第6話「刀鬼王の宝物庫」〈11〉策謀都市・暗雲火中に挑む
(´・Д・)」リムルブルグ編(前編)ようやく辿り着いた城塞都市で渦巻く暗雲に挑む?
第6話「刀鬼王の宝物庫」〈幸運とは女性のようなものだ。もし今日彼女を蔑ろにするならば、明日彼女が戻ってくると思うな〉Fortune is a women, if you neglect her today, don’t expect to regain her tomorrow
草創歴0444年5月16日〈11〉
傭兵大隊、東へ行く。第4日目である。
定位置を維持したまま進む俺達。無論、いつものペースで乱れは無い。
大嵐を駆る俺の頭の上には、金色の巻毛の彗星がポフンと乗っかり、その肌触りをお花ちゃんが楽しんでいる。お花ちゃんはまるっきり、小ちゃい小精霊にしか見えない。
そして懐の水筒には金魚ちゃんが待機。こちらも見た目はただの小魚だ(笑)。
さて、新参者の「天使ちゃん」。こちらの定位置は何と、大嵐の頭の上。黄金色の鬣の中に隠れるようにして、銀色に輝く小狐が顔を覗かせる。
しかしこの天使ちゃん、ただの小狐に非ず。半透明の霊翼に2本の尾を持つ「仙狐種」だ。
コンっ?
いや、どうしてこんな成り行きになったのか?逆に驚きなのは、こっちの方だぞ。
振り返った天使ちゃんのつぶらな瞳。それは可愛い。
しかしながら、この天使ちゃん、正式名称「定理」は高位土霊族なのである。驚きだ。3体目の高位精霊族だ。
そもそも、銀の霊峰の主である「九尾の天狐種」から主の後継者を任じられた天使ちゃんであるのだが、後継者となったからには、一族の試練として「見聞を広めよ。」と放逐されてしまったわけである。
それはもう、山を離れる際には後ろ髪引かれるようで、さめざめと泣き散らしていたわけだ。コンっ!コ〜ンとね。
《そりゃそうだよねぇ。何しろ天使ちゃん、銀霊狐の中では1番に年若いらしいよ。つまりはお母さん甘えたい盛りの末娘が、いきなり後継者に指名されちゃった訳だからねぇ。》
「っうか、天使ちゃん…女の子なのか?」
コンっ!?
《えっ?》
『それは酷いですのぉ。』
え?何が?お花ちゃんは何を言っているのやら?だ。第一、精霊に女も男も関係ないだろうに?
『そんな事ないですのぉ。それは大事ですのぉ。』
まあ、確かにお花ちゃんに関して言えば、小ちゃい淑女に…見えなくもないがな?
と考えると…俺の懐の金魚ちゃんは?ピチャンと跳ねた。
『水生獣は基本、淑女ですっ。』
基本って何だよ?
そんな俺達だが、いつもの通り先行部隊の先行状態である。
今朝方、「黒線」の精鋭50名の隊員は案の定のグロッキー状態。昨夜から、総員が腹痛にのたうち回っていたようだ。
無論、その中に例の中途半端イケメンのサイガ・リューインも含まれている(笑)。
これはやはり、黒獣の肉が原因か?
《十中八九、間違いないだろうねぇ。》
そうは言ってもだな…あの肉は後味引く旨さだったぞ?出来れば、また狩りたい。保存食用にな。
メェ〜♪
ほら見ろ。彗星もまた喰いたいって言ってるぞ。
それに毒なんざ、俺の竜技「叙事詩の泡沫」で1発除去出来る事も判明済みだ。
《なら、何で隊員君達を放置しているのさぁ?非道だねぇ。》
非道とか言うな。何よりも、俺は平等主義者だからな。
「金光」「羅刹」に続いて平等に下痢の試練を与えてやった訳だ。そこから立ち直るかどうかは…まあ、本人達の努力次第ではあるがな?
しかし順位付けをせざるをえまい。まず、「黒線」に関して言えば、コイツらはダメだ。不合格の烙印をラシャの奴に投げつけてやった(笑)。
及第点は「金光」。甘く見積もってギリギリ合格点をやれるのは「羅刹」ぐらいだ。
と言う訳で、4日目の先行部隊はナユタ少年の「羅刹」に決定。
もっとも、既に若き技術士官君を含めて、遥かに後方に引き離してしまってはいるが…。
だが本日の目的地である「リムルブルグ」までは約半日の距離。先行部隊の意味はあるのか?ともあれ、海岸沿いの荒れ地を左折して進めば、公道に行き当たる筈だ。
「おい、ベネ。進路方向に間違いないか?」
《大丈夫みたいよっ。でも、その名前には慣れないねぇ。》
それはそうだろ。さっき命名したばっかりだしな(笑)。
アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの「分体」である竜刀であるが、別人格って主張するからには名前を付けて然るべきだろう?
