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第7話「智を司る蛇」〈9〉凍てつく迷宮「前門の虎」

雪ウサギ編 1(●´ω`●)

北の雪原迷宮へ!!行く前に、一仕事の巻〜。


ストック切れ(汗)次回からは底スピードで更新予定(*´Д`*)))))

第7話「智を司る蛇」〈人間の本当の価値は、すべてが上手くいって満足している時ではなく、試練に立ち向かい、困難と戦っているときにわかる〉The ultimate measure of a man is not where he stands in moments of comfort and convenience, but where he stands at times of challenge and controversy


草創歴0444年5月23日〈9〉


俺達がいても居なくても、この死者の荒野フィールド瘴気ミアズマは減らない。

一時的に元 霜男ジャックフロストのの「法螺吹ブラッグ」に吸わせてみたんだが、すぐに元どおり。特にこの「廃寺院」の周辺の濃さは尋常じゃない。


なら何しても無駄だろう。

むしろ、この「廃寺院」は良い隠れ家となる。簡単には傭兵も侵入できまい。


このまま、この「廃寺院」を放置するのは勿体無いな。

だが、秘密結社の残党が取り返しに来ないとも限らん。しかし、手勢が足りないのも事実なのだ。

何しろ、今の俺達は「雪ウサギ保護」の為の遊撃行動中なのだから!


《待って。目的がおかしくなってるよ?》


「ん?雪ウサギ以外に何か大事なことがあったか?」


俺の背中の竜刀「揺光ベネトナーシュ」が呆れて口を閉ざす。

言わずとも分かっているさ。「明珠の仙姫」の痕跡は確かに、北に続いている。


「…北の雪原迷宮ダンジョンに秘密結社のアジトがあるのは間違いないんだな?」


『はっ。その通りでございます。』


肯定するのは幽霊ゴースト大神官アルカイゼン・チャン」である。


もとい、今では「黄衣エルダー魔術士リッチ」の変種とも言うべき「光衣エンダー魔術士リッチ」に進化している。

何故、こうなったのだろう?


法螺吹ブラッグの奴は霜男ジャックフロストから「死神アンクー」になって一命を取り止めたのだが、この大神官アルカイの奴は、真っ先に木っ端微塵になって死にやがったのだ。即死である。

内臓が吹き飛び、壁一面が真っ赤になった。掃除は大神官アルカイ自身にさせたがな。


とにかく、俺のせいで死んだもんだから、後味が悪過ぎた。

確かに悪顔で悪どいことをしてきたんだろうが、最後は寝返って案内していた最中だったしな。


『感謝しておりますぞ。このような死を超越した存在に進化させて下さり、生まれ変わった気分ですな。自分はあなた様の奴隷として、下僕として、一生付き従っていきますぞ!』


ムサいオヤジについて来られてもな(怒)。


幽霊ゴースト」になった大神官アルカイを持参していた「不老の書」を触媒として生き返す事は簡単なのだが、それじゃ芸が無いんで、法螺吹ブラッグが獲得したばかりの「死操系サクリフィキウム術式」で死者の群勢レギオン召喚してもらう事にした。


ちなみに、法螺吹ブラッグは、この「死者の群勢レギオン召喚」を1日1回使用する事が出来るらしい。さすが死神アンクーだ(笑)。


で、呼び出した「死者の群勢レギオン」の指揮官に「黄衣エルダー魔術士リッチ」がいるわけで、「その黄衣エルダー魔術士リッチ」を霊子分解して大神官アルカイと融合させたと言う経緯である。


《君って、たまに凄い事を考えるよねぇ…恐ろしいねぇ。》


「褒められると照れるじゃないか。それに、大神官アルカイの指揮下に入った「死者の群勢レギオン」の使い道も考えているぞ?」


『はっ!何なりと御命じ下さい!!』


大神官アルカイ、やる気十分だ。って言うか、奴の後光が眩しい。

何だこれ?


《報告。ゼン・チャンが進化した〈光衣エンダー魔術士リッチ〉は屍界転生〈不老の書〉をした事で光属性ルーメンに特化した〈終極の魂〉に昇華されています。》


…死んでるのに光属性ルーメンとか(笑)


《規格外すぎるねぇ…まあ、君の影響だけどねぇ。ある意味、法螺吹ブラッグ君と大神官アルカイ君は対極の存在となったわけだねぇ。》


おう。確かに、法螺吹ブラッグは死の衣を纏った骸骨顔になって、「死の根源」って圧を出してるな。まあ、チョピっとだけど。


対して大神官アルカイだが、生前そのままのツヤツヤした顔色で、後光まで出してやがる。

だから眩しいって言ってんだろがっ!!


『も、申し訳ございませんっ!!』


「…まあいい。ともかく、お前に命じるのは、俺達が戻ってくるまでに、この廃寺院を建て直し、俺に相応しい砦に改造することだ。法螺吹ブラッグの召喚した死者は999人か…足りるだろう?」


『勿論でありますっ!!』


ここに「闘種アルカェウス(つまり俺)」の前線基地を作る。それも秘密裏に。まさに俺の欲望が止まらない(笑)。


だが、外側が出来ても、問題は内側だな。問題は、この濃い瘴気ミアズマである。

現状、ベネの「竜絶壁オーバーマインドLEVEL2〈絶対隠蔽〉」で配下は全員、保護フォローしているのだが、俺が居なくなると問題が生じる。


そこで「隠り世空間〈猫に小判〉」から取り出したるは…パクったばかりの「秘宝シェヘラザード」である。


《確かに、蝶々ちゃんなら、その疑似〈結界種セフィラー〉の力を引き出せるけど…。》


「馬鹿もん!俺の眷属ファミリアは全員、連れて行く。戦力が足りんだろうがっ!雪ウサギを保護する為には手が多いほど良いだろがっ(怒)。」


そこで、俺の在庫にはまだまだ使えるモノが残っているはずだ。探してみたが、コレなんかどうだろうか?


