高位の精霊族でも風呂に入れるんだなぁ。ある意味、驚きだ。
大嵐なんかは嫌がって宴会場で待機しているが、彗星は風呂が大好きでプカプカ浮いている。幸せそうな顔だ。羽毛もパタパタ湯あみしてる。
「主よ。これは何とも優れた修行…もとい苦行ですな!レベルアップしそうですぞ!」
待て、光輝よ。お前は何か勘違いしているぞ?
別にお前まで湯船に浮かんでプカプカする必要はあるまい?って言うか、兎顔が真っ赤になってるぞ。
『よい湯じゃのぅ…。』
『………むう。』
火蜥蜴爺さんはまだしも、法螺吹はよく分からん感想だ。死神だしな。
そう、ここは男湯。もっとも、闘種に混浴と男女別の考えがあって作ったかは怪しいところだ。あの押し掛け女族長のラムバの奴、俺と一緒に入る気満々だったのは言うまでもない。
あの馬鹿姉弟は「天守閣侵入禁止令」を即日で出しておこう。危険すぎる。
そんな決定事項を考えていたら、何やら騒動が聞こえてきたぞ。この天守閣ってある意味、吹きさらし(笑)だから、城下町の出来事が一望できるわけだ。
素っ裸で俺が見下ろすと、城下町の入り口で土煙りがモウモウとわき上がっている。
路面が陥没し、地割れが起きているようだ。こうしちゃおられんと、俺は視線を凝らすが、あっ?ちょっと待て。
今、目を合わしちゃいけない奴と目を合わした気がする。背筋が寒いのは気のせいか?
湯船に逆戻りして、俺はヌクヌクと温まる。おお、極楽。
《温まってる場合じゃないでしょ。それにしても、あの距離でよく君も分かったね。例のお姫様…なぜか居たねぇ。》
くっ…やはり目の錯覚じゃなかったか。
あれは間違いなく旧アステリト王国の「明珠の仙姫」に間違いない。
だが待て、奴等は「偶像乃巫女」の手の中にあった筈。
「どうしてあの女がここに…そもそも、あの女は亜人種擁護派の急先鋒だった癖に、こんな騒動に加わりやがって(怒)。」
《いやいや、待ってよ。そう断定するには気が早いねぇ。竜顕現を発動…城下町入り口付近に複数の敵対行動を取る個体を検出。総個体数〈149〉所属組織〈偶像乃巫女〉と推測。一部、推測不定の個体〈3〉…これが旧アステリト王国のお姫様一行だね。どうやら攻撃を止めてるみたいだよ?》
ほう。明らかにこの町は亜人種の拠点…なのか?は置いておいて、止めてるなら一考の余地はあるな。
「無論、それ以外は考慮する必要はなし。闘種の王として命じる、奴等を殲滅せよ!」
俺の号令を受けて真っ先に突撃しようとする奴等と、のらりくらりと様子見する奴等に分かれるわけだが、急先鋒は若武者の光輝だ。
勿論、ここが「玉兎の町」となった彼等にとって必死の形相(兎顔だけど)。既に小競り合いの中心となっている中へ、天守閣からピョーーーんと飛び落ち、瓦屋根を跳ねて突入。
アレ凄いな。よし、俺も真似てみようかな?
《その前に鎧を着てね。》
「…あっ、大嵐は待機な。お前が行くと持ち主が俺だとバレるし、そういう
意味で彗星もお留守番だ。」
大嵐の不満の嘶きが宴会場から響いてくる(笑)。
武闘派の火蜥蜴爺さんは既に飛んで行ったが、精霊だから普通の奴には見えないんで、そう言う意味では安心だな。
法螺吹や羽毛も同様だが、こいつ等は様子見派。何かあれば駆けつけるって寸法らしい。
《ん?…あれ?なんか熱源反応の起動を捕捉したねぇ。地下に隠蔽空洞があるみたい…通路かなぁ?》
「あ?どういう事だ?」
ベネの要領を得ない発言に俺は視線を城下町に落とすと、路面の地割れから一筋の熱線が迸り、カッ!と天を焦がす。
なんだ?地割れの周囲が更に陥没し始めたぞ…ちょっとヤバそうだが…おい、光輝!聴こえるか?すぐ様、玉兎達を退がらせろ!そこは危険だ!!
『…あ、主!?…了解です!』
初めての心話に光輝のドギマギ感が半端ないが、指示は伝わったようで玉兎は城下町の中に引き退る様子。早く門を閉じろ。
しかし、なかなかに指示系統が優秀だな。褒めてやろう、光輝よ。
『…ありがたき幸せ!!』
《そんなやり取りしてる場合じゃなくて、何か出てくるから注意して…ってアレってもしかして…。》
路面は更に広範囲に陥没し、退避した玉兎に被害は無し。だが取り残された「偶像乃巫女」の残党は丸ごと巻き込まれて転落。阿鼻叫喚の地獄絵。悲鳴が轟き響く。
勿論、その中には「明珠の仙姫」が乗る馬車も含まれていた。全滅?か。
「あの女、助ける指示を下すも巻き込まれるとは不運な奴…成仏してくれ(笑)。」
しかし気になるのは、ベネの言った地下通路か?全員無事とは思えないが、生存率が高そうな気がするな。
あの女、そう言うとこだけは悪運が強いからな。
そして姿を現わす巨人。
黒光りする鋼の巨人で…これは人造兵か?