そこで名付けたのが「揺光」。呼びやすく「ベネ」と呼ぶ事にする。
◆ ◆ ◆
公道の傍に雑木林が広がっていた。
ならば狩らねばならぬだろう?もはやこれは義務のようなものだ。
とは言え、「リムルブルグ」は目と鼻の先。そうそう時間は無い。
そこで二角獣1匹と毒蛇1匹で手打ちとしておこう。
その最中、リムルブルグを活動拠点としている傭兵であろうか?草むらから飛び出した俺達を目の当たりにして、ギョっと後退する。
何だよ?逃げる事はないだろうに。見れば若手の組織のようで、俺が引き摺って運ぶ二角獣に視線が集まっている。コレはやらんぞっ(怒)。
続いて俺に従い進む大嵐の荷台には、超巨大な毒蛇が。
そう、4日目にして1番の大物だ(笑)。
しかし所詮は毒蛇。どうと言う事は無い。出会い頭に頭部を寸断してやった。
「あ、あんた…たった1人で…平気だったのか?」
「はあ?」
1人じゃ無いぞ。お前達には、この可愛い彗星が見えないのか?このフワフワモコモコの金毛はいずれ、この国の市場を席巻する事になるだろう(笑)。よく覚えておくがいいっ。
《何を馬鹿な事を言ってるのさぁ。確かにその毒蛇って…個体名〈緑の顎〉カテゴリー〈2.0+〉の進化一歩手前の個体だねぇ。ここら辺一帯の主級だと思うよぉ。》
さすがは良い仕事をするな、ベネ。
本家本物のアムより能力高め?常時、「竜顕現」を発動しているようなもんだ。
しかしだ…。
「はあ?これが主?」
そんな事より、俺はさっさと二角獣の解体をしたい頃合い。
毒蛇なんざ、どうでも良い。二角獣の肉が重要だ。
「ちょっ、ちょと待ってくれ!その毒蛇は名持ちの魔物で、ギルドの討伐依頼の標的なんだ。あんたも討伐依頼に参加したクチか?」
不審がるのも当然だろう。片手間で狩ってしまったが、コレ(毒蛇)は彼等の獲物だったらしい。少し悪い事をしてしまったな。
「すまんな。行きがけの駄賃で狩っちまった。ソレ、持って行っていいぞ。」
ビリビリと二角獣の毛皮を裂き始めた俺を囲み、彼等は意味深な目で俺の作業を見詰めている。
何だ?俺を取り囲んで襲おうってか?良い度胸じゃないか。
「…あ、あの。」
「あ?早く持って行けよ。だが二角獣の肉はやらんぞっ(怒)。」
俺の怒りを感じ取ったのか?ジリっと後ずさる。
ん?よく見たら、こいつら若手と言うより、まだ少年って言う印象だ。装備も貧弱で、剣なんざ中古品にも見える。
《正直、彼等の組織ではこの〈緑の顎〉を狩るのは力不足じゃないかなぁ。精々、〈1.0−〉から〈1.3+〉程度の実力だからねぇ。》
ほほう。よく分からんが、ベネが言うなら間違いないんだろうな(笑)。
だがまあ、一度やると言ったからには、二言は無い。
「いえ、タダと言うわけにはいきません!俺たち「月桂樹の剣」は、そんな泥棒みたいな真似はしませんっ!!」
「「「隊長っ!!」」」
勇ましいねえ。若干、歳上といった感の青年が一歩前に出る。
この組織のリーダー格なのだろう。まあ、あくまで若干だ(笑)。少年の域は出ていないし、ソバカスだらけで田舎臭い。朴訥とも言うが、信頼はされているようだ。
「まあ、それならお前達、代わりに何が出せるんだ?」
「そ、それは…。」
隊長君、口ごもる。志しは立派だが、それとこれとは釣り合わないって事だ。
人の親切は大人しく貰っておけば良いのだよ。
「お前ら、暇なのか?だったら、ちょっと手伝え。火を起こせ。」
「「「…えっ?」」」
俺は肉の切り分けと血抜きで忙しい。枯れ枝を集めて、焚火を作るぐらいなら出来るだろう?
「あと、ちょっと離れた場所に穴を掘れ。」
「…穴…ですか?」「穴?」「あなー?」
「二角獣の内臓とか骨とか燃やすんだよ!急げよっ!」
蜘蛛の子を散らすように、俺は彼等を追い立てる。働かざる者、喰うべからずだぞ。
そこからは順調に事は運んだ。
俺はプリプリの肉塊を枝木に突き刺し火にくべる。後はコッテリと焼き上がるのを待つだけだ。砂肝のような食感に期待大。
少し離れた場所で紫色の煙が上がる。あっちも順調のようだ(笑)。
当初は困惑気味で、警戒気味に接していた少年達だったが、数十分後には、これこの通り。
もはや和気藹々(あいあい)と焚火を俺と共に囲む。
焼肉パーティですが、何か?
