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ヴェスパラスト大陸記  作者: 揚惇命
最終章 真実をその手に掴み悪を討て

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デモンズ四天王vs古の英雄たち

 カマセーヌが率いたオズマリア帝国の兵士たち7000万は理性を失い魔王国の中立の魔物を襲ったことにより、その怒りを買い全滅した。この知らせは、父であるデモンズとの一大決戦を控え、魔王城にて、戦ってくれる魔物たちを集めていたマリアナの元にも届けられる。

「そんな。ライトが愛した国民たちがまるでゴミとでも言うかのように捨て駒として利用するなんて」

「マリアナ、気持ちを沈めたらダメ。あなたの中にデモンズの息吹を感じる。恐らくあの魔水晶を通して、あなたを乗っ取ろうとしているのよ」

「わかってるイーリス。でもピースを助けられるなら母親として、それもアリかも知れない」

「何言ってるの!私もデモンズに抱かれることがカイルを守り、国民たちを守ることにつながると思ったわ。その結果は、カイルを記憶喪失にさせ。愛すべき国民たちと兵士たちが互いに殺し合い。滅んでしまった。私のような想いをマリアナにはしてほしくないわ。子を想う気持ちはわかる。でも、子供は親が思うよりも成長しているものよ。寧ろ、ここにきてデモンズが器を乗り換えようとしているのがその証拠よ。マリアナ。あなたの息子はまだ戦っているのよ」

「!?そうね。弱気になってたらダメね。ピースが争っているのなら母親である妾も争ってあげないとな」

「えぇ、若返ってる場合ではないわよ」

「この姿の方がピースも妾のことを母だと気付くであろう」

「まぁ、そんな思惑があったなんて、若返って自慢してるだけかと思っていたわ」

「そっそんなわけな、なかろうが」

「魔王様、デモンズ四天王が現れました」

「ネイル、報告御苦労。ではこちらも四天王に出張ってもらうとするか」

「お任せください魔王様。ダーリンのため。魔王国のためにやっつけてやるんだから」

「魔王様の命とあらば仕方ありませんわね。坊やのため。頑張らせてもらいます」

「魔王様〜お任せを〜カイル様との愛のため頑張ります〜」

「魔王様、育ててくださった恩をお返しします。カイル様を守るのは私の役目ですから」

「いやお前ら妾の四天王だよな?カイルの四天王となっておらんか?まぁ良いが」

「魔王様、スパーダ様より兵力の全てを魔王城に結集せよとのことです」

「どう言うことじゃ?」

「古の英雄たちが勢揃いしました〜」

「マリィ・ミリィ、その話は真か?」

「カイル様はスパーダ様より最前線で指揮を取るようにとのことで残られています」

「ふむぅ。まさかあの4人が勢揃いしようとはな。ラミア族最強の戦女神と称されしクスネ。その知謀と圧倒的武力によって傭兵稼業を生業とすることで魔王国を守護し続けてきたスパーダ。永らく消息不明となっていた狂犬ケルベガー。同じく永らく消息不明となっていた蟲の王モスキト。あやつらが一堂に会するとは」

 最前線では、カイルが指揮を任され、スパーダ・クスネ・ケルベガー・モスキトがオズマリア帝国の率いる魔物軍団を駆逐していた。

「俺はなんてものを見せられているんだ。オズモンド四天王と名乗るアイツらも強いがこの4人の強さは桁が違うと感じる。複数の相手に囲まれてもまるで何事もなかったかのように打開していく」

「ケルベガー・モスキト、衰えていないようね」

「クスネまであの幼かったマリアナに手を貸しているとはな」

「クスネ、久しぶりだね」

「何年前の話しているのよ。でも貴方たちが消息を絶って、それぐらい経つのね。月日が流れるのは早いものね」

「おしゃべりはそのぐらいにしておけ。コカットスの奴め。ガーゴイルを出してきたぞ」

「石の化け物で私達を足止めできると思ってるのかしら」

「こちらは4人。相手は3000万だ。疲れさせたところを一息にやるつもりであろうな」

「あら、私たち相手にたった3000万の魔物で良いのかしら、久々にあの姿で戦ってあげましょう」

「あれは疲れるのだぞ。常に大きい土蜘蛛と違い我らには、相当なエネルギーが」

「ケル、ウダウダ言ってる場合じゃないよ。愛しき者たちを守るため、修羅にならないと」

「モス、仕方ないな。やるか」

 クスネとケルとモスが土蜘蛛と同じぐらいの大きさとなる。それを見ても突撃してくるガーゴイルたち。

「おい。お前ら。的が大きくなったぞ。アイツらを討ち取った奴には、デモンズ様からたっぷりとご褒美が貰えるぞ。やれ」

「ガーゴ隊長に続け〜」

 しかし次の瞬間には、全てのガーゴイルが地に伏していた。

「あら、勢いよく突っ込んできた割にはその程度なのかしら」

「なんで、あんなに大きいのに当たらないんだ。まるで我らが赤子同然。グフッ」

 これにはデモンズも感嘆していた。

「ほほぅ。流石、四獣と呼ばれし者たちだな。よりにもよってマリアナ如きに仕えるとは、残念だ。しかし、あの2匹はあの時の奴らよな。イルミネがどうやって捕えたのか知らぬが大きいものを逃したな」

「やはり、アイツらを止めるのに多勢で無理でしたか。デモンズ様、ここは我らがでましょう」

「そもそもマリアナは強いけどよ。マリアナ四天王は、人間の男に尻尾を振ったビッチだ。デモンズ様の足元にも及ばないだろう」

「あの可愛かったマリアナがデモンズ様に逆らうとはね。お仕置きしてあげましょう。たーっぷりと。ねぇ」

「いざ参る」

 デモンズ四天王vs古の英雄と呼ばれし四獣がここでバトルを始める中、デモンズは魔王城へと歩みを進める。それを見てカイルがこの場を任せて魔王城へと引くのだった。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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