賢者の核石タリスマン×1

魔鉱石アガメムノン×1

水属性アクア多頭蛇ヒュドラ生体核コア×10


《出力過剰じゃない?…でもまあ、隠蔽する能力を付与する為なら必要かなぁ?》


ベネのお許しが出たところで、早速開始してみよう。


《命名の儀、了承》


《命名、欲望ディザイアはステリアス・シーヴァの運命補正効果により、大幅な成長補正を受けます。》


無事に命名は済まされたようだ。まさに俺の欲望を体現する存在だ。


《対象〈欲望ディザイア〉…触媒として〈賢者の核石タリスマン〉×1〈魔鉱石アガメムノン〉×1〈水属性アクア多頭蛇ヒュドラ生体核コア〉×10を確定しました。》


《命名者〈ステリアス・シーヴァ〉保有の能力スキル〈感応〉〈共鳴〉〈同調〉を使用し〈擬似 竜杯降臨エランヴィタール〉を強制執行。〈同調〉により相生相剋〈水気〉属性(NEW)を獲得。賢者の核石タリスマンに相生相剋〈水気〉が適合されました。疑似 霊子核エメットとなりました。》


あっ、凄まじい水気が「秘宝へシェラザード」から噴き上がる。

それを法螺吹ブラッグは恐ろしげに、大神官アルカイは羨望の眼差しで見上げる。

両極端の2人である。


《報告。欲望ディザイアに〈疑似生命体エンティア(水気)〉が発生しました。これにより秘跡武具サクラメント級から聖痕武器スティグマ級に進化しました。竜技ドラゴニックアーツ〈叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫うたかた〉を結界構成とし、魔導兵ホムンクルスとして作成が可能です。生成しますか?》


…またこのパターンか。無論、NOだな。


『………。』


大聖堂の中央に浮かび上がる欲望ディザイア。何かを言わんとする気なのは分かるのだが、お前の役目はあくまで、この拠点を守る事にあるのだ。

言わば、この廃寺院の要!…おっ。極彩色のオーラが揺らめく。機嫌が良さそうだ。


『素晴らしいっ!さすがは我が主の御業ですな!!』


大神官アルカイめ、崇めるような眼差しをやめろ。


さて、ここで話は元に戻るわけだが、大神官アルカイ配下の「死者の群勢レギオン」には建築作業を。その指揮は大神官アルカイに任せ、防御網も完備。更には建築指導として素晴らしい逸材をも確保した。


まさか、こんな場所で会う事になろうとはな…。


地下の留置所に拘束されていた女中メイド女中メイドねぇ?

それは東方大陸「旧アステリト王国」から逃れ、この地に辿り着いた「明珠の仙姫」ことクリストル・ナーセシス・フランソワーズの側近中の側近、「黄金」のハナ・ヴァーミリオンであった。


この女、実は旧アステリト王国では「大工組合カリア・ユニオン」を纏め上げる女頭領である。そんな権力者の立場である彼女だが、クリストルと共に逃亡せざるをえない理由があった。

それは、彼女の黄金色タイチンルチルの髪の隙間からピョコンと飛び出た猫耳に由来する。


猫血族リンクスブラッド」…それは亜人種デミヒューマンの一種ではあるが、「明珠の仙姫」の政策により人間種ヒューマンの一つとして認定され、旧アステリト王国に受け入れられた種族である。

彼等の性質は穏やかであり、血が薄まっている影響もあり、獣性はほぼ消失している。しかしながら、ビックリする事があると稀に猫耳が出現する。


今のように、お花ちゃんの「薔薇の香気」によって魅惑、睡眠誘導中にも無意識に猫耳が飛び出るのだ。まあ、可愛いけどなっ。


《それ、ハナさんが正気になったらブチ切れるんじゃない?》


恐ろしい事を言うんじゃない!その為にも、幻覚を見せて隔離中なのだ。


部屋の片隅の座椅子に座わらせてはいるが、彼女には何も見えていない。

本人もただの女中メイドを演じているなら都合が良い(笑)。

そこで何たらチャンの出番である。


『何たらチャンとはひどい…しかし、主の御望みは理解しましたぞ!ご同行出来ぬは苦渋の至りなれど、あの女の知識は確かに役立ちますな。ならば上手く洗脳しつつ、この地の大改造に役立たせてみせましょうぞ!!』


やる気満々だな、コイツ。顔がツヤツヤしてやがる。


「…誰も、大改造しろとは言ってな…おい、ちょっと待て。」


コイツ、話を聞かずに洗脳作業に突入しやがった。

ん?欲望ディザイアも一緒にになって何かやってやがる。大神官アルカイの肩に乗っかり、良い相棒になったようだ。


まあ、やる気があることは良い事だ。

この地は、コイツ等に任せておけばいいだろう…と、その時は思ったのだが。


◇ ◇ ◇


野営地は息も絶え絶えの様相。


辛くも逃げ出す事に成功はしたものの、それは奇跡に近い有り様であり、今考えてもどうして助かったのかが見当つかない隊員ナンバーズ達。

辛気臭い顔をして、焚き木の火を囲んでいる。負傷者はいても誰一人として欠けていないのだ。まずはそこを喜べと言いたいものだ。


「おらおらっ。邪魔だぞ。」


そんな意気消沈の野郎どもの尻を蹴り飛ばしながら、俺は歩いて野営地の中央に向かう。


「ブヒィィ〜ン。」


手綱には大嵐テンペスト大嵐テンペストの頭の上には天使ちゃん。今はこの2匹(人)だけだ。

あと、腰の妖刀…哀歌エレジーは収納扱いである。


「ステリアス様っっ!?」


何かを察したのか、真っ先に天幕からナユタ少年が飛び出して来た。


「おう!今回ばっかりは俺の方が出遅れちまったな(笑)。ところで、何があったんだ?」


われ知らぬ顔で惚けてみた。

わざわざ彼等「羅刹」の後方を迂回して、一直線に追って来たていを演じている。怪しまれようとも証拠はない。

大嵐テンペストが一秒間でどのくらい進むと思ってんだ?ぶっちゃけ、俺にも分からん(笑)。


「そ、それが…この先の死者の荒野フィールドは危険です。大量の死者の群れに加え、

目撃された情報によれば…大魔獣が出現したとか…。」


ナユタ少年、深刻そうに報告をする。


…大魔獣って何だ?そんなの居たっけ?


《それって多分、哀歌エレジーのことじゃないの?》


「……。」


ああ、見ようによっては大魔獣に見えなくも…見えないけど、そういう流れに落ち着いたか。

ちなみに、他のメンバーは「北の雪原迷宮ダンジョン」に先行してもらっている。お花ちゃんと蝶々ちゃん、彗星コメットだけでは不安ではあるがな。

無論、案内役は法螺吹ブラッグである。


「で、何が原因でそうなったんだ?敗走したってわけか?」


「あっ…いえ、原因は分かりません。私達も巻き込まれ…って言うのも、ある傭兵 組織グループを保護したのを切っ掛けにして、ですね…。」


ナユタ少年にしては歯切れの悪い解答だ。減点だぞ。

逃げ出した事を俺が怒っているとでも勘違いしたのだろうか?

俺ってそんな狭量じゃないぞ?


