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クリスマスの夜【裏】@『螺旋 螺子』サンタ

 12月24日。

 その日がなんの日か、知らない者がいれば、そいつのカレンダーはグレゴリオ歴に則っているのだろう。きっと、ソイツは1月7日ぐらいに今日のイベント名を叫んでいるに違いない。

「クリスマス、か」

 空を見上げれば、漆黒の闇から現れる光のように、純白の結晶が降り注いでいる。降り積もった雪は街灯の光の上部を遮るが、町の活気はその程度では衰えない。

 町に入ってからは、あの有名なクリスマスソングが耳障りに鳴り響く。陽気な歌声に感化するかのように、商店街の人々は道行く人々に声をかけて、店内に招き寄せている。

「……」

 なんとなく、現実の自分にギャップを感じてしまい、耳に15000円もした愛用の赤いイヤホンを差し込む。

 歩みを止めれば、肩にまで雪が積もりそうだ。長時間、外に出て座っていれば簡単に凍死するかもしれない。

 この都会において、これほどの雪が降ったのは10年ぶりらしいが、そんな事知ったことではない。

「はぁ」

 口から出て行く息は真っ白なモヤを産み出しながら空中に霧散する。

 しかし、幼く真っ白な息を吐いて遊んでいる訳ではない。

 道行く彼氏彼女――別名、リア充か――の姿を呆然を見て、だ。

「ここまでクリスマスって違うもんか」

 心を凍らせる雪も、リア充共にとっては心を燃え上がらせる最高のシチュエーションの一環らしい。

 あちこちで甘い声が囁かれる。

 その声を塞ぎたくて、音量を更にあげた。

「ふぅ」

 もう一度ため息をつく。そこで、自分の息が白い事に気づいた。

 世界は引き離されて、自分の世界に戻れた事を自覚し安堵する。

 しかし、完全では無かったようだ。視線だけは商店街に並ぶ一つのケーキ屋に行ってしまった。周りと何ら変わらない商店街の一店にも関わらず、俺の視線はそこから動かない。

 体が勝手にイヤホンを取りながら、店に向かう。

「いらっしゃいませー」

 レジに立っている店員がマニュアル通りの言葉で迎えてくれる。

「そこのショートケーキを一つ」

「かしこまりました」

 彼女が好きなケーキだ。

 いや、元か。

「216円になります」

 お金を支払い、代わりに貰ったレシートを買ったケーキが入っているナイロンに入れると、ショーウィンドウから外に出る。背中に「ありがとうございましたー」、と聞こえた。

 再び、耳にはクリスマスソングと鬱陶しいリア充の声。それらを拒絶するように、再び耳に蓋をした。













「ただいま」

 玄関の扉を開けて、中に入る。

 肩に乗るわずかな雪を落として、入る。

 家に帰っても誰もいない。

 田舎の両親とは喧嘩別れをして、ここ数年は会っていない。

「寒っ!!」

 部屋の温度の低さに思わず叫ぶ。

「こたつ、こたつっっ!!」

 急いでこたつのスイッチを入れようとするが、いかんせん部屋には衣類やマンガ、雑誌が混雑しているため、見つけるのにも一苦労だ。

 やっとの事でスイッチを入れる事に成功するが、なかなか暖まってはくれない。

 暇つぶしにテレビを点けてみるが、どの番組もクリスマス一色。

 けだるくなって、テレビをほったらかしにして、こたつに寝転がる。

 世のお子様達は、キリスト降誕祭にわざわざ自動車がある世界で旧式のソリをトナカイに引かせて乗りこなす、高価な物品を要求してくる生意気なガキにプレゼントを渡すために働く、サンタを待っている事だろう。

