第6話 学園入学
暇つぶしにどうぞ
作者の一言)意外と早く投稿できた。
今日は、待ちに待ったダウハーマ学園の合格発表だ。
俺は今ダウハーマ学園に来ている、もうすぐ張り出される合格の合否にドキドキしている。
「ねぇ、アトリス君。私たち合格してるかな?」
エリスが言ってきた。
こっちの意味でもドキドキしてます。
「多分大丈夫だろ」
「合格してるといいな」
待つこと30分
アナウンスが流れた
「え~、今からダウハーマ学園入学試験の合格者を発表します」
すると、空中に試験番号が映し出された。
「42番、42番」
エリスが呪文のように言葉を発している
「え~っと53番はどこだ?」
俺も同様に自分の試験番号を探す
「あった、あったよアトリス!!」
エリスが見つけたようだ
「え~っとアトリス君が首席で、私が次席みたいだよ」
なんと、エリスは俺の番号まで探してくれていたようだ。
ん?まて、首席だと?嫌な予感しかしない。
「そ、そうか、ありがとう」
「どういたしまして」
俺とエリスはダウハーマ学園に入学することが決定した。
「お母さん、ダウハーマ学園に首席で合格したよ」
俺は、今日のことを両親に報告した。
「すごいわね~アトリスは」
「よく頑張った、アトリス」
両親がすごく喜んでいる。
「アトリス、学園頑張れよ」
ちなみにダウハーマ学園は完全寮生活だ。
「うん」
「アトリスの学園の支度をしないと」
お母さんが俺の学校の支度をしてくれる。
☆エリスside☆
「ただいま~」
「お帰り~」
エリスのお母さんであるサ―リスが返事をする。
「合否、どうだった?」
エリスのお父さんであり現国王であるゴルザドがエリスに聞く。
「合格だよ、お父様」
「そうか、それはよかった」
「よかったわ~もし受からなかったらどうしようかと」
両親が喜んでいる。
「エリス、入学式のために今のうちに支度をしておきなさい」
「は~い、お母様」
エリスは自分の部屋に戻った。
夕食の時
「エリス」
「なんでしょう、お母様」
「どう、いい子は見つかった?」
ギク!!!!
「ま、まあ、それなりに」
「なんて言う子なの」
「アトリスっていう子でね、その子がきょう「グフォッ!、ケホ、ケホ」・・・」
突然お父様が咳き込んだ。
「まあ、あなたどうしたの?突然咳き込んで」
「どうしたの?お父様」
「いや、気にしないでくれ。咳き込んだだけだから(アトリスじゃと?もしやあの子では?)」
「あ、そう」
「それでね、そのアトリスっていう子が今日首席で合格してねそれでry・・・」
数十分後
「そう、とてもいい子ね」
ちなみにゴルザドは干からびていた
「女の会話恐るべし」
「何か言ったかしら」
「いえ、なにも(汗)」
ゴルザドは大量の冷や汗をかいている。
「エリス、人間関係は大切にしなさい」
「はい」
エリスは自分の部屋に戻って、ある物を見た。
「そういえばこの刀って“鬼面”様がくれたんだっけ。確か名前が・・・あれ?なんだっけ?」
実は、エリスはその刀は“鬼面”であるアトリスがくれたことを忘れている。
「はあ、“鬼面”様かっこいいなあ」
エリスは熱狂的な“鬼面”ファンである。
「また、会えないかな~次あったら、サインもらうんだ~(・∀・)ニヤニヤ」
一方アトリスは
「む!!」
「どうしたのアトリス」
お母さんが聞いてくる
「いや、いまネットリした感じの何とも言えない感覚が」
「気のせいだろ」
お父さんが何か本を読みながら言う。
「まあいいや、おやすみ」
「おやすみ」
「おやすみ」
登校初日
登校中の時
「だ~れだ?」
後ろから声をかけられた。
「ああ、エリスか」
予想どうりエリスだった。
「もうちょっといい反応を期待したのにな~」
「アホ、バレバレだよ」
気配で分かった。
「む~~~」
エリスが頬を膨らませている・・・・・・かわいい。
「ていうか、なんでここにエリスがいるんだよ」
「え?普通に登校してるんだけど?」
どうやらたまたま道が一緒だったらしい。
「よかったら、一緒に学校までいかない?」
「べつにいいけど」
エリスと一緒に行くことになった。
学校にて
「新入生の人は受付で自分のクラスと出席番号を確認して、体育館に入って待っていてくださ~い」