2メートル弱と案外に小型だが、あの熱線を放ったのがコイツだとしたら、なかなかに高出力の「賢者の核石」を持つと想定できる。
《そうねぇ。ただ、形状が現在の物と大きく異なるわけでもないし、とても洗練された動きをしているけど…。》
「何だ?秘密結社共の仲間割れじゃないのか?」
《あの人造兵の外装の製造年代測定では400年は経過しているんだよねぇ。つまり休眠状態にあったのが、今回の騒動で起動したっぽいんだけど…え〜と、名称〈聖七十二神語の機械兵〉で、種族〈機械兵〉と…階級〈八葉〉…所属国〈刀鬼王の宝物庫〉だって。》
いや、だってと言われてもな。
じゃあ、なにか?発掘作業をしていた刀鬼王の遺跡だが、知らずにその上に町を作ってたって事か?そんな馬鹿な事をいくら馬鹿姉弟でも…いや、馬鹿だからするか?馬鹿はある意味凄いことをしでかすものだ。
「さて、どんな罰ゲームをしようかな?」
《あくまで遺跡に通じる通路だと思うよ。脱出用とか、そんなところじゃない?》
その刀鬼王ってのは、相当、用心深いようだな。
しかし偶然とは言え、町のすぐ下に通路が隠されていたとは、使いようによっては役に立つ。
前提としては遺跡の再利用と、資源の流用だ。
「まあいい、それより今は…あの人造兵はどうなんだ?何を敵として識別して動いてんだ?」
どうもあの人造兵、動きがメチャクチャだ。
動くものを敵と認識してるっぽい。このままじゃ城下町に被害が出るぞっ(怒)。
『儂に任せいっ!』
《戦技・裁きの炎、発動》
人造兵に飛び掛かり、至近距離から熱線放射の火蜥蜴爺さん。閃光が目にしみる。
一撃粉砕かと思われたが…ん?
『ぬぬぬ…やはりコレは聖七十二神語の機械兵に間違いないのう。』
何だ?火蜥蜴爺さんの顔見知りか?口から吐き出す熱線に対し、人造兵は胸部装甲を展開して「霊子波動砲門」から同様の熱線で相殺中。
『こやつに内蔵された〈八葉〉機関と儂らでは相性が悪いのじゃ!今の儂では押しきれぬ!』
何が相性が悪いのか分からんが、相殺中の熱線が中間点で燻り、ちょっとヤバい雰囲気ではある。全く、役に立たん火蜥蜴爺さんだ。
何かないか?俺はゴソゴソと懐(隠り世空間〈猫に小判〉)を探してみる。
生憎と「北の雪原迷宮」で入手した物は、ほとんど「発掘品管理棟」に置いてきちまったから、ロクな物が無いが…ふむ、手触り良し!重量も良し!
振りかぶって…豪速球で飛んで行けっ!!
ズバンッ!!!
あっ。人造兵の頭部に宝玉…深淵がめり込んだ。
『あっ、危ないじゃろがっ!!!』
助けて貰ってその態度はいかがなものか?
そんな事より、この距離で命中させた俺を褒め称えろよ。
『凄いでしゅ。竜人さん。』
パタパタと飛んで褒め称えるのは羽毛であった。
しかし偶然とはよく言ったもので、投げつけた深淵が中間点で燻る熱線を破砕、吸収しつつ、そのまま頭部に突き刺さって損壊をさせているわけだ。
そして、この好機を逃す俺では無い。一時的に停止はしているものの、人造兵って奴は補助機能が内蔵されているわけで、いつ動き出すか分かったもんじゃない。
「あらよっと!!」
飛び出すと共に「刀鬼王の甲冑(弐式)」を召喚して自動装着の上、轟炎の気を発動して身体速度を上昇。
この時点で残像しか天守閣に残らず、1秒後に俺の蹴りが人造兵の胸部を破壊して終了。
手足も粉々に砕け散って、爆散。ちょっと本気を出しちゃって失敗したな。
あっ、ちゃんと「深淵」は回収したぞ。蹴りを入れると同時に抜き取る早業だ。なんか熱くなってる気がするが、まあ気のせいだろう。
《ああ、勿体無いねぇ。研究材料として使えたんじゃない?》
「ふ。心配するなベネよ。この通路を辿って行けば、幾らでもあるんじゃないか?そうだろ、火蜥蜴爺さんよ?」
『うーむ…そうじゃのう。確かに…機能を管理する「滅亡の冬」が未だに稼働しておれば、幾らでも生産してくるじゃろうて…。』
渋々の体で火蜥蜴爺さんが白状。何やら面白そうな展開となってきたな。
《嬉しそうなところで悪いけど、秘密結社さんの生き残り、その通路の先に逃げ込んじゃっているみたいだねぇ?生存数は約95人…3分の1は崩落に巻き込まれて生き埋めっぽいよ。》
言わずもがな、その中に「明珠の仙姫」はいないわけで…。
俺は集まって来た我が眷属を振り返り、決定事項を命じる。
選抜部隊を以って通路に進入。進入後に速やかに制圧。そして邪魔をする奴は排除。俺の物に手を出そうって奴も排除だ。
無論、刀鬼王の遺産は俺の物だ。
おっと、みんなやる気満々の顔してやがる。
金魚ちゃんなんか、実は隠れて様子を見てたのも知ってるぞ。
お花ちゃんと蝶々ちゃんは火が苦手だからアレだが、玉兎達を守ってくれていたしな。
選出メンバーは大嵐を筆頭に火蜥蜴爺さん、法螺吹、ツッコミ枠に金魚ちゃんときて、天然枠でお花ちゃんと蝶々ちゃん姉妹に、癒やし系枠に彗星と天使ちゃんだ。あと妖刀枠(?)で哀歌(笑)。以上。
「光輝と羽毛は待機な。では出発だ。」
ガーーンって顔で光輝が固まってる。兎耳がピーンと立ち、つぶらな目も可愛いぞ。いいな、玉兎(笑)。
『竜人さん、なんででしゅかっ!?僕、役に立つでしゅよ!』
いや、暗い通路で照明役にはなるだろう光霊族だが、単に2人が他の眷属に比べて実力不足なためだ。俺の予感にビンビンくるのだ。
「気持ちは分かるが、お前達は眷属になったばかりだ。今は無理をする必要は無いぞ。」
他の奴等も気を使ってか、よそよそしい態度。
黙ってると法螺吹は怖いな。その骸骨顔なんとかならんかな?