「けっ。くだらねぇ」

 サンタなんているわけがないし、いたら俺はこんな生活を過ごしていない。

 可愛い俺にべったりの美少女を寄越せってんだ。

「ハハハ……」

 サンタを否定した俺が、サンタに物をねだるなんてバカな話があるか。

「くだらねぇ、ってぇ!?」

 後頭部に衝撃を感じて、振り返る。

「失礼ね、アンタ。わざわざクリスマスに出張させられて、クソガキ共にプレゼント配らせる身にもなれっての!」

 美少女がいた。

「え、は?」

「ん? どうかした?」

 その美少女は――白いもこもこを付けた赤い帽子を被り、真っ赤な服に身を包んでいた。真っ黒なニーソを履いて。

「分かった。私の美貌に惚れたんでしょ。まぁ、当然よねぇ」

 一人で照れて、胸を張る美少女。

 まぁ、美人なのは認めるがそれ以外に言いたいことは死ぬほどある。例えば、クソガキにプレゼントを配らせられてるとか、サンタが本気で思っていた事とかだ。が、それよりも以前に。

「縞パン見えてるぞ」

 白と青でした。ごちそうさま。

「へ、は?」

 指差す俺の視線を追った美少女は真っ赤な顔をして悲鳴をあげる。

「キャァァァァァァーーーーーーー!!!!!!











「で、だ」

 盛大に悲鳴をあげられたせいでまだグラグラする頭を押さえながら、ひとまず(勝手に)ケーキを食べる美少女に聞いてみた。

「お前は誰だ」

「アンタ。私の姿見て、分からない訳? それともなに? アンタの家のカレンダーはグレゴリオ歴を使ってて、クリスマスが1月7日にあるとでも言うわけ?」

 それは俺が冒頭で回想したそのまんまじゃねぇか。

「サンタクロース」

「ええ。正解よ」

「んな訳ねぇだろ?!」

「別に信じなくてもいいわ。ただアンタには手伝って欲しいだけ」

 激しい突っ込みをスルーされる。そもそもどうやって侵入した!?

 手伝い? なんの?

「どうせ、アンタ非リア充だし、ニートだし、暇でしょ?」

「非リア充は認めるが、他人に言われるとかなり腹が立つな。それに、ニートではなくてフリーターだ」

「大学を浪人したんでしょ」

「なぜそれを知っている!?」

 すると美少女――もとい、サンタは胸の谷間から――どこから出してんだよ――、一つの電子タブレット端末を取り出した。

「ほら、アンタの生きてきた事が細かく書かれてるわ」

「なぜそんな物を持ってて、記録してんだよ……」

「アンタはどこまでサンタをバカにするの? 今時髪にそんな事を書いていたら、間に合わないじゃない。人間の人口が何億人いると思ってんの!?」

 ……聞きたいのは『そんな物』持ってる理由じゃねぇよ!!

「サンタだからよ」

 一言で斬り伏せられた。

「んで、たまたま暇そうな非リア充を見つけたから、手伝わせに来たって訳」

 これは夢か? 夢だな。

「全く、サンタは人手が足りないってのに――」

「おい、サンタ」

「まだ話してる途中じゃない。それに、以後、私を呼ぶときはは『様』をつけるように」

 生意気なサンタだな、オイ。

「思いっきりぶってくれ」

「アンタ、M属性あるの?」

 半眼向けられたよ!!

「アホか」

「まぁ、いいわ。踏んであげる」

「誰もそんな事は頼んでねっぐぇ!」

 頭を思いっきり踏まれる。ニーソで。

「ほら、嬉しい?」

 グリグリと頭を踏みつけられる。

「犯すぞ、クソ女」

 その言葉で、俺の頭から足をどけて、髪を引っ張って持ち上げる。

「望み通りにしてあげるわよっっ!!」

 直後、バヂィン!!と皮の裂けるような痛みに襲われた。

「うん、痛い。これは夢の可能性が低いな」

 怒りで顔を真っ赤にしているサンタを見て、こう付け加える。

 ……でも少し強すぎるんじゃないのか?

