第2話 学園試験
暇つぶしにでもどうぞ。
作者の一言)下手なんであまり期待しないでね。
あの後、自分の部屋に戻りステータスに頑張ってもらってスキルの部分だけを見せてもらった。
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スキル
全知全能・万能創造・説明
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になってた。
あれれ~、数が少ないぞ~。←よくみてない
<はい、あまりにもスキルの数が多すぎるので全知全能スキルに統一しました>
女性の声が聞こえる。
「頭が、混乱してるのかな?幻聴が聞こえる」
<幻聴じゃないです>
こいつ、頭に直接……だと。
「幻聴じゃないのなら誰だ?」
<説明です>
「は?」
<私は、説明スキルです、アトリス様専用のスキルです>
「え、俺専用?」
<はい>
「ちなみに、どのくらいのランクのスキルなの?」
<この世界の基本的かつ最上位なスキル、『鑑定』の完全上位互換です。明日の天気から、他の世界の事、気になるあの娘のあれこれでもなんでもわかります。アトリス様専用なので>
最強スキルだった。
「名前はないのか?」
<私には、名前がありません>
これは、俺がつけていいのでは?
「じゃあ、付けるか」
<いいんですか!?>
「いいよ」
何にしようかな。やっぱり『説明』だからエクスプラネイションか?
いや、それじゃあ長いな・・・。
「ロイアームストロングっていうのは?」
<却下です>
知ってた。
「じゃあ、エクスってのは?」
<・・・・・いいですね>
「んじゃ、決定で」
<ありがとうございます、アトリス様!>
心無しか嬉しそうな感じがする。
「じゃあエクス、全知全能のスキルの詳細を聞かせてくれ」
<はい、全知全能スキルはすべてのスキルを使うことができます>
ねぇ、強すぎない?
「じゃ、じゃあ万能創造は?」
<はい、万能創造はアトリス様の思い浮かべるものをなんでも制限なく創造することができます>
「なんでも?」
<なんでも>
「制限なく?」
<制限なく>
・
・
・
「よっしゃ―――」
<どうしました?>
何を聞いているんだ?エクスよ。
「え、どうしたって?俺TUEEEEだぞ。男のロマンだぞ」
<はあ、男のロマンですか>
「そうだよ、男のロマンだよ」
なんたってなんでもできるんだからな。
<男の心情は理解できません>
フフフ、これでハーレムやらなんやらができるぞ←特になにも思いついてない。
<じゃあ、人と話せるようにならないとですね>
ぐ、痛いところを突いてくるな。
「そ、そのうち話せるようになる・・・・・よね?」
<アトリス様の気持ち次第です>
その日の夕食の時間
俺は、言いたいことがあったので母親と父親に聞いてみた。
「ねぇ、お母さん、お父さん、話があるんだけど」
「なんだ」
「どうしたの?」
「あのさ、僕もう7歳じゃん、学園に行く年齢じゃん?」
「そうだな」
「そうだねぇ」
「帝立ダウハーマ学園にいっていいかな?」
実はダウハーマ学園はこの国で一番の、貴族のボンボン御用達で有名な学校なのだ。他にも近くに小さい学校のようなものがあるが、最近の評判を調べるとあまり良い所ではないようだ。(エクス調べ)
「いいわよ」
「え、いいの?」
「ああ、むしろ行ってほしいくらだ」
「やった、ありがとうお母さん、お父さん」
と、いうわけで帝立ダウハーマ学園に行くことになりました。
といっても試験を受ける必要がある、まあ、簡単なんだが。
やってきました、ダウハーマ学園。
なかなかに豪華だ、さすが帝立というだけはある。
「えーっと、試験会場は・・・・・・・・迷った」
悲報、俺迷う。
だってさ、ここめちゃめちゃ広いんだよ、前世で学校の時以外自宅警備員(自称)をしていた俺には
きつい。
「やべー・・・困ったな~」
どうしよう。
「どうしたの?」
なに?この狙ったかのような声掛けは。