一方、天使ちゃんが慰めの言葉をかけるが、羽毛は不満気に瞬くと…。
『ヒドいでしゅよーーー!!』
あっ、飛んで行った。
城下町の東の方へ…あっちは「発掘品管理棟」の方角だな。
「…弱い自身が憎い…主よ、ここで今しばらくお待ちくだされっ!!」
何を思ったのか?光輝までもがピョンピョン飛び跳ねながら、羽毛(
フェザー)と同じ方角へと消えて行った。
「あいつら、何をしたいんだ?」
そんな事より、今は城下町の修繕が先だろ。
向日葵さんを呼んで、闘種の建築技術を玉兎達に教え込まないと…その長である光輝があのザマとは…ん?何か不穏な予感がするのだが。
そう言えば俺、「発掘品管理棟」に色々と置いてきたよな?
「…おい、奴等を追い掛けて捕まえろ!!」
だが時すでに遅く…扉をバーーーンって開け放ってみたところ、そこに光輝はいた。
だが目は虚ろに一心不乱に何かをモシャモシャと食べている。手当たり次第に何かを喰い散らかした形跡がある。
「お…おい、やめろ!そんなモン喰えるのか!?」
俺は法螺吹に命じて止めさせようとするが、法螺吹自身も狼狽具合が甚だしい。見てはいけないものを見た的な?
『むう…月兎の毛皮を食したからと言って…自身が月兎などになれる筈があるまいに…吐き出すがよい…。』
だが説得虚しく「月兎の毛皮」は光輝の胃袋の中に消えた。
別に勿体無いとか…思うけどな、だが大丈夫かコイツ?何か口から泡を吹いてるぞ。死相か?死んだらまた法螺吹みたいのが増えるのは嫌だな。
あっ、法螺吹が冷たい視線で俺を見てる(笑)。
そんな事をしていたら、俺の頭の上にいた彗星が飛び降りて、光輝のプックリ腹の上に着地。何をするのやらと見守っていると…。
《固有能力・星気の美徳、発動》
彗星が黄金色に輝き、その輝きが光輝を覆い尽くすとあら不思議。むっくりと光輝が立ち上がる。
「…消化を助けたって事か?」
《そんな訳ないと思うよ…報告。ステリアス・シーヴァの眷属、光輝は彗星の〈星気の美徳〉の補助を受ける事で〈月兎・牙獣種(NEW)〉に進化しました。固有能力〈不動の魂〉は〈月生物の不老核〉に強化されました。また固有能力〈玉兎翼(NEW)〉を獲得しました。》
「…法螺吹よ、光輝が月兎に進化したっぽいのだが?」
『むう…常識とは何であろうか…。』
『それを言ったらおしまいじゃのぅ。考えても無駄。諦めるのじゃ。』
その慰め方法はおかしくないか、火蜥蜴爺さんよ?
《光輝の戦闘力が+10強化されました。》
《光輝の防御力が+10強化されました。》
《光輝の生命力が+12強化されました。》
《光輝の回避値が+15強化されました。》
《光輝の知能値が+4強化されました。》
《光輝の器用値が+5強化されました。》
《光輝の魔力値が+10強化されました。》
《光輝の土属性が+10強化されました。》
《光輝は光属性(NEW)を獲得しました。》
ほう、身体面も軒並み強化されたっぽいぞ。光輝から吹き上がる白銀色の気…これなら十分に他の眷属と並び立ちそうだ。
「良くやってくれたぞ、彗星よ!」
「メェ〜♪」
しかし彗星、次の仕事だと言わんばかりに、倉庫の奥に向かって走り出す。止める間もない。
まあ、大体の予想はつくのだがな…。
光輝のことは金魚ちゃんやお花ちゃんに任せて、俺達は彗星を追った。倉庫の最奥である。
案の定、そこにいたのは羽毛であるのだが…その光はかなり弱々しい。今にも消えそうだし、羽根に力がない。
そりゃまあ、自身の何倍もの大きさの隕石鋼を取り込もうとして失敗しているのは明らか。
それも化石と化した同種ってやつをだ。
「おい、やめとけ羽毛!」
『…ダメだったでしゅ…ぼく消えちゃう…でしゅ…。』
「メェェェ〜!」
《固有能力・星気の美徳、発動》
隕石鋼に飛び乗ると同時の星気の美徳。っていうか、彗星のこの固有能力は融合技なのか?便利だな?