 それを言えたのかは定かではない。

 意識は深い闇へと落ちていった。







 凍てつく風が頬を撫で、舞い降りる雪は鼻をくすぶり――

「寒っっっっっっ!!?」

 あまりの寒さに飛び起き――

「ひぃ?!」

 ス ノ ー バ イ ク か ら 落 ち た 。

「うぶぶぶぶぶぶぶ!!!?」

 不愉快な無重力感が身に包まれながら下に落ちていく。

「ぐは!?」

 ドンッ、と背中に激痛、そしてけだるげな重力に襲われる。

「はぁ。一体何がしたかったのよ?」

 モーターバイクを運転しながらコチラを向くサンタ。

「は? 空、飛んでる? いや、ちょいま、前ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

「ん?」

 スノーバイクはビルに迫る。ガラス張りに迫り来るスノーバイク、焦る顔の無いサンタ、そして死にそうな顔をしている俺が映し出されている。

 目の前に迫ったビルに思わず目をつむる。

「ヒギャァァァァァァァ!」

 悲鳴は止まる事がない。

「ギャァァァァァァァァァ!」

 あぁ、死んだ。

 死んでしまった!

「ウワァァァァァァ――あぐっ!」

「うるっっっさいのよ!!」

 悲鳴をあげて転げ回っていた俺の頭に布の感触が押し付けられる。

「痛っ! 痛い! 痛いって!」

「ったく、もう」

 ようやく黒い足が退けられて――断じて残念ではない――起きあがる。振り返ると、ぶつかったはずのビルは遙か遠くに見えた。

「こ、これは?」

「見て分からないの?」

 ヤレヤレといった様子で、サンタがため息を付く。

「空飛ぶスノーバイク……に見える」

「そりゃあ、空を飛ぶわよ。サンタのスノーバイクなのよ?」

 んなアホな。

「スノーバイク? サンタクロースといえば、ソリだろうが。それにあのビルにどうしてぶつからなかったんだ?」

 サンタなら、トナカイにソリだろう。

「はぁ。アンタは中世のヨーロッパ人? 今時そんなことしてたら、各家に回りきらないでしょうが」

「いや、まぁ、確かにそうだが」

 そもそもサンタなんて何人いるんだか。

「トナカイも、重たい荷物載せてソリ運ばせたら動物愛護団体から苦情の嵐よ」

 それに、と前置きして、

「スノーバイクが透明になれるのなんて当たり前でしょ? 見つかったらUFOと勘違いされちゃうわ」

 意外とシビアな世界だな!?

「そもそも、だ。サンタクロースは太った白い髭の生やしたジジイだろうが」

「それは聖ニコラウス卿の事でしょ。そんなのずっと昔に亡くなられているわ」

 誰だよ!?

「サンタクロースの紀元となったお方よ? そんなことも知らないの?」

 どこの常識だ。

「まぁ、仕方ないかな。日本って宗教意識が低いしね」

 言いながら、スノーバイクを止める、空中に。意識薄くて悪かったな。

「それに、今時のサンタなんて太ったおっさんがしなくてもいいじゃない。こんな就職難の中でサンタが男だけしか認められないのは不平等だ!って意見が十年前に出てね。それから女サンタも活躍するようになったの」

 サンタの世界も、不況なのかよ。今現在、フリーターだが、就職先が『サンタ』ってのはアリなのか?

 ……無しだな。

「そもそも私みたいなサンタがプレゼントを手渡すと、親御さんの受けもいいのよねぇ」

 おいおい、それってまさか。

「このバイクの両方に吊されている真っ白な袋の中には、子供の欲望を満たすアイテムの他に、大きいお兄ちゃん向けの愉快な玩具が入ってるってのか?」

「アンタ、もう一回落ちる? 今度は助けないわよ」

 やや本気じみた視線に、軽口を止める。すると、スノーバイクも止まった。落とされるのか、と身構えるが、そうではなかった。

「さて、今日はこの家から行くわよ」

 冷静に言われて今更感が否めないが、凄く突っ込み所が満載だ。が、ここで突っ込んだら負けな気がする。

「ほら行くわよ?」

 そもそも、『サンタ』なんて親が成りきっているんじゃなかったのか?

