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第7話 初めての授業

久々の投稿です。


暇つぶしにどうぞ。


5/3 少し修正しました。

 俺たちの部屋は最上階の一番の端っこだった。

 「ここが俺たちの部屋か」

 俺は部屋のドアを開けた。

 そこには豪邸と変わらないくらいの広い土間があった。

 「おじゃましま~す」←自分たちの部屋なのに言っちゃう奴

 俺たちは部屋の中に入った。

 「わぁ~すご~い」

 エリスが興奮気味に入っていく。

 「ねぇ~すごいよアトリス!キッチンがこんなに広い」

 「ほんとに!?」

 エリスのいるキッチンはダンスが踊れるくらい広かった。

 「すごいな、さすが帝立というだけはある」

 俺がそんなことを言っていると。

 「くぅ~」

 どうやらエリスの腹の虫がうるさいらしい。

 「腹減ったのか?」

 一応聞いてみる。

 「う、うん」

 エリスが赤面しながら答えた。

 「よし、じゃあご飯食べにいくか」

 俺とエリスは部屋を後にした

 ちなみに寮の各階には一階への転移魔法が張ってあるので、移動は簡単である。

 「なんか、食いたいもんとかあるか?」

 「なんでもいい」

 「んじゃあ、あそこに行こう」

 「どこ?」

 「ん?とっておきの場所」

 俺は、とっておきのレストランに行くことにした。

 




 「何名様ですか?」

 案内する人が来た。

 「二人です」

 「二人ですね、案内するのでついてきてください」

 俺とエリスはその人についていった。

 店には、「ヤ」が付きそうな職業の方がいたり、貴族みたいな人がいた。

 

 「ここになります。それでは、注文が決まり次第呼び鈴でお呼びください」

 そう言って、案内した人はどこかへ行ってしまった。

 「好きなのを注文していいよ」

 エリスにそう言うと。

 「え、あ、うん」

 エリスがぽけ~っとしてる・・・かわいい。

 そうなるのも無理はない。だってここはこの帝国のなかで一番の高級レストランなのだから。

 まあ、エリスは王宮の子だからいつでも来れると思うが。

 そう思いながら、メニュー表を見ると。

 「え?ナニコレ?本当においしいの?」

 エリスがメニュー表を見ながら呟いている。

 しばらくして。

 「食うもんは決まったか?」

 「あ、うん、一応」

 俺は呼び鈴を押した。

 ポ~ン

 「ご注文はお決まりでしょうか」

 呼び鈴を押して5秒と掛からずウェイターがきた。

 「!(速!)・・・これとこれをおねがいします。エリスはなににする?」

 「私は、これをおねがいします」

 「はい、かしこまりました。しばらくおまちください」

 そう言ってウェイターは行った。

 「私、この店に来るのは初めて」

 エリスが意外なことをいった。

 「え?エリスは王女様だろ?こんな店いつでも来れるんじゃないか?」

 「実は私、あまり王宮の外に出たことがないの」

 エリスはいままでなにか特別なことがない限り王宮で遊んでいたそうだ。

 どうやら、エリスが「お外に出たい~」って言うと、「パパ寂しい~」と王様に言われるらしい。

 

 「お待たせしました~」

 エリスの話を聞いている間にウェイターが料理を持ってきた。

 「こちら、お帰りの際に受付にお渡しください」

 そう言いウェイターは会計の紙を置いて行ってしまった。

 「いただきます」

 「どうぞ」

 俺も食うことにした。

 「おいしい」

 「うめぇ~」

 とてつもなくうまかった。

 「ごちそうさま」

 「ごちそうさま」

 俺たちは会計を済ませるために受付に行った。

 「3万4千ゼニ―になります」

 「はい」

 俺はきっちり渡した。

 「ご来店ありがとうございました」

 俺たちはその店を出た。

 「じゃあ、寮に戻るか」

 「うん」

 




