第3話 「闘種の王」〈7〉王伏の儀
RPG要素の追加。ガキ大将少年ってこんなキャラだったw
第3話 「闘種の王」〈人は得るもので生計を立て、与えるもので人生を築く〉
We make a living by what we get. We make a life by what we give
〈7〉草創歴0444年4月23日
全くもって、のどかな景色である。
ど田舎の農村って感じだ。
小さな畑を幾つか道すがら確認出来たが、この村の規模からすると自給自足としては成り立っていない気がする。
そういった生命維持線は、彼等が治める亜人種から搾取…おっと、ちょっと言葉が悪いか。
ランオウ爺さんも言ってたもんな。米は狼人種が作ってるって(笑)。上納かな。
この集落の畑は、ほとんどが綿花の畑だ。
非常に珍しい品種の大振りの綿である。
山間の集落である以上、段々畑にしても面積が限られるわけだ。
水捌けも微妙だろうな。
所々で鼻垂れ小僧がひょっこり顔を出す。
天然記念物的な青っぱなだ。
いやあ、やっぱ田舎と言ったらこれだよね。物怖じしないとこが可愛いじゃないか。
肌着も大雑把で、ちんちん丸出しの子もいる。
額にちっちゃい角がまたいいね(笑)。色んな意味でちっちゃい。
俺は神主姿の兄ちゃんに連れられ、闘種の郷に足を踏み入れた。
それはもう、赤道と流星が烈火の勢いで猛抗議したが、いやいや待て待て、お前らも冷静になれよ、と。
って言うか、正直邪魔だからね?と無言の圧力で黙らせた。
お前らまで来たら、まとまる話もまとまらんぞ。ついて来んな。
「ご…ご主人様〜。ご無体なのじゃあ〜。」
「お許しください、お父様。僕が責任を持って流星を監視しておきます。」
あっ、それは良案だよね?
「キーーーッ。人造兵の分際で生意気じゃぞ〜!」
あれ?赤道って、いつの間にそんな上手く責任回避出来るようになったんだ(笑)。
「お父様。僕は常に成長し続けております。」
《報告。赤道の固有能力〈主典〉の自己学習 効果により言語中枢機能が更に10%向上。これに伴い戦技再現度が120%に上昇しました。》
《赤道の戦闘力が+5強化されました。》
《赤道の回避値が+5強化されました。》
《赤道の知能値が+5強化されました。》
《赤道の器用値が+5強化されました。》
《赤道の魔力値が+5強化されました。》
なんだかよく分からんが、成長する事は良いことだよね。
ともあれ、ここは赤道と大嵐に任せておけば大丈夫だろう。
「なんでわらわ、馬より格下なのじゃあ〜〜??」
バカモン(怒)。俺の大嵐を馬扱いするんじゃない!
この子はアホな飼い主にコキ使われ、気苦労の絶えなかった苦労性の大器晩成型だぞっ!まさに大物!!
ヒヒヒ〜〜ン
お前はホント、謙虚だなあ。健気だなあ。
《大嵐の相生相剋〈金気〉属性が+10強化されました。》
《報告。大嵐は未確定要素により、進化の限界値を突破しました。〈神馬変種+〉から〈雷霆馬神種+〉に転生が可能です。転生しますか?》
タテガミをわしゃわしゃとナデ回す俺。
唯一の癒やし系だよねえ〜。
ピイッ!?ピイッ〜ピ!
えっ?クロちゃんも、俺から離れないって?
