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第7話「智を司る蛇」〈10〉迷宮踏破「後門の兎」

(*´꒳`*)文章増量、圧縮でお送りいたします。

誤字脱字はお許しください。


(。・ω・。)雪ウサギ編2ですw

第7話「智を司る蛇」〈人間の本当の価値は、すべてが上手くいって満足している時ではなく、試練に立ち向かい、困難と戦っているときにわかる〉The ultimate measure of a man is not where he stands in moments of comfort and convenience, but where he stands at times of challenge and controversy


草創歴0444年5月23日〈10〉


想定外の事態に俺の心は、もはやはち切れそうであった。

思わず、氷の地面に膝をつく。

この精神的打撃ダメージから立ち直る事は不可能に近い。


この俺、赤き竜人ともあろうものが…だ。


いや、しかし、俺の聞き間違えである可能性も否定できない。

うん、そうだ。そうに違いあるまい。


「…その、なんだ。お前達…ゆ、雪…ウサギ?」


俺達を取り囲むのは、白い巻き毛に覆われた、ずんぐりむっくりな体型の魔物モンスター。手脚が短く愛嬌ユーモラスだ。。

その瞳はつぶらで、牙は前歯2本、トンガリ耳がアクセント(?)。


いや、そこまでなら許せる。許せるのだ。


「…そうだ…俺達が「「「雪ウサギだ!!」」」」


これである。人語を解する時点でもう駄目だ。撃沈である。


『いやいや、何なんじゃ、お主はっ!?保護すれば良かろう?』


ふっ。火蜥蜴爺さんには分かるまい。俺の「雪ウサギの螺旋スパイラル」崩壊の痛手を。

何を楽しみに生きてきたと思ってんだ?立ち直れねぇ。


そんな彼等を包囲する「雪ウサギ」の輪がジリジリと狭まってくる。気分的には、もうどうにでもしてくれって感じだ。


ゴゴゴッッ…ゴゴゴ!!


その時、頭上で地響きとまた、氷の壁に亀裂が生じる。


『なっ、何事じゃぁああー!?』


火蜥蜴爺さん、大慌て。寒い、寒いうるさいぞ。


亀裂は爆砕し、降り注ぐ氷のつぶて。

コンコンッと俺の鎧にも降り注ぐ。痛くはないが音がうるさいだけだ。


これには雪ウサギ達も大わらわ。右往左往。

まあ、俺にはどうでも良い。黒衣の外衣マントも無くなっちまったし、もうどうでも良い。


コンコンッ…キチィキチィうるさいな…ん?キチィキチィ?


…何の音だ?


交戦中の雪ウサギと大量の害虫。

目は複眼。漆黒の外骨格に、節のある手脚に鋼の槍を装備。

牙だらけの口から警戒音が「キチィ…キチィ」と発せられている。


《あれは蟻人間ムリアンだよ。雪ウサギの敵対種族みたいだね。平均的にはカテゴリー〈1.8+〉ぐらいかな?》


気が付けば、俺の背後に迫る害虫…もとい蟻人間ムリアン。キチィキチィうるせえな(怒)。


『危険じゃぞ!こやつらは雑食じゃ。』


火蜥蜴爺さんの忠告が響く。おっと、危ない。


噛み付こうとした蟻人間ムリアンを1匹、蹴り飛ばして穴に叩き返す。

亀裂を破って出来た縦穴から、蟻人間ムリアン達がワラワラと出てくる、出てくる(笑)。


そうして、何故か俺が標的になったようで、蟻人間ムリアンの波が迫ってきた。


「うるせえぇ(怒)。キチィキチィ耳に響くじゃねぇかっ!!」


良い具合に触りごごちの良い尻尾があったんで、俺はむんずとそれを掴み上げ、ブンブンと振ってみる。

噴き上がる炎の渦が蟻人間ムリアンをコンガリと焼き上げる。


『こっ!コラっ!馬鹿もん!やめんかっ!!』


これぞ必殺、火蜥蜴サラマンダー爆弾ミサイル。発射!!


『ええィィィ、こうなればヤケじゃわいっ!!』


戦技バトルアーツ・裁きの炎、発動》


熱線の乱れ撃ち。灼熱地獄が氷の洞窟を突き抜ける。

驚愕の雪ウサギ。隊長リーダー格の左眼傷も衝撃に固まる。


《やり過ぎだよね。》


終わってみれば、コンガリ害虫の山どころか、前面の氷は溶け去り地底湖を作り上げていた。環境破壊も甚だしい事態である。


「…やり過ぎだぞ、火蜥蜴爺さんよ。」


『どの口で言ってるのじゃっ!?』


憤慨する火蜥蜴爺さんを放置し、俺は雪ウサギを見守る。保護対象から見守り対象に降下である。


「「「ピィ!?」」」


何故だ!?その恐怖の眼差しは何故だ!?

って言うか、意外と鳴き声が可愛いなっ!


「せっかく、清らかな地下水脈まで作ってやったと言うのにっ?」


火蜥蜴爺さんの手柄を横取り。しかしキラキラと透き通っている水だ。高値で売れそうな気がする。 商売の匂いがするぞ?


「…我々では勝てぬ…好きにしろ…せめて一思いに狩ってくれ…。」


ちょっと待て。左眼傷が巨大槌を投げ捨てると、他の雪ウサギもそれに追随する。


「…人間種ヒューマンは我等の肉が好物…だが心までは屈せぬ!」


どっちが魔物モンスターかと疑わしい「心の叫び」。左眼傷…こいつの魂は輝いてやがるぜ(キラリ)。


「お前、名は何と言う?」


「…俺の名は…だ。」


「フッ。良い名だな。」


《カッコいい事を言ってるけど、誤解を解くのが先じゃないのー?でもまあ、地底湖が出来たおかげで金魚ちゃんと連絡が取れたよ。》


それを先に言え。


俺達の頭上からフワリと降り立つ、漆黒の影。

凄まじい霊圧が雪ウサギ達を押し潰す。


「コラコラ、法螺吹ブラッグ!雪ウサギ達がビビってるだろうが。」


『むう…どうも力加減が難しい…のだがな…これでどうか?』


ピタリと法螺吹ブラッグから漏れ出ていた闇属性テネブライオドが消える。

とは言え、現れたるは高位氷霊族グラキエースでもある「死神アンクー」である。

元の「霜男ジャックフロスト」とは似て非なる存在…でもないなぁ?喋り方の根暗さは変わらないし(笑)。


「…死神が迎えに来たか…俺もここまでか。」


諦め切った左眼傷。他の雪ウサギも絶望の眼差し。


『…私だ…よ。氷霊族ニケラスの…霜男ジャックフロストだ。』


キョトンとする雪ウサギ達。雪ウサギ同士で輪になり、何やら会議をし始めた。


『…こんな姿になってしまったが…夜の王の助力は得られなんだが…彼等は敵ではない。彼等こそがテイ殿の予言の言う救世主…なのだ。』


救世主とか、初耳だが?


