6. Let's手合わせ!
悠「舞霧達を闘わせてみよう!」
麗「舞霧、恋?」
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「え、悠凛、何で、そうなる?」
驚く麗蘭。まぁ、そりゃなぁ。でも、きちんと理由があるのだよ。
「ほら、今、私達は舞霧のアレが闘いによるモノなのか、恋愛的なヤツなのかで議論していた訳です。」
「うん。」
「だから、一回、二人を闘わせてみて、それで舞霧が満足したらソレは闘いによるモノで、満足でないのだったら、恋愛的なヤツだった……という事。」
「なるほど。」
納得する麗蘭。良かった〜。反対されなくて。
まぁ、舞霧は一回闘った人には(よほど悪いヤツだった~とか以外)全く興味持たなくなるから判断しやすいんだよねぇ。そうして思うと、私や麗蘭が側にいるのは奇跡なのかもなぁ。
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そうして、あまり乗り気ではないエディーリアスさんを何とか説得して、手合わせしてもらう事にした。ちなみに舞霧はノリノリ。
場所はギルドの裏の試験場。冒険者ランクアップ時はここで力をテストするんだって。
エディーリアスさんは、しっかり手加減してくれるようだ。一方の舞霧はほぼ全力。
バランス的に、エディーリアスさんは魔法&体術だしまあ妥当でしょ!
二人共戦闘準備完了の合図を出したので、審判の私と麗蘭は言う。
「「それでは、手合わせ、開始!」」
その言葉を言った瞬間、舞霧は軽くタンッと地を蹴り、一瞬でエディーリアスさんの前に。そして左ストレートを一発!……は当たる事なく、透明な壁に防がれる。
舞霧は、動じる事なくエディーリアスさんから距離をおく。そして、タタタタタンッ!っと彼の周りや、空中を駆け巡り攻撃。
正直言ってめちゃくちゃ速い。私達もたまに見失う程。(私は置いておいて、麗蘭は動体視力がすごい。周りの大人と比べても。)でも、エディーリアスさんは見えてる……な。す、すごい……。
舞霧も、元の世界にいた時もスゴかったけど、この世界に来て、姿が変わってから、もっとスゴくなった気がするなぁ。……ハッ!バトル実況に戻らないと!
一撃ではあの透明な壁は割れない事に気づいた舞霧は、エディーリアスさんの隙を突き、常人の目には見えない速度での超連続攻撃を行った。そしてついに、透明な壁を壊した!
「わ!すごい!」←悠凛
あれ?何かエディーリアスさん、めちゃくちゃ驚いてるような?
「あ、舞霧、まずい。」←麗蘭
舞霧が右ストレートを……と思ったら、何故か風の檻の中に!そしていつの間にか空中にいたエディーリアスさんが、舞霧の前に降りると、
「とてもお強いですね。お名前は?」
「わ、私は〜、ま、舞霧です!」カアアアァ……
「では舞霧さん。お手合わせ頂きありがとうございました。」
「は、はい。こ、こちらこそ~です!」ボンッ!!!
なんと!舞霧の顔から火が!??エディーリアスさん、恐るべし………。
「舞霧、反応、変。………恋?」
「うん、これはまさしく。あの恋愛事に興味も無かった舞霧がねぇ。」
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