 一方そのころ

 魔物の国の魔王城と呼ばれる場所では魂のようなものが浮いていた、その前に数人の魔人が跪いていた。

 「我の復活のための人間の生贄を用意しろ」

 魂のようなものがしゃべった。

 「御意」

 それに対して返事をする数人の魔人。

 魔王復活の準備に取り掛かるところだった。





 初授業の日

 「エリス、行くぞ」

 「ちょっと待ってよ~」

 さっきからエリスは何回も持ち物の確認をしている。

 「早くしないと置いてくぞ」

 俺がドアから出ようとすると

 「ちょ、ちょっとまってこれで終わりにするから」

 エリスの慌てた声が聞こえた。

 「はい、慌て声いただきました~」

 俺が暇すぎてそんなこといってると

 「終わったよ、行こう」

 ドアの鍵を閉め学校へと歩き出した。


 登校中

 なにもなかった  以上。


 俺たちが教室入るとほとんど全員が集まっていたところだった。

 「お、新婚さんがいらっしゃった」

 クラスに一人はいるよく適当なことをしゃべる系の子が適当なこと言ってる。

 「昨日の夜はどうだった?」

 7歳(小学校低学年程度)とは思えない早すぎる会話にびっくりしていると。

 「はいはい、席ついて」

 担任であるライが入ってきた。

 俺たちは席に着いた。

 「よし、全員集まったね。さて、今日の最初の授業は皆の魔力を測定しようと思うよ。その場所へ案内するからついてきて」

 俺は、SHRがないことに驚いた。 なつかしいな~

 みんながライについていく俺たちも後をついていく。

 しばらく歩いて体育館みたいなところに出ると。

 「よし、ここでやろう。今からこれを使ってみんなの魔力を測定するよ」

 そう言ってライが取り出したのは、水晶玉だった。

 「これに、こんな風に触ると魔力の容量を調べることができるよ」

 ライが水晶玉に手を触れると水晶玉が8割くらいの黒さになった。

 「この水晶玉の色が濃くなるほど魔力容量が多いということになる。測りたい子いる?」

 「はいはいはいはいはい」

 さっきの、「適当なことをしゃべる君」が前に出た。 っていうかめっちゃ「はい」言うやん

 「じゃあ、軽く手を触れてみて」

 この子は、ライの言う通りに水晶玉に触れると2割くらいの濃さになった。

 「へぇ~、普通一年生はこの1割くらいの色なのに、すごい、才能あるよ」

 どうやら結構才能があるらしい。

 「やっぱ俺スゲー」

 適当なことしゃべる君がはしゃいでいる。

 「私も測ってみたい」

 ショートの女の子も同じように量ると今度はさっきの1割くらいの色になった。

 「うん、普通だけど、これから伸びるから安心して」

 こんな感じでみんなが我先にと量るのを待っている。

 

 ついにエリスが測る番が来た

 「私はどうだろう」

 エリスが水晶玉に触れると3割くらいの濃さになった。

 「すばらしい、さすが小さい時から練習してるだけはあるね」

 エリスは満足そうな笑顔をした。

 「アトリスも量ってみてよ」

 エリスに言われたので俺も量ることにした。もちろん偽造して。

 「あ~、2割くらいだね。頑張ればもっと増える」

 ライが不満そうにコメントした。

 「やった。アトリス君に勝った」

 エリスが喜んでる  罪悪感がヤバい。

 

 「これで、全員量ったね。実は魔力は容量があるだけじゃだめなんだよ」

 みんながライの方を向く。

 「実は、魔力にも『質』があってね、例えば質が低いと」

 ライが、的に向かって魔法を放った魔法≪ファイヤーボール≫は的に当たってしばらく燃えたが的は少し焦げただけだった。

 「そして、同じ魔力量で質が高いと」

 ライは同じように≪ファイヤーボール≫を的に放ったが今度はさっきと同じように燃えたが的は跡形もなく灰になっていた

 「このように同じ魔力量でも『質』が違うだけでこんなにも違うんだ。そもそも魔力は魔素からできている、つまり魔力は魔素の無数の塊からできているということになる。この魔力の中にある魔素を圧縮するイメージで魔法を放つとさっきのようになるよ」

 みんなが真剣に聞いている。

 「でも魔素は人の目には見えない。だが、感じることはできる。感じることができるようになると休憩しなくても魔力を補給することができる。とても難しいけどね」

 そこまで言ったところで一人の子が手を挙げた。

 「はい、どうぞ」

 「どうやったら質を上げることができますか?」

 「うん、いい質問だね。実は質を上げるには練習するほかに道はないんだ。でも少しやればコツはつかめると思うよ。よしじゃあ、みんなで魔力の質をあげよう」

 「え~分かんないよ」

 「ムググ・・・」

 みんなが魔力の質を上げようと試行錯誤している

 

