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2/7

orbital period

レビュー執筆日:2019/3/6

●程良くインパクトがありながらも確かな実力を感じられる一枚。


【収録曲】


1.voyager

2.星の鳥

3.メーデー

4.才悩人応援歌

5.プラネタリウム

6.supernova

7.ハンマーソングと痛みの塔

8.時空かくれんぼ

9.かさぶたぶたぶ

10.花の名

11.ひとりごと

12.飴玉あめだまの唄

13.星の鳥 reprise

14.カルマ

15.arrows

16.涙のふるさと

17.flyby


 前作から約3年半ぶりとなるBUMP OF CHICKENのメジャー3rdアルバム。彼らの楽曲は一聴したところのインパクトは薄めながらも何度か聞くと印象に残るようなところがあるのですが、今作は、サビで一気に盛り上がる『涙のふるさと』や『flyby』、耳に残りやすいフレーズを聴かせる『ハンマーソングと痛みの塔』や『かさぶたぶたぶ』といった分かりやすいインパクトを持った楽曲が多い印象を受けました。こうなると、その部分だけに力が行って歌詞やメロディがおろそかになりかねないという危険性があるのですが、そこはBUMP OF CHICKEN。その点に関しても手を抜いていません。例えば、『涙のふるさと』はCMソングらしくサビに「会いに来たよ」という分かりやすい、言い換えれば「ベタ」なフレーズが出てくるのですが、全体的に見ると、「探さなきゃね 君の涙のふるさと」等といった想像をき立てるようなフレーズがあり、それによって曲の深みが増しているように感じます。メロディに関して言えば、彼らの楽曲の中でも一、二を争うほど全体的な流れが美しく、まさに、コマーシャル性と作品性の高さが両立したナンバーと言えるでしょう。


 もちろん、従来の彼ららしいインパクトは薄めながらもじっくりと聴かせる楽曲も収録されています。特に、『花の名』はゆったりとしたリズムに乗せて「あなた」を大切に思う気持ちが間接的に表現されており、第一印象では地味に感じられるかもしれませんが、何度もみ締めて聞くことによってその意味を理解できるようになっていると思います。


 今作はシングル曲が多めに収録されているため、全体的なバランスは少し悪い感じがしますが、元々彼らはそこまで音楽性は広くはなく、色々なジャンルに手を出しているわけでもないので、アルバムとしての統一感は上手く保持されています。確かな実力を感じられながらも程良くインパクトもあるため、従来からのリスナーのみならず、BUMP OF CHICKENを初めて聴くという人にもお薦めできる一枚になっているのではないでしょうか。


評価:★★★★★

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