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その会、陰謀が渦巻いてそうで危険


そこからもう少し義兄さまに無茶を言い、強化したい部分に鱗状に纏わせるものと物語の天女の羽衣のように自分の周りに砂嵐と小さい岩を混ぜたものを纏わせる2つに落ち着いた。今の私は物理も魔法も防げて最強である。


お姉さまに成果を自慢したら面白がったお姉さまがカーヴィラ海岸の有名な白砂を取り寄せてくれた。いつもの茶色い砂でなく白くてキラキラの砂を纏ってなんだか本物の天女さまになった気分である。お姉さまも思った通りね!と言ってにこにこしていた。


さて、2人にはだいぶお願いをしたし無茶を言ったからお礼したいな、困っている事ないかなと思い執務室に通りがかったときにちょうど困っているような話し声が聞こえた。


「ベアトリス、すまない。どうしても私は弟を見捨てる事が出来ない。あの子には王城以外の自分を認めてもらえる居場所が必要なんだ。リズリー公爵家に助けられてばかりの私がさらに頼み事してしまうのは心苦しいが」


「オスカー、確かに王女殿下の事は可哀想だと思うわ。でも今回はルイーズが巻き込まれる可能性があるのよ。もしそうなってしまったら魔法の実験くらいでは足りないくらいにルイーズは大変な思いをするし、命の危険もあるし、傷つく事にもなるのよ。もし、婚約者の話が出てしまったらそれこそ他の貴族はよく思わないし、あのクズ王ならやりかねないわ」


「そうだが……」


「でも、確かにあのままは良くないわね。一度お父さまとお母さまに相談してみましょう。」


話が途切れたようなのでそっと執務室に入る。


「ルイーズ…」

「立ち聞きしてしまいごめんなさい。でもわたくしがお姉さまと義兄さまの役に立ちたいと思ってる事は忘れないでくださいませ」


お姉さまは困ったように微笑み私の頭を撫でた。



「いい?絶対にその鱗を解除してはダメよ」

「わかりましたわ、でも今日は王族の方がいらっしゃるのに」

「いいの!変人一家がまた変な事してるで済まされるから。あと、狩猟に参加すると言って絶対に王家の人達に近づかないこと!」


ルイーズ9才のある春の日、王家と王太子の婚約者の一族であるキャンベル公爵家とリズリー公爵家で狩猟の会をする事になった。


狩猟の会が決まり、一家全員での参加が決まった時、お母さまが狩猟を教えてくれ、お父さまとお姉さまから断言を避ける喋り方を叩き込まれた。「絶対に今後の事を聞かれても断言する様に答えてしまってはいけないからね!将来を聞かれてもこうしたいとは言わずに次に試したい魔法をいくつか言ってはぐらかす事!どこで働きたいとか、何がしたいとか絶対に言わない事!守ってくれるかい?にはいと返事をしないこと!」と家族みんなが口酸っぱく言う。


どうやら誰かが私を取り込みたくて仕方が無いみたいだ。


「わかりましたわ。領地の森も勝手が分かりましたし、森の中で大人しく遊んでおります。」


「我慢させてしまって済まないな。次は家族だけの時に行こう」お父さまが申し訳なさそうに言った。



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