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転生したら人権のない被差別種族だった件  作者: ニャンコ教三毛猫派信者
第一章 ボーイ・ミーツ・ボーイ
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第十三話 王とは戦うためにある

セシルは壁に手をかけた。すると壁が勢いよく回転し、俺たちはこの謎の部屋の更に奥へ進むことができた。

俺は目を疑った。古そうな感じのする石壁とは正反対の滑らかで美しい白色の人工的な壁と床と天上が印象的なその部屋。

その部屋のど真ん中に、この世界にはあり得ないはずの機械がドンと鎮座していた。


セシルはその機械の表面に刻まれた文字を読み上げる。


「PH2型……R2DX2遺伝子保持者のみ……書いてある文字は読めても、言っていることがわからないんだ」


「おいおいセシルこれ……飛行機じゃないか!」


「……ひこーき?」


セシルが首をかしげるのも当然だ。この世界の文明は十九世紀ってところだ。

飛行機はおろか、自動車でさえ全くない。一応アイデアはあるんだろうが、コストは馬の方が安いだろう。

そんな世界にこのような完成した飛行機がバンと出てきても、セシルじゃなくたって誰も何に使う機械なのかわからない。


「この飛行機? なんだけど……どうも武器がここにはないみたいでさ。

港町ル・アーブルの地下に同じようにして古代兵器の保管所があって、それと組み合わせて初めて機能するらしい」


「……というかこれ動くのか?」


この飛行機はジャンボジェットやプロペラ機とかではない。戦闘機だ。

これが一機でもあれば、上空を攻撃できる兵器など存在しないから戦争はとても有利になることだろう。


だがこれを攻撃できる兵器が相手にないように、こちらは飛行機をメンテナンスできる人間がいない。

動かすためにはどうすればよいのか、誰にもわからないのだ。


「そうなんだよ、そのせいで立ち往生してたんだ。この機械は動かせない。

何かほかに情報がないか探ってたら足音がトンネルから聞こえてきたから……」


「ふーむ。困ったことになったな。アンリ、まさかとは思うけど古代兵器や飛行機について、知ってたりしないよな?」


「存在だけなら。ですが詳細は何も。トーマならなんとかできるのでは?」


「なんとかって……この古代兵器っていつからあるんだ?」


「さあ? 何百年前とか?」


「そんなもんとっくに錆びついてるだろ! 運び出すことも出来ないしな!」


「おっしゃる通りです」


俺は頭をひねるが、セシルの方が俺より頭いいだろう。

そのセシルでもどうにもできないことを、俺がいくら考えたところでわかるわけもない。


「とにかく一度戻って報告するか? アンドレアスが心配してるんだ。

お前が戻ってやらないとあいつも持ち場を離れることができない」


「そうだね、ゆっくり話してる暇もなさそうだ」


「トーマ、あなたの力が覚醒したならあるいは……この飛行機を動かすことも出来るかもしれませんが」


「出来ねーよ」


「おい!」


「だいたいアンリお前は……ん?」


俺が振り返り、続いてセシルとアンリも俺の向いた方を振り返った。

幻聴じゃない。俺には確かに、何かの声が後ろから聞こえたのだ。

男の声だったら警戒もしようものだが女、あるいは子供の声だった。ありえない。


ここは軍や王政のトップでもないと知らない重要な地で、普段は誰も近づかない。

何よりトンネルを掘ってここにやってきた俺たち以外にここに誰もいるはずはない。

だって、入り口は固く閉ざされていて、俺たちはそれを避けてトンネルを掘って抜け道を作ったわけだからな。


であれば、俺たち以外の声がするはずがない。部屋にこだました俺たちの声が聞こえたのを錯覚したのか、と思い俺は一度セシルたちの方を向き直った。


「おい、無視するな!」


やっぱり聞こえる。俺たちの誰も口を開いていないのは明らかである。

俺は冷や汗をかきながらもう一度振り返った。やはり誰もいない。