 「あ、できた」

 そう言ったのはエリスだった。エリスの手のひらの上にある青色の「魔力」が他の子と比べてちょっと濃くなってる。

 「そうそんな感じ、まだ安定してないからもう少しやってみよう」

 ライがアドバイスをしている。

 「エリスちゃんどうやったの?」

 女の子が聞いてきた。

 「なんか集まれ~って感じでやったらできたよ」

 朗報、エリスは天才だった。


 「え~、できないよ」

 エリスはさっきの女の子に身振り手振りで教えている。

 どうやらみんな苦戦しているようだった。

 俺は、みんなが苦戦しているのを見て楽しんでいた。

 厨二心がくすぐられますね~。

 よし、テンション上がってきたから、“鬼面”の片鱗を見せてやろう。

 「よっ」

 そういい俺は、高密度(質が高い)の魔力を作り出した

 クラスのみんなが俺の作り出した魔力を凝視している

 「なんだあの魔力、見てるだけで質がクソ高いのが分かる」

 よくしゃべる系がいい仕事した。

 「さすがアトリス君、首席なだけあるね。みんなもこのくらいを目指してくれ」

 ライが笑いながら言った

 みんなが「いや、無理だろあんなの」と思う中

 「え!?」

 エリスだけは違った、「嘘でしょ」という顔で俺を見てきた

 「どうしたのエリス?気分でも悪いの?」

 「大丈夫だよ、でもその質、アトリス君ってもしかして・・・・・・」

 「俺がどうかしたのか?」

 「ううん、それよりもアトリス君って器用なんだね」

 「ありがとうエリス」

 え、もしかしてバレた? いや別にいいんだけどさ、特に隠すつもりはないから

 俺は魔力を消した

 「スゲーあんなのに本当にできるのか?」

 「なるよ、練習すればね(できるとは言ってない)」

 答えたのはライだった

 キーンコーンカーンコーン

 授業の終わりの鐘が鳴った。

 ちなみに、今はお昼の少し前くらいの時間だ

 「よし、みんな教室に戻るから、集まって」

 みんなが集まって教室にもどっていく


 教室について

 「今日は初日だから今日の授業は終わりだ、明日から本格的に始まるから忘れ物がないように、それじゃあさようなら。」

 『さようなら』

 みんなが教室を出ていく、俺とエリスも後をついていく校門を出てしばらく歩くと黒い煙が見えた、そこから数人の人が何かから逃げるように走っていった。

 走っている人たちの中には叫んでいる人もいた。

 「魔物だ~!!!ハァハァ、魔物がでたぞ~!!!」

 「もうだめだ~おしまいだ~」

 「ガクブルガクブルガクブガクブルガクブルガクブル」

 最後の人に関しては顔面蒼白で、口で「ガクブルガクブル」言ってるからね、あれ。

 俺は、一人の男性を止めて話を聞いた

 「なにがあったんだ?」

 「ハァハァ、冒険者か?・・・なんだ学生か。まあいい、この先のナイル村で魔物が大量に出現したんだ、魔物は「魔王様の復活のため、お前ら人間は魔王様の糧となれ」と言って近くにいた複数の住民を殺したらしい、今は、近くにいた冒険者たちによって少しは抑えているようだが・・・・・・」

 「それはおかしいだろ」

 俺は疑問に思ったことを言った

 「何がおかしいんだ?」

 「だって、生贄なんだろ、殺しちゃ意味ないだろ」

 「は?」

 「そもそも生贄は生きた供物のことを言う、それなのに殺したら意味ないだろ」

 周囲の人は、「このタイミングでそれ言うか、普通」と思ったに違いない

 「それは、たぶん力を見せつけるためなんじゃないの?」

 エリスがいい感じに返してくれた

 「あ~、なるほどね」

 俺は、念話で学校の中にいるライを呼んだ

 (おいライ、聞こえるか?)

