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21.セル

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《ベルジェブウィトゥの視点》


憤怒?怒りの力?


「サリー様に大罪が.....?」

「はい」

「.....あの地獄って事か?」


見たことない不思議な力、このルシフェルをあんなに追い詰めたのを見れば相当、強いそうだ。


「いえ、それはまた違う力でしょう」

「違う力?」


分からない力だと?


「まぁ、心当たりはありますがまだ決まった事はないから言い切れませんが、大罪は確実に感じました」

「お前に無能だと言ったときにか?」

「はい」

「......って?どうだったか?」

「覚醒どころか、大罪の力すらも分からないようです」


覚醒はまだか.....


「そうか.....覚醒....させるのがいいかな?」

「まぁ、このままでいいじゃないんですか。あの戦争......千年前のも終わったし、もっとも覚醒はディアブロ様が悲しんですからね.....」


千年前の戦争.....まだ完全には終わったとは言えないが、多分もう俺ら魔王が出る事はないんだろう...


「そうだな....ああ、話が長かったな早くディアブロ様の所に行ってみろ、心配してるよ」

「ふふ、はい....では」


◆◆◆


《セルの視点》

 

庭。


「ディアブロ様....」


ベルジェブウィトゥ様、アイン様達が城に入った後、使いであり私は庭に戻ってディアブロ様の横を守っている。


「.....俺のせいだ」

「...はい?」

「.......ルシフェルがサリーが苦しんでいるのは全部....全部俺のせいだ」


無口でいたディアブロ様が言ったのは自責。


「そんなことは.....!」

「俺が....俺が罪を、呪いを押し付けたから......!!」


罪?呪いを押しつく?


「......ディアブロ様....」

「探しました、ディアブロ様」


後ろから聞こえる声。

ルシフェル様の声だ。


「ルシフェル様...!」

「.......」

「....もしわけありません、まけたしまいました」


片の膝を屈してお詫びを言うルシフェル様。


「.....何故....何故お詫びを言うんだ....与えた呪いを押し付けたのは俺なのに!」

「......貴方様を守るべきの私が貴方様以外の者に負けたからですね......千年前のように貴方を失わないように.......」


千年......それは死なない者にも十分長い時間......


「....何故、俺を恨まないんだ....」


また、自分を責めるディアブロ様。


「.....私は...いや、私達は呪いなどを押し付けませんでした。ただ、大きい荷物を背負っている貴方を支えたいから....一緒に背負って歩けたいから.....」

「........本気で.....言うのか....」

「はい」

「.....でも...だめだ俺は....おれのせいでお前らは.....」


またまた.....もう聞いていけない!


「ディア......」

「いつまで自分を責めているつもりですか」

「.....セル」


身の程を超えた事だと知っているけどもう見ておけない。


「ディアブロ様に何があったのかは知りません、でも!そうやって自分を責めるのはただの自己満足に過ぎます!」

「.......お前が何を分かる!」

「何も分かりません!」


そうだ、私は何も分からない....だから...だから私は言える!


「ディアブロ様に何があったのか!何をしたのか!呪いの意味すら分かりません!でも、だから私は言えます!」


分からない私だからこそ!


「本当に悪い事があって、後悔しているなら!許しを得て全力で返すながら生きるしかありませんか!」

「.....めちゃくちゃだ.....でも、そうか.....」

「......ディアブロ様」

「ルシフェル....俺は許されるのができるのか?」

「.....恨んだこともいません...」

「ふふ、そうだったな......」

「これだけの事で許されるだとは思いもしないが......心だけは安らかになるな.....」


一滴、涙はディアブロ様の頬を流れた。


「これこそが自己満足かも知らないが.....ありがとう、セル.....」


いきなり倒れてしまうディアブロ様、その体をルシフェル様が支える。


「ディアブロ様!」

「....眠れただけです...多分、先の事で疲れたんでしょう」

「そうですか......」

「セルさん......ありがとうございます」

「.......いえ.....ちょっと乗りすぎました」

「ふふ、さぁ戻りましょう」

何故か記憶が戻ったようなアキラ!

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