《客観的に見て、それは微妙なラインだねぇ?》


うるさい。だがこれは好都合。


「ふむ。ナユタ少年よ、お前の「羅刹」だけじゃ突破が無理と判断したわけだな?」


「…そ、それは、はあ…そうです。ここは本隊である傭兵大隊との合流を以って…それでも、かなり困難な状況と言わざるを得ません!」


それはつまり、ラシャの野郎と合流するまでは時間が稼げると言う事だ。

ナユタ少年が言うには、この異変は国家存亡の危機レベルなのだと言う。すぐ様、本隊の「傭兵大隊」へと情報を送ったらしい。国家規模の要討伐案件になるのは時間の問題だとか…。


だがちょっと待てよ。ややこしいな。と言うか、ヤバイな。


「ま、待て待て。って事は何だ、そんな大魔獣がいるなら素通りすればいいじゃないか?わざわざ、藪を突く必要はあるまい?今度こそ死者が出るぞ??」


「何を仰っているのですかっ!?その大魔獣が首都を襲う可能性はゼロでは無いのですよ!そして私達には無理でも、ラシャ隊長なら勝てます!!完勝ですっ!!」


うわー。凄い自信だ。



これは、哀歌エレジーを先行させたのは失敗かもしれん。

傭兵大隊の大部隊が相手では、万が一もあるが、あの大神官アルカイ欲望ディザイアコンビでは荷が重いかも知れんな。


とは言え後の祭り。なんかイライラしてきた(怒)。


《ちょっと、落ち着いてぇ。》


そんな時に、間が悪い事に、ナユタ少年の出て来た天幕から罵声が飛び出る。

しかも、俺をイラつかせる高慢的な女の怒声だ。怒声×3だ。


「ちょと、そこのあなた!わたくし、シックザール男爵家の息女でありますわ!!その下賤な士爵では話になりません!傭兵大隊の隊長コマンダーに取り次ぎなさい!!」


「…あ?」


天幕から出てくるなり、何だこの女は?

まさか、この俺に命令してんのか?いや、そんなまさかなあ?怖いもの知らずとはこのことだ。


「キノ・シックザール様の御命令よっ!!そこの傭兵、あなたよっ!今すぐ私達の仲間のゼノの探索に出発しなさい!」


息女とやらの太鼓持ち女が喚く。耳にキンキン響く声だ。


「キノお嬢様、ここはその男の騎馬スタリオンを接収し、まずはリムルブルグに帰還されるのが良いのでは?その後、レグ侯爵マークィス家に報告し、傭兵大隊の解体を訴えましょう。」


「まあ、ニキ!それは良いアイデアですわね!!」


ニキと呼ばれた事務仕事得意ですよ風の女の提案に、見事に息女は乗っかった。

それは良いが…誰が誰の騎馬スタリオンを接収するって?いやいや、お前、死ぬぞ?


太鼓持ち女が嬉々として俺の大嵐テンペストに近づく。


「まあ、素晴らしい騎馬スタリオンですね!一介の傭兵ごときには勿体ない、これこそ真の貴族たるキノ様に相応しい……グギャっっ!?」


一同、ポカーンである。


俺の蹴り上げた脚が、太鼓持ち女の鳩尾みぞおちにめり込んでいたからだ。


「ちょっ…ステリアス様!?」


「ん?ああ、すまんなナユタ少年。この馬鹿な女が俺の大嵐テンペストに勝手に触れようとしたんでな、思わず脚が出ちまったが、何か問題があるか?」


全く問題ない。むしろ、助けてもらって有り難うと言って欲しいぐらいだ。泡を吹いて昏倒したぐらいで大げさだな。


「ブフゥウウン!!」


大嵐テンペストの瞳が真紅に燃えている。まあまあ、落ち着け大嵐テンペストよ。

馬鹿な貴族女を本気で相手をするだけ損だ。


「ソ、ソウアっ!?」


「あ、あなたっ!わたくしを誰だと思っているの!?わたくしはシックザール男爵家の息女にして、聖威団の隊長リーダーよ!!サイレント公爵デューク家預かりのシックザールの血統なのよっ!!」


ナユタ少年を見ると、そっと視線をズラした。

まあ、俺にとっちゃどうでも良い話だな。


「おいおい、馬鹿なお嬢さんよ?覚悟はあるんだろうなぁ?」


「なっ…なんですって!?覚悟ですってっ!?」


俺の威圧を受けて、膝をガクガクさせながらも息女は楯突く。


「そう。俺の前に立つ奴、邪魔する奴は許さん。どこの誰だか知らん貴族であろうとなぁ。だから覚悟しろよ?俺のものを奪う気でいるなら、死ぬ気で掛かってこいよ?」


そして俺は背中の竜刀「揺光ベネトナーシュ」を引き抜き、息女の鼻先に突き付ける。


「ヒィィィ…!?」


「お嬢様っ!?下がれ、下賤なっ!!この件は全て、レグ侯爵マークィス様に報告しますわよっ!!」


息女を庇い、事務仕事得意ですよ女が立ちはだかるも、俺はガツンと刀先で跳ね飛ばす。


「ギャフッッ!?」


天幕を突き破り、向こう側でガランゴロンと音を立て消えた。


「あのなぁ…そのレグ侯爵マークィス様は再起不能だぜ?まあ、その原因を作ったのは俺だけどなぁ?だが俺はピンピンしてるぜ?それがどう言うことか分かるか?」


「…!?!?」


息女様は目を白黒させている。


「それはな…この俺が…この國の煌太子さんとお友達だからだよ!!」


不正解である。


正解は「煌王家ブライッネス直轄の特措法スペシャルケース」だから、である。

だが権力好きの貴族さんを唖然とさせるには十分だ。

それに、同じような意味だろ?大差ない。


《同じじゃないと思いますけどぉ?》


「ひっ…そんなっ…まさかっ!?」


とりあえず、平手で頬を引っ叩いたら、息女さんは横の天幕をなぎ倒して飛んで行った。

貴族なんだし金は持ってるだろうから、顔の腫れぐらい回復薬ポーションで治せよな。


「さて、静かになったしストレス発散したんで、ちょっと寝かせてもらうぞ?」


呆然と俺の背中を見送るナユタ少年。


俺はさっさと寝床を探しに…ってお前ら、見せもんじゃないぞ。

遠巻きに見ていた隊員ナンバーズ共だが、どうやらコイツらも息女連中に鬱憤が溜まっていたようで、笑顔で俺を迎えやがる。全く、馬鹿な奴等だな(笑)。


「…にしても、さっさと合流しないと置いてくぞ、アイツ等。」


遅れる事、丸1日。夕食の頃合い、ようやく若き技術士官君の操る軍装馬車が野営地に到着するのであった。


◇ ◇ ◇


刻は深夜。


置かれる置き手紙にはこう書かれていた。


「…明珠の仙姫の痕跡を発見したが、それは死者の荒野フィールドの西方面に続く。脅威たる大魔獣とやらは俺が退治するが、足手纏いは要らぬ。よって、単独で先行するが7日程待て。俺が帰還せずば、脅威は存続していると考え、ラシャと相談して事に当たれ。以上。」