ああ、俺って幸せだね(笑)。
そんなクロちゃんと俺を険しそうな目で見詰める神主姿のお兄ちゃん。
それにしても男前だ。
男前と優男を足して2で割った感じだ。こいつはモテそうだな。
クロちゃんの猛抗議を受け、遂に神主モテ兄ちゃんも折れる。
《クロちゃんは能力〈抗議〉(NEW)を獲得しました。》
「…致し方ありませんね。クロちゃん…殿?ですか?同行を許可しましょう。しかし、これは特別措置ですよ。」
そして俺達(俺とクロちゃんの2人)は鳥居を潜った。
潜る前、神主モテ兄ちゃんに説教され、落ち込んでいた門番兄妹のプラムとアヌムの顔が面白かった。
この軽い兄妹に幸あれ、だ(笑)。
◆ ◆ ◆
「ほう!ランオウ殿、それは面白そうな男ではないかのう。」
話は昨夜に遡る。
ああ、悪い癖が始まった。と、ティロは顔をしかめた。
隣に座するクラトゥ老が肩を叩く。
仕方あるまい、とでも言いたそうな顔だ。
それにしても、この狼人種の族長、ランオウ殿も余計な話をしてくれたものだ。
そんな話に我が姉、ラムバが飛びつかぬわけがない。
「おお、そうじゃろうて。何しろ、この手前でさえ、面食らう事の連続ばかりじゃて。」
「して、まことなのかのう?湖の主様が配下におられるとか?」
ラムバは目を爛々と輝かせる。
いや、そんな馬鹿げた話があってたまるものか。とティロは思う。
思うのだが、そこはランオウ殿が、確かに。と首を縦に振るわけである。
人ごときに主が従う?
「…アスラシアよ。その話に相違ないか?」
どうも要領を得ない。故に、その場に同席する姪、アスラシアに言質を問いただす事にした。
しかしながら、彼女は心なしか頬を赤らめてモジモジし始める。
「…どうした…アスラシア?」
「あっ!いえ、その…ですね。私も彼と旅をしてきてですね、それは色々あって楽しくもあったり、びっくりの連続と言うか…ですね?」
何を言っているんだ?思い出し笑いか?
「あっ、その…私が言いたいのは、確かにいきなり労働馬が神馬に進化したり、簡単に人造兵を作っちゃったり、主様が小ちゃくなっちゃったり…それに、あのクロちゃんが…。」
クロちゃん?なんだそれは?
そこでランオウ殿がポンと手を叩き、思い出したように言った。
「おう、そうじゃそうじゃ。そのクロちゃん殿よ。どういう経緯か知らなんだが、あのクロちゃん殿は、鳥天種のヌレハ殿の幼体じゃぞ?」
「先日の戦で転生の確認が取れないと騒動になっておった、あの漆黒の剣姫かのう???」
そんな馬鹿な話があったものか。
我が姉、ラムバは信じたようだが、そもそも卵の世界は隔絶世界である。
ましてや漆黒の剣姫と言えば、東の六翼の長でもある。
「いやはや、実に面白いではないか!のう、アスラシアよ?で、そなた、その男に惚れておるのだろう?」
「えええええっ!?な、な、何を仰っているんですかっ、ラムバ叔母さまっっ!?」
慌てふためくアスラシアを見て、ニンマリと笑うラムバ。
「いやな、それは叔母としては看過できぬ事案じゃからのう。」
いや、それはついででしょうに、姉上。
はてさて、何と言って止めさせればよいものやら。
「ティロよ!何か言いたい顔をしているがのう、我は聞かぬぞ。」
でしょうとも。悪い癖だ。
「ええ、そうなった姉上に何を言っても無駄でしょうね。」
全くもって、この戦闘狂の姉上には困ったものである。
こうして翌日(深夜にも様子を見に行ったのだが)、闘種の郷から鳥居に赴き、姉上所望の客人を出迎えに行ったものの、この体たらく。
とりあえず、きつめに説教をしておいたのだが、あの兄妹に言って効くとも思えない。
ここは彼等の師匠でもあるクラトゥ老に報告し、あとで厳しく鍛錬してもらうとしよう。うむ、それが良い。
全くもって、門番役としての自覚に欠ける。
のみならず「この仮面の旦那はいい人っすよー。」などと釈明する始末。腹立たしい。
だが、お前達の評価を聞くまでもなく、私の後ろを付いて来る客人に対し、私の思惑は異なる。
あえて我等が闘種の障害となるものを招き入れる必然性は無い。
それが例え、我が姪の思い人であろうとも、だ。
私の足は御社ではなく、集落外れの井戸道に向かっていた。
刻は早朝である。
人目はない。
手に握る「葬列の石杖」に印(呪力)を注ぎ込み、術式を起動する。
それも相手が気付かぬ瞬時に。
《邪術系術式・蛇蝎の絡手、発動》
召喚された目に見えぬ蛇の縛鎖が、ステリアス・シーヴァの肉体を溶解すべく絡みつく。
「天蛇」と呼ばれる霊性である。
のみならず、即座に次の手を打つ。
《邪術系術式・妖手の支配、発動》
我が印(呪力)をもって、精神を屈服させる思念波を撃ち放つ。
思念波は精神に介入し、物理打撃に転換されるのだ。我が前に沈め。
「おい。神主モテ兄ちゃん、それ撃っていいけど、俺は跳ね返すからな?覚悟して撃てよ?」
「なっ!?」
なんと!?我が蛇蝎の絡手がボロボロに散り始め、今にも縛鎖が解かれようとしているではないか。
どんな抵抗耐性を使ったものか?