◇ ◇ ◇


御案内された俺達は、左眼傷に守られながら集落へ向かう。

向かう途中、雪ウサギ達が警戒の眼差しで俺達を窺う。

俺達と言えば、巨大な火蜥蜴サラマンダーの「火蜥蜴爺さん」と死神アンクーの「法螺吹ブラッグ」とくれば、そりゃ警戒してくれと言わんばかりだろ。


《多分、その2人を率いてる君が1番、彼等に恐れられてるんじゃないのかな?》


んな馬鹿な。俺は見た目も普通な?ちょっとイカつい鎧ではあるが、竜面マルティコラス魅力点チャームポイント人間種ヒューマンだぞ。


それにしても、この地下に広がる氷の洞窟は広い。網の目状に通路が引かれ、区画ごとに雪ウサギがまとまって暮らしているようだ。居住空間はなかなかに整備されているし、小川が中央を流れる長閑のどかさ。


おっ?あれは水車じゃないか?しかも氷で出来た水車小屋だ。

幻想的にキラキラと輝いている。


そんな中でも子供の雪ウサギがまあ可愛い。

氷の原っぱで跳ね飛ぶモフモフの白い毛玉…に耳が付いた姿に、思わず頬ずりしたくなる自分を制するので精一杯だ。禁断症状で手が震えるぜ。


俺の笑顔に子供達が走り去る。転ぶなよ〜。


『…ここは北の雪原迷宮ダンジョンの最下層…雪ウサギ達の集落だ…。』


え?法螺吹ブラッグの野郎、衝撃の事実を暴露しやがった(怒)。


「馬鹿野郎っ!何の為の迷宮ダンジョンだ!?一階層から少しづつ進んでこその攻略だろうがっ!宝箱アイテム回収と男の浪漫ロマンをどうしてくれんだっ!?」


『…むう。知らん…。』


『そもそも、落ちてきた儂等が悪いんじゃないかのう?』


正論はいらん。良いも悪いもない。なんか分からんが、左眼傷が怯えている。


「最下層なのはしょうがない…そんな事よりお前ら、ちゃんと計画通りに行動しろよ?」


《随分、短縮経路を突破しちゃったけど、金魚ちゃんを通じて命令は出してあるから安心してね。》


なら結果オーライと言えよう。


そして俺達は目的地である「長老の家」に辿り着いた。

それは氷の洞窟の最奥…迷宮ダンジョンであるならば迷宮主ボスモンスターが待ち受けるべき場所だ。

ただの縦穴式住居だがなぁ。


中はロウソクの灯りに照らされていたが、壁は氷剥き出し。しかし暖色の布切れで目隠しをされ、中央から区切られた広間が広がっていた。

広間とは言っても、雪ウサギ達のサイズである。狭い方ではある。


俺達は外側の広間で待たされ、警備の雪ウサギの目に晒されていた。

しかしあれだな。雪ウサギって見分けがつかんな。子供とか、特徴のある左眼傷とかなら分かるが、若いのか年寄りなのかの判別がつかんぞ?


『…長老の家を守る武者は…皆、長齢種だ…その中でも長く生き、100年を越えると「月兎ユェトゥ」となる…それが長老だ。』


法螺吹ブラッグよ、解説をありがとう。

その月兎ユェトゥとやらになることで、長老となる資格があるってことか。


「で?俺たちはいつまで待たされるんだ?」


そう。それが1番の問題だ。


「我等の…救世主を待たせるとは…預言者様は…何をしているのだ!?」


おや?憤りの言葉を発したのは、予想外にも「左眼傷」である。無口で怯えた印象しかなかったので意外である。

そんな左眼傷に槍が四方から突き付けられた。仲間割れか?


「50にも満たぬ若僧が…ここは長老の家。ここに入る資格はお前には無い。」


「先触れに選ばれたとて…調子に乗るでない。未熟者が。」


「改革派などと…小癪な小僧め。若造共だけで集落を出て生き延びられると思うなよ。凶星に呪われるが良い。」


う〜む。察するに、ちょっと複雑な環境のようだ。って言うか年功序列?俺の一番嫌いな言葉だな。

先触れとか、改革派とか、よく分からない言葉が続いたが、罵声を受ける左眼傷がグッと我慢している姿は切ないな。


とりあえず、俺はその槍を一本、根元からへし折ってやった。


「ピッ!?」


ひっくり返る雪ウサギ。尿が漏れた。


ワラワラと騒ぎ始める雪ウサギ達。

そして青ざめる左眼傷…多分な。


「やかましい!俺の前で年寄りの冷や水はやめろ。歳取ってりゃ偉いとか、考えが甘いぞ。第一、コイツがお前らの中で一番強いのは間違いないだろう。」


無論、俺が言うのは左眼傷の事だ。

はっきり言って、ここに居る雪ウサギ共は有象無象に過ぎない。だろ?


《そうねぇ。探知サーチしてるけど、雪ウサギさん達ね…長老さん以外は平均点でカテゴリー〈1.8+〉ってところだねぇ。まあ、魔物モンスターとしては中の下ぐらい。》


その中でも頭一つ飛び抜けているのは、コイツ自身の努力の賜物だろう。

それと、長老さん…以外ねぇ。


俺の怒声が響き渡り、目隠しの布が揺れる。

その奥に鎮座する「長老」と「預言者」とやらが動いたようだ。一斉に雪ウサギの年寄り共が引き下が、その場に整列をする。


さて、出方を窺うとしようか。


「…待たせたな、客人よ。儂が長老の月兎ユェトゥじゃ。この度は、よく来て下さった。」


布の切れ目から、のそりと長老が出てきた。

…うん、兎だな。白銀色カルサイトの毛並みがキラキラと美しい。そして、羽根。

天使ちゃんを彷彿させる幽体アストラルの羽根が印象的だ。いや、天使ちゃんのが可愛いがな!