だが、おそらく飛行機の中に隠れている誰かの声だ。俺はこういった。


「おいそこの。大人しく出てこい。手荒な真似はしない」


「手を貸してくれ! 君たちが私を助けてくれたんだろ!」


「ええ……」


「危険ですよトーマ。何があるかわかりません」


「アンリくんの言う通りじゃないか?」


との忠告が二人からあったが、俺は二人にはこう言って断った。


「悪い二人とも。今の俺には何を言っても通じやしない」


「な、なんだって?」


「わからないけど……今の俺は誰にも負ける気がしない」


俺が王だというなら王らしく先陣を切る。導き引っ張り、先導する。それが指導者としての、王としての役目だ。

俺はリスクをとることにしたのだ。無造作に飛行機との距離を詰め、恐る恐る戦闘機に乗るためのタラップを上がる。

すると操縦席が見えた。前と後ろの二人乗り。その前席にヤツはいた。


俺はヤツと目が合った。そして開口一番言った。


「なんだぁお前?」


「私はエース。君の味方になると約束する」


俺にそう受け答えした相手の容姿は次のようなものだった。

まず下半身がない。次に、その顔の上にまず人間の皮を貼り付けないといけないくらい、無機質な金属製の骨格だけが見えている。

喩えるならまだ開発途中の人間型ロボットといった感じで、あるいは元々人間らしい柔らかな肌を実装していたが、はがれてしまったのか。

いずれにせよとても人間として接することはできないような悲惨な見た目の奴だった。なお、声だけは女子供のように甲高かった。

もっとも俺たち一行も他人のことは言えないが。


「どうだかな。信用できない。で、何なんだお前?」


「見ればわかるだろう。私はついさっき傷を負って飛行機も墜落してしまったのだよ」


「……」


俺はどうもこの機械の言っていることが容量を得ないので色々解説してやろうかとも思った。

だが、とにかく時間がない。あまりぐずぐずしていると外のものに感づかれてしまうかもしれないし、空気だって薄いのだ。

そこで俺は手短にこの機械に答えた。


「わかったよエース。今これを動かすことは出来なさそうだ。動かしても大丈夫そうか?」


「私をか? 自分の体がどうなってるかイマイチわからないがいいだろう……」


「そうか。サイズのわりに重いな……」


俺は飛行機の操縦席に乗っかっている上半身だけの機械を手で持ち上げた。

機械製なためかちょっと重い。まあ、同じボリュームの生身の人間の死体ならばこれより重いだろうから、これでも技術が高くてかなり軽量化しているのだろう。

もはやこれは俺もセシルも気が付いていることだが、この世界は欺瞞に満ちている。


十九世紀程度の技術水準であるこの世界だが、同時に飛行機やロボットを作る技術力が『古代』のものとして扱われているのだ。

”世界の果て”に居るとされる”神”がこの世界の技術水準を意図的に低く保ち、過去の科学力を隠しているのは明白。

それが古代兵器であるとすれば、神とは……最悪の場合、人間の手を離れてしまったAIという可能性すらある。


例えばペットを病院に連れていくとき、彼らは時にそれを敏感に察知して抵抗し、自らの運命を呪う。

だが人間は知っている。それは彼らのために必要なことであり、彼らのためなのだ。

だから嫌がられていても、無理やり病院へ連れて行って医者先生に見せる必要がある。


それと同様に、人工知能AIが人間の欲求とは無関係に人間にとっての幸せを自ら規定し、そのために行動し、人間を監禁状態に置いているとするなら?

そしてそれがこの世界だとするならつじつまは合ってしまう。つまり神とはAIか。


そんなことを俺はトンネルを歩きながら思っていた。


「おい、暗いぞ! 何なんだここは!」


「黙ってろ!」


俺は手に持っている哀れな姿のエースを危うく殴りつけるところだった。

慌てて持っていたハンカチで口をふさぐ。


俺たちがアンドレアスからもらった例の空気発生装置を使いながら三人で帰ってきて、俺の手に上半身しかない機械仕掛けのサイボーグのようなものが抱かれているのを目撃したアンドレアス。

