第7話「智を司る蛇」〈10〉迷宮踏破「後門の兎」
(*´꒳`*)文章増量、圧縮でお送りいたします。
誤字脱字はお許しください。
(。・ω・。)雪ウサギ編2ですw
第7話「智を司る蛇」〈人間の本当の価値は、すべてが上手くいって満足している時ではなく、試練に立ち向かい、困難と戦っているときにわかる〉The ultimate measure of a man is not where he stands in moments of comfort and convenience, but where he stands at times of challenge and controversy
草創歴0444年5月23日〈10〉
想定外の事態に俺の心は、もはやはち切れそうであった。
思わず、氷の地面に膝をつく。
この精神的打撃から立ち直る事は不可能に近い。
この俺、赤き竜人ともあろうものが…だ。
いや、しかし、俺の聞き間違えである可能性も否定できない。
うん、そうだ。そうに違いあるまい。
「…その、なんだ。お前達…ゆ、雪…ウサギ?」
俺達を取り囲むのは、白い巻き毛に覆われた、ずんぐりむっくりな体型の魔物。手脚が短く愛嬌だ。。
その瞳はつぶらで、牙は前歯2本、トンガリ耳がアクセント(?)。
いや、そこまでなら許せる。許せるのだ。
「…そうだ…俺達が「「「雪ウサギだ!!」」」」
これである。人語を解する時点でもう駄目だ。撃沈である。
『いやいや、何なんじゃ、お主はっ!?保護すれば良かろう?』
ふっ。火蜥蜴爺さんには分かるまい。俺の「雪ウサギの螺旋」崩壊の痛手を。
何を楽しみに生きてきたと思ってんだ?立ち直れねぇ。
そんな彼等を包囲する「雪ウサギ」の輪がジリジリと狭まってくる。気分的には、もうどうにでもしてくれって感じだ。
ゴゴゴッッ…ゴゴゴ!!
その時、頭上で地響きとまた、氷の壁に亀裂が生じる。
『なっ、何事じゃぁああー!?』
火蜥蜴爺さん、大慌て。寒い、寒いうるさいぞ。
亀裂は爆砕し、降り注ぐ氷のつぶて。
コンコンッと俺の鎧にも降り注ぐ。痛くはないが音がうるさいだけだ。
これには雪ウサギ達も大わらわ。右往左往。
まあ、俺にはどうでも良い。黒衣の外衣も無くなっちまったし、もうどうでも良い。
コンコンッ…キチィキチィうるさいな…ん?キチィキチィ?
…何の音だ?
交戦中の雪ウサギと大量の害虫。
目は複眼。漆黒の外骨格に、節のある手脚に鋼の槍を装備。
牙だらけの口から警戒音が「キチィ…キチィ」と発せられている。
《あれは蟻人間だよ。雪ウサギの敵対種族みたいだね。平均的にはカテゴリー〈1.8+〉ぐらいかな?》
気が付けば、俺の背後に迫る害虫…もとい蟻人間。キチィキチィうるせえな(怒)。
『危険じゃぞ!こやつらは雑食じゃ。』
火蜥蜴爺さんの忠告が響く。おっと、危ない。
噛み付こうとした蟻人間を1匹、蹴り飛ばして穴に叩き返す。
亀裂を破って出来た縦穴から、蟻人間達がワラワラと出てくる、出てくる(笑)。
そうして、何故か俺が標的になったようで、蟻人間の波が迫ってきた。
「うるせえぇ(怒)。キチィキチィ耳に響くじゃねぇかっ!!」
良い具合に触りごごちの良い尻尾があったんで、俺はむんずとそれを掴み上げ、ブンブンと振ってみる。
噴き上がる炎の渦が蟻人間をコンガリと焼き上げる。
『こっ!コラっ!馬鹿もん!やめんかっ!!』
これぞ必殺、火蜥蜴爆弾。発射!!
『ええィィィ、こうなればヤケじゃわいっ!!』
《戦技・裁きの炎、発動》
熱線の乱れ撃ち。灼熱地獄が氷の洞窟を突き抜ける。
驚愕の雪ウサギ。隊長格の左眼傷も衝撃に固まる。
《やり過ぎだよね。》
終わってみれば、コンガリ害虫の山どころか、前面の氷は溶け去り地底湖を作り上げていた。環境破壊も甚だしい事態である。
「…やり過ぎだぞ、火蜥蜴爺さんよ。」
『どの口で言ってるのじゃっ!?』
憤慨する火蜥蜴爺さんを放置し、俺は雪ウサギを見守る。保護対象から見守り対象に降下である。
「「「ピィ!?」」」
何故だ!?その恐怖の眼差しは何故だ!?
って言うか、意外と鳴き声が可愛いなっ!
「せっかく、清らかな地下水脈まで作ってやったと言うのにっ?」
火蜥蜴爺さんの手柄を横取り。しかしキラキラと透き通っている水だ。高値で売れそうな気がする。 商売の匂いがするぞ?
「…我々では勝てぬ…好きにしろ…せめて一思いに狩ってくれ…。」
ちょっと待て。左眼傷が巨大槌を投げ捨てると、他の雪ウサギもそれに追随する。
「…人間種は我等の肉が好物…だが心までは屈せぬ!」
どっちが魔物かと疑わしい「心の叫び」。左眼傷…こいつの魂は輝いてやがるぜ(キラリ)。
「お前、名は何と言う?」
「…俺の名は…日だ。」
「フッ。良い名だな。」
《カッコいい事を言ってるけど、誤解を解くのが先じゃないのー?でもまあ、地底湖が出来たおかげで金魚ちゃんと連絡が取れたよ。》
それを先に言え。
俺達の頭上からフワリと降り立つ、漆黒の影。
凄まじい霊圧が雪ウサギ達を押し潰す。
「コラコラ、法螺吹!雪ウサギ達がビビってるだろうが。」
『むう…どうも力加減が難しい…のだがな…これでどうか?』
ピタリと法螺吹から漏れ出ていた闇属性の気が消える。
とは言え、現れたるは高位氷霊族でもある「死神」である。
元の「霜男」とは似て非なる存在…でもないなぁ?喋り方の根暗さは変わらないし(笑)。
「…死神が迎えに来たか…俺もここまでか。」
諦め切った左眼傷。他の雪ウサギも絶望の眼差し。
『…私だ…日よ。氷霊族の…霜男だ。』
キョトンとする雪ウサギ達。雪ウサギ同士で輪になり、何やら会議をし始めた。
『…こんな姿になってしまったが…夜の王の助力は得られなんだが…彼等は敵ではない。彼等こそが丁殿の予言の言う救世主…なのだ。』
救世主とか、初耳だが?