 (おお、アトリス君、どうしたんだい念話なんか使って)

 (久しぶりのちょっと大きめの仕事だ、ナイル村ってところで魔物が大量に出現したらしい)

 (ナイル村?ああ、ここからかなり遠くにある辺境の村だね。ちょっとまってね少し準備するから)

 俺は念話を切った

 「ハァ~、こんなことを学生に言ってもな~」

 男性がそんなことを言ったとき

 「全員にげろ~もうそこまで来てるぞ~!!!!」

 おそらく逃げ遅れたであろう人が言った

 「ハッハー、お前ら人間は魔王様の生贄となれ~!!!!」

 その後ろから、おそらく底辺の魔物が近くの住民を捕まえながら言った

 「キャー、助けてー」

 その声は、魔物に捕まえられそうな同じクラスメイトの子だった

 (あ~~、ライ?ちょっと急いだほうがいいぞ)

 (あと少しで準備が終わるとこなんだけど、なんでだ?)

 (もうそこまで来てるっていうかクラスメイトが捕まえられている)

 (あらま、っていうかアトリス君がやればいいじゃん)

 (やだよめんどくさい、今俺は学生をやってんだから)

 (はいはい、分かったよあと十秒で行くから待ってて)

 

 10秒後

 ライが来た

 「アトリス君、魔物はどこにいるんだ?」

 「ほれ、見てみ」

 俺は魔物の方に指を指していった

 「おお~、大漁だね~」

 そういいながらライは魔物の前に立った

 「ん?なんだてめぇ」

 一番先頭にいた魔物がライに言う

 「俺は、冒険者のライという、お前たちこそ何をしてるんだ?」

 「あ?俺はへモスだ、俺たちは魔王様の生贄を集めているところだ」

 「ああ、そうかいならすぐに今まで集めた生贄を置いてさっさと帰れ」

 「なんだとてめぇ生意気だなぁ、お前らぁ・・・殺れ!」

 「「イーーーッッッ!!!」」

 後ろにいた雑魚が一斉にライに飛び掛かった・・・がライは逃げなかった。ってショッカーかよ

 「危ない!!!」

 住民の一人が叫んだ

 「これだからノウタリンは」

 ライがそうつぶやいた瞬間ライの身体が爆発した。その衝撃でライに飛び掛かった魔物は吹っ飛んだ。

 「クソッ、偽物か、奴はどこ行った?」

 へモスがライを探していると後ろから

 「ここだよ」

 「なn・・・」

 へモスの首が落ちた

 「てめぇ、へモス隊長をよくも!!!」

 「「イーーーッッッ!!!」」

 その声とともに魔物全員がライに向かって襲い掛かった

 だがライは、そのすべての攻撃をスルスルと捌いていく。

 「チッ、なんで当たらないだよ」

 その間にライはバタバタと魔物を倒していくがなかなか数が減らない

 (アトリス君?)

 ライから念話が来た。

 (なんだ?)

 (ちょっと手伝ってくれないかな?さすがに多いんだけど)

 (はぁ~しょうがないな~ちょいまち)

 (いや~助かるよ、このままじゃかなり時間がかかるから)

 念話を切った。

 まあたしかに、相手は雑魚しかいないが、いかんせん数が多すぎる。

 俺は周りを確認する・・・他の生徒はいないな、エリスがいるがバレてるようなもんだからいいか。

 俺も魔物を倒しに行こうとしたとき誰かに裾を引っ張られた

 「ん?」

 なんだと思いながら振り向くとエリスがうつむきながら首を横に振っていた。どうやら俺に行ってほしくないらしい。

 「ああもう、わかったから手を放してくれ」

 「うん」

 エリスは素直に手を離した

 そして、俺はある助っ人を読んだ

 「お~い、ルナ~、居るか~」

 「どうしたの~アトリス様~」

 俺の目の前にゴスロリを着たルナ(人化)が現れた。

 「今日はゴスロリなんだな。まあいい、あの魔物の大軍を10秒ぐらいで倒してほしいんだ、できる?」

 「お安い御用です」

 そう言ってルナは、魔物に向かって走っていた。

 「ねぇ、あの子誰?」

 エリスが若干不機嫌に聞いてきた。

 「ん?ああ、ルナは俺の使い魔だ」

 「え?でもあの子は人間・・・・・・」

 「まあいろいろあるの、それより面白いのが見れるよ」

 俺がルナの方を見るとちょうどルナが魔物を大量に倒したところだった。

 

