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第10話 いつもの『月島屋』

 誠達は本部を出てなじみの焼鳥屋『月島屋』にたどり着いた。


「いらっしゃい……今日は島田君達は?」


 女将の家村春子が四人を迎えた。


「ええまあ、技術部の連中はカラオケだって」


 先頭を肩で風を切って歩くかなめはそのまま春子の横を通り抜けてカウンターの端に座った。


 誠はその隣に座り、その隣にカウラとアメリアが腰を掛ける。


「じゃあ、とりあえずビールにする?」


「アタシはキープしてる『レモンハート』で」


 春子の問いにかなめはあっさりとそう答えた。


 すぐさまかなめの愛飲するラム酒の瓶とグラスが出てくるあたりが、いかに彼女がこの店に通いなれているか誠にもよくわかった。


「でも……焼鳥にラムって合うの?」


 ビールの中瓶を受け取りながらアメリアはかなめを見つめつつそう言った。


「それより、神前。貴様は何を頼むんだ?」


 無表情なカウラはそう言いながら誠の顔を覗き込んだ。


「え!えーと……とりあえず串盛り合わせで!」


 無遠慮に近づけられたカウラの端正な面差しに、誠は思わず頬を赤らめながらそう叫んだ。


「まだ夏は続くんだから……ちゃんと食べたほうがいいわよ。シシトウとポテトフライ。それにカシラ!」


 アメリアが誠とカウラの間に流れた少しいい雰囲気をぶち壊すべく、そう叫びつつビールの注がれたグラスを誠に渡した。


「はい、運転手のベルガーさんは烏龍茶ね」


 春子はそう言って大きめのグラスに注がれた烏龍茶をカウラに差し出した。


「わかってます」


 『ハコスカ』を運転してきたカウラはそれを受け取ると静かに一すすりしてそのグラスをカウンターに置いた。

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