◇ ◇ ◇
御案内された俺達は、左眼傷に守られながら集落へ向かう。
向かう途中、雪ウサギ達が警戒の眼差しで俺達を窺う。
俺達と言えば、巨大な火蜥蜴の「火蜥蜴爺さん」と死神の「法螺吹」とくれば、そりゃ警戒してくれと言わんばかりだろ。
《多分、その2人を率いてる君が1番、彼等に恐れられてるんじゃないのかな?》
んな馬鹿な。俺は見た目も普通な?ちょっとイカつい鎧ではあるが、竜面が魅力点の人間種だぞ。
それにしても、この地下に広がる氷の洞窟は広い。網の目状に通路が引かれ、区画ごとに雪ウサギがまとまって暮らしているようだ。居住空間はなかなかに整備されているし、小川が中央を流れる長閑さ。
おっ?あれは水車じゃないか?しかも氷で出来た水車小屋だ。
幻想的にキラキラと輝いている。
そんな中でも子供の雪ウサギがまあ可愛い。
氷の原っぱで跳ね飛ぶモフモフの白い毛玉…に耳が付いた姿に、思わず頬ずりしたくなる自分を制するので精一杯だ。禁断症状で手が震えるぜ。
俺の笑顔に子供達が走り去る。転ぶなよ〜。
『…ここは北の雪原迷宮の最下層…雪ウサギ達の集落だ…。』
え?法螺吹の野郎、衝撃の事実を暴露しやがった(怒)。
「馬鹿野郎っ!何の為の迷宮だ!?一階層から少しづつ進んでこその攻略だろうがっ!宝箱回収と男の浪漫をどうしてくれんだっ!?」
『…むう。知らん…。』
『そもそも、落ちてきた儂等が悪いんじゃないかのう?』
正論はいらん。良いも悪いもない。なんか分からんが、左眼傷が怯えている。
「最下層なのはしょうがない…そんな事よりお前ら、ちゃんと計画通りに行動しろよ?」
《随分、短縮経路を突破しちゃったけど、金魚ちゃんを通じて命令は出してあるから安心してね。》
なら結果オーライと言えよう。
そして俺達は目的地である「長老の家」に辿り着いた。
それは氷の洞窟の最奥…迷宮であるならば迷宮主が待ち受けるべき場所だ。
ただの縦穴式住居だがなぁ。
中はロウソクの灯りに照らされていたが、壁は氷剥き出し。しかし暖色の布切れで目隠しをされ、中央から区切られた広間が広がっていた。
広間とは言っても、雪ウサギ達のサイズである。狭い方ではある。
俺達は外側の広間で待たされ、警備の雪ウサギの目に晒されていた。
しかしあれだな。雪ウサギって見分けがつかんな。子供とか、特徴のある左眼傷とかなら分かるが、若いのか年寄りなのかの判別がつかんぞ?
『…長老の家を守る武者は…皆、長齢種だ…その中でも長く生き、100年を越えると「月兎」となる…それが長老だ。』
法螺吹よ、解説をありがとう。
その月兎とやらになることで、長老となる資格があるってことか。
「で?俺たちはいつまで待たされるんだ?」
そう。それが1番の問題だ。
「我等の…救世主を待たせるとは…預言者様は…何をしているのだ!?」
おや?憤りの言葉を発したのは、予想外にも「左眼傷」である。無口で怯えた印象しかなかったので意外である。
そんな左眼傷に槍が四方から突き付けられた。仲間割れか?
「50にも満たぬ若僧が…ここは長老の家。ここに入る資格はお前には無い。」
「先触れに選ばれたとて…調子に乗るでない。未熟者が。」
「改革派などと…小癪な小僧め。若造共だけで集落を出て生き延びられると思うなよ。凶星に呪われるが良い。」
う〜む。察するに、ちょっと複雑な環境のようだ。って言うか年功序列?俺の一番嫌いな言葉だな。
先触れとか、改革派とか、よく分からない言葉が続いたが、罵声を受ける左眼傷がグッと我慢している姿は切ないな。
とりあえず、俺はその槍を一本、根元からへし折ってやった。
「ピッ!?」
ひっくり返る雪ウサギ。尿が漏れた。
ワラワラと騒ぎ始める雪ウサギ達。
そして青ざめる左眼傷…多分な。
「やかましい!俺の前で年寄りの冷や水はやめろ。歳取ってりゃ偉いとか、考えが甘いぞ。第一、コイツがお前らの中で一番強いのは間違いないだろう。」
無論、俺が言うのは左眼傷の事だ。
はっきり言って、ここに居る雪ウサギ共は有象無象に過ぎない。だろ?
《そうねぇ。探知してるけど、雪ウサギさん達ね…長老さん以外は平均点でカテゴリー〈1.8+〉ってところだねぇ。まあ、魔物としては中の下ぐらい。》
その中でも頭一つ飛び抜けているのは、コイツ自身の努力の賜物だろう。
それと、長老さん…以外ねぇ。
俺の怒声が響き渡り、目隠しの布が揺れる。
その奥に鎮座する「長老」と「預言者」とやらが動いたようだ。一斉に雪ウサギの年寄り共が引き下が、その場に整列をする。
さて、出方を窺うとしようか。
「…待たせたな、客人よ。儂が長老の月兎じゃ。この度は、よく来て下さった。」
布の切れ目から、のそりと長老が出てきた。
…うん、兎だな。白銀色の毛並みがキラキラと美しい。そして、羽根。
天使ちゃんを彷彿させる幽体の羽根が印象的だ。いや、天使ちゃんのが可愛いがな!