《彗星君のは融合技って言うより、彼等の内包する〈星気体〉を活性化させて因子を結合させているんだろうねぇ。もっとも、星気体属性があった〈月兎〉と〈大いなる種族の末裔〉だから可能なんだと推測するよ。》
それは凄い偶然じゃないか?他のメンバーだったら死んでるって事だろ?
それってコイツらが大怪我しても彗星がいれば大抵、何とかなるって事か?ある意味不死身じゃないか。
《あ。そう言う考え方もあるねぇ…報告。ステリアス・シーヴァの眷属、羽毛は彗星の〈星気の美徳〉の補助を受ける事で〈高位光霊族・蛇王天種(NEW)〉に進化しました。固有能力〈刻を歩む者の末裔〉が「4本羽根」に強化されました。また固有能力〈蛇身「隕石鋼」(NEW)〉を獲得しました。》
光が収まってみれば、これは光輝以上の衝撃。
何より見た目が…違い過ぎる。これが高位光霊族とやらの実力か?
『…むう…高位光霊族?』
『考えたら負けじゃぞ!!』
待て、それは思考放棄だぞ、火蜥蜴爺さんよ!
それは4枚の羽根を持つ羽毛の生えた蛇体。煌びやかな紺碧色の体毛。そして知性の宿る蛇眼。こいつ、かなり強そうなツラ構えだぞ。毒蛇なんざ目じゃないな…何より浮かんでるし(笑)。
《羽毛の戦闘力が+30強化されました。》
《羽毛の防御力が+15強化されました。》
《羽毛の生命力が+15強化されました。》
《羽毛の回避値が+40強化されました。》
《羽毛の知能値が+20強化されました。》
《羽毛の器用値が+15強化されました。》
《羽毛の魔力値が+15強化されました。》
《羽毛の風属性が+15強化されました。》
《羽毛は光属性が+20強化されました。》
コレが羽毛であることに間違いはないようだ。
元が元だけに、強化率もヤバいな。
そして、まさかの哀歌と同じゲテモノ枠だと…。
『ニャ!!』
否定したところで無駄だ。
『竜人さん、ぼく進化したでしゅ!!』
…喋り方は進化しなかったようだ。残念。
◇ ◇ ◇
そこは首都ジュライの中心とも言える商業ギルド「エノシクトン」の面談室。
なぜかクロちゃんは向かい合わせで大男と睨み合っていた。
幼女を見下ろす男…それはギルド支部長「クンニミー・ブリフ」である。
口元を長いストールで隠した男。今日のストールは紺色か。そんなことはどうでも良い。
せめて何か話しなさいよ!と思うクロちゃん。無口にもほどがある。
ニカッと微笑む(怖い)と、机の上にバンっ!と置かれた丼…漂う香りが鼻を突く。
グゥ〜。
どう言うつもりかしら?食べ物で釣ると?
これは…まさか…この芳ばしい香り…北欧山羊の焼肉…丼!?
むむ。なぜか怒りが生じるわね。私が寝ている間にあの人の頭の上を独占していた…北欧山羊め。絶対に許さないし食べてやらないわよ!!
グゥ〜。
ああ、しかし何?この耐え難い誘惑は?
目が背けられない…しかも丼って、この国の人間種には無い文化の筈。私達、亜人種や東方大陸特有の食形態を知っているとは…この大男、一体何者なの?
グゥ〜。
頭の上に雫が垂れたミドリが顔を上げる。
『雨なのかワン?』
見ると、親指を立てるギルド支部長がミドリにウインク。骨付き肉をプレゼント。
この人間、良い人間だワン。もっと欲しいワン。
…主従そろって陥落。
そもそも、この魔の手に堕ちた経緯なのだが、「好奇なる知己」亭で騒動に巻き込まれたクロちゃんは、ハムコちゃんの借金強制徴収のカタとしてギルドに連行。
ズタボロに打ちのめされ、恨めしい顔で見送ったハムコ・キュリオシティは自業自得と言うものらしい。借金、恐るべし。借金、怖い。
だがクロちゃんは知らない…結局、餌付けの方法に大差は無いことを。
「死者の荒野」で発生したという「死者の大量発生と大魔獣の出現」の処理をほっぽり出し、餌付けに成功したギルド支部長は満足気であった。声を立てずにカンラカンラと笑う。
いつになったら旅立てるのか?彼女の想い人はどこにいるのか?
