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ならず者・現代に転生する ~異世界の力に目覚めたので平穏な暮らしを目指したが簡単にはいかなかった件  作者: 藤明


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第42話 数日後の変わらない朝 

§  §  §


いつもと変わらない日常の朝。

海波は制服に着替え、リビングに出ると温かいコーヒーと焼いたトーストが用意されていた。母親の浪音が興味深そうにテレビのニュースを見ている。


テレビでは先日起きた遊園地跡での怪獣出現騒動の事をひっきりなしに流していた。


「おはよ」

「あ、海波、おはよう。ちゃんと食べていきなさいね。あ、だめよ、騒ぎになってる遊園地跡に行っちゃ……」

「わかってる」


SNSでも怪獣が出現した、テロが起きたなどの情報が飛び交い、実際に遠距離からスマホで撮影された映像には、ヤマタノオロチの姿がわかるくらいのものもあった。

たった数日前の事なのに、何故か嘘の情報などもまぎれ始め、段々と誰かが上げたCGの映像だったのでは? ……と言う方向に流れていた。


(やっぱり不自然だよねぇ……明らかに情報操作してる感じだし)

(おそらく転生者自由主義か異能者管理組合が動いているのだろう。それか、さらにもっと上にある別組織か……)

(転生者のギフトについて何にも報道されないのを見ると……やっぱり国にも組織あるんだろうね)

(そうだな。隠蔽しなければいけない何かがあるのだろう)


§  §  §


普段通りに高校に来ると、海波はいつも通り一人だった。

学校の噂話も遊園地跡の怪獣出現話に花が咲いている感じで、海波の事が話題になることは無い様だった。


召田宗麻の姿はあの事件以降退学処分となり見る事はなかった。他の取り巻きだった三人は一週間の停学処分の後にクラス替えをして、普通に高校に通い続けられる感じだった。


(やっと平穏な生活……になった気がするよ……)

(そうだな。君に手を出す人間はいなくなった。だがいいのか? 一人では寂しいのでは?)

(う……そうだね、部活とか入った方が良いのかな……)

(部活……ああ、趣味でつながる感じか。いいのではないか? ただ運動系に入るのはお勧めしないな)

(だよね……はぁ、身体を動かす方が好きなんだけどな……)

(まぁ、課外活動を頑張ればいいのではないか?)

(そうだね)


「白波海波」は学校よりも、学校が終わった後の集まりの方を楽しみにしていた。


§  §  §


海波達は放課後に例の廃棄場前の古い神社に集まっていた。


「お、瑠衣ちゃんかわいいね!」

「確かに、高校の制服姿初めて見たかも!」

「あれ? そうだっけ?」


(かわいい……)

(そうだな……しかし、思春期とは面倒だな……何故さっさと口説かなかったのだ?)

(あ……う……それは……)

(……す、すまん、落ち着いてくれ……こちらも……心臓の鼓動が……)


「ゼフ」の言葉に「白波海波」の心が反応し、動悸が激しくなっていく。ただ、外面は「ゼフ」の影響が強いままなので一応ポーカーフェイスは貫けていた。


「……それで、瑠衣……異能者管理組合の方は……」

「話し合ってる途中だけど、今後は積極的には協力しないことにしたよ。あちらも今回の騒動で新規参入者が流れてきたらしくて人数がかなり多くなったんだって。本当に大変な時だけお願いします……と言われてはいるんだよね」


瑠衣の言葉に蓮輝が反応をする。


「……それって、今後もなんか大変な事が起きることを知っている感じかな?」

「あたしの戻った記憶によると……予知系のギフト持ちが転生していたりするのかもね」

「え? 予知なんて……本当にいるのかい? それってこの世界で使えたら大金持ちじゃないか?! ブックメーカーで稼ぎ放題じゃ?」


蓮輝が興奮して紅華に食い気味に詰め寄る。


「あ、そう言うのは無理かも。なんか四行詩とか、そんな感じで、自由に予知できなかったかも……人生がなんたらみたいな……よくわからないけど」

「……そうかぁ、それは残念だね……」

「アンタも結構、俗なところあるんだね、ちょっと安心したよ。お姉さん」

「だから、僕の方が年上でしょ!」


瑠衣はじゃれあう二人を放っておいて、海波に真面目に質問をする。


「それで、海君……今後はどうするの? 決まった?」

「平穏な生活を目指していたが……その前に……調べてみようと思う」

「ん? 何を?」



「消失事件と言われているもの……」


「あ……お父さんと妹さんが巻き込まれた……」

「おそらく……転生者の力が関わっていると思う。だから……」


「私も協力するよ。今度は最初から……ね」


「もちろん僕も!」

「アタシもできるだけする。邪魔しちゃうかもだけど……」


「さて……何から始めようか……」

「まずは現場かな……」


「よし、それじゃ……今度の休み現場検証だね」

「ついでに買い物も行きたいかも」

「え、そんな感じなの?」

「あたし小遣い使ったばっかなんだけど……あ」


紅華がふと何かに気が付いたように海波に質問をする。


「そう言えばさ、海波。金稼ぎの方はどうしたの?」

「それならば問題ないだろう、流石にあの規模の魔獣を倒したのだ。結構な報酬が入るだろう……」


(ちょ、ちょっと待って違う! それ世界が違うから!!)

(ん? あ……)


「海君……」

「海波……」

「海波君、たぶんそれ……混ざってない? 向こうと……」


「……そうだった。金稼ぎも目的に入れておいてくれ……」


笑いに包まれる中、海波は心強い仲間に囲まれ、これからもなんとかなりそうな気分になっていた。




§  §  §



覚醒編おわり




☆☆☆ などを入れていただけると大変励みになりますのでよろしくお願いします。

感想などお待ちしております。


追憶編につづく  


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