3.冒険者登録、出来るかな?
読んで頂きありがとうございます!
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受付カウンターには、私達の学校には絶対にいないレベルのイケメンがいた。
緑色の瞳に、長く伸ばしている漆黒の髪は綺麗に纏められている。私達の世界で言う、〚ザ・美形〛という言葉が似合うだろう人だ。ミステリアスな雰囲気も、その美しさを更に引き立てているのだろう。こりゃ大抵の女子が見惚れるな、うん。
確かにかっこいい。
「コンウザート王都支部ギルドにようこそ。受付のエディーリアスです。ご依頼ですか?」
「登録をしたいんですが。」
と言いながら二人の様子をチラリとうかがうと、麗蘭はいつも通り無関心を貫いている。舞霧は、何故か頬を赤く染めている。……まさか!?
「ご登録ですね。では、こちらの紙に記入して下さい。代筆は必要ですか?」
「いいえ、大丈夫です。」
あれ、字、読めるけど、書けるかな………。
「お伝えし忘れました。ただいま事情がありまして、冒険者としての活動は、ほぼできない状況となっておりますがそれでも宜しいでしょうか?」
ふーん、私達は身分証目当てで登録したいだけだから、活動が出来ないのとか気にならないんだけどなぁ……とは言えないし。
私は、二人に向かって聞いてみる。
「二人はどうする?私は別にここでいいけど。」
「私も、いい。舞霧は?」
「…あっ、わ、私もオッケーだよ〜///。」
舞霧、キミやっぱり………。
「私達は大丈夫です。」
「わかりました。」
え〜っと、コレに書くのは、名前、年齢に出身地っと………っあ、やばい!
私は二人に耳打ちする。
「やばい、私達、ココ(出身地)書けないヨ!」
「「あ!」」
そう私達は異世界から来たのだ。違う世界から来ました、なんて絶対に書けない!
「書かない、とかは………」
「必須事項、書いてある。」
「記憶喪失です!とか……」
「三人揃って?」
「それはない。」
今、城を追い出された時よりも重大な問題が発生した。
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完全に見切り発車してしまった!(・_・;)
でも頑張って書きます!本日もお立ち寄り頂きありがとうございました!