『…月兎殿…私だ…霜男だ。』
ギョッとする月兎。そりゃ、いきなり骸骨頭の死神に言われたら驚くなってのも無理がある。
「…まことに…相談役殿じゃと言うのか?」
恐る恐る尋ねる月兎に、俺は間髪入れずに口を挟む。
「そんな事はどうでもいい。せっかく来てやったってのに、噂の預言者さんは顔も見せないってのはどう言う事だ?」
「…いや、預言者殿は先日から体調を崩しておるのじゃ…。」
と同時に、布の向こう側でゴホンゴホンッて咳が聞こえる。
そこに居ることはベネの「竜顕現」で探知済みだがな。
「まあ良いさ。ともかく逃す前に、火蜥蜴爺さん頼んだぞ。」
『了解じゃ!』
《戦技・火の結界、発動》
火蜥蜴爺さんの王冠から円環の業火が吹き出し、刹那にこの空間を包み込む。
無論、布目隠しの向こう側にいる「預言者」もろともだ。
「な、な、何をなされるっ!?」
驚く月兎。ひっくり返る雪ウサギ達。
そして燃え落ち、消し炭となる目隠しの布。
…預言者様のお出ましである。
「ほう。やっと出て来たな、預言者様とやら。」
それは、もう1匹の「月兎」。何の変哲も無いって言ったら変だが、確かに体調は悪そうだが、少し毛並みは悪いが長老そっくりである。
「…で、法螺吹。お前には、どう見える?」
俺は傍らに立つ「死神」に聞いてみた。
『むう…まさか、今の私には魂が見極められる…のだが、預言者殿の魂は既に無い。』
つまり…既に死んでいるってことだ。
「じゃあ、そこに居るのは誰だ?」
雪ウサギに動揺が走る。ピィピィうるさい。
「ば、馬鹿な…預言者殿??」
長老 月兎も距離を取る。
そんな注目の的の「預言者」様が、ゆっくりと立ち上がった。
不自然な口の動き方だ。
「…グフフ…何を言うか。我は預言者…我が預言が幾たび、雪ウサギの滅亡を救って来た?」
その言葉に、そうだそうだ!と年寄りウサギが同調、立ち直る。ションベン臭いがな。
「…グフフ…此度の預言…凶星の災いが屍人の群れを呼び寄せ、この地は血に染まる…我の力なくば予言は真実となろうぞ?」
予言に対する恐怖が雪ウサギ達を跪かせる。長老もその勢いに負けそうだ。
左眼傷は俺の後ろでジッと耐えている。
ここで切り札の投入である。
「ほら。これが噂の災いの元凶…凶星だぞ。」
哀歌の隠り世空間〈猫に小判〉から取り出だしたるは「死者の荒野」で入手した「凶星」である。
隕鉄に奇妙な綿毛の翼が生えている「凶星」。
「「「「ピィー!?」」」」
雪ウサギ一同、悲鳴を発する。逃げ惑うが、そこは火蜥蜴爺さんの結界に阻まれ右往左往。
「おい、落ち着けっ!お前らが勝手に凶星扱いしてるがな、こいつ本人にしてみたらどう感じてると思ってんだ!?」
『ひどいでしゅ!』
一同の脳裏に響き渡る幼き声…凶星である。
開いた口が閉まらないとはこの事である。
『ぼくはお家に帰りたかっただけでしゅ!ぼくの星気を返してほしいでしゅ!』
一同の目が「預言者」に集まる。それは猜疑の目だ。
「…惑わされてはならぬ…その凶星が屍人の群れを呼び寄せるのは事実だ…雪ウサギは滅びるぞ。」
どんなに預言者が言い繕ろうが、そもそもその死者の群れ自体が全滅しているのだがな?
「預言者さんよ〜。その死者の群れだがな、俺達が潰してきたんでココには来ないと思うぜ。ついでに秘密結社の拠点も現在、襲撃中なんで諦めな。」
「な…!?」
反応しやがったのが証拠。だが逃がさんぞ。
預言者は力づくで火蜥蜴爺さんの結界を抜けようとしたが、そうはどっこい上手くはいかない。
俺達はベネの「竜絶壁LEVEL2〈絶対隠蔽〉」で隠蔽されてはいるものの、今の火蜥蜴爺さんの「火の結界」はなかなかに強力。預言者(の中の)程度の存在なら問題ないとのお墨付き(ベネ)。誘き出し作戦の一環である。
すってんころりんと白銀色の毛玉は跳ね返される。ちょっと頭の毛が焦げたようだ。あの毛皮、勿体無いな。
「ば…馬鹿なっ!?」
「さて、ここで法螺吹に任せても良いのだがな、しかし本人の意思に聞いてみるか?」
本人とは…勿論、それは「凶星」のことだ。
『ぼくが戦うでしゅ!』
うむ。その心意気やよし!無論、補助を法螺吹にさせる予定だが、その前にやらねばならない事がある。
「凶星って名はよろしくないから、新しい名を与えよう。お前の名は「羽毛」だ!」
《安易な名前だねぇ…命名の儀、了承》
《命名、羽毛はステリアス・シーヴァの運命補正効果により、大幅な成長補正を受けます。》
と同時に、羽毛が輝き始めた。光の波動が大きくなる。
《報告。羽毛は命名により光属性を獲得しました。これにより、種族が〈星気〉から〈光霊族・蛇天種〉に進化しました。》
…光霊族か。今までは隕鉄に羽毛が生えていたのだが、今は光の球体に3本の羽毛が生えている。摩訶不思議。
まあ、光霊族なんてこんなもんなんだろう。
《普通の光霊族に羽根なんて生えてないけどねぇ…。》
ベネの独り言は放置して、戦闘準備完了とばかりに羽毛がプカプカと浮遊する。
『戦うでしゅ!』
やる気満々。でもその口調は幼児のままか(笑)
そしてまた、こちらにもやる気満々なのが約1名…。
「…俺に、戦わせてくれ…!!」
誰かと思えば「左眼傷」だ。得物の戦闘大槌を担いで、ズイと前に出る。
「おいおい、大丈夫か?」
まあ、その気なら2人でやれるとこまでやれば良い。こっちには火蜥蜴爺さんと法螺吹もいるし、一応、哀歌もいるしな。
『ニャッッ!』
形勢は傾いている。もはや雪ウサギ達は壁際。長老も壁際。お前ら、背中の毛皮が「火の結界」で焦げてるぞ。
「…怪しいとは思っていた…俺たちをこの北の雪原迷宮から出させない為の掟…狩られ、衰退するしか道がなくとも…老人達は俺たちの言葉を聞かない…そして最下層から出ても魔物は強く仲間は消えていくばかり…。」
左眼傷の言葉は怒りに震える。
しかし、それもおかしな話で、最下層に住んでいる雪ウサギ達だが、この「北の雪原迷宮」は未攻略の筈で、なら雪ウサギの肉はどうやって流通しているんだ?左眼傷ぐらいの実力なら問題なかろうが、そうそうは上層まで辿り着かんだろうに?