《ステリアス・シーヴァは能力〈拘束耐性〉(NEW)を獲得しました。》
私は目を細める。これは容易ならざる敵だ。
そして、この私をなんと呼んだか?
この私を前に余裕の顔が、より一層の危険さを感じさせる。
構わぬ。ここで後顧の憂いを断つ。
王伏の儀など、させてなるものか。
私は印(呪力)を込めて、妖手の支配を発動するのだった。
◆ ◆ ◆
あの神主モテ兄ちゃん、テンパった表情で俺に攻撃を仕掛けて来やがった。
まずは蛇が出てきた。
霊性体のヒルみたいな奴だ。
ネバネバしたそいつは、俺の黒衣に触れた途端、グチャグチャになって飛び散った。
とにかく臭い。
ピイッ〜!
《黒衣の固有能力、結界種〈守護遮断〉の効果発動中。通過ダメージは0です。反射率は95%です。》
大丈夫か、クロちゃん?しかし酷い悪臭だ。
とんでもない悪臭攻撃だ!こいつ、なかなかやりやがる。鼻が曲がりそうだ(怒)。
おっと、神主モテ兄ちゃん、更なる追撃の構えである。
「おい。神主モテ兄ちゃん、それ撃っていいけど、俺は跳ね返すからな?覚悟して撃てよ?」
俺は最後通告をしてやる。優しいからね(笑)。
…撃ってきやがった!
と同時に俺は、竜の血眼を発動。
チョチョイと方向性を調整。
《固有能力・竜の血眼、発動》
バキィーーーン
乾いた音を立てて、神主モテ兄ちゃんが撃ち出した魔道弾が、ものの見事に自身に吸い込まれる。
「ぐべええええーーー!?」
男前がぐべえええっとか(笑)。
おっと、やばいやばい。
俺は気絶した神主モテ兄ちゃんを担ぎ起こし、立たせてはみるも足はガクガク。
口から泡を吹いてブクブク。
こりゃ、当分は起きそうもないぞ…。
「まったく…面倒臭いな。」
どうしてコイツらは、要らない手間ばっかり掛けさせるんだ?
まあ、最後に警告したから俺は悪くない(笑)。
背中に神主モテ兄ちゃんを背負って来た道を戻ると、綿花の畑を幾分、彷徨った挙句、再び長屋が見えて来た。
ピイッ〜〜〜♪♪
おっ、クロちゃんの声に反応して、さっきの子供達が恐る恐る顔を出し始めた。
「おいっ。お前たち、ここで1番偉い奴に会いたいんだが、どこに居る?」
俺は子供の1人が指差す、御神木を見上げた。
おお、見事な大木の古代杉だ。
長屋が取り囲む広場の中央に、その御神木はそそり立っている。
「…いや、そうじゃなくてだな…お前らの族長ってヤツだ。」
「兄ちゃん、ラムバ族長に会いたいのけ?」
ひょっこり顔を出した少年。
族長はラムバって言うのか。何だか、強そうな名前だな(笑)。
「あんちゃん、ラムバ族長は強いぜ。でも、あんちゃんも強そうだな?」
いつの間にか、遠巻きながら男の子達が集まり始めていた。
「あんちゃん、それ倒したのか?」
それ?ああ、神主モテ兄ちゃんのことか。
浅黒い肌のガキ大将っぽい少年が俺を見上げた。
闘種は総じて黒髪黒眼のようだが、この子は特に特徴的で愛嬌がある顔だ。
「倒したって言うか、自滅したっていうかな?まあ、倒したって言えば、倒した…のか?」
言ってて自分でも訳がわからなくなってきたな(笑)。
まあ、事実だが。
「すげえじゃん、あんちゃん!!」
うおおおお〜〜と、男の子達が俺に群がり始めた。
この神主モテ兄ちゃん、男の子達からの人気は皆無のようだな。
ああ、俺の黒衣に触るんじゃない。
そこは引っ張っちゃダメだ。
「なあなあ、あんちゃん。このおいらが、族長のところまで案内してやろうか?」
おっ、渡りに船だ。
例のガキ大将っぽい少年がにこやかに俺の手を掴む。
「おいおい、そんなに引っ張るなって。」
「いいから、いいから。おいら、グリターチってんだ。よろしくな、あんちゃん!」
ガキ大将少年、その名をグリターチと言う。
俺はそんなガキ大将少年に引っ張られ、周りを鼻水垂らした子供達に囲まれ、まあ格別悪い気もしない(笑)。
俺の頭の上のクロちゃんも楽しそうだ。
たまにはワイワイガヤガヤ行くのも楽しいもんだ。
「ところであんちゃん、何しに闘種の郷に来たんだ?」
ん〜?正直、来たくて来たわけじゃないんだよな?