西方面ってのはデタラメだ。


『これで良いのかのう?』


火蜥蜴爺さんの炎で置き手紙に文字を書いて貰ったのだ。

さすがは年の功。精霊エレメントなのに文字も達者だ。


『…ほっとけ。』


「よし、問題ないな。んじゃ、気付かれる前に出発するぞ。無論、経路は安全な西側に沿って痕跡を残して行くからな。」


そして迂回して中央部を抜けて、一気に「北の雪原迷宮ダンジョン」に向かう。

それも我が愛馬、大嵐テンペストあっての力技だ。


『面倒な工作をするのう?』


『でも、これで7日間は猶予が出来たのですっ。それまでに事を済ませれば、万事解決するのですっ。』


そう、金魚ちゃんの言う通りだが、計画は複雑化を余儀なくされている。

最適は「雪ウサギ」を保護し、7日以内に戻って「大魔獣」を討伐しましたと宣言することだな。その間にあの姫さんの居場所を見つけられれば良い…ぐらいの見通しだ。


だが、ラシャの野郎が俺の計画通り、7日間待機するかどうかは賭けでもある。

なので、何か手を打っておきたいところでもあるのだ。



そんな事を考えていたら、もうあっと言う間に空の上(笑)。

「死者の荒野フィールド」の黒き上空を横切って行く。大嵐テンペスト固有能力パーソナルスキル「疾雷の蹄」は夜間でも快適であった。


《おやっ?生体反応を確認…第1位階・竜顕現テンペラメントニック、発動。前方600mに個体数〈1〉カテゴリー〈1.3+〉瀕死状態と推測だよっ。》


って言うか、こんな瘴気ミアズマの吹き溜まりで瀕死状態って言われてなあ。もう即死レベルの環境だろ。

俺は大嵐テンペスト降下をお願いする。火蜥蜴爺さんと金魚ちゃんもそれに追随する。


案の定、そいつは内臓を抉り出され、手脚は別の方向に折れ曲がったまま、岩場の陰に放置されていた。

これで若干ながら意識がある方が凄い。


「おい、お前。」


俺は大嵐テンペストに座したまま声を掛ける。


「…し…死にたくない…俺は、まだ…。」


だが、その瞳は既に白く濁っているし、全身が瘴気ミアズマの毒で焼け爛れている。腐食を開始している。


「お前、名前は?」


「…お、俺はっ…ゼノ…へマー…だ、ゴフッ!」


あっ。死んだ。


だが、どっかで聞いた名前だ。


《君がぶっ飛ばしたキノ・シックザール嬢のお仲間さんじゃないの?》


「…あ〜。」


と言うか、よく覚えてるな。

俺は不快な事態はその場で解消する主義なんで、もうとっくに記憶の彼方だったのだ。


「だがまあ、これも都合が良いな。死にたく無いってんだ…役に立ってもらうとするか?」


『いやいや、もう死んどるんじゃないかのう?』


『そう言う常識は、この方には通用しないんですっ。』


金魚ちゃんよ、褒めてくれて有り難う。え?褒めてないですって?

ともあれ、「死者の荒野フィールドの大魔獣」とやらの代理役は必要なわけで。


「だけどなぁ〜。ここの所、俺の在庫も出費が激しいな。何か使えるもん余ってるかな?」


ゴソゴソと漁ってみたが…。


【隠り世空間〈猫に小判〉】

賢者の核石タリスマン〈「火気」術式ニダーナ刻印〉

岩塩

獣油オイル

下着チャスズ〈服〉×4

魔鉱石アガメムノン×3

ギルドカード〈階級「F」〉

携帯水筒

原始回帰の書

神毒アノイア解毒丹×5

光のエピノイア(ロザリオ)

不老の書

権利書〈海岸の村〉

水属性アクア多頭蛇ヒュドラ生体核コア×96

黄衣エルダー魔術士リッチ幽体核コア×30

凶星


…ちなみに、何気に保護した「凶星」だが、今はスヤスヤと睡眠中(?)だ。


使える物って言ったら、もう秘密結社から貰った(?)不老と、原始回帰の書ぐらいだぞ?

大神官アルカイの奴に不老の書を使ったし、同じパターンはつまらないから、使うとしたら「原始回帰」の方を使いたいな。


《としても、出来るのは幽体ゴースト系じゃない?大魔獣には程遠いと思うよ、見た目的にねぇ?》


そう、それが問題なのだ。


「それを何とかするのが、ベネよ…お前の仕事だろうが!補助機能だろうがっ!」


『全部、丸投げじゃぞ、それは?』


火蜥蜴爺さんめ…的確な発言をしやがる。


《今更言っても無駄な事は分かってるけど〜対象〈ゼノ・へマー〉…触媒として〈原始回帰の書〉を確定。獣性付与を満たす可能性がある要素を探知サーチ開始…確定要素あり。〈黒衣(黒色ジェット)〈外衣マント〉〉を検出。》


うぉい(怒)!


俺の大事な漆黒の外衣マントをだと?

そもそも、今は「喜劇コメディア」と化したた半馬半山羊イッペラボスの毛皮から作り上げた逸品である。色も艶やかな黒色ジェットが美しい。


そう言えば、アイツは今頃何してんだ?「アムルブルグ」に放置してあったが、裏工作しておくよう厳命しておいた筈。

ゆくゆくは竜面屋2号店を建設予定なのだが…面倒な奴だから放置気味だったのを忘れてたな…あっ、それほど思い入れは無かった(笑)。


「よし、苦渋の選択だか仕方ない!」


『苦渋の選択の割には、あっさりと決断したのですっ。』


金魚ちゃんよ。男たるもの早寝早起き早飯と…即決断は傭兵が生き残る秘訣なのだよ。


《そんな事より時間が無いから急ぐよ。魂が消失する前に…〈黒衣(黒色ジェット)〈外衣マント〉〉を触媒として再開。幽体アストラル分解開始。


命名者〈ステリアス・シーヴァ〉保有の能力スキル〈感応〉〈共鳴〉〈同調〉を使用し〈擬似 竜杯降臨エランヴィタール〉を強制執行。》


《ゼノ・へマーは〈瘴気ミアズマ番人ウォッチメン亜種〉(NEW)に進化し固有能力パーソナルスキル番人の魂〈瘴気〉(NEW)を獲得しました。》


瘴気ミアズマの濃い渦を身に纏わせた獣が出現。


身の丈は3メートルはありそうだ。あれだ、外見は炎獣パイローブに似ているが、その毛皮の色は赤紫色モルガナイトに染まっている。

十分に「代理・大魔獣」となりそうな見た目だな。


《多分、見た目だけで中身は幽体アストラルだと思うよ。》


「…ともあれ、ゼノとか言ったな?意識は残っているか?」


代理・大魔獣はコクリと頷く。


「言いたい事はあるだろうが、生きている…?まあ、生きてる事に感謝して、俺の命令を全うしろ。その結果次第では、もう少しまともな姿に生まれ変わらせる事も考慮せんこともない…多分な。」


全てはベネに丸投げだがな。

そもそも、俺自身に生まれ変わらせる能力なんぞ無い(笑)。


《…そうとも言えないんだけどねぇ。》


ん?何か言ったか?