その秘密が中層にあると言う「偶像乃巫女」の拠点にありそうだ。
《あっ…金魚ちゃんから定時連絡だよ。50階層の拠点の制圧完了。雪ウサギさんの食用生産工場を壊滅させたってさ。》
案の定である。ここは俺の未練を断ち切り、徹底的に破壊しろと命じるのであった。
◇ ◇ ◇
前列…大嵐さんと彗星君の男性陣。
中列…お花ちゃんと蝶々ちゃんの姉妹コンビ。
後列…私こと「叙事詩」と子狐天使ちゃん。
私の事は「金魚ちゃん」と呼んでも可ですっ。
勝手なご主人の命令により、人目を避けながら「北の雪原迷宮」の正面突破をする事になりましたっ。
想定外の事態になりましたが、私の「聖流操作」で最下層のご主人とは連絡が取れています。ご主人の持つ「携帯水筒」を介して揺光さんと連絡が取れるからです。
本来であれば、ご主人を含めて全員で一気に、この「北の雪原迷宮」にあると言う秘密結社?の拠点を強襲するとの事でしたが、現在は最下層で陽動作戦中なので、速やかに私達だけで侵入しろと…ホントかしら?
「ブフンッ!」
あら。それは大嵐さんが言うなら仕方ありませんねっ。
そして何より、大嵐さんがいれば怖いものはありませんものっ。
「メェェェ〜♪」
って言ってる彗星君もかなりの武闘派なんですけどっ。
この子、ご主人の前では猫を被ってるけど、何でかしら?
え?ご主人は可愛いのが好きだから、大きくなりたくない?
まあ、確かにそうねっ…。
侵入自体は特に問題なく済みました。
迷宮の入り口はかなり大きな氷穴であり、厄介な事に、それなりの人数の傭兵 集団が順番待ち。
傭兵相手の仮設店舗も立ち並び、迷宮攻略中の集団も多そうであった。
現在の攻略階層は25階層。最下層と目されるのは50階層だとか…あら?ご主人はもっと深い位置にいる筈だけど?
『はい、みんな〜。お花ちゃんの「薔薇の香気」が効いている内に入るのよっ。』
と言っても、私以外は大嵐さんの上に乗ってるんですけどねっ。大嵐さんの頭の上で子狐天使ちゃんがキョロキョロ。
周りの人間には、騎馬に騎乗した、それなりに強そうな傭兵に見えている事でしょう。なので、誰からも呼び止められません。
想像は、我らがご主人ですっ。
話しは変わるが、規格外合計6人(匹)分もの存在感は半端ではなく、この日の出来事は後に「北の雪原迷宮」の完全制覇者として、「名も無き黒衣の傭兵」の名を広く憶測を呼ぶこととなる…。
とは言え、入ってしまえばこちらのもの。あとは正面突破ですっ。
そうねっ。正面突破…そう思っていた時期が私にもありました。
正直、弱い。
狭い階層、広い階層で難易度も変わってくるものの、出てくる魔物は最低階級で「魔獣」や「粘液体」。最高階級でも「女郎蜘蛛」や「多頭鳥」だった。
と言うよりも、何が出てきても余裕で大嵐さんが「強固なる軍勢」と「一軍の残影」の混合技で圧殺。瞬殺。やり過ぎですっ。
止めむ間も無く彗星君が巨大化突撃を繰り返して暴走。どこまで行くの?止まってっ!!
魔物の死骸は留まるところを知らない。逆に通り道の邪魔でしかないんですけどっ?
1階層〜30階層はものの3時間で突破。20階層目で大型化彗星君が穴を掘るって言い始めて、垂直移動(?)開始で時間短縮となりました。泥だらけです。誰が後で洗うと思っているんでしょう?
『あの人、迷宮は男の浪漫だ〜って言ってたけど、こんな穴開けたの知ったら怒ると思うんだけどっ。大丈夫かしら?』
「メェェェーーー♪」
え?帰りに埋めるって事?まあ、いいけど。
『近道が出来て楽です〜。蝶々ちゃん、そこに石あるの〜。』
『コックリ…コックリ。』
甲斐甲斐しく手を引いて歩くお花ちゃんと、歩きながら寝ると言う器用な蝶々ちゃん。
マイペース姉妹はどこに居ても変わらない。ある意味、羨ましい。
「コンっ!」
あら。最後尾の子狐天使ちゃんが「仙気〈土属性〉」で土を操り、穴を埋めて行く事にしたようだ。ありがとうね。
証拠隠滅である。
こうして、人間種による攻略階層を一気に広げた一行。
小休止10分。
30階層の迷宮主は「毒炎蛇」。
この階層は毒蛇が生息。そう、ご主人大好きの毒蛇である。
それは置いておいて、当の「毒炎蛇」はお花ちゃんの「世界樹の棘蔦」でグルグル拘束の上、蝶々ちゃんの自立型殺戮術式「宵闇」によって八つ裂きの憂き目。
『…くだらぬモノを斬らせおって。どうせ斬るなら、もっとマシなモノを持ってこい。』
巨大な黒剣「宵闇」さん。御立腹である。何故に私が謝るハメに。
余談だが、30階層〜40階層は「巨猿種」や「猿王種」「青男」などの猿種が多数生息。難易度は一気に跳ね上がる。
40階層〜50階層は「黒獣」を始めとする魔獣系の生息地。中には大型種の「人喰獣」や凶悪な「狼獣」の姿もチラホラ。
突破至難の魔獣の壁である。
もっとも、この階層も巨大化彗星君の垂直穴掘りで時間短縮である。
魔物に途中で遭遇する事もあるが、御立腹の「宵闇」さんの斬撃が全てを刻む。
私なんて、ただの案内役みたいなものねっ。あっ、進路方向はそっちね!そっちじゃないっって言ったわよね?
そしてやって来ました50階層最奥地。
誰が流したのか知らぬも建前上の迷宮主が待ち受ける。
大理石のような光沢感のある漆黒の壁と柱。広い謁見の間だ。
魔獣系では危険度S級の咆哮が突き刺さる。
『………。』
いえ、別に驚かないわけではないのですけどっ。
何というか、見慣れていると言うか、それよりワンランク下がると言うか…。
『アレって「守護獣」かしら〜?』
お花ちゃんの言う通り、それは「守護獣」。それも瘴気から創り出された「混合生物」と思われる。
まあ、案の定ですねっ。
そしてソレがここを護る以上、この先に「偶像乃巫女」の拠点がある事の確定。
『では、みんなで連携攻撃を…え?』
ドゴッォ!!