このガキ大将少年になんと答えて良いものか。
「いや、呼ばれたから来ただけでな。俺的には用事は無いから、出来れば厄介ごとに巻き込まれる前にさよならしたいところだ。」
「そうなのか?でも、あんちゃんは人間だろ?なあ、人間はまた攻撃してくるのか?」
なるほど。子供ながらに心配なんだろうな。
戦いの行方が気になるってやつだ。
「って言われてもな、俺はこの国に来たばかりだからなあ。第一、この森で戦闘があった事は知っているが、その結果も知らんぞ。」
そうなのだ。
俺は現状、何も知らない。
あのランオウ爺さん、のらりくらりと話を逸らして、核心を教えないとは大したものだ。
ピイッ?
え?今気付いたのかって?
これは犬耳少年をコキ使うしかないな(怒)。
「なんだ、あんちゃん知らんのか?おいら達、亜人種が人間の騎士団を追い返したんだぞ。」
誇らしげに言うガキ大将少年。
うむ、良い笑顔だ。
成長したらモテそうなやつだ(笑)。
「しかし、なかなか強いじゃないか?この分なら、またその何とか騎士団ってのが来ても平気じゃないか?」
「そうだけど…あんちゃんが背負ってる、そのティロは族長の弟で、この郷のナンバー2なんだぞ。」
え?この神主モテ兄ちゃん、闘種で2番目に強いってこと?
あれで?いや、そんなまさか…?
俺はガキ大将少年の目を見る。
あっ、これはマジな目だ。強くなりたいっていう、男子特有の目だ。
「…いや、なんだ。この神主モテ兄ちゃん、俺とは相性が悪かっただけじゃないか?」
「え〜?そうなんかなあ〜?」
なんて無駄話をしながら砂利道を進み、長屋の列を通り抜けると、前方にデカい御社が見えてきた。
既に勢揃いって感じで一同が待ち構えている。
闘種の中でも主要人物と思われる8名がズラリと横並び。
男女比率は男3名、女5名(うち少女1名)。
服装はどれも独特な和装の着物だ。
おっ、男装の煌王女さんもその列の後ろに加わっていた。
俺は手をブンブン振る。
「ああ、やっぱり。」って言葉は聞き捨てならんぞ。俺の聴覚を舐めるなよ。
確かに周りを子供達に囲まれ、気絶した神主モテ兄ちゃんをズルズル引きずって来たとは言え、だ。
《ステリアス・シーヴァの器用値が+1強化されました。》
「あんちゃん、中央にいる女の人が族長のラムバだぞ!」
おっ、闘種の族長って女なのか?