『…月兎ユェトゥ殿…私だ…霜男ジャックフロストだ。』


ギョッとする月兎ユェトゥ。そりゃ、いきなり骸骨頭の死神に言われたら驚くなってのも無理がある。


「…まことに…相談役殿じゃと言うのか?」


恐る恐る尋ねる月兎ユェトゥに、俺は間髪入れずに口を挟む。


「そんな事はどうでもいい。せっかく来てやったってのに、噂の預言者さんは顔も見せないってのはどう言う事だ?」


「…いや、預言者殿は先日から体調を崩しておるのじゃ…。」


と同時に、布の向こう側でゴホンゴホンッて咳が聞こえる。


そこに居ることはベネの「竜顕現テンペラメントニック」で探知サーチ済みだがな。


「まあ良いさ。ともかく逃す前に、火蜥蜴爺さん頼んだぞ。」


『了解じゃ!』


戦技バトルアーツ・火の結界、発動》


火蜥蜴爺さんの王冠から円環の業火が吹き出し、刹那にこの空間を包み込む。

無論、布目隠しの向こう側にいる「預言者」もろともだ。


「な、な、何をなされるっ!?」


驚く月兎ユェトゥ。ひっくり返る雪ウサギ達。

そして燃え落ち、消し炭となる目隠しの布。


…預言者様のお出ましである。


「ほう。やっと出て来たな、預言者様とやら。」


それは、もう1匹の「月兎ユェトゥ」。何の変哲も無いって言ったら変だが、確かに体調は悪そうだが、少し毛並みは悪いが長老そっくりである。


「…で、法螺吹ブラッグ。お前には、どう見える?」


俺は傍らに立つ「死神アンクー」に聞いてみた。


『むう…まさか、今の私には魂が見極められる…のだが、預言者殿の魂は既に無い。』


つまり…既に死んでいるってことだ。


「じゃあ、そこに居るのは誰だ?」


雪ウサギに動揺が走る。ピィピィうるさい。


「ば、馬鹿な…預言者殿??」


長老 月兎ユェトゥも距離を取る。


そんな注目の的の「預言者」様が、ゆっくりと立ち上がった。

不自然な口の動き方だ。


「…グフフ…何を言うか。我は預言者…我が預言が幾たび、雪ウサギの滅亡を救って来た?」


その言葉に、そうだそうだ!と年寄りウサギが同調、立ち直る。ションベン臭いがな。


「…グフフ…此度の預言…凶星の災いが屍人の群れを呼び寄せ、この地は血に染まる…我の力なくば予言は真実となろうぞ?」


予言に対する恐怖が雪ウサギ達を跪かせる。長老もその勢いに負けそうだ。

左眼傷は俺の後ろでジッと耐えている。


ここで切り札の投入である。


「ほら。これが噂の災いの元凶…凶星だぞ。」


哀歌エレジーの隠り世空間〈猫に小判〉から取り出だしたるは「死者の荒野フィールド」で入手ゲットした「凶星」である。

隕鉄メテオスティールに奇妙な綿毛の翼が生えている「凶星」。


「「「「ピィー!?」」」」


雪ウサギ一同、悲鳴を発する。逃げ惑うが、そこは火蜥蜴爺さんの結界に阻まれ右往左往。


「おい、落ち着けっ!お前らが勝手に凶星扱いしてるがな、こいつ本人にしてみたらどう感じてると思ってんだ!?」


『ひどいでしゅ!』


一同の脳裏に響き渡る幼き声…凶星である。

開いた口が閉まらないとはこの事である。


『ぼくはお家に帰りたかっただけでしゅ!ぼくの星気エネルギーを返してほしいでしゅ!』


一同の目が「預言者」に集まる。それは猜疑の目だ。


「…惑わされてはならぬ…その凶星が屍人の群れを呼び寄せるのは事実だ…雪ウサギは滅びるぞ。」


どんなに預言者が言い繕ろうが、そもそもその死者の群れ自体が全滅しているのだがな?


「預言者さんよ〜。その死者の群れだがな、俺達が潰してきたんでココには来ないと思うぜ。ついでに秘密結社の拠点アジトも現在、襲撃中なんで諦めな。」


「な…!?」


反応しやがったのが証拠。だが逃がさんぞ。

預言者は力づくで火蜥蜴爺さんの結界を抜けようとしたが、そうはどっこい上手くはいかない。


俺達はベネの「竜絶壁オーバーマインドLEVEL2〈絶対隠蔽〉」で隠蔽されてはいるものの、今の火蜥蜴爺さんの「火の結界」はなかなかに強力。預言者(の中の)程度の存在なら問題ないとのお墨付き(ベネ)。誘き出し作戦の一環である。


すってんころりんと白銀色カルサイトの毛玉は跳ね返される。ちょっと頭の毛が焦げたようだ。あの毛皮、勿体無いな。


「ば…馬鹿なっ!?」


「さて、ここで法螺吹ブラッグに任せても良いのだがな、しかし本人の意思に聞いてみるか?」


本人とは…勿論、それは「凶星」のことだ。


『ぼくが戦うでしゅ!』


うむ。その心意気やよし!無論、補助を法螺吹ブラッグにさせる予定だが、その前にやらねばならない事がある。


「凶星って名はよろしくないから、新しい名を与えよう。お前の名は「羽毛フェザー」だ!」


《安易な名前だねぇ…命名の儀、了承》


《命名、羽毛フェザーはステリアス・シーヴァの運命補正効果により、大幅な成長補正を受けます。》


と同時に、羽毛フェザーが輝き始めた。光の波動が大きくなる。


《報告。羽毛フェザーは命名により光属性ルーメンを獲得しました。これにより、種族が〈星気ツェレム〉から〈光霊族ウィル・オ・ウィスプ蛇天種カンヘル〉に進化しました。》


光霊族ウィル・オ・ウィスプか。今までは隕鉄メテオスティールに羽毛が生えていたのだが、今は光の球体に3本の羽毛が生えている。摩訶不思議。

まあ、光霊族ウィル・オ・ウィスプなんてこんなもんなんだろう。


《普通の光霊族ウィル・オ・ウィスプに羽根なんて生えてないけどねぇ…。》


ベネの独り言は放置して、戦闘準備完了とばかりに羽毛フェザーがプカプカと浮遊する。


『戦うでしゅ!』


やる気満々。でもその口調は幼児のままか(笑)

そしてまた、こちらにもやる気満々なのが約1名…。


「…俺に、戦わせてくれ…!!」


誰かと思えば「左眼傷」だ。得物の戦闘バトル大槌ハンマーを担いで、ズイと前に出る。


「おいおい、大丈夫か?」


まあ、その気なら2人でやれるとこまでやれば良い。こっちには火蜥蜴爺さんと法螺吹ブラッグもいるし、一応、哀歌エレジーもいるしな。


『ニャッッ!』


形勢は傾いている。もはや雪ウサギ達は壁際。長老も壁際。お前ら、背中の毛皮が「火の結界」で焦げてるぞ。


「…怪しいとは思っていた…俺たちをこの北の雪原迷宮ダンジョンから出させない為のおきて…狩られ、衰退するしか道がなくとも…老人達は俺たちの言葉を聞かない…そして最下層から出ても魔物モンスターは強く仲間は消えていくばかり…。」


左眼傷の言葉は怒りに震える。


しかし、それもおかしな話で、最下層に住んでいる雪ウサギ達だが、この「北の雪原迷宮ダンジョン」は未攻略の筈で、なら雪ウサギの肉はどうやって流通しているんだ?左眼傷ぐらいの実力なら問題なかろうが、そうそうは上層まで辿り着かんだろうに?

その秘密が中層にあると言う「偶像アイオーン乃巫女オブピュートネス」の拠点アジトにありそうだ。


《あっ…金魚ちゃんから定時連絡だよ。50階層の拠点アジトの制圧完了。雪ウサギさんの食用生産工場を壊滅させたってさ。》


案の定である。ここは俺の未練を断ち切り、徹底的に破壊しろと命じるのであった。


◇ ◇ ◇


前列…大嵐テンペストさんと彗星コメット君の男性陣。

中列…お花ちゃんと蝶々ちゃんの姉妹コンビ。

後列…私こと「叙事詩リリック」と子狐天使ちゃん。


私の事は「金魚ちゃん」と呼んでも可ですっ。


勝手なご主人の命令により、人目を避けながら「北の雪原迷宮ダンジョン」の正面突破をする事になりましたっ。

想定外の事態になりましたが、私の「聖流操作」で最下層のご主人とは連絡が取れています。ご主人の持つ「携帯水筒」を介して揺光ベネトナーシュさんと連絡が取れるからです。


本来であれば、ご主人を含めて全員で一気に、この「北の雪原迷宮ダンジョン」にあると言う秘密結社?の拠点アジトを強襲するとの事でしたが、現在は最下層で陽動作戦中なので、速やかに私達だけで侵入しろと…ホントかしら?