既に蹂躙。蹄が眉間にめり込む。
みんなのお手本の大嵐さん、あなたがそんな無謀な…。
「ブフィィィィーーーーーーン!!!」
え?ご主人の脚になるのは自分だけで十分ですって?何を言ってるの?
そう言えば、あの人「死者の荒野」ではずっと哀歌に乗ってたけど、その八つ当たりっ??
確かに哀歌も元は守護獣だけどもっ??
もう訳がわからないぐらいに、守護獣は大嵐さんの戦技「百雷」を喰らって弾け飛び、手脚が千切れ飛んで身動き出来ずの瀕死状態。抵抗不可能。
まさしく魔の馬。手加減なく蹄で踏み潰され、あえなく消滅。
守護獣の構成因子と思われる書物が数冊、転がり落ちるが大嵐さんの「百雷」が効きすぎたせいか、灰になって消えましたわっ。
『………。』
そんな合間に、巨大化彗星君、壁に突っ込んで大穴を開けていた。そのまま暴走を開始し、しばらくすると奥から人間達の悲鳴が聞こえて来ました。
おそらく秘密結社の構成員でしょうねっ。もう勝手にして下さいっ。
とは言え、拠点を潰す事が第1目標。やむなく私達も穴に突入。
蝶々ちゃんは勝手に「宵月」さんと「宵闇」さんが守ってくれるし、こう見えてお花ちゃんは(実は)私よりも高位の精霊。かなり強い。
私の役目は子狐天使ちゃんを護るぐらいなのであった…。
「コンっ?」
慰めてくれてありがとう。あなたぐらいよね、お姉さんを慰めてくれるの。
しかしながら、拠点の一区画、「雪ウサギさんの食用生産工場」を見た金魚ちゃん、今までの不満も相まって大激怒の大爆発。
『…少しは私の言う事を聞きなさいぁぁぁーーーーーいっ!!!』
《戦技・聖なる水流、発動》
凄まじい水圧が「雪ウサギさんの食用生産工場」を壊滅させる。
生存はしつつも「養殖型雪ウサギ」に自意識はない。幾百も並ぶ養殖ポッドもろとも押し潰し、瓦礫の山に沈めた。
工場内だと言うのに、突如に抵抗的な酸雨が襲ってきたので、聖流操作でそのまま術者に返してあげましたっ。無謀な人間も居たものですねっ。
『ふう。スッキリしましたっ。』
金魚ちゃん、笑顔で泳ぎ去る。工場は水で満たされ、どんどん満たされ増えて行く。
一方、拠点の一室で三巨頭の1人「泣きのヒビ」は絶叫を上げた。
彼女の固有能力「怪雨」が容易に破られ、自身の身に返された。
即ち、それは酸雨。酸が彼女の皮膚を…肉体を溶かしていく。それは自業自得。
「ヒッ…いやァァァーーーー………。」
恐怖に駆られ「死者の荒野」から逃げ帰った「泣きのヒビ」ことヒビ・ニー。美女の面影もなく、無残な腐乱死体と成り果てる。
こうして「偶像乃巫女」の資金源の一つが壊滅し、同時に「北の雪原迷宮」制覇(?)が成された瞬間であった。
◇ ◇ ◇
左眼傷と羽毛対「預言者」の戦いは膠着状態。
いや、むしろ押されているな。何しろ、命名したばかりの羽毛ではまだ力の制御が難しい。
戦技 は「光の翼」。固有戦技には「灼光の隕石」を上手く使ってはいるが、標準が甘い。
追い詰める役にも立っていないし、隙が多いために回避される。
だが、それは仕方ない。精神的にも幼児なら、この先の成長幅は半端ないぞ、アイツ。強くなる事は保証しよう(笑)。
《笑ってる場合じゃないでしょ。そろそろ補助した方が良いじゃない?》
しかしだな、当人達が必死になて戦っているのに、横槍を入れるのはどうだ?
今も惜しいが、左眼傷の戦闘大槌が良い具合に空振りをした。
全力も良いが、もう少し筋力があると行けると思うのだが、それは雪ウサギの種族的な限界だろう。
他の雪ウサギ達は槍とか剣しか装備してないしなぁ。
まあ、連携もダメダメなので、少しぐらいの横槍なら良いとも言える。
「ベネよ、竜絶壁解除だ。」
《え〜?それ大丈夫かなぁ…〈竜絶壁LEVEL2〈絶対隠蔽〉〉の解除をしました。》
ピシッ。
空間が歪む音。
…これはあれだな。火蜥蜴爺さんと法螺吹の気のせいだな。
普段から竜絶壁使い過ぎてて感覚がバカになってたが、こいつら自然界に存在しちゃいけない奴等だった(笑)。何なんだ、お前らは?
『何を人ごとのように言っておるのじゃ。』
《それには僕も激しく同意するけどねぇ。》
『うむ…全くだな…。』
白い目で見るんじゃねえ。
そしてそれは、預言者にも影響を与える。
俺と目が合うと驚愕に見開き、絶望が支配する。ちょっと待て。失礼な奴だな(怒)。
そこに左眼傷の横薙ぎ戦闘大槌が直撃。
身体ごと壁にぶち当たり、倒れる寸前に羽毛の突撃攻撃。
《と言うか、ただの体当たりだよねぇ。》
だが、戦意喪失の預言者にもはや勝機は無し。
振り下ろされた戦闘大槌が預言者の頭を潰す。グチャり、と。
からくも辛勝ってところだが、そこで詰めが甘い。
「油断すんなよ。本当の黒幕は、その預言者に取り憑いてる奴だ。」
俺の警告に左眼傷と羽毛が身構える。
そうして、預言者の遺体から抜け出る灰色の幽体が露わになるものの、俺の横にいる法螺吹の睨みが強過ぎて、黒幕と言えども何の威圧感もない。
逆に可哀相になってくるな(笑)。
『…生者ごときに遅れをとるとは不覚!』
乾涸びた四肢に薄汚れた法衣を纏いし亡者の気。普通に「黄衣の魔術士」を凌駕する存在と思しい。
だがそうなると、コイツは秘密結社なんて言う小物とは桁が違う。
臭うぞ。俺の直感がそう告げる。コイツは何だ?
