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第1話 「邂逅の霊都」〈10〉赤い魔物からの逃避行

(^ー^)ノRPG要素追加です。

第1話 「邂逅の霊都」〈涙とともにパンをかじった者でなければ、人生の本当の味はわからない〉If you’ve never eaten while crying you don t know what life tastes like


〈10〉草創歴0444年4月13日


日々思うことは、できれば安穏と過ごしたいものだ、と言う事だ。

しかし、それとは無縁な一生を(ほぼ強制的に)過ごす人間もまた、多いと言う事だ。


もはや面倒だとばかり、俺は巨乳さんを背負ったまま、レンガ敷きの公道を駆け抜ける。そして、一目散に店舗門エルスへと飛び込んだ。


《ステリアス・シーヴァは能力スキル〈脚力〉(NEW)を獲得しました。》


背中に当たる圧力はこの際、無いものと考えよう。


『勿体ないじゃないの〜。』


やかましい。それどころじゃない(怒)。


巨乳さんことワガセ嬢の指示に従い、指を示す方向へと人混みを掻き分け、掻き分けたのだ。

跡を追ってくる「赤い魔物ハムコちゃん」を振り切ることに成功した…と信じたい。


そうして辿り着いたのは、巨乳さんのお勧めの酒場宿「黒山羊の宿亭」である。


1泊、煌白銀貨6枚か…とりあえず1週間分で銀貨42枚か。


「朝食を召し上がられる際には、2階の顧客用会食場レストラントを御利用下さい。もしくは、お命じ下されば客室までお届けします。利用時間は早朝6時から9時までの時間厳守を御了承下さい。」


朝食代金込みでの宿泊料金だ。


この「黒山羊の宿亭」は切石アシュラーブロックで積み上げられた外装で、中も外も滑らかな光沢感あふれる白壁の印象である。

各階層(4階層)ごとに歩廊アリュールが設置されており、観葉植物も豊富に置かれている。


何より、便所ガルドロープも水洗仕様。


浴室施設は公共で3階層にある。

湯舟に入浴する文化はこの国には無く、乾式の蒸風呂サウナで蒸気(熱石)を浴び、体感温度を高める事で疲労感を癒す。

その後、水沐浴を行い血行を促進する。これを数回繰り返すわけだ。

個人的には意味が分からん。


だが、下水道完備の市内とは言え、ここまで内部設計にこだわるとは上出来だろう。

個室ワンルームにも暖炉ファイアプレイス付きで、換気網フィルターがあるそうだ。

とは言え、持ち込み食料は火を使わない事で許可された。


女将さんの階級レベルも1つ上の印象。

淑女レディと言った雰囲気だ。


上腕部に縦穴スラッシュの付いた紺色ラブラドライトラフ付きローブに、内側には白のペティコート(スカート)。

上品な佇まいで、お客様のお迎え送り出しに対応している。


「まあ、グローリエス様のご紹介ですね。歓迎いたしますわ。」


ちなみに、グローリエス様っていうのは巨乳さんのことだ。ワガセ・グローリエスが本名だ(笑)。

だがこの巨乳さん、傭兵大隊の大隊隊長マーセナリーキャプテンであり、結構有名人のようで驚きだ。

特に男共の欲情ラストの視線を集める能力は半端ではない。


「初めまして、当宿屋の女将をしております、コンスタンス・プルニコスと申します。よろしくご贔屓をお願いしますね。」


多分、この女将さんを目当てに来る客も多いんだろうな。


まあ、魅惑的な風貌を持つ美人さんである。

それでいて清楚っぽいとは、これいかに、だ。

ちょっと年齢が高めではあるが。


「あら、わたくしの顔に何か?」


おっと、無遠慮に見過ぎたか。


「その褐色シトリンの瞳が美しく、つい見とれてしまった。すまん。」


あら、嬉しいですわ。と、女将さんもまんざらでもない。


俺も悪い気はしない。


そんな俺の腕を巨乳さんがツネる。


いかんいかん。俺とした事が、危うく惑わされそうになった。


《ステリアス・シーヴァは能力スキル〈邪眼耐性〉(NEW)を獲得しました。》


よくよく考えてみると、光熱費込みでこの値段になるのだと思うが、これは高いのか安いのかよく分からないぞ。


朝食以外の食事を顧客用会食場レストラントで頼む場合は1食150煌赤銅貨。銀貨1枚と銅貨50枚だ。

ちなみに品数は豊富で、酒場ビストロと言うイメージとは程遠い高級感って規模。


なんか違う。俺の想像していた飯が旨い宿屋(酒場宿)と違うぞ。

なんてチョイスだ、巨乳さん。


話しを聞けば、ジ・ハド煌王國ジ・ハド・トゥインコル・キングダムでも超一流の老舗宿屋であり、4つの城塞都市でも支店を経営しているらしい。勿論、ここが本店だ。


一般的な酒場ビストロ経営の借宿は、1泊の料金が煌白銀貨3枚だ。


これなら格安案件の屋敷レジダンスを紹介してもらって、購入して自炊した方が安く上がりそうな気がするぞ。

食生活を見直せば、節約も出来そうだ。


購入資金は煌皇金貨5枚(銀貨にして500枚)ぐらいだな。

ぶっちゃけ、水や火は「竜技ドラゴニックアーツ」で代用できるだろう。

問題は細部の操作コントロールではあるが。


しかし巨乳さん、ツネるなら初めからここを紹介するな、だよ。


既に1週間分を払っちゃった後だし、やめたらやめたで格好悪いし、出たら出たで「赤い魔物ハムコちゃん」に捕まるからまだ出たくないという八方塞がり。


あっ、でも肉団子ミートボールは旨かったな。やっぱり雪ウサギの肉は食べたい。

思い出すと腹が鳴る。


巨乳さんが笑った。


それにしても、アムのやつ静かだな?