確かに、ひときわ艶やかで豪勢な色合いの小袿の和装衣に張袴と、ちょっと他では類を見ない出で立ちだ。
やや体格も良く大柄な女性で、目立つは目立つ。
なんと言うか、生命力溢れる強さって言うのか、一本筋の通った意志がありありと表情に出ている。
決して美人ではないが、朗らかな暖かさを持ち合わせているようだ。
「どうだい、あんちゃん?族長、結構に胸もデカいだろ?」
「…お前にはまだ早い!」
俺はペシャリとガキ大将少年の頭を叩く。
「あんちゃん、痛いっ。」
「いや、んな事より、その隣にいるヤツは何者だ?」
俺は族長の右隣りに控える、痩せこけた老人の佇まいを注視した。
あの物腰はただ者じゃないな。
強いて言えば、ランオウ爺さんに匹敵する使い手だろう。
「あんちゃん…そっちか。」
ああ、そっちだ。
「そっちは、プンジェって言って、宮仕えの女官長だぞ。あの巨乳には、さすがの族長もかなわないもんな〜。」
その巨乳女官長さん、手をピラピラと振って俺達に応える。
馬鹿者がっ!
俺の拳骨がガキ大将少年の脳天に突き刺さる。
「あいたぁぁぁ〜。」
その巨乳女官長さんは族長の右隣りに立っていた。くそ、また笑顔がかわいいけどね(笑)。
ああ、いかんいかん。またクロちゃんの機嫌が悪くなるとこだったよ。
ピイッ〜〜?
気になるのは、馬鹿デカい木槌で武装した女官ってとこか。
「お前と言うやつは…どんな勘違いだよ?そりゃまあ、無いよりあった方がいいがなあ〜。」
「えっ!?あんちゃん、まさかっ?」
うひっ、とガキ大将少年が身をよじる。股間を隠すな。股間をっ。
「まったくお前は…ちっちゃい癖に何をやってんだ。」
「あんちゃん!おいらのデカいよ!?ちょーデカいよっ!!見てみる?」
そこで食い下がるな。俺の手にしがみ付くんじゃない(怒)。
「分かった、分かったから。で?俺が言ってるのは右側の爺さんだ。」
「ああ、あの人はクラトゥ老だよ。おいら達、闘種に伝わる洞紋印流剣術の継承者で、その指南役さ。ちょーおっかないよ。」
その情報をもっと早く寄越せばいいものを…。
ここまで全て筒抜けで、何だか空気がシラ〜としている。
「さて、どうしたものか?全部、お前のせいだぞ?」
「あんちゃん!おいらは悪くないよ。たぶん、今から王伏の儀をやると思うよ?」
あん?何だ、その王伏の儀とやらは?
そこでズイっと、女族長であるラムバが前に進み出でて宣言する。
「その通りだのう。これよりそなたには、我と剣を交えてもらおう。それを以って雌雄を決するべく、王伏の儀を受けて頂くとともに、その儀にてそなたと言う「ひととなり」を確認させていただこうかのう?」
待て待て、問答無用かよ?拒否権はどこ行った?
子供達はと言えば、ワクワクと目を光らせている。
「あんちゃん!頑張ってな!族長は強いけど、あんちゃんならいい勝負出来る筈だぞ。」
俺の手を握りながら、期待を込めてそういう事を言うんじゃないよ。眼差しが正視できん。
「いやいや、なんでこの俺が、そんな面倒くさいことをしなきゃならんのだ?」
「客人よ!これは確定事項なのだ!もう、諦めよ?」
満面の笑顔で言う女族長。
ぐうの音も出んぞ、この状況。
そして闘種の若者が1人、列から離れて俺から神主モテ兄ちゃんを受け取る。
「…ティロ様を打ち倒すとは、お見事です。拙者も健闘を期待しておりますよ。ちなみに拙者も巨乳好きですな(ボソ)。」
何情報だよ、それは。
ガキ大将少年によれば、こいつは闘種の郷の警邏総長らしい。大丈夫か、闘種よ?