ステリアスは知らぬも、それは「常世之使者」。亡者の頂点である存在。
そんな「常世之使者」であろうとも、法螺吹の「魂刈り取る鎌」なら即死可能。
火蜥蜴爺さんの「裁きの炎」で焼却可能。
哀歌なら丸呑み消化可能。
そうと直感したのか、「常世之使者」は逃走しようと壁に激突。
『ブッ!?』
無駄な努力だが、火蜥蜴爺さんの「火の結界」はそんなヤワじゃない。
「常世之使者」は脱出不可能と察して、周囲の雪ウサギに憑依しようと肉迫するが、全ての雪ウサギは法螺吹の固有戦技「氷柱の監獄」で隔離済み。目に見えぬ不可視の牢獄だ。
長老「月兎」を掴んだ幽体の両手は凍りつき、崩れ落ちる。
『ゲェ!?』
両手を無くした「常世之使者」は、今度は左眼傷と羽毛に疾る。
だが、その両足が千切れ飛び、無様に地面へ顔面殴打。これは痛い。
あっ、すまん。思わず竜刀「揺光」で切っちまった。
『ブギャーーーー!?』
もはや袋叩き。そこに雪ウサギ達も加わり、もう訳の分からない状態。「常世之使者」はズタボロのボロ雑巾のようになっていた…。
「待て、殺すな。」
すんでのところで俺は停止を掛ける。
にしてもこいつら、「氷柱の監獄」で守られているからって、手加減なしだな。さすがは魔物扱い。
さて、「常世之使者」だが、どうもこいつは手駒として使えそうな気がする。それも、「偶像乃巫女」の本当の尻尾を掴む為の、な。
「法螺吹、逃げられないように封印出来るか?」
『むう…では「氷精の柩」を「氷柱の監獄」の重ね掛けでやってみよう…。』
「長老の家」を占拠した永久氷獄の柱…その中に封印された「常世之使者」の魂。
まあ、今はこれで良しとするか。
追い出された長老「月兎」達だが、知った事じゃない。
任務完了の俺の前に、あの左眼傷が膝を突く。
「何だ?」
「…どうか、俺を配下に…名を頂きたい。」
まさかの逆指名?これは今までに無い展開だぞ。
《その割には嬉しそうねぇ?》
そりゃまあ、念願の雪ウサギ…いや、喰わないけどね!
しかし、コイツは男気があるし、見所もある…雪ウサギだけどね!
そして魂が輝いてやがるのだ!
「よかろう。お前に名を与える…今日よりお前の名は「光輝」だ!」
《命名の儀、了承》
《命名、光輝はステリアス・シーヴァの運命補正効果により、大幅な成長補正を受けます。》
こうして、左眼傷もとい光輝が我が眷属となったのだが…まさか改革派(雪ウサギ集落の半分)丸ごと俺の配下に加わるとは思いもしない俺なのであった。
まさに後の祭りである。
…この日、「北の雪原迷宮」から一目散に魔物が逃げ出すという異常事態が発生。
入り口の氷穴は大混乱。人間に死傷者が出なかったのも奇跡で、最下層から吹き上がって来た気の凄まじさに、全ての魔物が恐怖した為の逃走劇であった。
だが、その真実を知る者は少ない。
◇ ◇ ◇
クロちゃんは皿洗いをしていた。
洗っても、洗っても皿は減らない。追加で増えるばかり。
幼女、困っちゃう。涙が出ちゃう。
首都「ジュライ」の「好奇なる知己」亭。
無銭飲食をしたクロちゃんだったが、嵌められた感が強いのだが、一文無しのクロちゃんが山盛りの肉団子をペロリと平らげたのは事実だ。
ああ、雪ウサギの肉汁の芳醇さ…思い出してもよだれが出て来ちゃう。
一方、店主のハムコちゃんは一人二役、三役ぐらいで受け付けから調理と八面六臂。まるで分身かと思われる素早さ。まあ、間者だしね。
なので、幼女のクロちゃんでも仕事は幾らでもあるのだ。
無銭飲食の料金分は働いて返さないといけないのだ。借金と言う物を説明された。
ちなみに、昨夜の二階の宿代も追加。ぐっすり眠れたわ。
寒かったから薪代と火種代も追加されている。毛布代も追加しちゃった。
あれ?どんどん増えてない?
それにしても、何故かこの店、繁盛している。ほぼ満員。
ハムコちゃんのファンも多い。赤毛の巻き毛で笑顔が魅力だし、普通に町娘をしていればそれなりに可愛いからだ。
他にも怪しい視線もある。興味、観察、悪意とか。その中の半分は厨房の中の私にも向けられている。
全く、人間種って言うのは手に負えないわね。
ミドリは足元で丸くなって寝ている。呑気なものだわ。
カランっ。コロンっ。
「いらっしゃーーーーい…って、何しに来たの師匠!?帰って!」
あら?何やら慌ただしい。
厨房の隙間から見ると、どこかで見た女性が店舗門を挟んでハムコちゃんと対峙
睨み合っている。
あれは商業ギルドのシース嬢じゃねぇか?そんなお客さんの声が聞こえる。
商業ギルド「エノシクトン」事務長の黒髪眼鏡嬢「シース・エニシング」であった。
「人の顔を見るなり、何て言い草なのかしら?あなた、ギルドに借金があったわよね?」
「ちょっ!それは来月まで待ってくれるって約束でしょー!?」
不穏な空気が流れる。借金…それは人間失格。そう昨夜、ハムコちゃんが言っていた事だ。あれ?
「ちょっと小耳に挟んだんだけども…あなた、珍しい幼女さんを保護したそうね?それで手を打ちましょう。」
「いくら師匠でも、そうは問屋が降ろしませんからね!商売の邪魔はさせないから!」
すったもんだで客は逃げ出し、飛び交う白い皿。
やめて、それはまだ洗ってる最中のお皿なのに!ガシャーーーン。
ハムコちゃんと黒髪眼鏡嬢の皿投げ合戦。不毛な争いに巻き込まれるクロちゃん。
「不出来な弟子の分際で生意気ですわよ!相変わらず潜入の仕方が甘ちゃんですわね!」
「いつまでも師匠ヅラしないでよっ!暗殺の仕方がセコいのよっ!」
何やら内情をベラベラ喋っているが、大丈夫なのかしら?クロちゃん、触らぬ神に祟りなしと皿洗いに没頭。その後の掃除代で稼ぐのだった…脱出?はて?