それは神のみぞ知る…である。
本日も旅立ち、失敗。
◆ ◆ ◆
闘種の王(ステリアス・シーヴァ)【擬似竜絶壁発動中】
種族〈シーヴァ族〉
階級〈傭兵〉
所属国〈闘種の郷〉
カテゴリー〈8.7+〉
戦闘力 66
防御力 58
生命力 91
回避値 58
知能値 47
器用値 51
魔力値 62
相生相剋〈火気〉属性 55
相生相剋〈木気〉属性 35
相生相剋〈金気〉属性 25
相生相剋〈土気〉属性 44
相生相剋〈水気〉属性 46
竜技
九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎〈火気〉
九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐〈水気〉
九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉
九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉
九十九式(上位)森羅 (カリオペ)の皇緋〈火気〉
九十九式(上位)喜劇 (タレイア)の蓋世〈土気〉
九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫〈水気〉
戦技
一刀両断
十文字斬り
固有能力
竜の血眼(竜眼第1位階)
轟炎の気
水精の女王の加護〈50%〉付与
能力編纂技能−〈全知全能霊〉
能力
大剣 剣 手斧 槍 投槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗
魅了 脚力 嗅覚 命名 馭者 連携 大工 腕力 投擲 二刀流 統治 潜伏
鑑定 願い 破壊 暗躍 異常耐性 咆哮 感応 精製 共鳴 打撃 同調 天耳
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)光属性付加
眷属
相生相剋の五人衆
クロちゃん
闘種四天王
クエビコ〈地底都市の守護者〉
ハナコ〈地底都市の守護者〉
イワメ〈地底都市の守護者〉
ナヨタケ〈地底都市の守護者〉
フミ〈地底都市の守護者〉
ナオヒ〈地底都市の守護者〉
スオウ〈地底都市の守護者〉
セイラン〈地底都市の守護者〉
彗星
販売上手〈擬似生命体(金気)〉
刀鬼王の甲冑(弐式)〈擬似生命体(土気)〉
黒字
竃神〈擬似生命体(火気)〉
電撃
叙事詩〈相生相剋の十下衆〉(NEW)
不滅〈相生相剋の十下衆〉
定理
哀歌〈相生相剋の十下衆〉
原初
忘却〈相生相剋の十下衆〉
法螺吹
欲望〈擬似生命体(水気)〉
羽毛〈相生相剋の十下衆〉(NEW)
光輝
忠実なる下僕(配下)
ゼン・チャン
ゼノ・へマー
称号
赤き竜人
傾国の貴公子
闘種の王
調和者
装備
揺光ベネトナーシュ〈第1位階〉分体〈大剣〉【竜絶壁発動中】
属性:暴君LV410〈聖遺物級〉
付与効果:ガーネット碑(七大元素)〈ゲニトル・ルミナス〉〈第1位階〉
剣撃物理破壊力増幅
竜技増幅
竜顕現
竜絶壁LEVEL1〈防壁結界〉
竜絶壁LEVEL2〈絶対隠蔽〉
意識の転移
擬似人格〈補助機能〉
偽装 外装〈八雲模様〉(NEW)
耐久値:490
刀鬼王の甲冑(弐式)〈重装〉
属性:擬似生命体〈相生相剋〈土気〉〉LV580〈神級〉
付与効果:竜の心臓
多元感応(進化)相乗効果〈物理耐性特化(100%上昇)〉
多元感応(進化)相乗効果〈太刀斬撃強化(200%上昇)〉
擬似竜絶壁〈隠蔽・虚像化率80%〉
耐久値:800
所持金
煌皇金貨11枚
煌白銀貨282枚
煌赤銅貨70枚
【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額693,681枚】
【隠り世空間〈猫に小判〉】
賢者の核石〈「火気」術式刻印〉
岩塩
獣油
下着〈服〉×4
魔鉱石×3
ギルドカード〈階級「F」〉
携帯水筒
神毒解毒丹×5
光の魂(ロザリオ)
不老の書
権利書〈海岸の村〉
水属性多頭蛇の生体核×16(↓80)
黄衣の魔術士の幽体核×30
深淵〈炎霊子〉内包(NEW)
◆ ◆ ◆
大嵐
種族〈雷霆馬〉
階級〈雷霆馬神種+〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈4.5+〉
戦闘力 44
防御力 49
生命力 46
回避値 49
知能値 40
器用値 23
魔力値 33
相生相剋〈金気〉属性 44
相生相剋〈土気〉属性 1
固有戦技
神撃・星霜雷鼓〈雷霆槍〉
戦技
百雷
固有能力
運命補正効果(眷属)
疾雷の蹄
雷霆槍化〈神級〉
【因果律限界値突破〈限定解除〉】
能力
脚力 聴覚 嗅覚 積載 牽引 疾駆 咆哮 雷君
圧殺 炎耐性 魔眼耐性 察知 冷静沈着 仲裁
原子分解 障壁 飛翔 神気 怒号 紫電 統治
忠誠 重装 貫通(NEW)
称号
相生相剋の五人衆〈金気〉
装備
重装甲冑鞍アインヘーア(黒色)〈重装〉
魔鉱石LV200〈秘蹟武具級〉
鋼鉄〈物理抵抗+〉
強固なる軍勢〈守護膜+〉
一軍の残影〈幻覚−〉
耐久値:380