「ともあれ、お前には大魔獣の代理として、この「死者の荒野フィールド」に近付く人間を追い払う役目をやろう。場合によっては殺戮も構わんが、無駄に人を殺すなよ?色々と面倒だからな。」


コクンと頷く代理・大魔獣。


《報告。ゼノ・へマーは称号〈忠実なる下僕(配下)〉(NEW)を獲得しました。》


『下僕(配下)とか酷いですっ。』


そうは言うが、当の本人ゼノが納得しているかのように頭を下げる。

俺を悪者みたいに言うんじゃないよ、金魚ちゃん。


『何でもありじゃな…唖然じゃわい。』


唖然とする火蜥蜴サラマンダーの姿ってのも珍しいがな?


そうと決まれば、何か困ったら「廃寺院」の大神官アルカイと協力するよう言い残し、俺達は再び夜空の旅人となった。



夜間飛行は順調。目的地は「北の雪原迷宮ダンジョン」だ。

前方に険しい山岳地帯が見えるのにそう時間は掛からない。


『寒くなってきたのう…。』


さすがの火蜥蜴爺さんも寒さに弱いと見える(笑)。

一方の巨大な魚と化した金魚ちゃんは平気なようだ。


『合流地点を探してきますっ。』


広範囲の捜索となると、ベネの「竜顕現テンペラメントニック」よりも金魚ちゃんの「聖流操作」の方が効率が良いのだ。

能力的には流星ミーティアの「多岐都たきつの水鏡」と同質で、感知内の水面を視覚として応用が可能なのである。


「おう。俺達はこの付近で待機するからよろしくな!」


こうして山岳地帯の岩場に降り立った筈が…どうしてこうなった?


『知らん!』


そんなにプリプリ怒るんじゃないよ、火蜥蜴爺さん。


今、俺と火蜥蜴爺さんの2人は何故か、岩場の中央付近にあった雪の渓谷から脚を滑らして落ち、まっさかさまに転落。

その最下層に居たのだった。


「まさか、とっさに掴んだ火蜥蜴爺さんの尻尾だったのに…。」


『寒くて浮いとられんかったんじゃ…文句言うでない。』


大嵐テンペストは自主的な哨戒任務に出ていたし、それに天使ちゃんも同行。

残された俺と火蜥蜴爺さんは、せめて毒蛇バジリスクが居ないかと、この地方の毒蛇バジリスクに興味津々に探索を開始したのだ。


『儂を巻き込むでない。そもそも、はぐれる危険性があったから同行しただけじゃぞ。待機になっておらんじゃろうが。』


今更言ったところで後の祭り。一蓮托生だろうが?


それは置いておいても、確かに寒い。

最下層だが、一面が氷に閉ざされていた。


《ここから抜け出すのは容易では無いと思われるね…あれ?生体反応が…これって?》


「ん?どうしたベネ?」


その時、氷の扉が縦に開く。

それも一つや二つじゃない。


氷一面に見えたが、ここは自然の氷洞窟ではなかったのだ。


扉から転がり込んで来た白い毛玉(?)。

完全武装された魔物モンスターの兵士達が、俺に槍や剣を突き付ける。


「動くな…人間種ヒューマンめ!」


それは良く訓練された兵士の動き。なかなか素早い。

俺と火蜥蜴爺さんは既に囲まれている。

その数は20匹ぐらいだろうか?


…雪原に棲息する白毛の大猿型の魔物モンスターと言えば「巨猿種サスカッチ」を思い出す。

恐らく、その近種なのであろう。

武装しているのが珍しいがな?


「…我々が…狩られるだけの存在と…思うな。」


「生かして…返さん!」


ふむ。人語を理解するってなると、魔物モンスターって言うよりも、これは亜人種デミヒューマンに近い気がするな。

そんなもん、あえて狩ろうとも思わんがな。


その時、扉の奥からひときわ大きい同種の魔物モンスターが姿をあらわす。

これまた肩に巨大な戦闘バトル大槌ハンマーを掲げ、威圧を放ちながら接近。十分にこちらを警戒しつつ、慎重な脚取りだ。合格点をやろう。

ちなみに、体格的には代理・大魔獣と良い勝負ができそうだ。


人間種ヒューマンよ…何をしに来た…?」


恐らく、コイツがリーダーだろう。

視線も鋭く、左眼は縦に傷が刻まれ潰れている。歴戦の勇者って面持ちだな。


「いや、たまたま落ちただけだ。上からな。」


俺の言葉にザワザワと場が乱れる。

あれ?俺って、何かおかしなこと言ったかな?


『渓谷から最下層まで、高度的には400メートルはあったじゃろう?普通の人間ならば即死じゃわい。』


ああ、なるほどねぇ。


「だが心配するな、お前達に悪意は無い。俺はただ、雪ウサギを保護したいだけだ。」


「「「!!??」」」


緊張が走る。


あれ?包囲の輪が縮まった気がする。

白毛の魔物モンスター達に怒りが生じる。何故だ?


「ふむ。まあ、雪ウサギは大事な資源だしな。怒る気は分かる。だが、ここは協力しようじゃないか!」


柄にもなく譲歩してみた。


「…ふざけたことを。死にたいらしいな?」


おや?何故か怒りが増したようだ。

リーダー格の魔物モンスターが明らかな戦闘態勢に移行する。


《…やっちゃったみたいね。あの魔物モンスターの頭にあるのは何かなぁ?》


ん?静かだと思ったら、いきなりどうした、ベネよ。え?解析してた?


頭にあるのは、そりゃ耳じゃないのか?

やけにトンガリ気味の耳が二つ、魔物モンスター達には付いている。

よくよく見ると、あれは猿型の耳じゃ無いな…どっちかって言うと、草食系か?驢馬ロバっぽいな。もしくはウサギか?