◆ ◆ ◆
ステリアス・シーヴァ【竜絶壁発動中】
種族〈シーヴァ族〉
階級〈傭兵〉
所属国〈傭兵大隊預かり(特措法)〉
カテゴリー〈8.7+〉
戦闘力 66
防御力 58
生命力 91
回避値 58
知能値 47
器用値 51
魔力値 62
相生相剋〈火気〉属性 55
相生相剋〈木気〉属性 35
相生相剋〈金気〉属性 25
相生相剋〈土気〉属性 44
相生相剋〈水気〉属性 46
竜技
九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎〈火気〉
九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐〈水気〉
九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉
九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉
九十九式(上位)森羅 (カリオペ)の皇緋〈火気〉
九十九式(上位)喜劇 (タレイア)の蓋世〈土気〉
九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫〈水気〉
戦技
一刀両断
十文字斬り
固有能力
竜の血眼(竜眼第1位階)
轟炎の気
水精の女王の加護〈50%〉付与
能力編纂技能−〈全知全能霊〉
能力
大剣 剣 手斧 槍 投槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗
魅了 脚力 嗅覚 命名 馭者 連携 大工 腕力 投擲 二刀流 統治 潜伏
鑑定 願い 破壊 暗躍 異常耐性 咆哮 感応 精製 共鳴 打撃 同調 天耳
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)光属性付加
眷属
相生相剋の五人衆
クロちゃん
闘種四天王
クエビコ〈地底都市の守護者〉
ハナコ〈地底都市の守護者〉
イワメ〈地底都市の守護者〉
ナヨタケ〈地底都市の守護者〉
フミ〈地底都市の守護者〉
ナオヒ〈地底都市の守護者〉
スオウ〈地底都市の守護者〉
セイラン〈地底都市の守護者〉
彗星
販売上手〈擬似生命体(金気)〉
刀鬼王の甲冑(弐式)〈擬似生命体(土気)〉
黒字
竃神〈擬似生命体(火気)〉
電撃
叙事詩
不滅〈相生相剋の十下衆〉
定理
哀歌〈相生相剋の十下衆〉
原初
忘却〈相生相剋の十下衆〉
法螺吹
欲望〈擬似生命体(水気)〉
羽毛(NEW)
光輝(NEW)
忠実なる下僕(配下)
ゼン・チャン
ゼノ・へマー
称号
赤き竜人
傾国の貴公子
闘種の王
調和者
装備
揺光ベネトナーシュ〈第1位階〉分体〈大剣〉【竜絶壁発動中】
属性:暴君LV410〈聖遺物級〉
付与効果:ガーネット碑(七大元素)〈ゲニトル・ルミナス〉〈第1位階〉
剣撃物理破壊力増幅
竜技増幅
竜顕現
竜絶壁LEVEL1〈防壁結界〉
竜絶壁LEVEL2〈絶対隠蔽〉
意識の転移
擬似人格〈補助機能〉
耐久値:490
妖刀「鵺」〈小太刀〉
属性:妖怪神LV350〈聖遺物級〉
付与効果:耐久値強化(隕石鋼)
竜技補正〈50%強化〉
哀歌の魂〈妖刀制御+〉
喰われし者〈自己再生・防衛本能・殺傷過剰〉
雷身〈雷属性帯電(120%)〉
耐久値:400+α
竜面〈仮面〉
属性:竜面の者LV250〈聖痕武器級〉
付与効果:竜因子封印
自己再生
耐久値:200/∞
ジャガノート(畏怖なる護り手)〈重鎧〉
属性:付喪神(低位)LV150〈秘跡武具級〉
付与効果:有卦の鬼棘〈攻撃判定+〉
無卦の反魂〈防御判定−〉
代赭の竜堅〈障壁〉
耐久値:220
所持金
煌皇金貨11枚
煌白銀貨282枚
煌赤銅貨70枚
【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額693,681枚】
【隠り世空間〈猫に小判〉】
賢者の核石〈「火気」術式刻印〉
岩塩
獣油
下着〈服〉×4
魔鉱石×3
ギルドカード〈階級「F」〉
携帯水筒
神毒解毒丹×5
光の魂(ロザリオ)
不老の書
権利書〈海岸の村〉
水属性多頭蛇の生体核×96
黄衣の魔術士の幽体核×30
◆ ◆ ◆
原初
種族〈裁きの王 (ワジール)〉
階級〈高位火霊族〉
所属国〈太陽の祠〉
カテゴリー〈3.2-〉
戦闘力 33
防御力 30
生命力 30
回避値 30
知能値 42
器用値 28
魔力値 35
火属性20
光属性22
戦技
裁きの炎
火の結界〈障壁〉
固有戦技
オウタ〈ホルスの眼〉
固有能力
密儀王〈不滅体〉
太陽王の統合核〈20%〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 爪 杖 博識 統治 洞察 精霊体 自己再生 石化耐性
寒耐性 炎耐性 即死耐性 結界 陽光 飛翔 覚者 熱崩壊
精霊体 正義
精霊系術式
火精の息吹(劫火・焼却)
火精の天秤(断罪・滅却)
称号
司書の眷属〈破棄〉
輝ける太陽王
ステリアス・シーヴァの眷属
火蜥蜴爺さん
◆ ◆ ◆
法螺吹
種族〈高位氷霊族〉
階級〈死神〉
所属国〈北の雪原迷宮〉
カテゴリー〈4.2-〉
戦闘力 50
防御力 41
生命力 -50
回避値 45
知能値 45
器用値 28
魔力値 45
氷属性34
相生相剋〈土気〉属性 40
戦技
吹雪
魂刈り取る鎌
固有戦技
氷の矢
氷柱の監獄
死神の御手〈冥〉
固有能力
死界転生〈再誕の書〉
霜天神の統合核〈30%〉
杯の業〈涅槃〉(冥府操作+)
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 奇襲 暗視 占い 秀才 精神抵抗 調査 仲裁 説教
精霊体 自己回復 冷静沈着 即死耐性 毒耐性 闇耐性
幻覚耐性 石化耐性 狂気耐性 寒耐性 熱耐性 直感
障壁 呪い 凍結 浮遊 大鎌 自己再生 邪眼耐性 拘束耐性
反射 心眼 死魂 魂狩 覚者
精霊系術式