彼の胸にどのような思いが去来したかは定かではないが、案外その反応は冷静だった。


「よう三人とも。敵にバレずに帰ってこれたか?」


「ああ、ちゃんと蓋もして偽装工作はばっちりだ。トーマが変なもの持って帰ってきちゃったけど……」


「レディのことを変なもの呼ばわりとは失礼な!」


「え!? 君、レディなの?」


セシルはその場から飛び上がるほど驚いた。

アンドレアスは突っ込むまいとしていたのか、あえてエースの存在には最初触れなかったが、ここでようやくそれを話題に出した。


「あー、えっと、なんだ。そいつは一体何なんだトーマ?」


「こいつはエース。聞いての通り女らしい。トンネルを掘った先の部屋にいた。こいつまだ生きてるらしい」


「そうか。不思議な人間もいるもんだな。信じられないけどこうして目の前で喋ってるしな……」


「私はエース。自己紹介をしないとね。あんたらも自己紹介してくれる?」


俺はこう言われたので、近くにあったテーブルの上にエースを置き、俺はその前に立つ。

そして何故か円形のテーブルの周りに誰も何も指示してないのに、セシル、アンリ、アンドレアスたちが等間隔で並んで立ち、エースを囲む形になった。

もちろん一番先にエースに自己紹介したのは俺だ。


「俺はトーマ。ノイトラと呼ばれる種族の特殊な一族の生まれだ」


「ほう。ノイトラの。ああ道理でね」


「なんだ?」


「後で説明するわ。後の三人もどうぞ」


「ああ。俺はジュリアン・アンドレアス。この家を任されている。ガキどものお守りもな」


「そう。私はエースよ。そこの二人は?」


「僕はアンリ……同じくノイトラです。トーマに仕える者です」


「僕はセシル・ローズ・アルバート・サー・ペンドラゴン。

ペンドラゴン家の一族だ。よろしくお願い申し上げます、美しいレディ」


「お前これをレディと認めんのか……!?」


「失礼だな! 私はレディだ!」


「そうだよトーマ。失礼だ」


「ああ、ごめん……」


エースは自分が今どんな状況なのか理解しているからか、失礼なことを言った俺をすぐ許してくれた。

そして間髪を入れずに詳しい自己紹介をしてくれた。


「みんな、私はエース。ある人が私をそう名付けてくれた。親はいない。

今はこんなだけど、本当の私はそれはもう美人なんだから。あんたらみたいな初心な子供が見ちゃったら、初恋奪っちゃうかもね」


「ああ、そうですか……」


「信じてないな? まあいいわ。私はある人を待ってる。その人がここへ来るのはいつになるかわからないけど。

でも待っている。その人に会うまでに私の体をもとに戻さないと……」


「落ち着いて聞いてくれエース。あんたの体が何故機械なのかはわからないが、一つ確かなことがある。

あんたを直せる人間はいない。そんな技術はこの世界にはないんだ」


「そんなことないわよ。私が現にここにいる。それで……この時代って何のこと?」


「あんたがいつの時代の人かは知らないけど、多分、あんたが眠ってから数百年以上は経っている」


「そんな! でも寝過ごしたわけじゃなさそう。まだ私の待ち人はここに来てないみたい。

あの人が現れたら、この世界は一変するはずだから。良くも悪くもね」


「そうかい。ところで一つ聞きたいことがある。アンリ、エース」


「どうしたんですか、トーマ」


「この女が目覚めたのは俺が来たからだと思うか? それまで一度も目覚めてはいなかったみたいだけど」


「そうかもしれませんね。あなたの力ならもしかすると、もしかするかもしれませんよ」


「この女の全身を復活させて本人の言う通り美女にするって?」


「あんた、できるの!?」


エースが食いついた。俺はすぐにこう答えた。


「できるかもしれないけど、やり方はわからない。とりあえず一回やってみようか」


「あ、よろしく!」


俺はエースのまばらに髪の毛のようなものがうっすらとついている頭に手を当てて言った。


「この機械を元通りに修理しろ。かつての姿を俺にみせてくれ」


「……何も起こらないわね」


その通りだった。この場のだれにも何も変化はない。


「あれー? アンリの時はこれでうまく行ったのになー?」


「小僧、お前の力はその、アレか?

つまり命じれば何でも実現するような、そういう力なのか?」


「なんだって? 今見たろ。俺は万能じゃないってとこ。

何を鼻息荒くしてんだテメー?」


俺のような生意気なガキの口答えにもアンドレアスは怒らないくらい、別のことに夢中だった。


「いいや。いいやそうじゃないさ。ふふふ、そのくらいの力はあっておかしくない。

お前の父が世界の果て、神の国とやらへ行って得た情報。

それがデタラメであるはずもない。とにかくいいか、お前ら。

そこのガラクタ女もよく聞け」


「好きでガラクタやってるんじゃない!」


アンドレアスはひとつ咳ばらいをしてからこう話し出した。


「トーマ、お前の父ドラクスラーならば、お前の持っている力について必ず何か知っているはずだ。

お前が会いに来たことと、この女の目覚めが関係しているかは不明だが、今俺たちが知りたいことはだいたいお前の父が語ってくれると考えていい」


「そうだといいな」


「そしてそのドラクスラーはすでにこの街に潜伏している。

いいかお前たち。お前たちを行かせたのは俺のミスだ。

俺は奴の怒りを買うだろうが……トーマ君なんとか言っておいてくれる?」


「うわあ! 急に媚びるな! 言われなくてもちゃんとするから!」


「すまん。でも俺はお前らのために気を使ってやったんだからな?