「君、試験を受けに来た子だよね」
「そうですが」
声の主をよく見てみると、女の子だった。
翡翠色の髪をしていて、目は空色をしている。しかも、顔と体のラインを完璧で、まさに俺のタイプにドストライクだった。
「君の名前は?」
聞かれた。
「僕の名前は、アトリスです」
「そう・・・私の名前はエリスよ」
「いい名前ですね」
俺が、その女の子に見とれていると。
「どうしたの」
ハッ・・・見とれていた。
「試験会場でどこかわかる?実は、さっきから迷ってしまって」
「え、ここが試験会場だけど?」
「そうなの?」
「そうだよ。私もこの学園に試験を受けに来たんだ・・・アトリス君もそう?」
「うん、そうだよ」
・
・
・
話が・・・進まない。
がんばれ俺のコミュ力。
「一緒に行きましょう?」
相手側も人と話すのは得意ではないらしい。
「よろしく」
俺はエリスの跡をついていった。
校舎の玄関にて。
「試験を受付はここでーす」
学園の生徒の声が聞こえる。
「え~っと、試験を受けに来たアトリスです」
「同じくエリスです」
受付の人はなにやら書類のような者を見ている。
「はい。アトリスさんとエリスさんですね」
「はい、そうです」
俺が、答える
「では、試験の説明をします。・・・この試験では座学と実技を測ります。まず座学の試験からです。お二人は・・・同じクラスなのでこのまま玄関の中に入っていただき、その先の1年2組のクラスに行ってください。実技に関しては、担当の人から報告があると思います」
「わかりました、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「合格を期待しています」
ちなみに、この学園に受験しに来た子は総勢1万人だ。この国の総人口はおおよそ500万人くらいなので、500分の1の人数が受けに来ているのだ。
言われた通り1年2組のクラスにきた。
中には、数人の試験を受ける子と前に教師と思われる人がいた。
「座席は各自決まってるから、机の上に書いてある名札を見て自分の席に座ってくれ」
教師と思われる人に言われた。各机を見てみるとそれぞれの名前が書いてあった。
「え~っと席は~」
俺とエリスの席は、俺が窓側の席の前から後ろから2番目だった、エリスは俺の後ろだった。
「エリス、お互いに頑張ろうな」
「ええ、お互いに合格を目指して頑張りましょう」
といっても俺にはスキルがあるから余裕なのだが。
<そうですね>
エクスが反応した。
およそ15分後クラスに全員が集まった。
「おし、全員集まったな。それでは試験を問題用紙と解答用紙を配る、始めの合図まで用紙を裏返しにしておくように」
といって教師らしい人は問題用紙と解答用紙を配りはじめた。
「簡単な問題カが来ますように簡単な問題が来ますように簡単な問題が来ますように」
後ろからエリスの念仏のような呪文が聞こえる。まあ、可愛いから萌えるんだが。
問題が全員に配り終わった。
「おし、全員に行き渡ったな。試験時間は60分だ、それでは筆記試験・・・・始め!」
よし、やるぞ。
俺は問題用紙を裏返した。
「え、なにこれ?」
そこに書いてあったのは。
問1
魔法を使うために必要なものはなんでしょう。
「わかるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
何この問題、ファンタジー初体験は初めての俺にわかるわけがない。
「エクス助けて」
<はい、この問題の答えは、魔力です。正確には違うのですが、試験なのでそこまで深い問題は出さないでしょう>
「ありがとうエクス」
<はい>
俺はこんな調子で全ての問題が解き終わった。
どうやら、他の皆は苦戦しているようだった。
<おそらく、あの問題でしょう>
その問題とは
最終問題
魔法の属性には基本的な火・水・風・土・雷・氷その他に光・闇がありますが、特殊な例として空間・時間があります。空間属性の簡単な例を書きなさい。
これは俺でもわかるのになぜ皆は解けないのだろう?