氷精の柩(凍結・封印)
氷精の凝結(停止・氷結)
闇精の触手(捕縛・石化)
闇精の狂乱(混沌・支配)
闇精の祝福(暗視・強化)
闇精の懐柔(汚染・洗脳)
死操系術式
屍者召喚
骸骨兵召喚
幽霊召喚
腐肉者召喚
塚人召喚
死霊召喚
瘴気の番人召喚
死者の群勢召喚〈1日1回限定〉
称号
雪ウサギの相談役
ステリアス・シーヴァの眷属
装備
死神の大鎌〈涅槃〉
属性:闇属性LV250〈秘蹟武具級〉
付与効果:魂魄切断・次元両断(冥府鋼)
自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)自我発動(未)
魂の収穫〈霊威構築〉
耐久値:500+α
使役者の霧衣〈服〉
属性:氷属性LV480〈秘蹟武具級〉
付属効果:物理反射〈氷属性+闇属性〉60%守護膜〈涅槃効果〉
自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)
〈杯の業〉増幅20%
耐久値:500+α
◆ ◆ ◆
凶星→羽毛(NEW)
種族〈星気→光霊族(NEW)〉
階級〈隕石寄生体→蛇天種(NEW)〉
所属国〈死者の荒野〉
カテゴリー〈2.0+〉
戦闘力 0
防御力 20
生命力 20
回避値 0
知能値 10
器用値 0
魔力値 30
風属性10
光属性28(NEW)
戦技
光の翼(NEW)
固有戦技
生気吸収
灼光の隕石(NEW)
固有能力
刻を歩む者の末裔(3本羽根)
星気
運命補正効果(眷属)(NEW)
能力
天才 反抗期 精霊体(NEW)自己回復 即死耐性 闇耐性
波動 飛翔(NEW)浮遊 陽光(NEW)
称号
凶星
ステリアス・シーヴァの眷属(NEW)
◆ ◆ ◆
日→光輝(NEW)
種族〈雪ウサギ〉
階級〈若武者〉
所属国〈北の雪原迷宮〉
カテゴリー〈2.2+〉
戦闘力 25
防御力 20
生命力 24
回避値 22
知能値 26
器用値 20
魔力値 25
土属性20
戦技
全力殴打
圧殺
固有戦技
遠吠〈戦意高揚〉
固有能力
不動の魂
運命補正効果(眷属)(NEW)
能力
剣 槌 槍 爪 軽装 格闘 突撃 両手武器 咆哮 追跡
暗視 釣り 不器用 忍耐 友情 自己回復 寒耐性 聴覚
嗅覚 野生 不動 正義
称号
若武者筆頭
左眼傷(NEW)
ステリアス・シーヴァの眷属(NEW)
装備
戦闘大槌〈槌〉
属性:鋼鉄LV50〈通常級〉
付与効果:
物理特化
耐久値:100
肩当て〈鎧〉
属性:羊革LV25〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:30
◆ ◆ ◆
クロちゃん
種族〈鳥天種〉
階級〈幼体〉
所属国〈卵の世界〉
カテゴリー〈2.5+〉
戦闘力 20
防御力 15
生命力 25
回避値 15
知能値 34
器用値 15
魔力値 11
風属性26
光属性25
固有戦技
刹那の光輝〈補正値250%向上〉
孔雀刀「アンドレアルフェス」〈具現化〉
翼の加護「セラフィック・フェザー」〈具現化〉
固有能力
鬨の声〈術式4.5倍 増幅〉
運命補正効果(眷属)
結界種回帰〈死を与える鷹〉
卵の理から離れし者〈常時精霊力具現化因子〉
能力
刀 軽装 結界耐性 即死耐性 魅了 天耳 直感 覚者 脅迫
応援 偏食 嫉妬 抗議 慈愛 覇気 結界 飛翔 癒し 歌唱
健脚 天舞 空間把握 加速粒子 命名
精霊系術式
讃歌の翼〈補正値300%向上〉
摂理系術式
我ハ主人ヲ讃エル〈精神高揚効果150%〉
唯一ツノ貫ク槍ト成ラン〈一点貫通効果200%〉
愛シキ者ノ盾ト成ラン〈対防御効果200%〉
称号
漆黒の剣姫
ステリアス・シーヴァの眷属
卵の理から離れし者
装備
八握の黄金太刀〈太刀〉
属性:金剛石LV150〈特殊兵装級〉
付与効果:硬度調率〈霊子結合〉硬度再生50%
耐久値強化(聖霊鉱)+α補正
鞘(火鼠模様)〈火属性耐性50%〉
耐久値:180+α
白瑠璃の釵(小)〈道具〉
属性:聖霊鉱LV70〈特殊兵装級〉
付与効果:霊性増幅器〈補助機能〉
共鳴効果〈意識の同調小→大〉
耐久値:45
長袖舞踏衣錦柄〈服〉
属性:絹LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
麻痺耐性(無効)
耐久値:70
所持品
背負い袋(超特大)
ーーーー魔物情報ーーーー
常世之使徒〈ハ・ギラワー〉
種族〈不死者達〉
階級〈偉大なる灰色〉
所属国〈幽鬼の谷〉
カテゴリー〈4.8-〉
戦闘力 30
防御力 40
生命力 -60
回避値 20
知能値 60
器用値 30
魔力値 50
闇属性60
戦技
死の刈手
瘴気の衣
固有能力
死虜の因子
息吹の回法〈常世の魂〉
幽体複合素体
能力
小剣 槍 杖 暗躍 調合 精製 博識 精密操作 秀才 並列思考
精神制御 瞑想 精神抵抗 調査 洞察 幽体 自己再生 冷静沈着
即死耐性 毒耐性 闇耐性 麻痺耐性 睡眠耐性 幻覚耐性 石化耐性
弱体耐性 狂気耐性 結界耐性 邪眼耐性 呪い 浮遊 死魂 覚者
魔力系術式
下位(基本三原理)闇属性付加
下位(基本三原理)闇属性魔道弾
下位(基本三原理)闇属性誘導波動
中位(戦略級)闇属性波動
中位(戦略級)闇属性障壁
上位(統治者級)闇属性衝撃波動
錬金術式
〈魔鉱石〉精製技能+
〈賢者の核石〉精製技能+
〈反応炉〉調整技能+
〈魔道兵〉精製技能+
〈人造兵〉精製技能+
〈不老の書〉精製技能+
〈原始回帰の書〉精製技能+
〈再誕の書〉精製技能+
〈死者の書〉精製技能+
息吹の法
不帰順の息吹〈魂魄封印〉
荒羽吐の息吹〈魂魄破壊〉
称号
不死者の10柱〈偉大なる灰色〉
装備
天槍(灰色)〈槍〉
属性:冥府鋼LV200〈秘蹟武具級〉
付与効果:魂魄共振〈術式増幅〉+
闇属性展開補足〈弾道結界〉
耐久値:280
次回は遂に最終地…刀鬼王の遺跡(*´꒳`*)」」」」
そこで待ち受けるものとは!?
(*≧∀≦*)前・中・後編でお贈りいたします。