「ブフンッ!」


あら。それは大嵐テンペストさんが言うなら仕方ありませんねっ。

そして何より、大嵐テンペストさんがいれば怖いものはありませんものっ。


「メェェェ〜♪」


って言ってる彗星コメット君もかなりの武闘派なんですけどっ。

この子、ご主人の前では猫を被ってるけど、何でかしら?


え?ご主人は可愛いのが好きだから、大きくなりたくない?

まあ、確かにそうねっ…。


侵入自体は特に問題なく済みました。


迷宮ダンジョンの入り口はかなり大きな氷穴であり、厄介な事に、それなりの人数の傭兵 集団グループが順番待ち。

傭兵相手の仮設店舗も立ち並び、迷宮ダンジョン攻略中の集団グループも多そうであった。

現在の攻略階層は25階層。最下層と目されるのは50階層だとか…あら?ご主人はもっと深い位置にいる筈だけど?


『はい、みんな〜。お花ちゃんの「薔薇の香気」が効いている内に入るのよっ。』


と言っても、私以外は大嵐テンペストさんの上に乗ってるんですけどねっ。大嵐テンペストさんの頭の上で子狐天使ちゃんがキョロキョロ。


周りの人間には、騎馬スタリオンに騎乗した、それなりに強そうな傭兵に見えている事でしょう。なので、誰からも呼び止められません。

想像イメージは、我らがご主人ですっ。


話しは変わるが、規格外合計6人(匹)分もの存在感は半端ではなく、この日の出来事は後に「北の雪原迷宮ダンジョン」の完全制覇者として、「名も無き黒衣の傭兵」の名を広く憶測を呼ぶこととなる…。


とは言え、入ってしまえばこちらのもの。あとは正面突破ですっ。

そうねっ。正面突破…そう思っていた時期が私にもありました。


正直、弱い。


狭い階層、広い階層で難易度も変わってくるものの、出てくる魔物モンスターは最低階級で「魔獣アウルベア」や「粘液体スライム」。最高階級でも「女郎蜘蛛アラクネ」や「多頭鳥グリルス」だった。


と言うよりも、何が出てきても余裕で大嵐テンペストさんが「強固なる軍勢」と「一軍の残影」の混合技で圧殺。瞬殺。やり過ぎですっ。

止めむ間も無く彗星コメット君が巨大化突撃を繰り返して暴走。どこまで行くの?止まってっ!!


魔物モンスターの死骸は留まるところを知らない。逆に通り道の邪魔でしかないんですけどっ?


1階層〜30階層はものの3時間で突破。20階層目で大型化彗星コメット君が穴を掘るって言い始めて、垂直移動(?)開始で時間短縮となりました。泥だらけです。誰が後で洗うと思っているんでしょう?


『あの人、迷宮ダンジョンは男の浪漫ロマンだ〜って言ってたけど、こんな穴開けたの知ったら怒ると思うんだけどっ。大丈夫かしら?』


「メェェェーーー♪」


え?帰りに埋めるって事?まあ、いいけど。


『近道が出来て楽です〜。蝶々ちゃん、そこに石あるの〜。』


『コックリ…コックリ。』


甲斐甲斐しく手を引いて歩くお花ちゃんと、歩きながら寝ると言う器用な蝶々ちゃん。

マイペース姉妹はどこに居ても変わらない。ある意味、羨ましい。


「コンっ!」


あら。最後尾の子狐天使ちゃんが「仙気〈土属性テラ〉」で土を操り、穴を埋めて行く事にしたようだ。ありがとうね。

証拠隠滅である。


こうして、人間種ヒューマンによる攻略階層を一気に広げた一行。

小休止10分。


30階層の迷宮主ダンジョンボスは「毒炎蛇ペルーダ」。

この階層は毒蛇バジリスクが生息。そう、ご主人大好きの毒蛇バジリスクである。


それは置いておいて、当の「毒炎蛇ペルーダ」はお花ちゃんの「世界樹アウゴエウデスの棘蔦」でグルグル拘束の上、蝶々ちゃんの自立型殺戮術式「宵闇」によって八つ裂きの憂き目。


『…くだらぬモノを斬らせおって。どうせ斬るなら、もっとマシなモノを持ってこい。』


巨大な黒剣「宵闇」さん。御立腹である。何故に私が謝るハメに。


余談だが、30階層〜40階層は「巨猿種サスカッチ」や「猿王種ウェンティゴ」「青男ブルーマン」などの猿種が多数生息。難易度は一気に跳ね上がる。


40階層〜50階層は「黒獣バーゲスト」を始めとする魔獣系の生息地。中には大型種の「人喰獣バグベア」や凶悪な「狼獣ブルベガー」の姿もチラホラ。

突破至難の魔獣の壁である。


もっとも、この階層も巨大化彗星コメット君の垂直穴掘りで時間短縮である。

魔物モンスターに途中で遭遇する事もあるが、御立腹の「宵闇」さんの斬撃が全てを刻む。

私なんて、ただの案内役みたいなものねっ。あっ、進路方向はそっちね!そっちじゃないっって言ったわよね?


そしてやって来ました50階層最奥地。

誰が流したのか知らぬも建前上の迷宮主ダンジョンマスターが待ち受ける。


大理石のような光沢感のある漆黒の壁と柱。広い謁見の間だ。


魔獣系では危険度S級の咆哮が突き刺さる。


『………。』


いえ、別に驚かないわけではないのですけどっ。

何というか、見慣れていると言うか、それよりワンランク下がると言うか…。


『アレって「守護獣スフィンクス」かしら〜?』


お花ちゃんの言う通り、それは「守護獣スフィンクス」。それも瘴気ミアズマから創り出された「混合生物シムルー」と思われる。

まあ、案の定ですねっ。


そしてソレがここを護る以上、この先に「偶像アイオーン乃巫女オブピュートネス」の拠点がある事の確定。


『では、みんなで連携攻撃を…え?』


ドゴッォ!!


既に蹂躙。蹄が眉間にめり込む。

みんなのお手本の大嵐テンペストさん、あなたがそんな無謀な…。


「ブフィィィィーーーーーーン!!!」


え?ご主人の脚になるのは自分だけで十分ですって?何を言ってるの?


そう言えば、あの人「死者の荒野フィールド」ではずっと哀歌エレジーに乗ってたけど、その八つ当たりっ??

確かに哀歌エレジーも元は守護獣スフィンクスだけどもっ??