そんな中でも大人気なのが、肉を旨そうに食べる彗星と天使ちゃんの2匹。彼等のアイドル並みの扱いで、次々に肉を御相伴に預かっている。
「って言うかな、それを焼いてるのは俺だぞ。お前らも焼けよ!」
「焼きます!」「焼くっす!」「天使ちゃん欲しいっ!」
コラっ(怒)。誰か、俺の天使ちゃんに手を出そうとしているな!許さんぞっ。
コンっ?
「…しかしまあ、そのつぶらな瞳が文句なしに可愛いのは同意するがなあ。」
《定理は能力〈癒し〉(NEW)を獲得しました。》
「可愛いっすねー。」「可愛いねっ。」「結婚したいっす!」
コラっ(怒)。良い加減にしろ!
その癒しは俺のものだ。お花ちゃんも金魚ちゃんも許さないぞ。
『そうなのぉ。』
『え?私は別にっ。』
無論、少年達には空を浮遊するお花ちゃんの姿は見えないし、天使ちゃんの翼も見えないようだ。
だが隊長格の少年だけは何かを感じるようだな?キョロキョロしている(笑)。
「…そう言えば、月桂樹の剣って言ったか、お前らの組織は?」
「え?…あっ、はい!」
「リムルブルグが活動拠点か?」
「はい。俺たちは弱小の傭兵組織ですが、若さとやる気だけは負けません!」
聞けば、リムルブルグの孤児出身者だけで構成された組織だと言う。
この熱さに関して言えば、まあ嫌いじゃないがな?しかし空回り感は否めまい(笑)。お堅い傭兵組織には忌避感を持たれていそうで危ういな。大丈夫か?
「…で、エンドゥの奴が、その生意気な女なんですよっ!隊長の俺を差し置いて、いつもデカい顏をするんですよっ!」
「隊長、それはしょうがないっすねー。」「エンドゥ・ビーンの姉貴には三食のメシで世話になってるっす。」「彗星君、お婿にしたい!」
コラっ(怒)。ところどころで許容出来ない発言をする奴がいるな?しかしまあ、こうして出会って同じ釜の飯…いや、二角獣の肉を喰った仲だ。多少は親密に…こら、いい加減に彗星から離れろ(怒)。
《彗星は能力〈魅了〉(NEW)を獲得しました。恐るべし。》
「それで、「緑の顎」を狩猟して隊長としての威厳を取り戻して…取り戻すつもりだったのですが…。」
それは悪い事をしたな。謝っても遅いか(笑)。
さて、彗星を奪い返し、頭の上の定位置に置く頃合い、ゾロゾロと奴等が現れ始める。
完全武装の戦慣れした男共。厳つい顔相に呆れ眼。新たな生け贄と言わんがばかりに少年達を睨め付ける。
「な、何だよ、あんた達っ!?」
「「「隊長!?」」」
こらこら、怖がらせるんじゃないよ?無駄にニヤニヤしやがって。お前ら、自分の顏を見た事があるのか?少年達は戦々恐々の顏だ。
「…ステリアス様。またこんな所で魔物の肉を食べさせて…知りませんよ?彼等がどうなっても。」
「おや?ナユタ少年、人聞き悪い事を言うんじゃない。たまたま、あの毒蛇を仕留めた彼等に遭遇してな。それを褒めてた所さっ。」
そう。こいつらは俺の目印の煙に気付き、ようやく追い着いたばかりの「羅刹」の先行部隊である。指揮官は言わずもがなのナユタ・ゴブジョウ少年だ。
そんな彼等も、「緑の顎」を見て感心しきり。これを仕留めたと聞いて、「月桂樹の剣」の少年達を褒め始める。荒っぽい褒め方だけどな?
