4.魔法を学びたいんです!
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「くぅっ!」
勇者たちをリディーノの魔法で飛ばして俺の神殿のところに拘束されたまま連れてきた。
「連れてきました」
「くっ、魔族の主だろうと、なんだろうと、俺達は屈しない!」
勇者はそう言うながら俺の隣にいるルシフェルを見る。
「ふうん?ああ、ふふふ、笑わせるですね」
「何が笑う!」
なんだかルシフェルと俺を間違ったようだ。
まぁ、俺は人間だからな。
俺がディアブロだと言わないでくればいいかも。
『わかりました、ディアブロ様』
え?
『ディアブロ様?どうなされましたか?』
ルシフェルの声が頭の中で聞こえる。
俺がルシフェルを見るとルシフェルの口は閉じている。
『ルシフェルなの?』
『はい、私です』
『なんだこれは...』
『念話でくが、転生した世界にはなかったのですか?』
『なかったな.....』
『そうですか、それよりこの者達の処分は処分はどうしますか?』
処分、処分か.....
殺すのは嫌いんだけど。
ううん......
ああっ!
『決めた!』
『...?処分なんですか?』
『処分は........』
ルシフェルが俺の代わりで言う。
「あなた達の処分を決めました」
「くっ、殺すのならサッサッと殺せ!」
勇者と勇者の仲間たちは諦めたように目を閉じる。
「やれやれ、短気な方ですね」
「は?」
「あなた達の処分は、ここの少年を教えることです」
「はああああぁぁ?」
そうだ、これが俺が決めた処分は俺に魔法を教えることだ!
魔法は少年たちのロマン!
さっき勇者が戦うとき使った魔法を学びたい!
「この少年はお気に入りの少年ですが、全然魔法を使用できないので....」
「なぜ俺達にそんな事を?魔族には私たちより上手な魔法使いがあるはずだが」
「少年のためです、やはり人間を教えるのは人間がいいでしょう」
「俺達がその少年を教えて得られるのはなんだ!」
「自由です、あなた達が少年を教えることを完全に終えれば、あなた達を生かして送ると約束します」
「マジか!」
「生きて戻れるの?」
「ちなみにこの提案を受けなかったときは?」
「死にます」
ルシフェルが冷たく言う。
「なぜ、その少年に執着する?」
勇者が聞く。
「特に理由はないんです。ただ、この少年が気に入っただけです」
「.......」
勇者が静かに考える。
「いいだろう、その提案を受けてもらう」
よし!
『これでいいですか?』
『うん!ありがとう!』
「では、『契約』」
ルシフェルの魔法陣が勇者たちを囲む。
「じゃぁ契約成立ですね」
魔法陣が消えてルシフェル言う。
「ようこそ魔界国ルードニアへ」
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