「答えは瞬間移動とかだろ?」
<そうですね>
最終問題が意外と解けるというあるある。
「終了。これで筆記試験は終わりです問題用紙・解答用紙は机の上に置いておいて構いません。次は実技試験です、皆さんの合格を期待しています」
なかなか、いい人だった。
「はあ、次は実技かぁ。私、大丈夫かな」
どうやら、エリスは実技に自信がないらしい。
エリスなら大丈夫だろ、エクスが言うには。
<エリスには魔法技術がとても高いです、おそらくこの中でアトリス様の次に基礎技術・魔力が高いでしょう>
らしい、だから自信を持ってほしいな。
「エリスなら大丈夫だよ」
「うん、ありがとうアトリス君」
そうして、俺たちは実技試験の会場である体育館に行った。
次の実技試験は、的に向かって自分の得意の魔法を打つというものだった。
「次、試験番号42番エリスさん、お願いします」
エリスが試験管に呼ばれる。
「は、はい、お、お願いし、します」
めっちゃ緊張してるエリス、可愛い。
「エリス、がんばれー」
俺は、エリスを勇気づけた。
「うん、がんばる」
と、エリスは深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
「≪ファイアーボール≫」
エリスは火魔法の一番初級を≪ファイアーボール≫を打った。
本当ならもう少し、上位の魔法もエリスなら打てると思うが、一番簡単な魔法を選んだのだろう。
<≪ファイアーボール≫一番簡単な魔法ですが、難しい魔法なのです。術者の癖や魔力の使い方が分かってしまいますから>
なるほどね。
「ちなみに俺があれ打ったどうなる?」
<アトリス様が普通に≪ファイアーボール≫を打つとここら一帯がクレーターになります>
え、やばくね?
「次、試験番号53番アトリスさんお願いいます」
え、どうしよう。よし、なるべく使う魔力量を極限まで減らして打ってみよう。
「はい、お願いします」
慎重にうってみた。
「≪ファイアーボール≫」
打った魔法≪ファイアーボール≫は、的を狙って進んでいる。
「よし、このまま何もなく終わってくれ」
いまはもう試験うんぬんではない、なんたって最悪の場合大量に死者がでるのだ。
たのむ、このまま終わってくれ。
≪ファイアーボール≫は的に当たった瞬間消えた。
「はあ、よかった」
そう思ったのも束の間、突然ものすごい音ともに体育館の壁がすべて吹き飛んだ。
「あ、やべ」
<ちなみに今放った≪ファイアーボール≫は上位火属性魔法≪エクスプロ―ジョン≫に匹敵します>
「今のはメラゾーマではない・・メラだ( ー`дー´)キリッ・・・ってもう遅いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あーもうどうしよう、まあいいやとりあえず直しておくか」
そういって俺は時間魔法を使って外壁とかを直した。
「え、今何が起こったんですか。突然彼の放った≪ファイアーボール≫が消えて、とてつもない音とともに上位火属性魔法≪エクスプロ―ジョン≫並みの威力がありましたよ」
試験官が若干混乱しているのか、少し言葉がおかしい。
「ねぇアトリス、なにしたの?」
エリスが心配そうに聞いてきた。
「≪ファイアーボール≫を放ったらこうなった」
「え!?≪ファイアーボール≫でこんな威力なら世界を相手にしても勝てるわよ」
・・・・「しないわよね?」
「しないよ!」
いや~まさかこんな威力があるとは思わなかった。自分的には極限まで魔力量を減らしたつもりなんだけどなー。
<アトリス様のさっきの魔力量は宮廷魔導士5人分です・・・憶測ですが>
「は?じゃあ俺の持ってる全魔力で放ったら?」
<・・・・・・・・・・・・・>
長い・・・沈黙が長い
<・・・・・やめてください>
・・・・・・・・・・悲報、人間終了のお知らせ。というか最初から人間じゃなかったわ。
ダウハーマ学園入学試験は多少の混乱はあったが無事に終了した。
その後学校の学園長も含め教師たちが衝撃の事実を知ることになるのは、また、別の話。
試験が終わり変える途中
「あ、アトリス」
「どうしたエリス」
「この後時間ある?」
「ごめんエリス、行かないといけない場所があるんだ」
そう、俺にはいかないといけない場所がある。
「そう、じゃあまた今度ね」
エリスは残念そうだ。
「じゃあね」
そう言って俺は、エリスと別れた。
エリスと別れた俺は、人目に付かない場所に移動し
「はぁ~ギルドの召集だよ・・・・・・めんどいな~」
実は、俺は冒険者をしている。
今日はその集会なのだ、王宮で。
なぜ、俺がそんな王宮で行われるほどの集会に呼ばれるかというと、実は俺、最上級のSランク冒険者なのだ。わけあって、表記上は最低ランク一個上ののEランクだが。
俺が冒険者を始めたのは3歳の頃だ。
お読みくださりありがとうございます。
コメントとか自由にどうぞ、読むかわからないけど。
作者の二言)ほらね