なんかお前が知らんガキ連れてきたり機械を引っ張り出してきたりしてても……俺は悪くないからな!」


「ああ、わかってる」


実際アンドレアスは俺の役に立ってくれていて、俺のわがままを奴のおかげで通せたことは確かだ。

奴のことは嫌いだが感謝はしている。俺の考えによれば、このエースというガラクタ女は何か重大なことを知っているはずである。

もっとも、それは全部親父も知ってることなのかもしれないが。

ともかく、俺はそれでもあの場から何かの収穫が欲しくてエースを連れてきた。

何よりあんなところに何百年も一人ぼっちで眠っていたというのはかわいそうだった。


「早く父さんに会いたいな。別に情なんかないけど……いつ会える?」


「今その話をしようと思ってたとこだ。おいガキども、この話を聞くんなら、俺の許しがあるまで絶対外には出るんじゃないぞ」


「いいから話を始めろよ」


「愛想のないガキだな。いいか、ドラクスラーと革命軍の幹部が一人、情報班を数人連れて潜入している。

知っての通り世界の外は興味を持つだけでも罪。

まして、外へ行っちまうなんて大罪を犯したドラクスラーたち革命軍最高幹部は第一級のお尋ね者だからな。

会えるのはほんの少しの間だけ。トーマ、コンコルドの広場を知ってるだろ」


「ああ。親父とはそこで会えるのか?」


「そうだな。向こうからお前を見つけるだろう。これをつけていけ」


アンドレアスはなんだかんだで面倒見がいい。俺の頭に大きな赤いリボンをつけてくれた。


「トーマ、かわいいじゃない!」


「ああ、ありがとう」


とエースに適当に返事したところ、セシルはいつも女をこうやって口説いているのか、と思われるくらい自然に俺を褒めてきた。


「似合ってるよ」


「ああ。二度とつけねー。今日だけだ」


「もったいない……」


「それよりアンドレアス、俺はいつ広場へ行けばいい?」


「約束ではあと一時間後ということになっている」


「まだちょっと時間あるなぁ。ごはんとかない?」


「なんだ急にお前食べ盛りのガキみたいなセリフを」


「俺、部下ができちゃったもだからさ。食わせてやりたいなと思って」


「お言葉ですがトーマ様」


とアンリが割り込んできて信じられないことを言い出した。


「あなた様のお力なら、任意の物質を作り出すことは可能かと」


「そんな馬鹿な! 俺は神か?」


「おいおいおい、いくらなんでもそりゃぁ……」


「いくら解放の戦士って言ってもそんなことできる?」


と口々に俺たちが言うが、アンリは意に介さずに続ける。


「能力さえ覚醒されれば。何が足りないのでしょうか。僕にはいまいちわかりませんが……」


「能力の覚醒ねぇ……私に心当たりがなくもないけど」


「おっ。知ってるのかエース?」


「ね? 私のこと助けといてよかったでしょう?」


「うん、でも俺は見返りを求めてたわけじゃないよ。ずっと一人ぼっちだったから、寂しいかと思って連れてきただけだ」


「そう……」


エースは比較的明るいほうだが、しばらく沈黙した後こう続ける。


「その才能はノイトラのだれにでもあるはずだ。が、どうもキミは特別らしい。

私を起こしたのはたぶんキミだ……褒美に私から一つだけ教えよう。

ドラクスラーとかいう奴から教えられる前にな」


「教えてくれ」


「ノイトラとは、人類が生み出した忌み子。間違った歴史の上に生み出されたものなのよ」


「生み出された……?」


やはり、と俺は納得した。もう察していることではあるが、この世界にはやはり、過去に相当な技術力を持った文明があった。

それが滅びたのだろうか。現状のこの世界ではそれらの記録は消し去られ、どこにもない。

その生き証人が体を機械に改造したこのエースなのだ。俺は心が躍ってきた。


この世界にきて初めて俺は心からワクワクしている。

今まで俺は父に説教の一つでもしてやろうと思っていて、少々後ろ向きな動機からセシルたちに協力していた。

だが今はもう違う。この世界の謎を解き明かすこと、そしてこの地獄のような世界を変えること。

それが俺の興味だ。偉そうなことを言わせてもらうなら、俺は誰かの役に立ちたい。


このノイトラの王などという大それた運命を任されたのなら、俺はその役目を果たしたいのだ。


「ノイトラとは過去の言葉で中性を意味する。私もその時代に生まれたわけじゃないから詳しくはわからないわ。

ただ、確かなのは、ノイトラとは人々の奴隷にするために生まれた種族なのよ」


「奴隷の種族……だと?」


「科学技術によってそれは十分可能だったのよ。ノイトラの本質は奴隷。

その能力は無から有を生み出すこと。そうでしょアンリくん」


「ええ」


「ええってお前……まるで意味が分からないんだが」


するとアンリはノイトラの生まれつき持っている能力について説明してくれた。


「無から有を生み出す。まさにそのままの話です。僕たちノイトラはある条件のもとでエネルギーを生み出すことができます。

それも莫大な。奴隷にされないほうが難しいです。その力を使って戦うならまだしも、ノイトラは戦いません」


「それはなぜだ?」


「逆らわないように設計されているからよ。言ったでしょう、ノイトラは奴隷として生み出された種族だって」


「そんな……馬鹿な! そんな残酷なことがあるか!?」


「それが運命。そうなるように作られたの。だからどうしようもない……でも例外があるのね、アンリくん」


「はい」


とアンリが言い、それから彼が続けた言葉に俺は鳥肌が立った。


「だから必要なのです。人間と戦うための命令を発してくれる、ノイトラの王が」



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