ラミアから語られる20数年前の人間国への侵攻
何日寝ていたのだろうか。下半身がムズムズするなぁ。目線を下に向けると俺の下半身に吸い付いているリリス。
「本当美味しいわ〜。うっとりしちゃう〜。ゴクゴク」
「何やってんだよ!この馬鹿サキュバスが」
「痛い痛い暴力反対〜」
「お前が言うな!下半身に対して暴力振るってくるお前が!」
「気持ち良いのは、暴力とは言いませ〜ん」
「相手の気持ちも考えずに一方的にやることを暴力って言うんだ覚えとけ馬鹿サキュバス」
「いや〜ん、裸の女の子を外に放り出すなんて、それこそ暴力よ〜ん」
「うっ」
「何も言えないと言うことで、私の勝ちってことで、今度は下の口にちょうだいね〜」
「おい、やめろって馬鹿サキュバス〜〜〜〜〜」
ドクドクドクと搾り取られた。
「あらあら、リリス様とそんな仲なのですね。失礼しました」
「違う違うって、助けて〜」
ルイスの声は、洞窟の中に反響するだけだった。
「あぁん。本当美味しい。どこから飲んでも濃厚だなんて、これだけで、魔力が満タンなんだもの〜」
「うぐっひぐっ」
「ほら、子供のように泣かないの。おねぇさんが話聞いてやあげるから」
「全部お前のせいじゃねぇか!」
「えっ、何のことかな〜。ルイスちゃんは、気持ちよくなってハッピー。おねぇさんも魔力が満タンになってハッピー」
「もうええわ」
「クスクス、こんなに楽しいのは、久々ですわね」
「アンタ、確かラミアだったな?」
「ラミア族の現族長を務めております。クスネと申します。この度は、我がラミア族をお救いくださり感謝しております救世主様」
「パパ〜」
「お前たちのパパじゃねぇよ」
「すいません。孵化させた相手がこの子達にとってパパなので」
「なら良いけどよ」
「良いのか〜い。じゃあ、私のダーリンってことで」
「それは却下。お前は、馬鹿すぎるから俺の雌奴隷」
「ひどっ辛辣すぎる。そんなとこもアレが絶妙に美味しいから許しま〜す」
「はいはい、話進まねぇから少し黙ってろ。我慢できたら御褒美くれてやるからよ」
「御褒美!?わかった。黙ってる」
「四天王のリリス様が骨抜きされてるなんて、流石救世主様です」
「アンタ、クスネだっけ?20数年前に起こった人間国侵攻について、知ってることがあったら教えてくれないか?」
「えぇ、と言っても当時協力関係にあったオークから手伝わなければ支援を打ち切ると脅されて、協力したのですが。酷いものでした。6カ国をいろんな魔物が襲いかかっていました。でも今にして思えば奇妙でしたね。魔物側が勝っているのに攻め落としはしないのです。まるで、このことを要因に人間国をまとまらせようとしているみたいな底知れない何かがありました。その言葉通り、人間たちは団結し、魔物たちを押し返しました。その過程で、動きの遅い我らラミア族は他の者たちに捨て石に使われ、多くが殺されました。当然ですよね。攻めたのはこちらです。そして、戻った後、オークに、『人間側から停戦だ。後、お前ら全然使い物にならなかったな。俺たちオークの方が活躍してたじゃねぇか。だからよ協力関係の件だが破棄させてもらうぜ』と一方的に打ち切られ、路頭に迷った我らはエルフの男性を拉致することに」
「人間側からの停戦ってのは、おそらくオズモンドだよ」
「はっ?」
「他の国では魔物を追い返したって、そう聞いてたんでしょ?」
「あぁ」
「だったらオズモンドにとって、人間国の共闘という形は作れた。その後の統一につながるためのね。そのとっかかりが欲しかったってことでしょ。それに男性しかいないオークや人間の苗床の欲しがっていた種族を味方につけたんでしょ。そして停戦。その期限って聞いたのかしら?」
「確か25年と」
「まさか魔物壁の完成を待って、攻め寄せるためか」
「おそらくね。だったら私たちに残された猶予も残り3年から4年って事よ」
「リリス、お前。下半身の事ばっかり考えてるわけじゃないんだな。でも黙ってろって言ったよな?」
「ひど〜い。円滑に話進めてあげたのに〜」
「わかったわかった。俺が悪かったよ。邪魔はするな」
「は〜い、ダーリン」
「20数年前に一緒に攻めた魔物の種族についてはわかるか?」
「ごめんなさい、それぞれ区切られていて、それこそオークどもしか知らないんじゃないかしら?」
「そうか。でクスナ。お前は、俺に協力してくれるか?」
「えぇ、我がラミア族をお救いくださった救世主様の命とあれば、何処へでも手足となりましょう」
「感謝する。リリス、帰るぞ。転移魔法でエルフの村だ」
「え〜〜もうエルフの男たちも助けてラミアの協力も得られたんだし魔王城でよくな〜い」
「ダメだ。それに御褒美欲しくないのか?」
「えっ、わかったエルフの村ね」
そんなに俺のアレってサキュバスにとって美味しいのだろうか?まぁ、こういう単純なところは好きだ。夜はベタベタと鬱陶しいが。エルフの村へと戻る。
「ルイス、無事だったか?」
「いやアリエルさん、見捨てて帰りましたよね?」
「いや〜その何というかお楽しみだったものでな」
「まぁ、あんな現場見たら普通敬遠しますよね」
「そりゃあね。何にしても、男たちが皆無事で帰って来れたことに感謝している。精神的に回復するまでに時間はかかるだろうが生きていてさえいれば」
「そうですね。お別れの挨拶に来たんです」
「そうか。寂しくなる。お前がカイルなら私にとって甥だ。助けとなる」
「ありがとうねルイス君。気をつけるんだよ」
「ルイス、行っちゃやなのだ」
「リオンさんとメルロスも身体に気をつけて」
挨拶を交わし、俺は魔王様のいる魔王城へと向かうのであった。
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