「やるじゃねえか、小僧共!」「あの赤き竜人に認められるとはなっ!?」「見所あるぜ。」「お前ら、俺たち傭兵大隊に入らねえか?」「待ってるぜ!」
むさい隊員共に囲まれて、少々困惑気な少年達。しかしな、確かに見所はあるんだぜ?俺の勘を舐めるなよ。
《あの隊長君、特殊な固有能力があるねぇ。覚醒条件を満たしてないけど、〈獣相〉ってレアな血筋だと思うよぉ。》
…やっぱりな。俺の勘は正しかったか(笑)。頑張れ、若人よ。
◆ ◆ ◆
傭兵大隊の本隊と合流した俺は、少年達「月桂樹の剣」を先に送り出し、若き技術士官君の小言を聞き流す。
遠慮気味に「緑の顎」を引き取って行く際、「この恩は忘れません!」と隊長君達は歯にかんで行った。若々しいな。
良い事をした後は気分が良い。
《雨が降らなきゃ良いねぇ。》
どう言う意味だよ?それはさて置き、俺は俺で行かねばならない場所があるんで、ここはひとまず大人しくラシャの奴に同行する事にした。
ラシャの獄炎馬に並び進む大嵐の背で、俺は公道の先を覗き見る。
「お前さん、大人しいねえ?なんか企んでないかい?」
「は?別に…。」
別に…初めて来た地方都市だから心ゆくまで観光しようとか、とにかく豪華な宿で休みたいとか、まずは奴隷市場区画に乗り込みたいだとか、そんな事は考えてないぞ。
ジロッとラシャが俺を白い目で見る。
チッ。感が良い野郎だぜ(怒)。
「まあいいさ。我々、傭兵大隊は国境警備隊の宿舎を借受ける予定だが…良ければ、お前さんの分の士官室も借りるぞ?」
「…断る。」
そんな狭苦しい場所でマズい飯は喰いたくない。
「別に止めないけどね…問題は起こさないで欲しいのさ。」
「別に起こさないぞ?」
こちらからは起こさない。起こされたら、完膚なきまでに叩き潰すがな?
そもそも、俺は「特措法」だぞ。喧嘩をふっかけて来た方がお縄になるって寸法だろ。
「お前さん、あんまり信用出来ないんだがなあ。俺は亡国の姫の件で「レグ侯爵家」から事情聴取せにゃならんのさ。ホント、頼むぞ?」
「しつこいぞ。」
俺はラシャの奴を突き放し、無言を貫く。
そんな俺達の前に石造りの遮断壁が迫って来た。これぞ「リムルブルグ」が城塞都市としての栄華と威容を堂々と見せつける。
国内外の流通を一手に牛耳る「レグ侯爵家」が、余りに余った金をふんだんに使用して建設しただけあり、無骨さが売りの「アムルブルグ」とは違い、派手な城壁装飾が連なり、紋章旗が幾重にも連なっている。そして等間隔に設置された看視小塔の造りも見事だ。
「こいつは、首都の外壁よりも豪華に見えなくもないな?」
《そうねぇ。外周100㎞。区画四方18㎞と推測。居住区画的には首都ジュライと同等の大きさじゃないかな?構造的には、より守りやすく攻めにくい城塞外壁だけど、ここには結界種の守護が無いのがワンランク下がるってところかなぁ?》
そいつは解説ありがとう、ベネ(笑)。となれば、好きな時に空を飛んで逃げれるってわけだ。ある意味、便利だな。張り子の虎ってわけだ。
しかしこれ、首都よりも豪華ってなると、煌王家派の反感とかあるんじゃないのか?
『凄い大きいですのぉ。』
コンっ!?
心配するな。彗星も天使ちゃんも必ず俺が守るぞ。何しろ俺は「特措法」だ(笑)。お花ちゃんは見えないから大丈夫だろ?
メェ♪
『扱いが酷いですのぉ。』
俺達は中央門の「落し扉門」を潜り抜け、都市内部に足を踏み入れる。
とは言っても、傭兵大隊の大部隊は総勢1000名。一度に入り切れる数じゃ無い。大隊隊長が率いる精鋭部隊のみが無申請で許されたのみだ。
大多数の隊員は足止め状態であるが、不満を言うわけにはいかない。
俺か?俺が待てる人間(?)だとでも?
そして入ったは良いが、無論、歓迎ムードなんかじゃ無い。
警備の「国境警備隊」は憮然とした表情で迎え入れる。俺の知った事では無いが、リムルブルグは貴族派が支配する辺境の大都市だ。
ほぼ煌王家派(?)の傭兵大隊であるから、一悶着あってもおかしくは無いわけである。
だが、ラシャが率いて来た総数は1000名越え。しかも脱落者無し(笑)。いざとなれば、その練度の違いでもリムルブルグが擁する「国境警備隊」総数1500名とも互角にぶつかれる数だろう。
それにイマイチではあるが、3名の大隊隊長も居るしな。
《脅威数的には、君も十分に数に含まれていると思うよ?例の秘密結社さん的にはねぇ?》
俺は無関係だ。そりゃ、攻撃されれば反撃するがな?