もう訳がわからないぐらいに、守護獣スフィンクス大嵐テンペストさんの戦技バトルアーツ「百雷」を喰らって弾け飛び、手脚が千切れ飛んで身動き出来ずの瀕死状態。抵抗不可能。

まさしく魔の馬。手加減なく蹄で踏み潰され、あえなく消滅。


守護獣スフィンクスの構成因子と思われる書物が数冊、転がり落ちるが大嵐テンペストさんの「百雷」が効きすぎたせいか、灰になって消えましたわっ。


『………。』


そんな合間に、巨大化彗星コメット君、壁に突っ込んで大穴を開けていた。そのまま暴走を開始し、しばらくすると奥から人間達の悲鳴が聞こえて来ました。

おそらく秘密結社の構成員でしょうねっ。もう勝手にして下さいっ。


とは言え、拠点アジトを潰す事が第1目標。やむなく私達も穴に突入。


蝶々ちゃんは勝手に「宵月」さんと「宵闇」さんが守ってくれるし、こう見えてお花ちゃんは(実は)私よりも高位の精霊。かなり強い。

私の役目は子狐天使ちゃんを護るぐらいなのであった…。


「コンっ?」


慰めてくれてありがとう。あなたぐらいよね、お姉さんを慰めてくれるの。


しかしながら、拠点アジトの一区画、「雪ウサギさんの食用生産工場」を見た金魚ちゃん、今までの不満ストレスも相まって大激怒の大爆発。


『…少しは私の言う事を聞きなさいぁぁぁーーーーーいっ!!!』


戦技バトルアーツ・聖なる水流、発動》


凄まじい水圧が「雪ウサギさんの食用生産工場」を壊滅させる。

生存はしつつも「養殖型雪ウサギ」に自意識はない。幾百も並ぶ養殖ポッドもろとも押し潰し、瓦礫の山に沈めた。


工場内だと言うのに、突如に抵抗的な酸雨が襲ってきたので、聖流操作でそのまま術者に返してあげましたっ。無謀な人間も居たものですねっ。


『ふう。スッキリしましたっ。』


金魚ちゃん、笑顔で泳ぎ去る。工場は水で満たされ、どんどん満たされ増えて行く。


一方、拠点アジトの一室で三巨頭の1人「泣きのヒビ」は絶叫を上げた。

彼女の固有能力パーソナルスキル怪雨ファフロッキーズ」が容易に破られ、自身の身に返された。

即ち、それは酸雨。酸が彼女の皮膚を…肉体を溶かしていく。それは自業自得。


「ヒッ…いやァァァーーーー………。」


恐怖に駆られ「死者の荒野フィールド」から逃げ帰った「泣きのヒビ」ことヒビ・ニー。美女の面影もなく、無残な腐乱死体と成り果てる。


こうして「偶像アイオーン乃巫女オブピュートネス」の資金源の一つが壊滅し、同時に「北の雪原迷宮ダンジョン」制覇(?)が成された瞬間であった。


◇ ◇ ◇


左眼傷と羽毛フェザー対「預言者」の戦いは膠着状態。


いや、むしろ押されているな。何しろ、命名したばかりの羽毛フェザーではまだ力の制御が難しい。

戦技バトルアーツ は「光の翼」。固有戦技パーソナルアーツには「灼光ライトニング隕石・メテオ」を上手く使ってはいるが、標準が甘い。

追い詰める役にも立っていないし、隙が多いために回避される。


だが、それは仕方ない。精神的にも幼児なら、この先の成長幅は半端ないぞ、アイツ。強くなる事は保証しよう(笑)。


《笑ってる場合じゃないでしょ。そろそろ補助した方が良いじゃない?》


しかしだな、当人達が必死になて戦っているのに、横槍を入れるのはどうだ?

今も惜しいが、左眼傷の戦闘バトル大槌ハンマーが良い具合に空振りをした。


全力フルスイングも良いが、もう少し筋力があると行けると思うのだが、それは雪ウサギの種族的な限界だろう。

他の雪ウサギ達は槍とか剣しか装備してないしなぁ。


まあ、連携もダメダメなので、少しぐらいの横槍なら良いとも言える。


「ベネよ、竜絶壁オーバーマインド解除だ。」


《え〜?それ大丈夫かなぁ…〈竜絶壁オーバーマインドLEVEL2〈絶対隠蔽〉〉の解除をしました。》


ピシッ。


空間が歪む音。


…これはあれだな。火蜥蜴爺さんと法螺吹ブラッグオドのせいだな。

普段から竜絶壁オーバーマインド使い過ぎてて感覚がバカになってたが、こいつら自然界に存在しちゃいけない奴等だった(笑)。何なんだ、お前らは?


『何を人ごとのように言っておるのじゃ。』


《それには僕も激しく同意するけどねぇ。》


『うむ…全くだな…。』


白い目で見るんじゃねえ。


そしてそれは、預言者にも影響を与える。

俺と目が合うと驚愕に見開き、絶望が支配する。ちょっと待て。失礼な奴だな(怒)。


そこに左眼傷の横薙ぎ戦闘バトル大槌ハンマーが直撃。

身体ごと壁にぶち当たり、倒れる寸前に羽毛フェザーの突撃攻撃。


《と言うか、ただの体当たりだよねぇ。》


だが、戦意喪失の預言者にもはや勝機は無し。

振り下ろされた戦闘バトル大槌ハンマーが預言者の頭を潰す。グチャり、と。


からくも辛勝ってところだが、そこで詰めが甘い。


「油断すんなよ。本当の黒幕は、その預言者に取り憑いてる奴だ。」


俺の警告に左眼傷と羽毛フェザーが身構える。


そうして、預言者の遺体から抜け出る灰色の幽体アストラルが露わになるものの、俺の横にいる法螺吹ブラッグの睨みが強過ぎて、黒幕と言えども何の威圧感もない。

逆に可哀相になってくるな(笑)。


『…生者ごときに遅れをとるとは不覚!』


乾涸びた四肢に薄汚れた法衣を纏いし亡者のオド。普通に「黄衣エルダー魔術士リッチ」を凌駕する存在と思しい。

だがそうなると、コイツは秘密結社なんて言う小物とは桁が違う。

臭うぞ。俺の直感がそう告げる。コイツは何だ?


ステリアスは知らぬも、それは「常世之使者ノスフェラトゥ」。亡者の頂点である存在。


そんな「常世之使者ノスフェラトゥ」であろうとも、法螺吹ブラッグの「魂刈り取る鎌」なら即死可能。

火蜥蜴爺さんの「裁きの炎」で焼却可能。

哀歌エレジーなら丸呑み消化可能。


そうと直感したのか、「常世之使者ノスフェラトゥ」は逃走しようと壁に激突。


『ブッ!?』


無駄な努力だが、火蜥蜴爺さんの「火の結界」はそんなヤワじゃない。


常世之使者ノスフェラトゥ」は脱出不可能と察して、周囲の雪ウサギに憑依しようと肉迫するが、全ての雪ウサギは法螺吹ブラッグ固有戦技パーソナルアーツ氷柱ダイヤモンド監獄プリズン」で隔離済み。目に見えぬ不可視の牢獄だ。


長老「月兎ユェトゥ」を掴んだ幽体アストラルの両手は凍りつき、崩れ落ちる。


『ゲェ!?』


両手を無くした「常世之使者ノスフェラトゥ」は、今度は左眼傷と羽毛フェザーに疾る。


だが、その両足が千切れ飛び、無様に地面へ顔面殴打。これは痛い。

あっ、すまん。思わず竜刀「揺光ベネトナーシュ」で切っちまった。


『ブギャーーーー!?』


もはや袋叩き。そこに雪ウサギ達も加わり、もう訳の分からない状態。「常世之使者ノスフェラトゥ」はズタボロのボロ雑巾のようになっていた…。


「待て、殺すな。」


すんでのところで俺は停止ストップを掛ける。

にしてもこいつら、「氷柱ダイヤモンド監獄プリズン」で守られているからって、手加減なしだな。さすがは魔物モンスター扱い。


さて、「常世之使者ノスフェラトゥ」だが、どうもこいつは手駒として使えそうな気がする。それも、「偶像アイオーン乃巫女オブピュートネス」の本当の尻尾を掴む為の、な。


法螺吹ブラッグ、逃げられないように封印出来るか?」


『むう…では「氷精フリィジングコフィン」を「氷柱ダイヤモンド監獄プリズン」の重ね掛けでやってみよう…。』


「長老の家」を占拠した永久氷獄の柱…その中に封印された「常世之使者ノスフェラトゥ」の魂。

まあ、今はこれで良しとするか。

追い出された長老「月兎ユェトゥ」達だが、知った事じゃない。


任務完了の俺の前に、あの左眼傷が膝を突く。


「何だ?」


「…どうか、俺を配下に…名を頂きたい。」


まさかの逆指名?これは今までに無い展開パターンだぞ。


《その割には嬉しそうねぇ?》


そりゃまあ、念願の雪ウサギ…いや、喰わないけどね!