「…え?」


良く見ると、雪のように白い体毛のウサギ耳の魔物モンスターに…見えなくも無いのだが…いやいや、そんなまさか(笑)。


《そのまさかなんだよね。彼等が俗称…〈雪ウサギ〉さんでーす!》


目の前が真っ暗になった。これぞまさしく「雪ウサギの螺旋スパイラル」。


俺の野望(喰えねぇ)が潰えた瞬間であった…。


◇ ◇ ◇


逃亡劇は続いていた。


霊都「ジュライ」にて繰り広げられる探索(魔の手)。

それを掻い潜り、クロちゃんはミドリを抱えたまま、路地裏を駆け抜ける。


「逃亡者は必ず現場に戻りますわ!」と言う謎理論で元煌王女アスラシアは「運河屋」の前から動かない。厄介極まる。

これで運河屋から出る契機タイミングを失い、丸一昼夜が経過してしまったのだ。


正面門には女中メイド番号1こと「メアリ・カンタダ」と女中メイド番号2こと「アンリ・ヒヨシマ」が仁王立ち。秘密裏に「クレイン紋章グループ」の非番まで動員しているようだ。

やり過ぎである。


未だ発見されていないが、クロちゃんは追い詰められていた。

商業区画の中を人目を避けながら、なるべく自然に幼女は彷徨う。まあ、幼女ながらに凄まじい美貌の持ち主だし、着ている衣服も一等級。既に注目の的ではあったのだが…。


「駄目だわ。お腹が空きすぎて、走れない…。」


さすがのクロちゃんも空腹には勝てず。

背中の「背負い袋」には多少の食糧はあるが、路地裏では人目もある。ここでは落ち着いて開く事もできない。色んな意味で危険である。


そんな幼女を心配気に見詰める周囲の目も危険であった。


『だいじょうぶワン?』


「大丈夫よ、ミドリ。ちょっとだけ…眩暈めまいが。」


フラフラと道端で歩みを止めると、その鼻腔に何とも言えぬ芳醇な香りが届く。思わず、唇から涎が迸る。そしてお腹が「グゥウウ〜。」と鳴った。


「はっ、私としたことが、何とはしたない!」


しかし、その足は一歩、一歩と、その店舗に向かってしまっていた。


「はっ、ここはっ!?」


この店舗は…見覚えがある。芳しい香り…これは肉団子ミートボールではっ!?


だが既に時遅し、背を向けようとした刹那、クロちゃんは扉の中に引き込まれていた。

その早業や恐るべし。空腹とは言え、クロちゃんの抵抗を一切無効にする接客業。

「赤い魔物」ならぬハムコちゃんである。


「お一人様、御案内ぁーい。本日のお勧めは、雪ウサギと火酒ソースの肉団子ミートボールよー。どうぞー。」


「ちょっ、まだ注文してな…。」


しかし、ドカンっと目の前に置かれた大皿と、その上に盛り付けられた肉団子ミートボールから立ち上る湯気に、クロちゃんの思考回路は停止寸前。


『うまいワン!』


既にミドリ、白野菜ラディッシュのスープに御相伴にあずかっているではないか。

ズルい。


「うふふ。遠慮しなくても良いのよー。あたいに任せてー。」


何を任せれば良いのか知らないが、この「ハムコ・キュリオシティ」と言う人間は、確かフト家の間者として活動していた筈…だったわよね?情報収集?


確かに、トーパチオ士爵(元煌王女殿下)が血眼になって、とある幼女を探しているとの情報が出回っていた。その情報の有用性は高い。かの有名人「赤い竜人さん」や、話題の新鋭貴族「アム・ストーク男爵バロン」に繋がりがある可能性もある。

ここは何がなんでも、籠絡させてみせるわよー。勿論、あたいの手料理で胃袋からねっ!!

と言う意気込みである。


ハムコちゃん、満面の笑顔で迫る。


無銭のクロちゃん、分かってはいてもフォークに手が伸び、その手に籠絡…あっ、一口食べて昇天。


「ああ…もう…止まらない…。」


涙も止まらない。手も止まらない。


クロちゃん、またしても脱出失敗なのであった。


◆ ◆ ◆


ステリアス・シーヴァ【竜絶壁オーバーマインド発動中】

種族〈シーヴァ族〉

階級〈傭兵〉

所属国〈傭兵大隊預かり(特措法スペシャルケース)〉


カテゴリー〈8.7+〉

戦闘力 66

防御力 58

生命力 91

回避値 58

知能値 47

器用値 51

魔力値 62


相生相剋〈火気〉属性 55

相生相剋〈木気〉属性 35

相生相剋〈金気〉属性 25

相生相剋〈土気〉属性 44

相生相剋〈水気〉属性 46


竜技ドラゴニックアーツ

九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎かくえん〈火気〉

九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐せいひつ〈水気〉

九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉

九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉

九十九式(上位)森羅 (カリオペ)の皇緋こうひ〈火気〉

九十九式(上位)喜劇 (タレイア)の蓋世がいせい〈土気〉

九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫うたかた〈水気〉


戦技バトルアーツ

一刀両断

十文字斬り


固有能力パーソナルスキル

竜の血眼(竜眼第1位階)

轟炎ピュラリスフィールド

水精リクィッド女王クィーンの加護〈50%〉付与ギフト

能力スキル編纂技能−〈全知全能霊アイン・ソフ


能力スキル

大剣 剣 手斧 槍 投槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗

魅了 脚力 嗅覚 命名 馭者 連携 大工 腕力 投擲 二刀流 統治 潜伏

鑑定 願い 破壊 暗躍 異常耐性 咆哮 感応 精製 共鳴 打撃 同調 天耳


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)火属性イグニス魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)火属性イグニス誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)光属性ルーメン付加ギフト


眷属ファミリア

相生相剋の五人衆

クロちゃん

闘種アスラ四天王

クエビコ〈地底都市の守護者メスケイル

ハナコ〈地底都市の守護者メスケイル

イワメ〈地底都市の守護者メスケイル

ナヨタケ〈地底都市の守護者メスケイル

フミ〈地底都市の守護者メスケイル

ナオヒ〈地底都市の守護者メスケイル

スオウ〈地底都市の守護者メスケイル

セイラン〈地底都市の守護者メスケイル

彗星コメット

販売上手アントレプレナー擬似生命体エンティア(金気)〉

刀鬼王の甲冑(弐式)〈擬似生命体エンティア(土気)〉

黒字サープラス

竃神ファナス擬似生命体エンティア(火気)〉

電撃ブリッツ

叙事詩リリック

不滅パペチュアル〈相生相剋の十下衆〉

定理シーオルム

哀歌エレジー〈相生相剋の十下衆〉

原初オリジン

忘却オブリヴィオン〈相生相剋の十下衆〉

法螺吹ブラッグ

欲望ディザイア擬似生命体エンティア(水気)〉(NEW)


忠実なる下僕(配下)

ゼン・チャン(NEW)

ゼノ・へマー(NEW)


