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私の名前はイッパイアッテネ
スゴい、エルフだ、生エルフだ。
やばい、めっちゃカワイイ。
まさかエルフがこの世に実在するとは、やばい、なんだかみなぎってきた。
「おはようございます、こんにちは、ご機嫌いかがですか?」
さぁ、初めて出会ったエルフとの楽しい楽しい異文化コミュニケーションの時間だ。
「あら、私の名前が知りたいの? うふふ、いいわよ、教えてあげる。実は私の名前はイッパイアッテネ」
ん、なんか今危険が危ない気配がしたような。
いや、きっと気のせいだろう。
それよりも是非お友達にならねば。
「あの、お友達になってください、フレンド、エルフマイフレンドプリーズ」
私は身体全身を使って友達になりたいアピールを行った。
「今私が気に入ってる名前はエリザベスよ、あなたには特別に私の事をエリーと呼ばせてあげるわ、喜びなさい」
私の思いが相手に伝わったのか、エルフの少女は上機嫌になって笑い始めた。