俺といえば、とりあえずは肩の荷が下りたよ。
片手が空いたと思ったら、別の男の子が腕にしがみ付いてきたけどね(笑)。
続いて俺の前に、荷車を引いた痩身老躯の壮年男性が止まった。
「それがしは、この郷の鍛冶士を生業とするメナカと申します。客人は剣をお持ちのようですが、これらはそれがしが打ったものです。一通りご用意させて頂きましたので、よろしければお使い下さい。」
頰が痩けた細面の鍛冶屋が勧めるのは、どれもがなかなかの一品揃いじゃないか。
片刃剣、大剣のみならず、古式太刀なんてものまである。
太刀なんざ、東方辺境でもアスラルト王国ぐらいでしかお目にかかれない代物だ。
亜人の森のこんな山奥に、玉鋼の加工技術が伝わっているとは驚きだな。
そんなものを壊すのも勿体無い。
俺は適当な大きさの大剣を借り受ける事にした。
手にズシリと重い。
純度の高い鋼鉄製のようだ。
良い仕事をしてるな。
「さあ、得物は決まったかのう。では死合おうではないか?」
ラムバの言葉を受け、子供達がワラワラと離れて行った。
ガキ大将少年、サムズアップで去って行く。
お前と言う奴は……。
ピイッ♪
あっ、クロちゃんは俺から離れないもんね(笑)。
《クロちゃんの知能値が+1強化されました。》
それにしても、そもそも俺が健闘することを前提にしているが、それって俺が勝つことをハナから考慮してないって事だ。
何だが、イライラしてきた。
ただ1人、男装の煌王女さんだけが、これから起こるであろう事を予期し、途方に暮れるのであった。
◇ ◇ ◇
ステリアス・シーヴァ【竜絶壁発動中】
種族〈シーヴァ族〉
階級〈傭兵〉
所属国〈傭兵大隊預かり〉
カテゴリー〈8.5+〉
戦闘力 62
防御力 56
生命力 87
回避値 55
知能値 47
器用値 46(↑1)
魔力値 62
相生相剋〈火気〉属性 51
相生相剋〈木気〉属性 34
相生相剋〈金気〉属性 25
相生相剋〈土気〉属性 42
相生相剋〈水気〉属性 40
竜技
九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎〈火気〉
九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐〈水気〉
九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉
九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉
戦技
一刀両断
十文字斬り
固有能力
竜の血眼(竜眼第1位階)
轟炎の気
水精の女王の加護〈35%〉付与
能力
大剣 剣 手斧 槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗 魅了
毒耐性 寒耐性 虚言耐性 邪眼耐性 敵意耐性 幻視耐性 暑耐性 睡眠耐性
酩酊耐性 脚力 看破 打撃 軽業 殺気 嗅覚 聴覚 追跡 鑑定 察知 聴き流し
威圧 命名 馭者 疾走 解体 連携 釣り 加工 応援 大工 恫喝 腕力 投擲
調理 予感 警告 拘束耐性(NEW)
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)光属性付加
眷属
大嵐
喜劇
勝利者
クロちゃん
赤道
流星
称号
赤き竜人
傾国の貴公子
装備
闘種の大剣〈大剣〉(NEW)
属性:鋼LV20〈通常級〉
付与効果:物理特化
耐久値:55
竜刀アムドゥシアス〈大剣〉【竜絶壁発動中】
属性:暴君LV820〈聖遺物級〉
付与効果:暴君の加護〈第1位階〉
剣撃物理破壊力増幅
竜技増幅
所持者固定契約〈魂〉
耐久値:980/∞
竜面〈仮面〉
属性:竜面の者LV250〈聖痕武器級〉
付与効果:竜因子封印
自己再生
耐久値:200/∞
朱鎧〈皮鎧〉
属性:朱虎の皮LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗〈皮〉
耐久値:85
携帯用小刀〈小剣〉
属性:雷鉱石LV30〈特殊兵装級〉
付与効果:物理特化
雷属性付加
耐久値:150
黒衣(黒色)〈外衣〉
属性:結界種LV300〈聖痕武器級〉
付与効果:結界生成〈守護遮断(反射率)〉
物理特性〈闇・土〉30%増幅
防寒〈永続化〉
耐久値:350
所持金
煌皇金貨13枚
煌白銀貨805枚
煌赤銅貨20枚
所持品
賢者の核石〈「火気」術式刻印〉
賢者の核石×2
岩塩
獣油
下着〈服〉×5
◇ ◇ ◇
大嵐
