前書き
縄文転生 北の縄文からはじまる歴史奇譚というタイトルではじめましたが、物語の範囲は縄文からスタートということで、実際には縄文の範囲におさまらず、ずーっと長く続く予定です。あくまでも予定ですが。
この物語はファンタジー(空想歴史物語)として書き進めています。物語の中では主人公は異世界と現実の過去との違いがわからず苦悩していきます。現実の過去と思わせるようなことが次々と起きる中で、伝承や伝説、それをも凌駕する出来事で異世界と思ったり。様々な出来事の中で、異世界、現実の過去と思いたい葛藤のなか時代が進んでいきます。
あくまでも空想の物語なので現実の歴史から歪めている部分も多々あります。なので、基本的に主人公目線の台本形式にしております。お気軽に読んで欲しいですし、歴史を歪める以上、あくまでも主人公目線で終始ファンタジーであることを印象付けたいと思っています。
史実の解説というよりは、例えば主人公が現実世界でもたまたまドライブ先で見たとか、観光で訪れたときに見かけたとか、自分で調べてそう感じたという形にしています。極力歴史小説でありがちな第三者的な解説は行わないように気を付けています。ときどきポロっと書いてしまっているのはご容赦ください。ただ、それだけだと面白みが減るので、多少の解説的なお話もこちらで閑話として書けたらいいなとは思っています。
ということで、第一篇の仮称 縄文中期 火の国編ですが、実際の十和田湖の中湖形成の噴火は5900年前、1万5000年前の外側のカルデラが形成された噴火ほどではありませんが、破局的噴火であることに間違いはありません。実際にはかなり広範囲に被害が及んだと推測されています。ですが主人公たちは難を逃れます。ただ、物語中にもありますが、圧倒的に東側の被害が大きかったのは事実のようです。はたしてモデルになった青森の三内丸山付近でその時人々が大丈夫だったかはわかりませんが。
そのモデルにした三内丸山の集落はその噴火前後のイメージですが、ここは歴史を切り詰めました。実際の全盛期というか、お話に出てくる土器やその他の遺構のメインとなる部分は噴火後のものになります。およそ噴火前後100年の間に1500年分以上を詰め込むような感じにして、噴火のタイミングも少しずらすことで物語の背景としています。あくまでもファンタジーですから。そうしないと物語が本編以上にダラダラしてくるので。
第一篇の仮称 縄文中期 火の国編はまだ本編のほうにも書いていませんが、仮称としているのは、火の国編だと漫画の神様の作品のパクリと思われそうというのもあります。というのは冗談で、次の編の名称と絡めたいので、そちらのお楽しみとあわせて、もう少し仮称もしくは無題で進めます。
ここにきて、第1篇の終わりが見えてきたころに前書きを書いたのは、その第2編がかなりファンタジー色が濃くなる予定だからです。
なぜなら、ほとんど全くといっていいほど、史実も、史料も無い、伝承も伝説すらない部分を埋めていきます。正直、書きたかったのはこの第2編とその次の第3編のほうになるくらいです。
まぁいくつかの偽書、偽史とかいわれる書物がライバルでしょうか(笑)
主人公の”俺”目線で東日流外三郡誌などよりもっとぶっ飛んだ、面白い空想史を書けたらと思っております。
なお、時々出張があったり、夜中に思いついて書いたりして、投稿環境が変動しますので改行などは、一部あとからまとめて行うことがあります。それすら忘れているかもしれませんが(^-^;
そこらへんの読み苦しい点もご容赦ください。
前書き、設定集など別稿になってしまったこともご容赦ください。
様々な点で及ばないこともありますが、お楽しみいただければと思います。
なお、歴史を歪めている部分などでも、どこを、どうして歪めたのかの理由が面白い題材などは、こちらで閑話として書きたいと思っています。なので、この前書・閑話・設定集もどうぞよろしく。