1-29 『見習い錬金術士ミミリの冒険の記録 2錬成目』
【魅惑のはちみつジュース 魅惑度(中) 体力・MP回復(小) 追加効果:はちみつの甘い香りと魅惑のスパイスの魅惑的な香り、多様な色彩で視覚•嗅覚が刺激される】
睡眠蝶がすごく気に入っていたから、どれくらい美味しいのかなと思って、もう一度作ってみんなで飲んで味と効果を検証してみたよ。甘さもあるけどちょっとスパイシー!癖になる味っていうのかなぁ。特にアルヒが気に入ってくれておかわりしてくれたよ。それも何杯もね!
・はちみつ ×1(ひと匙)
・魅惑のスパイス(赤) ×1
・魅惑のスパイス(黄) ×1
・【ミール液】 ×1
・冷たい水 ×1
追記訂正
【弾けるピギーウルフのミートパイ 火力(極小)】
睡眠蝶の幼虫に投げた時は結構な火力があるのかなって思ったんだけど、【弾けたがりの爆弾】と比較してみたらそうでもないんだなってことがわかったよ。スズツリー=ソウタさんの著者には、もっと高火力な爆弾も載ってたりするのかなぁ。火力(小)でもあの威力だもん。火力(大)とか、投げるの怖いかも。地面に大きな穴が空くんじゃないかなぁ。
・ピギーウルフの肉 ×3
・メシュメルの実(中身) ×2
・小麦粉 ×1
・【ミール液】 ×1
・【火薬草の結晶】 ×1
・【弾けたがりの爆弾】のカケラ 適量
○魅惑草、魅惑草の苗木
魅惑のスパイスが入った鞘をカラカラと鳴らして素敵なダンスをする動く草。モンスターじゃないみたい。そういえば、私と踊ってくれた子がくれた魅惑のスパイスだけ、虹色だったんだよね。どういうことなんだろう。あと、今も疑問に思うんだけど、【マジックバッグ】の中に入ってくれた子たちは私と一緒にお出かけしたかったのかなぁ。全てが夢みたいな舞踏会だったけど、まさか夢じゃないよね⁉︎
《ドロップアイテム》
・魅惑のスパイス(虹色)
・魅惑のスパイス(赤)、他各色
・魅惑草の苗木
●睡眠蝶
蛹から羽化した蝶はフワリと飛んで頭上から鋭い矢を吹いて攻撃してくるよ。投石もひらりと避けちゃうから、闘い方は今後も検証が必要だなぁ。見た目は飴色の羽根と蛇腹のお腹……。口からチョロッと出る舌も、思い出しただけでゾワゾワ。ドロップアイテムの使い道はまだ私にはわからないけど、研究してなにかの錬成アイテムを作れたらいいな。
《ドロップアイテム》
・睡眠蝶の矢
・睡眠蝶の鱗粉
○ガラスの砂
森の奥深く、翡翠色の滝壺がある「ガラスの砂地」で採集できる錬金素材アイテムだよ。砂地を踏むとサクサクッて音がするの。赤に緑に黄色に透明に。他にもたくさん。何色ものガラスがあったんだけど、それを色ごとに分別するのが大変だったよ。うさみは途中でキィーッて怒ってたけど、怒る姿も可愛いの。そういうときはね、耳と耳の間のつけ根に指を入れてよしよ〜しってすると、ふにゃ〜っとするんだよ。それもまた、可愛いの。
☆今回の採集活動の感想☆
採集作業や戦闘、夜営を経る度に、アルヒやうさみ、ゼラくんやポチも。みんなともっと仲良くなれる気がして、本当にすごく楽しかったし、いい経験になったよ。
即興錬成も、スリルがあって楽しかったし、成功して嬉しかったなぁ。
アルヒもうさみも相変わらずとっても強いし、ゼラくんの機敏な動きもすごいなって思ったよ。私はトロいから、みんなの迷惑にならないように錬成アイテムで補えたらいいんだけど……。
あ、そうそう。夜営をしてみてこれが欲しいな〜って思ったのは、目を覚ませる何かかな。焚き火の番は大変だと思うの。今回私は集中して作業してたから大丈夫だったんだけどね。
でも、錬成アイテムに【睡眠薬】があるんだから、その逆の眠気がなくなる錬成アイテムだって作れそうだよね!ちょっと研究して作ってみよう!うん、そうしよう!
あ、それと!今回採集したガラスの砂をベースにいくつかアイテム錬成してみるつもりだよ。頭の中にいくつかレシピは浮かんでるんだ。ふふふ、楽しみだなぁ。
……そういえば、ゼラくんてね、本当にしっぽが好きなんだよ。男の子って、ゼラくんしか知らないんだけど、みんなそうなの?
たしかに私も、ふわっふわのうさみのしっぽは好きだけど、食い入るように見たりしないんだけどなぁ。
やっぱり、ゼラくんはしっぽマニアってことだよね?
うさみがよくゼラくんに言ってる、「そ〜ゆ〜趣味」ってこ〜ゆ〜こと?男の子はみんなそうなのかもしれないけど。
最後に一番伝えたいこと。
それはね、一歩踏み出して外に出てみて本当に良かったなと、今も強く思っていることだよ。
外の世界には、私の知らなかったことがたくさんあったの!
草が動くなんて信じられる?自分たちで曲を奏でて、素敵なダンスをするなんて信じられる?
吸い込まれそうなほど美しい滝壺に、踏み入れるほどに輝くガラスの砂地も。
全部全部、本当のことだよ。
……もちろん、睡眠蝶も本当にいるよ。うぅぅ。
まだ、自分の世界で、どうしようかな、こわいなって思っている子がいたらね。
私の嘘みたいな本当の話に、少しでも興味を持ってもらえたら、勇気を出すキッカケにしてもらえたらって、そう思うの。
私も頑張るよ!
だから貴方も、私と一緒に一歩踏み出そう!
私の冒険の記録が、貴方のお役に立てますように。
著者:見習い錬金術士 ミミリ
睡眠蝶の討伐シーンは、どの程度詳細に描写するかとても悩みました。結果、軽めの描写にとどめることにしました。いろいろ、とびちったり…とかアレですもんね…。お読みいただいてるのお食事中かもしれませんし。
次話は明日の投稿を予定しています。
よろしくお願いいたします。
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最後までお読みくださりありがとうございました。
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執筆活動の励みにさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
うさみち