◆ ◆ ◆
彗星
種族〈北欧山羊〉
階級〈星座の生物種〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈2.4+〉
戦闘力 21
防御力 24
生命力 31
回避値 21
知能値 15
器用値 16
魔力値 25
土属性20
光属性15
戦技
大地の嘆き(突撃効果倍(+100%)〈土属性〉)
光の体毛(守護幕〈光属性〉)
固有能力
星気の美徳
運命補正効果(眷属)
能力
角 霊子 自己再生 自己回復 幻覚耐性 癒し 忠義 大器晩成
健脚 突撃 咆哮 応援 巨大化 大胆不敵 視覚 魅了 穴掘り
眷属
北欧山羊・星気体
卯花羊・星気体
トルマリン鳥・星気体
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
竜面屋牧場の守り主
星気体の王子
◆ ◆ ◆
叙事詩
種族〈水生獣→高位水霊族(NEW)〉
階級〈聖魚種→神聖魚種(NEW)〉
所属国〈流星の巣〉
カテゴリー〈5.0-〉(↑1.5)
戦闘力 40(↑10)
防御力 52(↑15)
生命力 53(↑20)
回避値 40(↑10)
知能値 35(↑5)
器用値 31(↑5)
魔力値 51(↑20)
水属性40(↑10)
光属性30(↑20)
戦技
聖なる水流→天の水流(NEW)
聖鱗の盾(NEW)
固有戦技
聖船顕現(NEW)
固有能力
水界の統合核〈60%〉(↑30%)
運命補正効果(眷属)
聖流操作
能力
投擲 慈愛 精霊体 自己再生 暑耐性 魅了 癒し 感応
盗聴 巨大化 即死耐性 硬化 浮遊 呪詛返し 聖者 突撃(NEW)
貫通(NEW)瞑想(NEW)理(NEW)精神抵抗(NEW)結界(NEW)
全自動(NEW)寒耐性(NEW)障壁(NEW)聖体(NEW)
魔力系術式
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
下位(基本三原理)光属性付加
下位(基本三原理)光属性魔道弾
下位(基本三原理)光属性誘導波動
中位(戦略級)水属性波動
中位(戦略級)水属性障壁
上位(統治者級)水属性衝撃波動(NEW)
精霊系術式
水精の鎧鱗(障壁)
水精の息吹(治癒・浄化)
水精の水衣(守護・障壁)(NEW)
水精の聖輪(聖撃・断絶)(NEW)
称号
金魚ちゃん
流星の巣の主候補
相生相剋の十下衆〈聖〉(NEW)
◆ ◆ ◆
不滅
種族〈高位花霊族〉
階級〈天王花・皇族種(薔薇科)〉
所属国〈花霊族の園〉
カテゴリー〈4.3+〉
戦闘力 40
防御力 43
生命力 43
回避値 40
知能値 45
器用値 41
魔力値 44
木属性45
光属性30
戦技
天命の歌声
世界樹の棘蔦
薔薇の香気
天命の輝華〈光輝・念動〉
固有能力
香気の統合核〈50%〉
運命補正効果(眷属)
世界樹の神性〈開花・不滅〉
能力
投擲 鞭 偽装 歌唱 家族愛 自己再生 自己回復
睡眠耐性 毒耐性 麻痺耐性 幻覚耐性 即死耐性
魔眼耐性 洗脳 予感 世界樹 精霊体 浮遊 窃盗
覇気 癒し 地殻操作 心眼
精霊系術式
花精の接吻(魂縛・隷属化)
花精の運命操作(幸運・不運)
花精の樹霊昇華(拘束・輪廻)
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
お花ちゃん
相生相剋の十下衆〈花〉
装備
薔薇の正式上衣〈服〉
属性:木属性LV400〈聖遺物級〉
付属効果:物理特性〈木属性〉200%障壁
魔道特性〈風属性〉200%障壁
香気の幻惑〈魅了〉
自己再生・自己修復・自己進化
耐久値:600/∞(+∞)
◆ ◆ ◆
定理
種族〈高位土霊族〉
階級〈仙狐種〉
所属国〈銀の霊峰〉
カテゴリー〈2.4+〉
戦闘力 20
防御力 18
生命力 25
回避値 20
知能値 20
器用値 20
魔力値 26
火属性21
土属性25
戦技
天火
妖銀鉱の霊槍
仙気〈土属性〉
固有能力
鎮守の統合核〈2本尾〉
銀霊翼〈妖銀鉱〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 爪 家族愛 寒耐性 炎耐性 予感 天耳 嗅覚
心眼 疾駆 礼節 浮遊地殻操作 精霊体 自己再生
火焔 癒し
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
天使ちゃん
銀の霊峰の主代理
◆ ◆ ◆
哀歌
種族〈妖怪神 〉
階級〈合成獣「鵺」〉
所属国〈不明〉
カテゴリー〈5.5+〉
戦闘力 59
防御力 48
生命力 55
回避値 46
知能値 30
器用値 20
魔力値 68
闇属性70
相生相剋〈金気〉属性50
戦技
隠者の爪
瘴気の咆哮
固有戦技
真・侵食解放〈混沌・腐食〉
雷身〈雷属性帯電(200%)〉
固有能力
喰われし者〈狂気〉
不老の書
原始回帰の書
再誕の書
巫女の真像
運命補正効果(眷属)
妖刀化
猫に小判〈隠り世空間〉
能力
爪 奇襲 咆哮 疾走 精神抵抗 捕食吸収 雷君 人工生命
自己再生 自己増殖 毒耐性 闇耐性 麻痺耐性 睡眠耐性