称号

赤き竜人

傾国の貴公子

闘種アルカェウス

調和者シジコス


装備

揺光ベネトナーシュ〈第1位階〉分体ラディウス〈大剣〉【竜絶壁オーバーマインド発動中】

属性:暴君LV410〈聖遺物レリクス級〉

付与効果:ガーネット碑(七大元素)〈ゲニトル・ルミナス〉〈第1位階〉

剣撃物理破壊力ソードアーツ増幅

竜技ドラゴニックアーツ増幅

竜顕現テンペラメントニック

竜絶壁オーバーマインドLEVEL1〈防壁結界〉

竜絶壁オーバーマインドLEVEL2〈絶対隠蔽〉

意識の転移

擬似人格〈補助機能〉

耐久値:490


妖刀「ぬえ」〈小太刀〉

属性:妖怪神ようかいしんLV350〈聖遺物レリクス級〉

付与効果:耐久値強化(隕石鋼メテオスティール

竜技ドラゴニックアーツ補正〈50%強化〉

哀歌エレジーの魂〈妖刀制御+〉

喰われし者〈自己再生・防衛本能・殺傷過剰〉

雷身〈雷属性トニトルス帯電(120%)〉

耐久値:400+α


竜面マルティコラス〈仮面〉

属性:竜面の者LV250〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:竜因子アデック封印

自己再生

耐久値:200/∞


ジャガノート(畏怖なる護り手)〈重鎧〉

属性:付喪神ツクモガミ(低位)LV150〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:有卦ラック鬼棘エンプロイダリー〈攻撃判定+〉

無卦ミス反魂ブレイクスルー〈防御判定−〉

代赭パーティクル竜堅エリプス障壁シールド

耐久値:220


所持金

煌皇金貨11枚

煌白銀貨282枚

煌赤銅貨70枚

【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額693,681枚】


【隠り世空間〈猫に小判〉】

賢者の核石タリスマン〈「火気」術式ニダーナ刻印〉

岩塩

獣油オイル

下着チャスズ〈服〉×4

魔鉱石アガメムノン×3

ギルドカード〈階級「F」〉

携帯水筒

神毒アノイア解毒丹×5

光のエピノイア(ロザリオ)

不老の書

権利書〈海岸の村〉

水属性アクア多頭蛇ヒュドラ生体核コア×96

黄衣エルダー魔術士リッチ幽体核コア×30

凶星


◆ ◆ ◆


法螺吹ブラッグ

種族〈高位氷霊族グラキエース

階級〈死神アンクー

所属国〈北の雪原迷宮ダンジョン


カテゴリー〈4.2-〉

戦闘力 50

防御力 41

生命力 -50

回避値 45

知能値 45

器用値 28

魔力値 45


氷属性プルイーナ34

相生相剋〈土気〉属性 40


戦技バトルアーツ

吹雪ブリザード

魂刈り取る鎌


固有戦技パーソナルアーツ

アイシクルアロー

氷柱ダイヤモンド監獄プリズン

死神の御手〈冥〉


固有能力パーソナルスキル

死界転生〈再誕の書〉

霜天神プレシャ・統合核オーブ〈30%〉

杯の業〈涅槃〉(冥府操作+)

運命補正効果(眷属ファミリア


能力スキル

投擲 奇襲 暗視 占い 秀才 精神抵抗 調査 仲裁 説教

精霊体 自己回復 冷静沈着 即死耐性 毒耐性 闇耐性

幻覚耐性 石化耐性 狂気耐性 寒耐性 熱耐性 直感

障壁 呪い 凍結 浮遊 大鎌 自己再生 邪眼耐性 拘束耐性

反射 心眼 死魂 魂狩 覚者


精霊系スピリトイド術式

氷精フリィジングコフィン(凍結・封印)

氷精フリィジング凝結ダスト(停止・氷結)

闇精ダーク触手テンタクル(捕縛・石化)

闇精ダーク狂乱カニバリズム(混沌・支配)

闇精ダーク祝福ウィッシュ(暗視・強化)

闇精ダーク懐柔シュナイダー(汚染・洗脳)


死操系サクリフィキウム術式

屍者アンデット召喚

骸骨兵スケルトン召喚

幽霊ゴースト召喚

腐肉者コープス召喚

塚人ワイト召喚

死霊ファントム召喚

瘴気ミアズマ番人ウォッチメン召喚

死者の群勢レギオン召喚〈1日1回限定〉


称号

雪ウサギの相談役

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア


装備

死神の大鎌〈涅槃〉

属性:闇属性テネブライLV250〈秘蹟武具サクラメント級〉

付与効果:魂魄切断・次元両断(冥府鋼ヒヒイロガネ

自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)自我発動(未)

魂の収穫〈霊威構築〉

耐久値:500+α


使役者アニメイテッドデッドの霧衣〈服〉

属性:氷属性プルイーナLV480〈秘蹟武具サクラメント級〉

付属効果:物理反射〈氷属性プルイーナ+闇属性テネブライ〉60%守護膜シェル〈涅槃効果〉

自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)

〈杯の業〉増幅20%

耐久値:500+α


◆ ◆ ◆


ゼン・チャン

種族〈人間種ヒューマン光衣エンダー魔術士リッチ〉(NEW)

階級〈秘密結社構成員・洗礼名(大神官アルカイ

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈4.5+〉(↑2.5)

戦闘力 41(↑26)

防御力 53(↑30)

生命力 -30(↓50)

回避値 30(↑20)

知能値 45(↑25)

器用値 35(↑20)

魔力値 54(↑30)


光属性ルーメン45(↑25)

闇属性テネブライ50(NEW)


戦技バトルアーツ

聖なる雄叫び(NEW)


固有能力パーソナルスキル

屍界転生〈不老の書〉(NEW)

洗礼アーソナ(因子改造)〈不老〉

屍の傀儡〈光〉(NEW)

終極の魂(NEW)


能力スキル

棍棒 杖 管理 礼節 秀才 精神制御 瞑想 忠義 忍耐

説教 危険察知 障壁 精神抵抗 癒し 正義(NEW)

幽体(NEW)自己再生(NEW)即死耐性(NEW)

毒耐性(NEW)闇耐性(NEW)麻痺耐性(NEW)

睡眠耐性(NEW)呪い(NEW)浮遊(NEW)聖体(NEW)

覚者(NEW)


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)光属性ルーメン付加ギフト

下位(基本三原理)光属性ルーメン魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)光属性ルーメン誘導波動ソリュード

中位(戦略アグレッシオ級)光属性ルーメン波動ブラスト

中位(戦略アグレッシオ級)光属性ルーメン障壁シールド

上位(統治者イムペリウム級)光属性ルーメン衝撃波動エクスプロージョン(NEW)


