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津軽海峡

僕の津軽海峡のイメージで一番色濃く残っているのは、やっぱり青函連絡船。


青森駅の長い通路、出航の銅鑼の音、海峡ラーメンの味、連絡船に乗ると、当時はコ〇・コーラやファン〇が内地(本州)は250mLだったのが連絡船からは350mLになっていたり。

連絡船が大きく揺れた記憶はないが、これは今のフェリーも同じだけど、函館山の裏手辺りが一番波が高く多少の揺れを感じる。


縄文時代、この海をどうやって渡ったのだろう?


函館市の戸井貝塚からは舟を模したといわれる4000年~3000年前の土製品が出土している。その見た目からアイヌの人々が使うイタオマチプという、丸木舟に板を張り付けて容量を増したり、波除けにしたりした舟ではないかといわれている。


いずれ木の小さな舟であることに変わりはないわけですが。


正直、ただの丸木舟というのはかなり難しい気もしたけど、沈みさえしなければ。たとえば丸木舟ならひっくり返ってもそのまま乗って漕ぎ続けることもできる。製材した木で作る木造船だと、もし穴が開いたり転覆の衝撃でバラバラになってしまえば木片につかまって漂流するに任せるしかない。そう考えると丸木舟のほうがよいような気がして、本編では丸木舟としました。


葡萄の蔓などをつかった筏というのも考えたけど、波の衝撃に弱いのではないかという気もして却下しました。それに出土例で舟型のが出てるんだから、そこは逆らって筏にするよりは丸木舟のほうがマシかな?という思いもあったりです。


イタオマチプの案も考えたのですが、それはそれで、主人公の舟を転覆させようかというプロットも考えてました。ただ、丸木舟に木を接合する技術をどうするか?釘は無い、接着剤としてはアスファルトがあるけれど、そこまでの強度と汎用性のあるものなのか?


まぁあまり主人公や登場人物をいじめすぎるのもかわいそうなので、丸木舟で無事渡れることにしました。

僕自身も毎年青函航路のフェリーは利用しているので、縁起の悪いこは書きたくなかったので、海の上は平穏無事ということにしたのです。


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