石化耐性 狂気耐性 邪眼耐性 炎耐性 吸収 踏付け 天駆
巨大化 妖刀 神気
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
相生相剋の十下衆〈雷〉
死者の荒野の大魔獣
◆ ◆ ◆
原初
種族〈裁きの王 (ワジール)〉
階級〈高位火霊族〉
所属国〈太陽の祠〉
カテゴリー〈3.2-〉
戦闘力 33
防御力 30
生命力 30
回避値 30
知能値 42
器用値 28
魔力値 35
火属性20
光属性22
戦技
裁きの炎
火の結界〈障壁〉
固有戦技
オウタ〈ホルスの眼〉
固有能力
密儀王〈不滅体〉
太陽王の統合核〈20%〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 爪 杖 博識 統治 洞察 精霊体 自己再生 石化耐性
寒耐性 炎耐性 即死耐性 結界 陽光 飛翔 覚者 熱崩壊
精霊体 正義
精霊系術式
火精の息吹(劫火・焼却)
火精の天秤(断罪・滅却)
称号
司書の眷属〈破棄〉
輝ける太陽王
ステリアス・シーヴァの眷属
火蜥蜴爺さん
◆ ◆ ◆
忘却
種族〈高位風霊族〉
階級〈蝶の舞姫〉
所属国〈祭祀の里〉
カテゴリー〈4.0-〉
戦闘力 38
防御力 38
生命力 29
回避値 35
知能値 32
器用値 26
魔力値 40
風属性30
木属性32
闇属性40
戦技
蝶の羽〈鱗粉〉
固有戦技
宵月の天弓
固有能力
胡蝶の統合核〈30%〉
宵月の眠り〈蛹化・結界〉
運命補正効果(眷属)
自立型防衛術式「宵月」
自立型殺戮術式「宵闇」
杯の業〈夜〉(魂操作+)
能力
小剣 弓 杖 軽業 舞踊 嫉妬 不器用 精霊体 予感
聴覚 飛翔 夢種 再生 闇耐性 硬化 結界 盾
大剣 剣 全自動
精霊系術式
風精の舞踊(旋風・守護膜)
風精の遠吠(鼓舞・竜巻)
樹精の密儀(覚醒・調律)
樹神神託
称号
小姫
ステリアス・シーヴァの眷属
蝶々ちゃん
相生相剋の十下衆〈夜〉
装備
宵月の長袖舞踏衣〈服〉
属性:闇属性LV70〈特殊兵装級〉
付属効果:物理特性〈夜の王の加護〉30%付与
自己再生・自己修復
耐久値:250
◆ ◆ ◆
法螺吹
種族〈高位氷霊族〉
階級〈死神〉
所属国〈北の雪原迷宮〉
カテゴリー〈4.2-〉
戦闘力 50
防御力 41
生命力 -50
回避値 45
知能値 45
器用値 28
魔力値 45
氷属性34
相生相剋〈土気〉属性 40
戦技
吹雪
魂刈り取る鎌
固有戦技
氷の矢
氷柱の監獄
死神の御手〈冥〉
固有能力
死界転生〈再誕の書〉
霜天神の統合核〈30%〉
杯の業〈涅槃〉(冥府操作+)
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 奇襲 暗視 占い 秀才 精神抵抗 調査 仲裁 説教
精霊体 自己回復 冷静沈着 即死耐性 毒耐性 闇耐性
幻覚耐性 石化耐性 狂気耐性 寒耐性 熱耐性 直感
障壁 呪い 凍結 浮遊 大鎌 自己再生 邪眼耐性 拘束耐性
反射 心眼 死魂 魂狩 覚者
精霊系術式
氷精の柩(凍結・封印)
氷精の凝結(停止・氷結)
闇精の触手(捕縛・石化)
闇精の狂乱(混沌・支配)
闇精の祝福(暗視・強化)
闇精の懐柔(汚染・洗脳)
死操系術式
屍者召喚
骸骨兵召喚
幽霊召喚
腐肉者召喚
塚人召喚
死霊召喚
瘴気の番人召喚
死者の群勢召喚〈1日1回限定〉
称号
雪ウサギの相談役
ステリアス・シーヴァの眷属
装備
死神の大鎌〈涅槃〉
属性:闇属性LV250〈秘蹟武具級〉
付与効果:魂魄切断・次元両断(冥府鋼)
自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)自我発動(未)
魂の収穫〈霊威構築〉
耐久値:500+α
使役者の霧衣〈服〉
属性:氷属性LV480〈秘蹟武具級〉
付属効果:物理反射〈氷属性+闇属性〉60%守護膜〈涅槃効果〉
自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)
〈杯の業〉増幅20%
耐久値:500+α
◆ ◆ ◆
光輝
種族〈雪ウサギ→月兎・牙獣種(NEW)〉
階級〈若武者→月の使徒(NEW)〉
所属国〈玉兎の城下町(NEW)〉
カテゴリー〈3.2+〉(↑1.0)
戦闘力 35(↑10)
防御力 30(↑10)
生命力 36(↑12)
回避値 37(↑15)
知能値 30(↑4)
器用値 25(↑5)
魔力値 35(↑10)
土属性30(↑10)
光属性20(NEW)
戦技
全力殴打
圧殺
固有戦技
遠吠〈戦意高揚〉
玉兎体〈強化装甲〉(NEW)
固有能力
不動の魂→月生物の不老核〈10%〉(NEW)
運命補正効果(眷属)
闘種の王の加護〈進化増進〉(NEW)
玉兎翼(NEW)
能力
剣 槌 槍 爪 軽装 格闘 突撃 両手武器 咆哮 追跡
暗視 釣り 不器用 忍耐 友情 自己回復 寒耐性 聴覚
嗅覚 野生 不動 正義 忠義(NEW)粉砕(NEW)
捕食吸収(NEW)身体強化(NEW)石化耐性(NEW)