 きっちり10秒後

 「これで最後~♪」

 「ギャーーー・・・」

 ちょうどルナが最後の魔物を倒したところだった。

 ちなみにライは途中から疲れて俺の横にいる

 「すごいねあの子、僕でもあんなことできないよ」

 周囲の人間はちょっと引いてる。まあ、中には興奮しているやつもいるが・・・

 ルナがこっちに来た

 「アトリス様~ちょっとやりすぎちゃいました~」

 そこには赤黒い返り血で全身が染まっているルナがいた。

 「さすがにやりすぎだぞルナ」

 俺は魔物たちの方を見た、そこには、磔にされているもの、全身を分解されたものや見せられないような状態の魔物たちが転がっていた。

 「だって~、急にあいつら僕のことを「人間に堕とされた裏切り者」とかいうだもん」

 周囲の人間にとっては何を言っているのかわからないだろう、実はルナはスライムである、俺の手によりこんなにかわいい子にしました。

 「いや、途中から、遊んでただろ「キャハハハ」とか言ってたぞ」

 「いや~バレちゃった・・・テヘ☆」

 そう言ってルナは口元の返り血をペロッとした。

 その瞬間、周囲の人が一歩引いた気がした、そして一部の変態が気絶した。幸せな顔をしていたらしい。

 

 「よし、帰ろう」

 俺はルナと歩き出した

 「あ、ちょっとまってよ~」

 エリスもついてくる

 俺は寮に着くまで、両手に花状態で帰ったのであった。





 その日の夜

 「ねえ、アトリス君ってさ“鬼面”なんでしょ」

 唐突にエリスが聞いてきた。

 あれ、これ怒られる感じ?

 「ああ、そうだよ」

 特に動揺もせずに普通にいった

 「なんで、学園にいるの?」

 「そりゃまあ、俺7歳だし、学校とか興味あったし」

 エリスが混乱してるような気がする

 「え?、でも私が3歳の時に“鬼面”に会ったことがあるって」

 「俺も3歳だったし」

 ・

 ・

 ・

 「なんだ~そうゆう事だったのか~」

 やっと整理ができたらしい。


 寝る前ベットに入ると

 「ねえ、アトリス君」

 「どうしたの?」

 「私をアトリス君のものにして!」

 エリスが急に言い出した

 「なんで、どうしたの?どっか頭打った?」

 見た感じエリスには何もないが

 「ちがうの、授業でね、アトリス君の魔力を見たらね、なんかうずうずしちゃってね、私の旦那はこの人だって思ったの」

 え?俺なんかやったっけ、たすけてエクス!