しかし、コイツは男気があるし、見所もある…雪ウサギだけどね!

そして魂が輝いてやがるのだ!


「よかろう。お前に名を与える…今日よりお前の名は「光輝ブリリアンス」だ!」


《命名の儀、了承》


《命名、光輝ブリリアンスはステリアス・シーヴァの運命補正効果により、大幅な成長補正を受けます。》


こうして、左眼傷もとい光輝ブリリアンスが我が眷属ファミリアとなったのだが…まさか改革派(雪ウサギ集落の半分)丸ごと俺の配下に加わるとは思いもしない俺なのであった。

まさに後の祭りである。



…この日、「北の雪原迷宮ダンジョン」から一目散に魔物モンスターが逃げ出すという異常事態が発生。

入り口の氷穴は大混乱。人間に死傷者が出なかったのも奇跡で、最下層から吹き上がって来たオドの凄まじさに、全ての魔物モンスターが恐怖した為の逃走劇であった。

だが、その真実を知る者は少ない。


◇ ◇ ◇


クロちゃんは皿洗いをしていた。


洗っても、洗っても皿は減らない。追加で増えるばかり。

幼女、困っちゃう。涙が出ちゃう。


首都「ジュライ」の「好奇なる知己」亭。

無銭飲食をしたクロちゃんだったが、められた感が強いのだが、一文無しのクロちゃんが山盛りの肉団子ミートボールをペロリと平らげたのは事実だ。


ああ、雪ウサギの肉汁の芳醇さ…思い出してもよだれが出て来ちゃう。


一方、店主のハムコちゃんは一人二役、三役ぐらいで受け付けから調理と八面六臂。まるで分身かと思われる素早さ。まあ、間者だしね。


なので、幼女のクロちゃんでも仕事は幾らでもあるのだ。

無銭飲食の料金分は働いて返さないといけないのだ。借金と言う物を説明された。

ちなみに、昨夜の二階の宿代も追加。ぐっすり眠れたわ。

寒かったから薪代と火種代も追加されている。毛布代も追加しちゃった。


あれ?どんどん増えてない?


それにしても、何故かこの店、繁盛している。ほぼ満員。

ハムコちゃんのファンも多い。赤毛の巻き毛で笑顔が魅力チャーミングだし、普通に町娘をしていればそれなりに可愛いからだ。


他にも怪しい視線もある。興味、観察、悪意とか。その中の半分は厨房の中の私にも向けられている。

全く、人間種ヒューマンって言うのは手に負えないわね。


ミドリは足元で丸くなって寝ている。呑気なものだわ。


カランっ。コロンっ。


「いらっしゃーーーーい…って、何しに来たの師匠!?帰って!」


あら?何やら慌ただしい。


厨房の隙間から見ると、どこかで見た女性が店舗門エルスを挟んでハムコちゃんと対峙

睨み合っている。


あれは商業ギルドのシース嬢じゃねぇか?そんなお客さんの声が聞こえる。

商業ギルド「エノシクトン」事務長の黒髪眼鏡嬢「シース・エニシング」であった。


「人の顔を見るなり、何て言い草なのかしら?あなた、ギルドに借金があったわよね?」


「ちょっ!それは来月まで待ってくれるって約束でしょー!?」


不穏な空気が流れる。借金…それは人間失格。そう昨夜、ハムコちゃんが言っていた事だ。あれ?


「ちょっと小耳に挟んだんだけども…あなた、珍しい幼女さんを保護したそうね?それで手を打ちましょう。」


「いくら師匠でも、そうは問屋が降ろしませんからね!商売の邪魔はさせないから!」


すったもんだで客は逃げ出し、飛び交う白い皿。

やめて、それはまだ洗ってる最中のお皿なのに!ガシャーーーン。


ハムコちゃんと黒髪眼鏡嬢の皿投げ合戦。不毛な争いに巻き込まれるクロちゃん。


「不出来な弟子の分際で生意気ですわよ!相変わらず潜入の仕方が甘ちゃんですわね!」


「いつまでも師匠ヅラしないでよっ!暗殺の仕方がセコいのよっ!」


何やら内情をベラベラ喋っているが、大丈夫なのかしら?クロちゃん、触らぬ神に祟りなしと皿洗いに没頭。その後の掃除代で稼ぐのだった…脱出?はて?


◆ ◆ ◆


ステリアス・シーヴァ【竜絶壁オーバーマインド発動中】

種族〈シーヴァ族〉

階級〈傭兵〉

所属国〈傭兵大隊預かり(特措法スペシャルケース)〉


カテゴリー〈8.7+〉

戦闘力 66

防御力 58

生命力 91

回避値 58

知能値 47

器用値 51

魔力値 62


相生相剋〈火気〉属性 55

相生相剋〈木気〉属性 35

相生相剋〈金気〉属性 25

相生相剋〈土気〉属性 44

相生相剋〈水気〉属性 46


竜技ドラゴニックアーツ

九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎かくえん〈火気〉

九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐せいひつ〈水気〉

九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉

九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉

九十九式(上位)森羅 (カリオペ)の皇緋こうひ〈火気〉

九十九式(上位)喜劇 (タレイア)の蓋世がいせい〈土気〉

九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫うたかた〈水気〉


戦技バトルアーツ

一刀両断

十文字斬り


固有能力パーソナルスキル

竜の血眼(竜眼第1位階)

轟炎ピュラリスフィールド

水精リクィッド女王クィーンの加護〈50%〉付与ギフト

能力スキル編纂技能−〈全知全能霊アイン・ソフ


能力スキル

大剣 剣 手斧 槍 投槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗

魅了 脚力 嗅覚 命名 馭者 連携 大工 腕力 投擲 二刀流 統治 潜伏

鑑定 願い 破壊 暗躍 異常耐性 咆哮 感応 精製 共鳴 打撃 同調 天耳


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)火属性イグニス魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)火属性イグニス誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)光属性ルーメン付加ギフト