あいつの趣味は大体把握してるからな。

かなり歳下じゃないと興味無いもんな(笑)。


『僕はロリコンじゃなーーい!』


◆ ◆ ◆


って言うか、やはりよく考えるとあの女将さんの瞳は魔性っぽいな。

いや、そう言う意味ではない方の、だ。


『そういう意味ではね、君の血眼ドラゴニオンアイズの方が遥かに上位の魔眼イーヴィルアイなんだけどね〜。』


何だよ、その言い方。


って事は、あの女将さんさんはやっぱり亜人種デミヒューマンとか魔物の血を受け継いでるってことか。


『そういう人って多いと思うよ。結局、血が薄まれば、それは今の人間と大して変わらないだろうし。まあ、この世界では亜人種デミヒューマン奴隷スレイヴとして取引されてるから、人種差別は根深いだろうね。隠して住むのも分かるよ。』


人種差別って何だ?


人間と亜人種デミヒューマンに格差があるのは当たり前だろ。


『あ〜。テンションの問題だね〜。』


何だよ、テンション(?)って。


そんな事より、俺達(俺とアムの2人)と巨乳さんは「黒山羊の宿亭」を出て、今度は商業区画の北側に足を向けた。


実は「黒山羊の宿亭」、商業市場広間を出て直ぐの北西に位置している。

すぐ近くには商業ギルド「エノシクトン」の壁城建設物アンサントがある。


ああ、あの受付けの黒髪眼鏡嬢とも顔を合わすのは御免こうむる。

壁修繕費うんぬんは、あの眼鏡嬢(暗殺者)のせいであって、俺は無関係だ。


『これが現実逃避ってやつだね〜。』


現実逃避の何が悪い。


そして今回も巨乳さんの案内により、間もなく正午を迎えんとする中、食料品店グローサリー通りの入り口に差し掛かった。


「はい、ステリアスちゃん!ここが噂の喫茶スタージョンで〜す。ウフフフ。」


待て!

俺は「雪ウサギが食いたいのだが?」。


そんな俺の意見を無視し、巨乳さんは俺の腕を引っ張る。


木彫の凛とした門構えの、小綺麗な庭先テラスが目を引く山小屋風ツリーハットだ。


しかも喫茶って…パイプ式煙草タバコは、あまり流通していない知られざる嗜好品であり、東方辺境の「アスラルト王国」の一部でしか扱われていない筈だ。

ちなみに、スフェーン茶も東方辺境産出の希少品だ。こちらもアスラルト王国の朝家が管理している。


だが俺から言わせれば、どっちも草だ。


草なんか食べたくないし、飲みたくもない。

どうかしてるぞ(怒)。


『どうかしてるのは、君の方だよ〜。緑黄色野菜を侮ると危険だよ〜。ビタミン系は人体に必要不可欠だし、それが不足する事で壊血病にもなっちゃうんだぞ〜。』


また、よく分からない事をアムが言い始めたぞ。


『とりあえず、僕は抹茶ね〜。』


そんな品種の茶、あったか?


「大丈夫よ、ステリアスちゃん!ここのアンバー茶の種類は国内外から取り寄せた50種類以上もあるんだから。きっと好みのものが見つかるわよ〜。ウフフフ。」


って言うか、俺は茶が飲みたいとは一言も言ってないんだが?


とは言え、肉料理がある可能性も無きにしも非ずだ。


やむなく俺は、巨乳さんと共に門を潜るのであった。


◇ ◇ ◇


ステリアス・シーヴァ【竜絶壁オーバーマインド発動中】

種族〈シーヴァ族〉

階級〈傭兵〉

所属国〈傭兵大隊預かり〉


カテゴリー〈8.5-〉

戦闘力 58

防御力 53

生命力 77

回避値 54

知能値 47

器用値 36

魔力値 58


相生相剋〈火気〉属性 43

相生相剋〈木気〉属性 31

相生相剋〈金気〉属性 25

相生相剋〈土気〉属性 28

相生相剋〈水気〉属性 32


竜技ドラゴニックアーツ

九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎かくえん〈火気〉

九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐せいひつ〈水気〉

九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉

九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉


戦技バトルアーツ

一刀両断

十文字斬り


固有能力パーソナルスキル

竜の血眼(竜眼第1位階)

轟炎ピュラリスフィールド


能力スキル

大剣 剣 手斧 槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗 魅了

毒耐性 寒耐性 虚言耐性 邪眼耐性(NEW)脚力(NEW)


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)火属性イグニス魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)火属性イグニス誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)光属性ルーメン付加ギフト


称号

赤き竜人

傾国の貴公子


装備

竜刀アムドゥシアス〈大剣〉【竜絶壁オーバーマインド発動中】

属性:暴君LV820〈聖遺物レリクス級〉

付与効果:暴君の加護〈第1位階〉

剣撃物理破壊力ソードアーツ増幅

竜技ドラゴニックアーツ増幅

所持者固定契約〈魂〉

耐久値:980/∞


竜面マルティコラス〈仮面〉

属性:竜面の者LV250〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:竜因子アデック封印

自己再生

耐久値:200/∞


朱鎧ハーフクロスアーマー〈皮鎧〉

属性:朱虎の皮LV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗〈皮〉

耐久値:85


携帯用小刀フォールディングナイフ〈小剣〉

属性:雷鉱石ブロンティアLV30〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理特化

雷属性トニトルス付加ギフト

耐久値:150


所持金

煌皇金貨9枚

煌白銀貨45枚

煌赤銅貨30枚


所持品

賢者の核石タリスマン×5

岩塩

獣油オイル

下着チャスズ〈服〉×5

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