在校生の人が学校の入り口で案内をしている
「ねぇ早く受付にいこうよ」
なぜかエリスが急かしてくる。
「はいはい」
しばらく歩くと。
「新入生の方~、受付はここで~す」
体育館と思われる建物の前に受付があった。
「クラスと出席番号を確認しに来たんですけど」
「試験番号をお願いします」
「53番と42番です」
そうゆうと受付の人は名簿を取り出した。
「え~っと53番のアトリス君は1-1の1番ですね、42番のエリスさんは同じく1-1の2番ですね。二人ともこの体育館入って左から一番目の列の一番前に座って待っていてください」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!!」
エリスがやけにテンションが高い。
「どうしたんだエリス?」
「な、何でもないから。は、早く体育館に入ろうよ」
今日のエリスはテンションがおかしいな。
体育館に入るとたくさんの新入生が椅子に座っていた。
俺とエリスは一番左の1-1と書かれたプラカードの列の一番前の一番左の椅子に座った。
エリスは俺の隣に座った。
「これからの学校生活楽しみだね」
「ああ、そうだな」
俺は前世も合わせると5回目の入学だけど。
30分後
「皆様大変お待たせいたしました、これより帝立ダウハーマ学園第500回入学式を始めます」
司会の人がしゃべり、会場にいる全員が前を向く
「それでは、この学園の理事長であるロ理事ちょ・・・・・・ノ―ラ様お願いします」
理事長のノーラと思われる完全に幼女の姿をしているひとがステージに上がっている
「さあ、諸君!入学おめでとう、私はこのダウハーマ学園の理事長であるのノーラという。今回はトンデモナイ麒麟児がいるそうだから楽しみにしているよ」
そういうと理事長は俺の方を見てウィンクしてきた
「ねえ、今の絶対アトリスのことだよね」
エリスが言ってる
「多分」
「さて、君たちには説明をしておこう。この学校では、この世界のいろいろを学んでもらう、年に4回それぞれの教科でテストを行いそれによって成績を付けさせてもらう、そして、一定の成績でないものは留年してもらう。以上が基本的なルールだ。新入生の諸君、学校生活を楽しむように」
理事長がステージから降りる
「次に、首席であるアトリス君、何か一言をお願いします」
はいきた、嫌な予感が的中した。
俺はしぶしぶマイクを受け取った
「え~、首席になったアトリスと言います。私は、この学園ではいろいろなことを学びたいと思っています」
シーン
エリスを除き全員がそれだけ?っていう顔をしている
「それだけだよ!!」
俺は、マイクを渡してきた人にマイクを返して自分の席に戻った
「・・・・・・え~、それでは新入生の人は、このあと教室に行き担任の先生が来るまで待っていてください」
司会の人が指示を出す
「新入生のみなさ~ん教室への道はこっちで~す」
新入生全員がぞくぞくと教室へ向かっていく
俺たちの教室へ向かっていく
途中でどっかで感じたことのある気配がしたけど気のせいだろ。気のせい・・・だよな
教室にて
「自分の出席番号が書いてある席に座ってください」
教室にきたら黒板にそう書いてあった
俺は、窓側の一番前の席に座った
ちなみにエリスは俺の後ろの席だ
「担任の先生遅いね」
同じクラスメイトの女の子が言っている
「いや~皆、待たせてすまないね」
そう言って入ってきたのはSランク冒険者のライだった
「僕がこのクラスの担任のライというものだ皆にはSランク冒険者の“道化師”って言った方が分かるかな?」
教室に沈黙が訪れる
「え、マジかよ。本人なの?ていうかなんでSランク冒険者がここで教師してんだよ」
クラスの皆が騒いでいる
「まあまあ、皆落ち着いてくれ、僕がここで教師をしてるのには訳があるんだよ」
ちょっと静かになった
「実はね、最近強い魔物たちが現れ始めているんだ。それで僕は皆を守るために理事長から頼まれたんだよ。ていうことでこれからよろしくね」
「それじゃあ、最初だし、皆で自己紹介でもするか、じゃあまず“鬼め・・・アトリス君から」
あんの野郎、絶対気づいてやがる
「は~い」