弱体耐性(NEW)飛翔(NEW)滑空(NEW)
称号
若武者筆頭
左眼傷
ステリアス・シーヴァの眷属
装備
天槍(灰色)〈槍〉(NEW)
属性:冥府鋼LV200〈秘蹟武具級〉
付与効果:魂魄共振〈術式増幅〉+
闇属性展開補足〈弾道結界〉
耐久値:280
戦衣(白銀色特注品)〈服〉(NEW)
属性:綿製LV30〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防寒
耐久値:40
◆ ◆ ◆
羽毛
種族〈光霊族→高位光霊族(NEW)〉
階級〈蛇天種→蛇王天種(NEW)〉
所属国〈死者の荒野〉
カテゴリー〈3.5+〉(↑1.5)
戦闘力 30(↑30)
防御力 35(↑15)
生命力 35(↑15)
回避値 40(↑40)
知能値 20(↑10)
器用値 15(↑15)
魔力値 45(↑15)
風属性25(↑15)
光属性48(↑20)
戦技
光の翼→陽光の天翼(NEW)
暴風の裁断(NEW)
固有戦技
生気吸収→星気吸収(NEW)
灼光の隕石
固有能力
刻を歩む者の末裔(3本羽根)→(4本羽根)(NEW)
星気体
運命補正効果(眷属)
蛇身「隕石鋼」(NEW)
能力
天才 反抗期 精霊体 自己回復 即死耐性 闇耐性
波動 飛翔 浮遊 陽光 爪(NEW)腕力(NEW)
打撃(NEW)突撃(NEW)咆哮(NEW)物理抵抗(NEW)
願い(NEW)石化耐性(NEW)寒耐性(NEW)炎耐性(NEW)
硬化(NEW)吸収(NEW)聴覚(NEW)嗅覚(NEW)視覚(NEW)
聖体 (NEW)
称号
凶星
ステリアス・シーヴァの眷属
相生相剋の十下衆〈星〉(NEW)
◆ ◆ ◆
クロちゃん
種族〈鳥天種〉
階級〈幼体〉
所属国〈卵の世界〉
カテゴリー〈2.5+〉
戦闘力 20
防御力 15
生命力 25
回避値 15
知能値 34
器用値 15
魔力値 11
風属性26
光属性25
固有戦技
刹那の光輝〈補正値250%向上〉
孔雀刀「アンドレアルフェス」〈具現化〉
翼の加護「セラフィック・フェザー」〈具現化〉
固有能力
鬨の声〈術式4.5倍 増幅〉
運命補正効果(眷属)
結界種回帰〈死を与える鷹〉
卵の理から離れし者〈常時精霊力具現化因子〉
能力
刀 軽装 結界耐性 即死耐性 魅了 天耳 直感 覚者 脅迫
応援 偏食 嫉妬 抗議 慈愛 覇気 結界 飛翔 癒し 歌唱
健脚 天舞 空間把握 加速粒子 命名
精霊系術式
讃歌の翼〈補正値300%向上〉
摂理系術式
我ハ主人ヲ讃エル〈精神高揚効果150%〉
唯一ツノ貫ク槍ト成ラン〈一点貫通効果200%〉
愛シキ者ノ盾ト成ラン〈対防御効果200%〉
称号
漆黒の剣姫
ステリアス・シーヴァの眷属
卵の理から離れし者
装備
八握の黄金太刀〈太刀〉
属性:金剛石LV150〈特殊兵装級〉
付与効果:硬度調率〈霊子結合〉硬度再生50%
耐久値強化(聖霊鉱)+α補正
鞘(火鼠模様)〈火属性耐性50%〉
耐久値:180+α
白瑠璃の釵(小)〈道具〉
属性:聖霊鉱LV70〈特殊兵装級〉
付与効果:霊性増幅器〈補助機能〉
共鳴効果〈意識の同調小→大〉
耐久値:45
長袖舞踏衣錦柄〈服〉
属性:絹LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
麻痺耐性(無効)
耐久値:70
所持品
背負い袋(超特大)
ーーーー魔物情報ーーーー
玉兎(一般)
種族〈雪ウサギ→玉兎(NEW)〉
階級〈若武者〉
所属国〈玉兎の城下町(NEW)〉
カテゴリー〈2.0+〉
戦闘力 20
防御力 18
生命力 20
回避値 20
知能値 20
器用値 18
魔力値 18
土属性10
戦技
切り裂き
脱兎
固有能力
跳躍
闘種の王の加護〈進化増進〉(NEW)
能力
剣 槍 爪 軽装 格闘 突撃 咆哮 追跡 暗視
不器用 友情 自己回復 寒耐性 聴覚 嗅覚 野生
称号
若武者〈革命派〉
装備
鉄氷の剣 (アイスブレード)〈剣〉
属性:鋼LV25〈通常級〉
付与効果:物理特化
氷属性付加10%
耐久値:50
肩当て〈鎧〉
属性:羊革LV25〈通常ノーマル級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:30
◆ ◆ ◆
聖七十二神語の機械兵
種族〈機械兵〉
階級〈八葉〉
所属国〈刀鬼王の宝物庫〉
カテゴリー〈2.8+〉
戦闘力 40
防御力 35
生命力 0
回避値 15
知能値 0
器用値 0
魔力値 0
無属性
戦技
霊子波動砲〈滅却〉
霊子波動砲〈拡散〉
物理反転〈重力制御〈ケイヴァーリッド)〉
固有能力
〈八葉〉機関
霊子力学変換機構
霊子核
伝達経路神経繊維
外骨格「超鋼材」
能力
大剣 剣 盾 重装 腕力 格闘 頭突 打撃 合金 精密操作
高速処理 粉砕 霊子 人工生命 自己回復 毒耐性 石化耐性
寒耐性 炎耐性 硬化
称号
「滅亡の冬」の機械兵
前編、いかがでしょうか?
(*´꒳`*)クライマックス間近の次回、中編…全員集合(?)編でお会いしましょう←?
ポロリもある?よ。