ラシャ達だが、このままレグ侯爵家の本拠地たる「居城」に出向する予定らしい。
国内の金融機関を牛耳り、流通組織の管理と外務管轄を兼任する魔窟である。
リムルブルグ内部の構造は既に把握している。それは「月桂樹の剣」の少年達から根掘り葉掘り聞き出してあるし、ベネがちゃんと把握しているだろう。
《あくまで僕は、補助機能だからねぇ。あんまり期待しないでねぇ。》
目指す方向は南南西。中央通路を逸れて切石の城門棟から脱出(笑)。
若き技術士官君が「あっ!何処へ行くんですかっ!?」と目敏く発見するも、酒場の角を折れたところで、そこは狭き道。その馬車では追って来れまい。
それでも大柄な体格の大嵐でギリギリの裏道を突き進んで行く。
大まかな場所は分かっているのだが、俺が探すのは奴隷市場の商館である。それも狼人種を扱う特殊(?)な商館だ。
無論、管轄は「奇抜医師」が取り仕切る奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」であるが、郷に入りては郷に従え、で「リムルブルグ」独自の規制があるのかも知れんが、こっちは先払い(前金)している身だ。
このアムルブルグだけでも狼頭が20名。狼形1匹。半狼人4名だぞ。
ともかく乗り込んで、大暴れしたい気分だ。何がどうして、どう言う理由で輸送差し止めにしているのかって?そんな事は知った事では無い(怒)。
俺は道行く人に尋ね(尋問)て回り、ようやく辿り着いた一際大きな丸屋根の商館に乗り込んで行く。
すまんが大嵐よ、ここで待っててくれ。手を出す奴がいたら、容赦無く潰せ(笑)。
ブフンッ!!
鼻息荒く、大嵐の睨みが周囲を圧倒する。
何しろ、例のごとく人だかりの山。奇妙な物を見るかのように、俺達を取り囲む。
「見世物じゃないぞ。退け。」
ワラワラと逃げ出す衆目を背に、俺はズンズンと階段を登って行く。
頭に彗星を乗せ、異様な仮面を付けた鎧甲冑姿の男である。背には黒い外衣をはためかせ、使いこなし難き幅広の重剣を苦もなく背負う。魔物も逃げ出す威容である。よくよく考えれば、よくも「月桂樹の剣」の少年達は逃げ出さなかったものだ。
さながら、守衛の兵隊は良く耐えた方である。普段は奴隷を相手にいばり散らしているばかりだが、格の違いを今日と言う日ばかりは思い知る。
「とっとと開けろ。」
「は、はひっー!!」
ちょっと振り返ってみたら…あれ?天使ちゃん、どこ行った?
コーンっ!
天使ちゃん、大嵐の頭の上で返事した。
何?そこで大嵐と一緒に待つつもりか?いやいや、危ないでしょ!?こんなところに置いて行ったら攫われちゃうじゃないの?ただでさえ、可愛いんだからっ!
《ちょっと過保護過ぎない?大嵐君が居れば大丈夫でしょ?何なら、お花ちゃんにも付いていてもらえば?》
いや、そうは言うがな…俺はイラっとして店舗門を殴り付ける。
バキャーーン!!
店舗門が弾け飛んだ…。
《ステリアス・シーヴァは能力〈打撃〉(NEW)を獲得しました。これはひどい。》
開けようとしていた守衛の兵隊の顔は凍り付いている。のみならず、それを見ていた物見遊山の連中も鼻白む。少々、やっちまった(笑)。
《言っておくけど、僕の竜絶壁は本家よりも、幾分、性能は落ちるからねぇ。》
ベネ、言うのが遅いだろ(怒)。しかしまあ、これはこれで良い脅迫にはなったんじゃないか?