信仰系ピスティス術式

〈低位級〉治癒キュア

〈低位級〉診断ダイアグノーシス

〈低位級〉細胞再生ウーンドヒール

〈中位級〉鎮痛ペインキラー

〈高位級〉細胞復元レストレーション(NEW)


精霊系スピリトイド術式

光精ライト刀身ソード(閃光・斬撃)(NEW)

闇精ダーク触手テンタクル(捕縛・石化)(NEW)

闇精ダーク狂乱カニバリズム(混沌・支配)(NEW)


称号

秘密結社構成員・洗礼名〈大神官アルカイ

忠実なる下僕(配下)(NEW)


装備

屍界の光衣〈服〉(NEW)

属性:光属性ルーメンLV500〈秘蹟武具サクラメント級〉

付属効果:物理無効〈光属性ルーメン〉70%守護膜シェル+

自己再生(超)自己修復(超)自己展開(超)

光属性ルーメン増幅50% ・魔力ダメージ反射50%

耐久値:480


◆ ◆ ◆


欲望ディザイア(NEW)

種族〈擬似生命体エンティア(水気)〉

階級〈結界種セフィラー

所属国〈死者の荒野フィールド


カテゴリー〈2.4−〉

戦闘力 0

防御力 50

生命力 40

回避値 0

知能値 30

器用値 0

魔力値 30


相生相剋〈水気〉属性 25


竜技ドラゴニックアーツ

九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐せいひつ〈水気〉

九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫うたかた〈水気〉


戦技バトルアーツ

秘宝シェヘラザードの極彩色

隠滅の盾


固有能力パーソナルスキル

運命補正効果(擬似生命体エンティア

自我〈相生相剋〈水気〉〉

擬似生命体エンティア

結界生成〈聖痕武器スティグマ級〉


能力スキル

騎士楯 盾 瞑想 結界 人工生命 自己増殖 闇耐性 結界耐性

邪眼耐性 障壁 反射 不動 聖体 睡眠


称号

廃寺院の秘宝シェヘラザード


◆ ◆ ◆


ハナ・ヴァーミリオン(NEW)

種族〈猫血族リンクスブラッド(黄金種)〉

階級〈大工カーペンターズ頭領マスター

所属国〈旧「アステリト王国」〉


カテゴリー〈2.4+〉

戦闘力 24

防御力 20

生命力 25

回避値 34

知能値 34

器用値 50

魔力値 15


火属性イグニス10

水属性アクア5

風属性エア8

土属性テラ5

雷属性トニトルス5


戦技バトルアーツ

魂鎮めの太刀〈祓〉

魂鎮めの太刀〈結〉


固有能力パーソナルスキル

猫血リンクスブラッド

猫目リンクスアイズ

石工の真髄


能力スキル

大剣 剣 解体 加工 生産 石工 大工 建造 設計 接客 販売 管理 商才

精神抵抗 統治 忠義 忍耐 演技 身体強化 寒耐性 暑耐性 察知 直感

聴覚 視覚 怒気


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)風属性エア付加ギフト

下位(基本三原理)土属性テラ付加ギフト

下位(基本三原理)雷属性トニトルス付加ギフト


「蓮華の祭術」

地鎮祭の祝詞〈聖域形成〉

悪霊退散の秘術〈破邪空間〉


称号

大工組合カリアユニオン女頭領


装備

擦り切れた女官衣(麻)〈服〉

属性:リネンLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗(-10)

耐久値:15


◆ ◆ ◆


ゼノ・へマー

種族〈人間種ヒューマン瘴気ミアズマ番人ウォッチメン亜種〉(NEW)〉

階級〈傭兵(聖威団)〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈4.5+〉

戦闘力 51(↑22)

防御力 48(↑25)

生命力 -30(↓14)

回避値 50 (↑20)

知能値 20(↑5)

器用値 15(↑6)

魔力値 30(↑24)


土属性テラ40(NEW)

闇属性テネブライ45(↑30)


戦技バトルアーツ

瘴気ミアズマ波動プルス(NEW)

邪視イビルアイ(NEW)

偽装の獣爪(NEW)


固有能力パーソナルスキル

番人の魂〈闇〉→〈瘴気〉(NEW)

始界転生〈原始回帰の書〉(NEW)

結界生成〈守護遮断(反射率リフレクト)〉(NEW)


能力スキル

剣 爪(NEW)脚力 腕力 突撃 咆哮(NEW)暗視(NEW)

調理 礼節 忍耐 幽体(NEW)即死耐性(NEW)闇耐性

睡眠耐性 邪眼耐性(NEW)寒耐性(NEW)熱耐性(NEW)

察知 疾駆(NEW)野生(NEW)死魂(NEW)


精霊系スピリトイド術式(NEW)

闇精ダーク狂乱カニバリズム(混沌・支配)

闇精ダーク羽衣フェザー(飛翔・障壁)

闇精ダーク冥路ロンド(混沌・封印)

土精アース分子振動クェイク(拘束・崩壊)

土精アース抱擁ハグ(守護・再生)


称号

代理・大魔獣(NEW)

忠実なる下僕(配下)(NEW)


装備

黒衣ジェットの獣衣〈服〉(NEW)

属性:結界種セフィラーLV350〈聖痕武器スティグマ級〉

付属効果:物理無効〈闇属性デネブライブ〉80%守護膜シェル+

自己再生(超)・自己修復(超)

結界生成〈守護遮断(反射率リフレクト)〉

物理特性〈闇・土〉30%増幅ブースト

防寒〈永続化〉

耐久値:550


◆ ◆ ◆


原初オリジン

種族〈裁きの王 (ワジール)〉

階級〈高位火霊族カスマリム

所属国〈太陽の祠〉


カテゴリー〈3.2-〉

戦闘力 33

防御力 30

生命力 30

回避値 30

知能値 42

器用値 28

魔力値 35


火属性イグニス20

光属性ルーメン22


戦技バトルアーツ

裁きの炎

火の結界〈障壁シールド


固有戦技パーソナルアーツ

オウタ〈ホルスの眼〉


固有能力パーソナルスキル

密儀王ヘリ・シャシェタ〈不滅体〉

太陽王ソル・統合核テトコス〈20%〉

運命補正効果(眷属ファミリア


能力スキル

投擲 爪 杖 博識 統治 洞察 精霊体 自己再生 石化耐性

寒耐性 炎耐性 即死耐性 結界 陽光 飛翔 覚者 熱崩壊

精霊体 正義


精霊系スピリトイド術式

火精フレイム息吹タン(劫火・焼却)

火精フレイム天秤テンパランス(断罪・滅却)


称号

司書の眷属〈破棄〉

輝ける太陽王ホルス

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア

火蜥蜴爺さん


次回、雪ウサギ編2


雪ウサギ喰えない:(;゛゜'ω゜'):ストレス爆発の巻〜

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