眷属ファミリア

相生相剋の五人衆

クロちゃん

闘種アスラ四天王

クエビコ〈地底都市の守護者メスケイル

ハナコ〈地底都市の守護者メスケイル

イワメ〈地底都市の守護者メスケイル

ナヨタケ〈地底都市の守護者メスケイル

フミ〈地底都市の守護者メスケイル

ナオヒ〈地底都市の守護者メスケイル

スオウ〈地底都市の守護者メスケイル

セイラン〈地底都市の守護者メスケイル

彗星コメット

販売上手アントレプレナー擬似生命体エンティア(金気)〉

刀鬼王の甲冑(弐式)〈擬似生命体エンティア(土気)〉

黒字サープラス

竃神ファナス擬似生命体エンティア(火気)〉

電撃ブリッツ

叙事詩リリック

不滅パペチュアル〈相生相剋の十下衆〉

定理シーオルム

哀歌エレジー〈相生相剋の十下衆〉

原初オリジン

忘却オブリヴィオン〈相生相剋の十下衆〉

法螺吹ブラッグ

欲望ディザイア擬似生命体エンティア(水気)〉

羽毛フェザー(NEW)

光輝ブリリアンス(NEW)


忠実なる下僕(配下)

ゼン・チャン

ゼノ・へマー


称号

赤き竜人

傾国の貴公子

闘種アルカェウス

調和者シジコス


装備

揺光ベネトナーシュ〈第1位階〉分体ラディウス〈大剣〉【竜絶壁オーバーマインド発動中】

属性:暴君LV410〈聖遺物レリクス級〉

付与効果:ガーネット碑(七大元素)〈ゲニトル・ルミナス〉〈第1位階〉

剣撃物理破壊力ソードアーツ増幅

竜技ドラゴニックアーツ増幅

竜顕現テンペラメントニック

竜絶壁オーバーマインドLEVEL1〈防壁結界〉

竜絶壁オーバーマインドLEVEL2〈絶対隠蔽〉

意識の転移

擬似人格〈補助機能〉

耐久値:490


妖刀「ぬえ」〈小太刀〉

属性:妖怪神ようかいしんLV350〈聖遺物レリクス級〉

付与効果:耐久値強化(隕石鋼メテオスティール

竜技ドラゴニックアーツ補正〈50%強化〉

哀歌エレジーの魂〈妖刀制御+〉

喰われし者〈自己再生・防衛本能・殺傷過剰〉

雷身〈雷属性トニトルス帯電(120%)〉

耐久値:400+α


竜面マルティコラス〈仮面〉

属性:竜面の者LV250〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:竜因子アデック封印

自己再生

耐久値:200/∞


ジャガノート(畏怖なる護り手)〈重鎧〉

属性:付喪神ツクモガミ(低位)LV150〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:有卦ラック鬼棘エンプロイダリー〈攻撃判定+〉

無卦ミス反魂ブレイクスルー〈防御判定−〉

代赭パーティクル竜堅エリプス障壁シールド

耐久値:220


所持金

煌皇金貨11枚

煌白銀貨282枚

煌赤銅貨70枚

【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額693,681枚】


【隠り世空間〈猫に小判〉】

賢者の核石タリスマン〈「火気」術式ニダーナ刻印〉

岩塩

獣油オイル

下着チャスズ〈服〉×4

魔鉱石アガメムノン×3

ギルドカード〈階級「F」〉

携帯水筒

神毒アノイア解毒丹×5

光のエピノイア(ロザリオ)

不老の書

権利書〈海岸の村〉

水属性アクア多頭蛇ヒュドラ生体核コア×96

黄衣エルダー魔術士リッチ幽体核コア×30


◆ ◆ ◆


原初オリジン

種族〈裁きの王 (ワジール)〉

階級〈高位火霊族カスマリム

所属国〈太陽の祠〉


カテゴリー〈3.2-〉

戦闘力 33

防御力 30

生命力 30

回避値 30

知能値 42

器用値 28

魔力値 35


火属性イグニス20

光属性ルーメン22


戦技バトルアーツ

裁きの炎

火の結界〈障壁シールド


固有戦技パーソナルアーツ

オウタ〈ホルスの眼〉


固有能力パーソナルスキル

密儀王ヘリ・シャシェタ〈不滅体〉

太陽王ソル・統合核テトコス〈20%〉

運命補正効果(眷属ファミリア


能力スキル

投擲 爪 杖 博識 統治 洞察 精霊体 自己再生 石化耐性

寒耐性 炎耐性 即死耐性 結界 陽光 飛翔 覚者 熱崩壊

精霊体 正義


精霊系スピリトイド術式

火精フレイム息吹タン(劫火・焼却)

火精フレイム天秤テンパランス(断罪・滅却)


称号

司書の眷属〈破棄〉

輝ける太陽王ホルス

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア

火蜥蜴爺さん


◆ ◆ ◆


法螺吹ブラッグ

種族〈高位氷霊族グラキエース

階級〈死神アンクー

所属国〈北の雪原迷宮ダンジョン


カテゴリー〈4.2-〉

戦闘力 50

防御力 41

生命力 -50

回避値 45

知能値 45

器用値 28

魔力値 45


氷属性プルイーナ34

相生相剋〈土気〉属性 40


戦技バトルアーツ

吹雪ブリザード

魂刈り取る鎌


固有戦技パーソナルアーツ

アイシクルアロー

氷柱ダイヤモンド監獄プリズン

死神の御手〈冥〉


固有能力パーソナルスキル

死界転生〈再誕の書〉

霜天神プレシャ・統合核オーブ〈30%〉

杯の業〈涅槃〉(冥府操作+)

運命補正効果(眷属ファミリア


能力スキル

投擲 奇襲 暗視 占い 秀才 精神抵抗 調査 仲裁 説教

精霊体 自己回復 冷静沈着 即死耐性 毒耐性 闇耐性

幻覚耐性 石化耐性 狂気耐性 寒耐性 熱耐性 直感

障壁 呪い 凍結 浮遊 大鎌 自己再生 邪眼耐性 拘束耐性

反射 心眼 死魂 魂狩 覚者


精霊系スピリトイド術式

氷精フリィジングコフィン(凍結・封印)

氷精フリィジング凝結ダスト(停止・氷結)

闇精ダーク触手テンタクル(捕縛・石化)

闇精ダーク狂乱カニバリズム(混沌・支配)

闇精ダーク祝福ウィッシュ(暗視・強化)

闇精ダーク懐柔シュナイダー(汚染・洗脳)


死操系サクリフィキウム術式

屍者アンデット召喚

骸骨兵スケルトン召喚

幽霊ゴースト召喚

腐肉者コープス召喚

塚人ワイト召喚

死霊ファントム召喚

瘴気ミアズマ番人ウォッチメン召喚

死者の群勢レギオン召喚〈1日1回限定〉


称号

雪ウサギの相談役

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア


装備

死神の大鎌〈涅槃〉

属性:闇属性テネブライLV250〈秘蹟武具サクラメント級〉

付与効果:魂魄切断・次元両断(冥府鋼ヒヒイロガネ

自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)自我発動(未)

魂の収穫〈霊威構築〉

耐久値:500+α


使役者アニメイテッドデッドの霧衣〈服〉

属性:氷属性プルイーナLV480〈秘蹟武具サクラメント級〉

付属効果:物理反射〈氷属性プルイーナ+闇属性テネブライ〉60%守護膜シェル〈涅槃効果〉

自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)