商館の内部もシ〜ンと静まり返っている。
「責任者を出せ。俺は首都ジュライで「竜面屋」って名前で商売をしている者だが…。」
「め、面会の御予約…は…。」と口にした使用人を睨み付け、有無を言わさず応接間に乗り込む。
そもそも「竜面屋」って名前を聞いて、ハッ!と事務員達の多くが目を逸らしたのだ。来るべきものが来たぞって顔だ。分かり易いな。
「お、お待ち下さい!支配人は只今…その…所用で…。」
コイツ、なかなか諦めの悪い奴だ(笑)。俺の胴にしがみ付いたところで、俺はズンズンと引き摺って進むばかりだがな。
『馬鹿力ですねっ!』
そうそう、それな。コラっ、金魚ちゃん(怒)。最近、口が悪いぞ。そんな子に育てた覚えはない。
《なるほどぉ…支配人〈オレアド・グリンスリーブズ〉は現在、支配人室から商談室に移動中だねぇ。廊下の突き当たりを左だよっ。》
了解。ベネの竜顕現の案内に従い、俺はその部屋を探し当てる。そして取っ手に手をかけた。
「おやめ下さい!これは…不法侵入ですっ。」
聞こえんなあ。
ガチャリ。
《あっ…これは僕とした事が、ちょっとマズいタイミングかなぁ。》
「はあ?」
それは何だ?床の絨毯に大の字になって倒れた人影。今しがた倒れたようで、ピクンピクンと痙攣を繰り返している。
誰だ、コイツ?禿げ上がった顔に生気は無い。それどころか、徐々に肌色が毒々しい青に染まって行く。
「オ、オレアド支配人っ!?」
あれ?予想外の展開だな。これは。
《う〜む。〈オレアド・グリンスリーブズ〉の遺体から致死量の〈神毒〉を検出したよっ。》
◆ ◆ ◆
時間は夕刻。
門前払いと言うわけでは無い。申し訳ありませんが、心苦しいのですが、と言った程度の宿泊拒否である。
ここは中央通路に面した宿泊街だ。まずは、いの一番に老舗のリムルブルグ支店「黒山羊の宿亭」に顔を出したのだが、上記の対応で宿泊拒否。
本店の女将さんの名前を出しても良かったのだが、逆に迷惑がかかりそうなんで止めた。
それから入る宿、入る宿、どこもかしこも宿泊拒否である。
さすがに頭にきたんで、優しく(?)問い詰めてみたところ、フト伯爵家から極秘の指示が出回っているそうで、「この対象者に売り買い及び宿泊施設の利用を禁止する。」旨の文言が4日前から発令されたそうだ。
権力者には逆らえないって事だろう。しかも、そのお膝元の都市である。
《ステリアス・シーヴァは能力〈調査〉(NEW)を獲得しました。調査って…。》
…にしても、4日前だと?そりゃ、俺が傭兵大隊と共に旅立った日じゃないか?
それに、フト伯爵家と言えば、国境警備隊を管理する奴だろう?何だか胡散臭いな。ある意味、調査のしがいがある(笑)。
《それは置いておいても、今日は何処で寝るのさぁ?僕は野ざらしは嫌だよぉ。》
そう。それが問題だっ!せっかく大都市に来たって言うのに、この有り様だ(怒)。
このままじゃ、ラシャ達と同じ宿舎に泊まらにゃならなくなる。ああ、嫌だ嫌だ。啖呵を切って出て来たのに、格好悪いだろがっ。
『草むらの方が落ち着くですのぉ。』
メェ〜♪
コンっ♪
慰めてくれているんだか?天然なんだか?しかし、確かに彗星と天使ちゃんに挟まれると暖かいのは間違いない。フワフワでモコモコだぞ。
『そうとも言ってられないみたいですよっ!』
あん?最近、ツッコミ役が金魚ちゃん1人だと気付いた(笑)。ベネって、本家のアムと違って天然の割合が高いようだ。ある意味、天然しかいない。
見れば、周囲が騒つく。響き渡る軍靴の足音。既に包囲完了って寸法か?
「なんだ、お前ら?」
「告。ステリアス・シーヴァ氏に逮捕状が請求されている。逮捕容疑は「オレアド・グリンスリーブズ氏殺害」の容疑と「月桂樹の剣毒物飲食の強要」の容疑だ。」
はあ?そう言うと、俺達を囲んだ「国境警備隊」が包囲の輪を縮めるのだった…。
何とも予想外の展開である(笑)。
◇ ◇ ◇
ステリアス・シーヴァ【竜絶壁発動中】
種族〈シーヴァ族〉
階級〈傭兵〉
所属国〈傭兵大隊預かり(特措法)〉
カテゴリー〈8.7+〉
戦闘力 66
防御力 58
生命力 91
回避値 58
知能値 47
器用値 50
魔力値 62
相生相剋〈火気〉属性 55
相生相剋〈木気〉属性 35
相生相剋〈金気〉属性 25
相生相剋〈土気〉属性 44
相生相剋〈水気〉属性 46
竜技
九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎〈火気〉
九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐〈水気〉
九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉
九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉
九十九式(上位)森羅 (カリオペ)の皇緋〈火気〉
