虚無の味がする
虚無にも味がある。
なにか食ってるのに、認識できない味がある。
あれこそ虚無の味。
「ノンシュガー 味のしない?のど飴」のことである。
味がしないってなに? と好奇心で買って食べて、無になった。
薄ら甘いような気がするが、それは脳の作り出した幻では?という疑惑を感じる味がする。
硬いブロックでも舐めてんのかってくらい。と言いたいが、意外とレゴとか味がしたりする。誤飲防止に。
それはさておき認識できない味がある。味のないというと水で、固体ならば氷とにているはずだ。しかし、氷とは明確に違う。氷は冷感で味を感じているのだろうか。
常温のゆで大根みたいな、と例えたいが、あれも結構味がする。野菜の味、けっこう我が強い。
見た目で言えば氷飴、でもあれは甘い。
なんか、やっぱり虚無。そういう感じ。
でも、厳密に言うとなんか味があるような気がしないでもないが、正直、おいしくな……。個性的な味だ。なにかこう、すっごいから食べてみてと押し付けて感想を聞いてみたいようなブツだ。
正直、味が薄いだのないだのは味があった。こんな虚無な味はしない。
あれはそこにある虚無という物体だ。
その虚無は、一粒だけ消費され残っている。
うっすら食べないとだめかなぁと思いながらそーっとお菓子入れのなかで……。




