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転校生  作者: 藤堂あき
7/17

6話目

『ここは共学じゃないんですか!?』


私の声が廊下に響いた。

クラスの男子たちは窓に集まってこっちを見てくる。


「宮下落ち着け。悪いが説明は後だ。とりあえず教室へ入れ。」

と言って肩をぐっと掴む。


私は納得していなかったが、とりあえず深呼吸をした。

教室に戻ると再び男子たちがざわざわと騒ぎ出す。


「えー今日からこの学校に転校してきた宮下凛だ。

みんな仲良くしてやれよー。」


笠原先生は手を離すと、「あそこに座れ。」と言って窓側の席を指差した。


隣の席の子が私に手を振る。ハーフっぽい顔立ちでとても格好いい。

髪の色も少し明るめでロン毛は嫌いだけど、この髪型はすごく似合っていた。


「アタシ水城晃みずきあきらよろしくね。」


『よっよろしく。』


「そんな緊張しないで!仲良くしましょ♪ねぇ凛ちゃんって呼んで良い?」


『うん。私もアキちゃんって呼ぶね。』



私は思わず固まってしまった。

その口調がいわゆるオカマだったので・・・。


ギャップはすごかったけど本当に女の子っぽくて少し安心した。

授業が始まると、アキちゃんは教科書を見せてくれた。


他の男子からものすごいブーイングを受けていたけど

しばらくしたらみんな寝たり、漫画を読んだりと好き勝手していた。


私も最初は真面目授業を受けていたのだが、ハイレベルな問題に

ついていけず、泣きそうになっていたら先生に指されてしまった。


アキちゃんが小声で答えを教えてくれる。


(ありがと~!助かったよ~!)と私は小声でお礼を言った。


アキちゃんはにこっと笑って返してくれた。が

急にノートをちぎってなにやら書き始めた。

渡された紙を開けて読むとゾッとしてしまった。



(絶対に一人にならないように!)



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