九十九式(上位)喜劇 (タレイア)の蓋世〈土気〉
九十九式(上位)叙事詩 (テルプシコラ)の泡沫〈水気〉
戦技
一刀両断
十文字斬り
固有能力
竜の血眼(竜眼第1位階)
轟炎の気
水精の女王の加護〈50%〉付与
能力編纂技能−〈全知全能霊〉
能力
大剣 剣 手斧 槍 投槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗
魅了 脚力 嗅覚 命名 馭者 連携 加工 大工 腕力 投擲 調理 二刀流
演技 統治 潜伏 商才 設計 鑑定 説教 願い 破壊 暗躍 異常耐性 咆哮
感応 精製 共鳴 打撃(NEW)調査(NEW)
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)光属性付加
眷属
相生相剋の五人衆
クロちゃん
闘種四天王
クエビコ〈地底都市の守護者〉
ハナコ〈地底都市の守護者〉
イワメ〈地底都市の守護者〉
ナヨタケ〈地底都市の守護者〉
フミ〈地底都市の守護者〉
ナオヒ〈地底都市の守護者〉
スオウ〈地底都市の守護者〉
セイラン〈地底都市の守護者〉
彗星
販売上手〈擬似生命体(金気)〉
刀鬼王の甲冑(弐式)〈擬似生命体(土気)〉
黒字
竃神〈擬似生命体(火気)〉
電撃
叙事詩
不滅
定理
称号
赤き竜人
傾国の貴公子
闘種の王
調和者
装備
竜刀アムドゥシアス「分体」→揺光ベネトナーシュ〈第1位階〉分体〈大剣〉(NEW)【竜絶壁発動中】
属性:暴君LV410〈聖遺物級〉
付与効果:ガーネット碑(七大元素)〈ゲニトル・ルミナス〉〈第1位階〉
剣撃物理破壊力増幅
竜技増幅
竜顕現
竜絶壁
意識の転移
擬似人格〈補助機能〉
耐久値:490
乙女座之刃〈重剣〉
属性:付喪神(低位)LV200〈秘跡武具級〉
付与効果:乙女の邁進
折れぬ心
耐久値強化〈合金〉
耐久値:360+α
竜面〈仮面〉
属性:竜面の者LV250〈聖痕武器級〉
付与効果:竜因子封印
自己再生
耐久値:200/∞
ジャガノート(畏怖なる護り手)〈重鎧〉
属性:付喪神(低位)LV150〈秘跡武具級〉
付与効果:有卦の鬼棘〈攻撃判定+〉
無卦の反魂〈防御判定−〉
代赭の竜堅〈障壁〉
耐久値:220
携帯用小刀〈小剣〉
属性:雷鉱石LV30〈特殊兵装級〉
付与効果:物理特化
雷属性付加
耐久値:150
黒衣(黒色)〈外衣〉
属性:結界種LV300〈聖痕武器級〉
付与効果:結界生成〈守護遮断(反射率)〉
物理特性〈闇・土〉30%増幅
防寒〈永続化〉
耐久値:350
所持金
煌皇金貨11枚
煌白銀貨432枚
煌赤銅貨70枚
【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額693,681枚】
所持品
賢者の核石〈「火気」術式刻印〉
賢者の核石×1
岩塩
獣油
下着〈服〉×4
魔鉱石×4
ギルドカード〈階級「F」〉
携帯水筒
再誕の書
炎霊の生体核×9
原始回帰の書
◇ ◇ ◇
大嵐
種族〈雷霆馬〉
階級〈雷霆馬神種+〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈4.5+〉
戦闘力 44
防御力 49
生命力 46
回避値 49
知能値 39
器用値 22
魔力値 33
相生相剋〈金気〉属性 44
相生相剋〈土気〉属性 1
固有戦技
神撃・星霜雷鼓〈雷霆槍〉
戦技
百雷
固有能力
運命補正効果(眷属)
疾雷の蹄
雷霆槍化〈神級〉
【因果律限界値突破〈限定解除〉】
能力
脚力 聴覚 嗅覚 積載 牽引 疾駆 咆哮 雷君
圧殺 炎耐性 魔眼耐性 察知 冷静沈着 仲裁
原子分解 障壁 飛翔 神気 怒号 紫電 統治
忠誠 重装
称号
相生相剋の五人衆〈金気〉
装備
重装甲冑鞍アインヘーア(黒色)〈重装〉
魔鉱石LV200〈秘蹟武具級〉
鋼鉄〈物理抵抗+〉
強固なる軍勢〈守護膜+〉
一軍の残影〈幻覚−〉
収納鞘〈竜刀アムドゥシアス「分体」〉
耐久値:380
◇ ◇ ◇
彗星
種族〈北欧山羊〉
階級〈星座の生物種〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈2.4+〉
戦闘力 19
防御力 24
生命力 31
回避値 20
知能値 15
器用値 14
魔力値 25
土属性20
光属性15
戦技
大地の嘆き(突撃効果倍(+100%)〈土属性〉)
光の体毛(守護幕〈光属性〉)
固有能力
星気の美徳
運命補正効果(眷属)
能力
角 霊子 自己再生 自己回復 幻覚耐性 癒し 忠義 大器晩成
健脚 突撃 咆哮 応援 巨大化 大胆不敵 視覚 魅了(NEW)
眷属
北欧山羊・星気体
卯花羊・星気体
トルマリン鳥・星気体
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
竜面屋牧場の守り主
星気体の王子
◇ ◇ ◇