〈杯の業〉増幅20%

耐久値:500+α


◆ ◆ ◆


凶星→羽毛フェザー(NEW)

種族〈星気ツェレム光霊族ウィル・オ・ウィスプ(NEW)〉

階級〈隕石メテオ寄生体ウォーカー蛇天種カンヘル(NEW)〉

所属国〈死者の荒野フィールド


カテゴリー〈2.0+〉

戦闘力 0

防御力 20

生命力 20

回避値 0

知能値 10

器用値 0

魔力値 30


風属性エア10

光属性ルーメン28(NEW)


戦技バトルアーツ

光の翼(NEW)


固有戦技パーソナルアーツ

生気吸収エナジードレイン

灼光ライトニング隕石・メテオ(NEW)


固有能力パーソナルスキル

刻を歩む者の末裔(3本羽根)

星気ツェレム

運命補正効果(眷属ファミリア)(NEW)


能力スキル

天才 反抗期 精霊体(NEW)自己回復 即死耐性 闇耐性

波動 飛翔(NEW)浮遊 陽光(NEW)


称号

凶星

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア(NEW)


◆ ◆ ◆


光輝ブリリアンス(NEW)

種族〈雪ウサギ〉

階級〈若武者〉

所属国〈北の雪原迷宮ダンジョン


カテゴリー〈2.2+〉

戦闘力 25

防御力 20

生命力 24

回避値 22

知能値 26

器用値 20

魔力値 25


土属性テラ20


戦技バトルアーツ

全力殴打フルスイング

圧殺フォールアウト


固有戦技パーソナルアーツ

遠吠ハウリング〈戦意高揚〉


固有能力パーソナルスキル

不動の魂

運命補正効果(眷属ファミリア)(NEW)


能力スキル

剣 槌 槍 爪 軽装 格闘 突撃 両手武器 咆哮 追跡

暗視 釣り 不器用 忍耐 友情 自己回復 寒耐性 聴覚

嗅覚 野生 不動 正義


称号

若武者筆頭

左眼傷(NEW)

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア(NEW)


装備

戦闘バトル大槌ハンマー〈槌〉

属性:鋼鉄スティールLV50〈通常ノーマル級〉

付与効果:

物理特化

耐久値:100


肩当て〈鎧〉

属性:羊革LV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久値:30


◆ ◆ ◆


クロちゃん

種族〈鳥天種エフェメラ

階級〈幼体〉

所属国〈オーウム世界コミュニティ


カテゴリー〈2.5+〉

戦闘力 20

防御力 15

生命力 25

回避値 15

知能値 34

器用値 15

魔力値 11


風属性エア26

光属性ルーメン25


固有戦技パーソナルアーツ

刹那アブソリュート光輝タキサイキア〈補正値250%向上〉

孔雀刀「アンドレアルフェス」〈具現化〉

翼の加護「セラフィック・フェザー」〈具現化〉


固有能力パーソナルスキル

アイビスヴォイス〈術式4.5倍 増幅ブースト

運命補正効果(眷属ファミリア

結界種セフィラー回帰オブト〈死を与える鷹〉

卵の理から離れし者〈常時精霊力具現化因子〉


能力スキル

刀 軽装 結界耐性 即死耐性 魅了 天耳 直感 覚者 脅迫

応援 偏食 嫉妬 抗議 慈愛 覇気 結界 飛翔 癒し 歌唱

健脚 天舞 空間把握 加速粒子 命名


精霊系スピリトイド術式

讃歌アンブロシウスの翼〈補正値300%向上〉


摂理系ネイチャー術式

我ハ主人ヲ讃エル〈精神高揚効果150%〉

唯一ツノ貫ク槍ト成ラン〈一点貫通効果200%〉

愛シキ者ノ盾ト成ラン〈対防御効果200%〉


称号

漆黒の剣姫

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア

卵の理から離れし者


装備

八握やつか黄金太刀こがねたち〈太刀〉

属性:金剛石オリハルコンLV150〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:硬度調率〈霊子ゲネトリクス結合〉硬度再生50%

耐久値強化(聖霊鉱アマルガム)+α補正

鞘(火鼠模様)〈火属性イグニス耐性50%〉

耐久値:180+α


白瑠璃のかんざし(小)〈道具〉

属性:聖霊鉱アマルガムLV70〈特殊兵装レア級〉

付与効果:霊性増幅器〈補助機能〉

共鳴効果〈意識の同調リンク小→大〉

耐久値:45


長袖舞踏衣ソプラヴェステ錦柄〈服〉

属性:シルクLV50〈特殊兵装レア級〉

付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉

呪詛返し〈反射リフレクト

麻痺耐性(無効)

耐久値:70


所持品

背負い袋(超特大)



ーーーー魔物モンスター情報データーーーー



常世之使徒ノスフェラトゥ〈ハ・ギラワー〉

種族〈不死者達インモータル

階級〈偉大なる灰色クリノクロア

所属国〈幽鬼の谷〉


カテゴリー〈4.8-〉

戦闘力 30

防御力 40

生命力 -60

回避値 20

知能値 60

器用値 30

魔力値 50


闇属性テネブライ60


戦技バトルアーツ

グリム刈手・リーパー

瘴気ミアズマの衣


固有能力パーソナルスキル

死虜メメント因子・モリ

息吹ヴレスの回法〈常世の魂〉

幽体アストラル複合・ダブル素体


能力スキル

小剣 槍 杖 暗躍 調合 精製 博識 精密操作 秀才 並列思考

精神制御 瞑想 精神抵抗 調査 洞察 幽体 自己再生 冷静沈着

即死耐性 毒耐性 闇耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 幻覚耐性 石化耐性

弱体耐性 狂気耐性 結界耐性 邪眼耐性 呪い 浮遊 死魂 覚者


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)闇属性テネブライ付加ギフト

下位(基本三原理)闇属性テネブライ魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)闇属性テネブライ誘導波動ソリュード

中位(戦略アグレッシオ級)闇属性テネブライ波動ブラスト

中位(戦略アグレッシオ級)闇属性テネブライ障壁シールド

上位(統治者イムペリウム級)闇属性テネブライ衝撃波動エクスプロージョン


錬金アルケミア術式

魔鉱石アガメムノン〉精製技能+

〈賢者の核石ワイズマン〉精製技能+

〈反応炉〉調整技能+

魔道兵ホムンクルス〉精製技能+

人造兵ゴーレム〉精製技能+

〈不老の書〉精製技能+

〈原始回帰の書〉精製技能+

〈再誕の書〉精製技能+

〈死者の書〉精製技能+


息吹の法

不帰順まつろわぬの息吹〈魂魄封印〉

荒羽吐あらはばきの息吹〈魂魄破壊〉


称号

不死者の10柱〈偉大なる灰色クリノクロア


装備

天槍エグリゴリ(灰色)〈槍〉

属性:冥府鋼ヒヒイロガネLV200〈秘蹟武具サクラメント級〉

付与効果:魂魄共振〈術式シグヌム増幅ブースト〉+

闇属性デネブライブ展開補足〈弾道結界〉

耐久値:280



次回は遂に最終地…刀鬼王の遺跡(*´꒳`*)」」」」


そこで待ち受けるものとは!?


(*≧∀≦*)前・中・後編でお贈りいたします。

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