返事をする
「じゃあ、名前と特技と、あと目標を言ってください」
俺は皆の前に立ち言う
「アトリスと言います、特技は工作です、目標は楽しむことです」
適当に終わらせた
「次エリスさん、アトリス君みたいにお願いします」
「はい、エリスと言います、特技は魔法です、目標はSランク冒険者である“鬼面”にまた会うことです。一応王女ですが普通に接してくれると助かります。」
そう言いエリスは優雅なお辞儀をした
俺は、こう言いたい。あの~、エリスさん。もう会ってますよ。
ライが俺を見てニヤニヤしてる
おい、こっち見んなバレるだろうが。
「え?エリスってあの?」
「ってことは俺は、王女様と同級生ってこと?」
男子の一部が盛り上がってる
「あの~、エリスさん?いま「また」と言いましたか?」
一人の女子が興奮気味に質問した
「はい、私は“鬼面”に会ったことがあります」
エリスが若干偉そうに言った
「それはいつ頃ですか?」
「父親から聞いたことですが、私が3歳の時に“鬼面”のSランクの任命式の時に会ったことがあるそうです、私はほとんど覚えていませんが、その時には私用に刀を作ってくれたそうです。」
そう言ってエリスは何もない所から刀を取り出した
「これがその刀です。名前は月巴と言うそうです」
クラス全員が今起きたことを処理できないでいる
「あの神出鬼没の“鬼面”に会ったのか?」
「というか、いまどうやって刀を取り出したんだ?」
「どう見ても何もない所から出てきたぞ」
クラスの皆が驚いている。それも当然、エリスは空間魔法を使ったのだから
ライも驚いている
「まさか、その年で空間魔法が使えるとはね、エリスさんをそこまでさせる“鬼面”はどんな人なんだろうね?」
またこっち見た、ウゼェ。
1時間後
「よし、全員自己紹介したかな、それじゃあやることないからなんでもしていいよ」
クラスの皆が回りの人と話したりしてる
30分後
「新入生の方、今から寮の場所へ案内するので玄関まで荷物を持って、来てください」
放送が入った
「さて、寮に行ったら今日の授業が終わりだから忘れ物ないように」
クラスの皆が準備をしている
ちなみに俺とエリスは何も持っていない
「そういえばアトリス君も空間魔法が使えるんだ~すごいね」
「まあな」
荷物をすべて空間魔法で収納しているからだ
しばらくして
「皆準備できたかな?それじゃあさようなら」
『さようなら』
みんながぞくぞくと教室を出ていく
俺たちもみんなに遅れないように教室をでる
外に出ると数人の教師とたくさんの新入生がいた
「これで全員あつまったな、それでは、寮についての説明をする」
全員が教師の方を向く
「まず寮では、二人で一部屋に住んでもらう、組み合わせは独断と偏見で各クラスの担任が決めさせてもらった。次に基本的に寮に門限や消灯の時間はないため夜更かしをして次の日の授業に遅れないように、あとは食事は各自の部屋で作って食べてくれ。それでは寮に連れて行くから1組から私のあとをついてきてくれ」
俺はその教師をあとをついていった
「寮の組合わせはどうなってるんだろうね?」
エリスが聞いてきた
「まあ、どうせライ・・・・・・あの担任は男女に分かれて番号順だろ」
「だよね・・・」
エリスは残念そうにしている
「いや、君たちだけ男女の二人組だよ」
声のした方に顔を向けるとそこにはうちらのクラスの担任であるライがいた
「なんでお前がここにいるんだよ!」
「いや~、エリス王女と一緒に住むとなると他の子がが緊張しちゃいそうだから、頑張って」
あいつ、言うだけ言って帰りやがった。
ふと、エリスの方を見ると、めちゃめちゃ嬉しそうにしてた
その気持ちに触れてあげないことにした
しばらくあるくと
「ここが寮だ、これから、各自の部屋に入ってもらうが部屋に入った時点で今日の学校は終了となる、各自で好きなようにしていい、明日の学校に遅れないように、あとこれみんなで見てくれ」
そう言って、部屋の番号と組み合わせの紙を俺に渡して教師は帰っていった
「案の定、俺とエリスは同じ部屋だった」
俺とエリスは部屋に向かうことにした
お読みくださりありがとうございます。
作者の二言)いや~小説ってムズイね。