「この家、煙突無いぞ。どうするんだ」

 皮肉を言ってみたが、サンタに動じる気配もない。むしろ、呆れ顔だ。

「アンタ、本気で煙突から入るとでも思ってるの? あんな薄汚くて危ない所に入る大馬鹿者がいるわけないでしょ」

 煙突の掃除業者に謝れ。

「ほら、行くわよ」

 そう言ってサンタは……、壁 に め り 込 ん だ 。

「いや、ちょっとまって。サンタさーん? 美人なお姉さーん?」

「なに。さっさと付いてきなさいよ」

「いや? 無理デスカラ。人畜無害な俺に一体全体どうしろと!?」

 あれか。あれで、俺の部屋に侵入したのか!?

「そんなことも出来ないの? んー。こう、スッと壁にめり込む感じに意識を集中するのよ」

 いくらなんでもアバウト過ぎだろ!?

「ほら、何でも良いからさっさと行く!」

 背中を押されて壁につっこむ。間近に近付く壁に目を瞑って、念じてみる。

 ……ええと、めり込む感じ。めり込む感じ……。

 念じた結果、頭から通り抜ける……事もなく頭を強く打つ。

「サンタ……。俺は今、お前を真剣(マジ)で殺したいと思ったんだが」

「いや、ごめん。まさか出来ないなんて冗談で言ってると思ってた」

 心底申し訳なさそうな顔で謝ってくる。それになんとなく思った。

「先に進入して玄関を開けるから、後でね」

 そういって、壁の中に消えていった。

 サンタは配るために神からチートの力でも手に入れてるのかよ。


 しばらくして、扉が開く。

「お待たせ。さぁ、行くわよ」

 サンタが出迎えて、中に入る。

「なぁ、サンタ。これって立派な不法侵入じゃ……」

「小さい事は気にしちゃダメよ。こっちはプレゼントをおいてあげるのよ?」

 息を殺しながら廊下を歩いて、二階にあがろうとする。

 このサンタ、性格悪いな。

 そう思い、視線をサンタから探すと俺はリビングから明かりが漏れてる事に気づいて、慌てて報告する。

「……(おい、まだ親が起きてるぞ)」

「……(うるさいわね。黙ってなさい)」

 サンタはそのまま二階へ行く。わずかに光の漏れる場所へ歩み寄り、中にそっと覗き見る。

「……(まだ、起きてるわね)」

 俺も覗くと、小さな男の子がうつらうつらと頭を揺らしながらも、眠気に必死で耐えている。

「……(サンタに会いたくて、待ってるのね)」

「……(おい、どうするんだ? って、おい?)」

 見ると、サンタは見知らぬおっさんに変わっていた。

「……(黙っててね)」

 そう言い残すと、扉を開け放つ。

「もう寝たかい?」

 サンタはおっさんの顔でそう尋ねた。

 その言葉に男の子の細めていた目がわずかに広がる。

「おっ。頑張ってるなぁ」

「あ、あたりまへらよ。きょーこほは、ぜったひに……」

 口どりはおぼつかない。それでも起きようしている姿はなんとも表現しずらいが、愛らしい。

「まぁ、程々になー」

 そう言い終えると、サンタは扉を閉めて、元の姿に戻り、なにやらぶつぶつと唱え始めた。

「なにしてんだ?」

「眠りの魔法を唱えてんの。邪魔しないで」

 そんなことも出来るのか。

 サンタSUGEEEEEEEEE。

 唱え終わると、二階から降りる。そして、リビングに向かう。

「……(おい、そっちには)」

 制止の声も聞かずに、サンタはリビングの扉を開ける。

「おや」「まぁ」

 お山。なんちゃって。じゃねぇぇぇぇぇ!?