種族〈神馬〉
階級〈神馬変種+〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈2.5+〉(↑0.1)
戦闘力 24
防御力 29
生命力 26
回避値 27
知能値 38
器用値 21
魔力値 13
相生相剋〈金気〉属性 24(↑10)
相生相剋〈土気〉属性 1
戦技
固有能力
運命補正効果(眷属)
転生〈雷霆馬神種+〉(YES・NO)(NEW)
能力
脚力 聴覚 嗅覚 積載 牽引 疾駆 咆哮 迅雷 踏付け 炎耐性
察知 冷静沈着
称号
ステリアス・シーヴァの神馬
装備
馬鞍〈軽装〉
属性:獣皮LV8〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:60
◇ ◇ ◇
クロちゃん
種族〈鳥天種〉
階級〈雛鳥〉
所属国〈卵の世界〉
カテゴリー〈0.3+〉
戦闘力 8
防御力 5
生命力 11
回避値 5
知能値 24(↑1)
器用値 5
魔力値 1
風属性5
光属性5
戦技
固有能力
鬨の声〈術式3.5倍 増幅〉
運命補正効果(眷属)
能力
結界耐性 魅了 聴覚 直感 覚者 脅迫 応援 偏食 嫉妬
抗議(NEW)
称号
漆黒の剣姫
ステリアス・シーヴァの眷属
◇ ◇ ◇
赤道
種族〈人造兵〉
階級〈炎魔〉
所属国〈亜人の森〉
カテゴリー〈3.9−〉(↑0.4)
戦闘力 36(↑5)
防御力 60
生命力 40
回避値 25(↑5)
知能値 27(↑5)
器用値 20(↑5)
魔力値 25(↑5)
相生相剋〈火気〉属性 15
火属性12
戦技
妙技 螺旋
固有能力
運命補正効果(眷属)
擬似 生命樹〈妖銀鉱〉
擬似 霊子核
擬似 第五元素循環回路
主典(戦技再現度120%)(↑20%)
焔獣の器
能力
爪 甲冑 物理抵抗 精神抵抗 幽体 即死耐性 睡眠耐性
石化耐性 狂気耐性 炎耐性 硬化 障壁 威圧 覚者 忠義
警備
称号
緋
ステリアス・シーヴァの眷属
装備
狂焔カタルシオス〈精霊剣〉
属性:火属性+狂気LV330〈聖痕武器級〉
付与効果:焔獣の器(成長進化∞)
無形〈精霊体〉(大剣 剣 小剣 細剣 双剣 大刀 刀 小太刀
斧 手斧 槍 投槍 投擲 騎士槍 棍棒 弓 大弓 杖 騎士楯 銃 銃剣 爪 暗器 鞭 )
炎獣の火焔(火属性)〈燃焼〉
耐久値:500/∞
◇ ◇ ◇
ティロ(NEW)
種族〈闘種〉
階級〈祭祀役〉
所属国〈闘種の郷〉
カテゴリー〈3.2+〉
戦闘力 25
防御力 28
生命力 38
回避値 40
知能値 48
器用値 50
魔力値 38
水属性10
土属性15
闇属性20
氷属性10
木属性18
戦技
固有能力
印
王伏の儀
能力
小剣 杖 偽装 暗躍 暗殺 連携 調合 博識 礼節 知者
精神抵抗 統治 洞察 冷静沈着 即死耐性 闇耐性 邪眼耐性
魅了 看破 直感 呪詛 鉄面皮
邪術系術式
蛇蝎の絡手
妖蛇の手
邪眼の石化
妖手の支配
呪法
称号
邪術使い
装備
葬列の石杖〈杖〉
属性:呪力(闇属性)LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:精神感応〈「印」術式増幅〉
石化耐性
耐久値:150
立烏帽子(祭祀正装)〈帽子〉
属性:絹LV80〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
毒耐性(無効)
耐久値:80
単衣(祭祀正装)〈服〉
属性:絹LVLV100〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
毒耐性(無効)
耐久値:150
◇ ◇ ◇
グリターチ(NEW)
種族〈闘種〉
階級〈修業中〉
所属国〈闘種の郷〉
カテゴリー〈2.5+〉
戦闘力 26
防御力 25
生命力 38
回避値 25
知能値 20
器用値 25
魔力値 10
火属性8
水属性10
風属性6
土属性6
木属性5
戦技
槍突き
双槍 連撃
固有能力
能力
小剣 槍 弓 脚力 連携 二刀流 作成 釣り 天才 応援 直感
邪眼耐性
精霊系術式
木霊召霊
称号
ガキ大将少年(NEW)
装備
野良着 (濃緑色)〈服〉
属性:綿製LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:30
褌〈服〉
属性:麻製LV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:10