叙事詩
種族〈水生獣〉
階級〈高位水霊族・黄金魚〉
所属国〈流星の巣〉
カテゴリー〈2.5-〉
戦闘力 20
防御力 26
生命力 23
回避値 20
知能値 20
器用値 15
魔力値 21
水属性20
戦技
水鉄砲
固有能力
水界の統合核〈20%〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 慈愛 精霊体 自己再生 暑耐性 魅了 癒し 感応
魔力系術式
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
精霊系術式
水精の黄金色(守護膜)
称号
金魚ちゃん
流星の巣の主候補
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不滅
種族〈高位花霊族〉
階級〈曼陀羅華・希少種(薔薇科)+〉
所属国〈花霊族の園〉
カテゴリー〈2.3+〉
戦闘力 19
防御力 23
生命力 23
回避値 20
知能値 25
器用値 21
魔力値 23
木属性25
光属性10
戦技
悲鳴
荊の鞭
薔薇の香気
固有能力
香気の統合核〈30%〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 鞭 偽装 歌唱 家族愛 自己再生 睡眠耐性
毒耐性 魅了 予感 樹生 精霊体 浮遊
精霊系術式
花精の接吻(魂縛・隷属化)
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
お花ちゃん
装備
薔薇の正式上衣〈服〉
属性:木属性LV150〈秘跡武具級〉
付属効果:物理特性〈木属性〉50%障壁
香気の幻惑〈魅了〉
自己再生・自己修復
耐久値:550
◇ ◇ ◇
定理
種族〈高位土霊族〉
階級〈仙狐種〉
所属国〈銀の霊峰〉
カテゴリー〈2.4+〉
戦闘力 20
防御力 18
生命力 25
回避値 20
知能値 20
器用値 20
魔力値 26
火属性20
土属性25
戦技
天火
妖銀鉱の霊槍
仙気〈土属性〉
固有能力
鎮守の統合核〈2本尾〉
銀霊翼〈妖銀鉱〉
運命補正効果(眷属)
能力
投擲 爪 家族愛 寒耐性 炎耐性 予感 天耳 嗅覚
心眼 疾駆 礼節 浮遊地殻操作 精霊体 自己再生
火焔 癒し(NEW)
称号
ステリアス・シーヴァの眷属
天使ちゃん
銀の霊峰の主代理
◇ ◇ ◇
レクレス・ティミド(NEW)
種族〈人間種〉
階級〈傭兵(月桂樹の剣)〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈1.3+〉
戦闘力 15
防御力 13
生命力 15
回避値 12
知能値 18
器用値 15
魔力値 5
土属性3
戦技
自己流斬撃(重撃波)
猪突猛進(蛮勇)
固有能力
獣相〈未覚醒〉
能力
剣 小剣 盾 軽装 不器用 忍耐 友情 努力 直感
称号
「月桂樹の剣」隊長
装備
鋼鉄の剣(月桂樹)〈剣〉
属性:鋼LV12〈通常級〉
付与効果:物理特化
耐久値:55
革鎧〈軽装〉
属性:獣皮LV12〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:52
◇ ◇ ◇
ラシャ・コウヤショウ
種族〈人間種・羅刹〉
階級〈傭兵大隊・隊長〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈5.2−〉
戦闘力 56
防御力 43
生命力 53
回避値 62
知能値 35
器用値 40
魔力値 38
火属性15
水属性6
風属性8
土属性10
闇属性12
固有戦技
抜刀術「一の太刀」
戦技
反射呪言
切り払えの太刀
固有能力
羅刹因子
能力
大剣 大刀 刀 槍 軽装 隠蔽 偽装 奇襲 疾走 俊足 礼節
乗馬 知者 統治 洞察 仲裁 策謀 演技 鉄面皮 寒耐性
暑耐性 酩酊耐性 看破 直感 波動 反射 天耳 心眼 呪詛返し
妖刀 覇気 神気
称号
守護塞杜の総主
傭兵大隊 隊長
男爵
装備
法雨〈妖刀〉
属性:付喪神(封入処置)LV200〈秘跡武具級〉
付与効果:北落師門〈天誅殺(ガード不可)〉
鞘(夜叉桜文様)
耐久値:260
釵〈道具〉
属性:魔鉱石LV80〈特殊兵装級〉
魔力伝達〈戦技増幅〉
耐久値:45
着流し(枝垂模様)〈着物〉
属性:絹LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:自浄作用 付与〈木属性〉
豪華絢爛(幻惑・魅了)
耐久値:90
強化外装(左側腕甲)〈軽装〉
属性:妖銀鉱LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:霊力構築〈妖銀鉱〉
守護膜
耐久値:55
(´・Д・)」タイーホwステリアス逮捕されるの巻w
次回、中編。潜伏から反撃へ?