「こんばんわ、サンタさん。お疲れ様です」

「温かいスープ召し上がります?」

「へ?」

「どうも、こんばんわ。今夜のプレゼントです。確か最新のゲームでしたね。アンタ、取ってきなさい」

 パ シ ら れ た 。

 プレゼントを手に戻ってくると、真っ赤な服に身を包んだサンタが夫婦と談笑していた。

「これです、これ」

 サンタが俺の手からプレゼントを奪い取り、夫婦に渡す。

「毎年毎年、すみませんね。あの子も会いたいと毎年言ってると妻が教えてくれましたが、これを知らせると、まずいでしょう?」

 そんなものがあるのかよ!?

「えぇ。私たちは子供達の夢。夢を信じなければ、私たちは存在出来ませんもの」

 胸を張って、サンタは言う。

 それから温かいスープを一杯頂いて、おいとまする。

「それでは、まだまだ回らないとならない家が多いので失礼します。皆さん、おやすみなさい」

「ええ。また来年、よろしくお願いします」

「頑張って下さいね!」

 玄関先で夫婦に笑顔で見送られる。

「これは現実なのか?」

「貴方が信じるならね」

 含み笑いのせいか、意味深に聞こえる。

「さぁ。後2435件あるわ。面識のある家は少ないから、基本は隠密行動ね」

 今更だが、この家族とは面識があるなら壁にめり込まず素直にインターホンを押せば俺の頭への被害も無かったんじゃないだろうかという至極真っ当な意見は、その言葉と共に放たれた素敵な笑顔によって、タイミングを逃してしまった。











 それから、俺とサンタは全てのプレゼントを配り、俺は家に戻された。

「お疲れちゃん」

「なんだ、俺へのプレゼントは無いのか?」

 そう言うと、半眼を向けてくる。

「大の大人がプレゼントが欲しがるなんてねぇ」

「冗談だ、んっ!?」

 唐突に口を塞がれる。

 それは、サンタからのキスだった。

 押し当てられた唇は、思いの外、柔らかい。

「う、は、え?」

 離された唇をみつめながら、戸惑いの声が漏れる。

「これがプレゼントです。それじゃ、おやすみにゃん♪」

 サンタが小さく唱えると、途端にまぶたが重くなった。

 くそ、魔法か!?

「じゃーね♪」

 少しずつ靄がかかる意識に抗い最後の言葉を。

「ま、て……」





















 目が覚めると、俺はこたつに足を突っ込んで寝転がっていた。

「なんだか良い夢を見た気がする」

 胸の鼓動がわずかに速い。

 時計を見れば、早朝に近かった。

「うわ。ヤバい。バイトの面接があるんだった。風呂入らなきゃ!」

 慌てて、こたつから飛び出して風呂場に向かった。




 さて、彼が買ってきたケーキが無くなっているのに気付くのだろうか。

 そして、レシートの裏に手紙が書いてあるのに気付くのはいつになるのだろうか。

 そう、『Next Year』と。

『主催者だって書いちゃうんだからねっ!』


 てなわけで、改めてまして『螺旋 螺子』です。皆が「貴様が取りだ! これだけは譲れない」と言われて、嬉しさ半分、恥ずかしさ半分の『螺旋 螺子』です。燈めだかから無茶ぶりされた『螺せn(ry...

 今回の作品はいかがだったでしょうか。何となく、幸せな気持ちになれたら嬉しい限りです。

 さて、今回のタイトル『クリスマスの夜【裏】』ですが、お察しの通り【表】もあります。

http://ncode.syosetu.com/n9657bw/24/

 片方を読むだけでもお楽しみ頂けますが、両作読んで頂ければ、更なる面白味の深みへと誘われる事でしょう。

 【表】はどこにでもある日常の1コマを書き下ろしたものです。しかしそれは【裏】を読まなければ知り得なかった事実があります。


 この【表裏】を通して、果たして少年に会いに来たのは本物の父親なのか、サンタなのか。

 それは『シュレーディンガーの猫』。真実は皆様のご想像にお任せしますよ。


それでは皆さん。メリークリスマっちゅ!

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