 <アトリス様に原因はありません、ただ、エリス様の周囲に少し違う魔力が混じっています>

 「だから・・・ね・・・アトリス・・・いいでしょ?」

 何を思ったのかエリスは服を脱ぎだした。

 心なしかエリスが恍惚の表情を浮かべているように見える

 「どうしたんだエリス?」

 明らかにエリスの状態がおかしい。

 俺はエリスの周辺を探知した・・・すると妖しい魔力の集合を見つけた。

 「誰だ!、そこにいるのは!」

 俺がその魔力の集合を睨むと

 「どうしたの?ほら・・・アトリスも・・・早く脱い・・・・・」

 エリス全裸で、しかも恍惚の表情で俺に迫ってくるが途中で気を失った。

 「おい、エリス?大丈夫か」

 「大丈夫よ、その子は気を失っているだけよ」

 声のする方を見てみると魔物がいた

 「サキュバスか、なぜ彼女に取り憑いている」

 「ご名答、よくわかったわね、私はサキュバスのファーラ。なぜか、は答えれないけどその子には、その子が生まれた時から取り憑いているわ」

 「生まれた時から?」

 「そう、生まれた時から。でも、私に自我が出てきたのはついさっき、あなたが学校で高質量の魔力玉を作り出した時よ」

 いろいろややこしくなりそうだな。

 「彼女に取り憑いている理由をなぜ答えられないんだ?」

 「さ~、私にもわからないわ、気が付いたらその子に取り憑いていたわ。確か誰かに召喚されたような気がしないでもないけど」

 どうやらこのサキュバスは、自分がなぜエリスに憑いたのかわからないらしい。

 「彼女に何かしたのか」

 「ん?特にはしてないけど、ちょっと手助けしだけよ。ウフフ、あなた、意外と鈍感なのね、もしくはそう装っているか。フフフ」

 エリスが俺のことが好きってことだろ、気づかないわけない。

 「早いとこエリスから出て行ってくれないか」

 「それは、今はもうできないわ」

 「なぜだ?」

 「さっきその子があなたに自分の感情を告白したでしょ、その瞬間に私とその子は引き剥がせなくなったわ」

 ちょうどその時、ルナが部屋に入ってきた。

 「ふぁ~、アトリス様~、急に叫んでどうしたんですか~」

 「あら、その子も私と同じね、少し違うけど」

 ルナはファーラを見るや否や戦闘の態勢に入った

 「誰だ貴様!!」

 「ルナ、この魔物は大丈夫、のはずだからルナは部屋に戻って寝なさい」

 「・・・ふぁ~い」

 ルナは部屋を出ていった

 「話を戻そう、お前がエリスから出ていくことはできないのか?」

 「今のところできないわね」

 「どうやったらできる?」

 「知らないわ。普通、魔物が人間に憑くときは、双方の契約の同意がないとできないもの、契約を破棄することはできないわ」

 俺は、引き剥がす方法をエクスに聞いた

 <現在、エリス様とファーラ様は契約した痕跡はありません。ですが、何者かによって、強制的に契約をした状態になっています。解除する方法は術者に解除させるか、術者を倒すしかありません>

 「どうやら、お前とエリスは、誰かによって強制的に契約をした状態になっているらしい」

 「あら、そうなの?まあいいわ、あなたとその子の関係は面白いもの、もう少し観させてもらうわ」

 ファーラはエリスの中に入っていこうとしたが寸前で止まった

 「そうそう、この子のあなたに対する「好き」という感情は本気よ、それはあなたもそう、その感情をあなたがどうしようが構わないけど・・・・・・まあいいわ、今のことは忘れてちょうだい」

 ファーラはエリスの中に入っていった。

 「すぅ・・・すぅ・・・」

 エリスの規則正しい寝息が聞こえる

 「エリス・・・」

 なにげに異性に「好き」という感情を持つのは前世と合わせてもこれが初めてだ。

 「ま、寝るか」

 俺は明日の学校に向けて寝るのだった。



 ちなみになにもなかった



 次の日、登校中

 「そういえば、昨日の返事をしてなかったな」

 「返事?私なんか言ったっけ?」

 「ほら、昨日言ってたじゃん「私をアトリスの物にして」って」

 エリスがキョトンとしている、そして、だんだん顔が赤くなってきた。どうやら昨日の事を思い出したらしい。

 「あ、いや、あれは、私の気がおかしくなっただけで・・・・・」

 エリスが俯いてもじもじしてる

 「んで、その返事だけどな・・・・・・いいぞ、エリスを俺のものにしてやる」

 「え!?いいの」

 エリスがものすごいスピードで顔を上げた

 「おう、いいぞ。これからよろしくな」

 これで、俺はエリスと付き合うことになった。

 

 教室に入ると男子も女子もみんなエリスに見とれている。

 「え~っとみんなどうしたの?」

 エリスが戸惑いながらいう

 「なあ、なんかエリスちゃんの色気が増してないか?」

 一人の男子が言う

 「たしかに」

 クラス全員がうなずく

 ある一人の男子が

 「俺と付き合ってください」

 エリスに告白してきた。

 「ごめんなさい、わたしには好きな人がいます」

 エリスは見事に断った。

 「え?だれだれ?」

 クラスの女子がエリスに聞く

 「アトリス君・・・」

 照れながらもエリスは答えた。

 『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ』

 クラス全員の叫びが重なった。

 「ちなみに、俺とエリス両方とも告白済みだから」

 『ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ』

 またもや、クラス全員の叫びが重なった。

 この日から、俺と女王であるエリスの関係は噂となって帝国中に徐々に知れ渡っていった。


次の投稿はまた半年くらい空きそう。


意外と早かったり・・・

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