表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/50

幼馴染みとお出かけ!まさか行き先では…

「ごめん待った〜?」

「ああ、30分ぐらいな」

「そこはさ『いや、今来たところ』っていうべきじゃない?」

「なんでだよ。実際に待ってるし」

「ええー、待ってても相手を気遣わなきゃ〜」

「遅れたやつが言う言葉か…?」

これ、典型的な彼女できないタイプだ。

幼馴染みだし、忠告しとこう。

「そういう気遣いできないと彼女できないよ?」

「ほっとけ。お前に言われたくない」

「何でさ!心配してあげたのに!」

「気遣いどうこうの前に遅れてくるなよ。待たせる方がダメだろ」

「……以後気をつけます」

「分かればよろしい」



 真秀に正論で返された。たしかに僕が遅れたのが悪いんだけどさ。

いつも出かけるときは迎えに来てくれてたのに今回に限って来てくれなかったのがいけないんじゃないかって思うんだ。


 つまり今回は真秀が悪い!

だってさ、突然メールで、

『今日は迎えに行けないから自分で来いよ。集合は3時。駅前だから。』って送られてきたんだよ。それも2時半過ぎに。


 僕が準備に時間がかかるのは知ってるだろうに。そこから急いで準備して走ってきた僕を褒めて欲しい。僕はそこら辺の女の子よりも時間がかかるんだ。主に移動とかで。


 まぁ、こんなこと言ってるけど真秀は優しいと思う。だって今も僕のペースに合わせて歩いてくれてる。それに本当に怒ったりはしてないみたいだし。

さすが僕の幼馴染みだ。



「ところで今日はどこに行くの?」

「ん?ああ、喫茶店とかそんな感じだ」

「そっかー。楽しみだなー!」

「おう。美味しいのは確かだ。」

「真秀が言うなら安心だねー」



 そうなのだ、僕は行き先を知らないんだ。知ってるのは甘いものを食べに行くということだけ。

前に真秀は噂話が好きって言ったけど、実は流行とかも知ってて流行りの店とかグルメ、スイーツにも詳しいんだ。だから真秀は噂話が好きっていうよりみんなが話してるような情報を聞きつけるのが早いんだろうね。


 だからいろんな情報を知ってるし、正確で任せておけば安心、ていうとこがある。

だから今日もいつも通り真秀に任せっきりで僕はただ真秀について行くだけ。



「そういえばさー、なんで今日は迎えに来れなかったの?」

「ああ、俺バイトしてるんだよ。だから終わるのが丁度待ち合わせ前とかで迎えに行けなかったんだよ」



 ん? 今バイトって……え、真秀が!? 中学の時働いたら負けとか言ってたのに。



「……え?バイトしてたの!?」

「おう。」

「なんで急に?真秀はしないと思ってた」

「んー、金欲しいからな」

「へえ、お金かー。うーん……僕はバイトできないだろうしなー」



 知っての通り、僕は運動音痴だ。

それも結構な。もちろん遠いとこは無理だし、自転車にも乗れないため徒歩圏内に限られる。



「接客とか厨房ならできるんじゃないか?見た目かわいい系なんだし料理得意だろ」

「見た目がどうとかは知らないけど。たしかに料理は得意かも」



 一応、僕は料理や裁縫は得意なんだ。料理は外食するのが大変だから家ですまそうとした結果覚えたんだけど。裁縫は服を直したりしてたらなんか得意になった。ぬいぐるみとかも持ってたからそれを直したりもしてたしね。



「ま、今度良さそうなとこあったら教えてやるよ」

「うん! ありがとー」

「ていうか透の趣味女子っぽいよなー」

「え、そうかなぁ?」

「そうだろ。甘いもの好きだし、料理や裁縫得意って女子力高いよな」

「女子力高いって……いわれても嬉しくないよ……?」

「ま、俺としては透ができると助かるけどな。頼めばやってくれるから楽で」

「そんな理由かよ。自分でやればいいじゃん」

「俺がやるより透の方が上手いだろ」

「ええー」



 こんな会話をしながら道を歩いてた。まぁ、めちゃくちゃ遅いから小学生に抜かれるペースなんだけどね。



[チリンチリーン]


「「いらっしゃいませ〜」」


「何名様ですか?」

「あ、2名で」

「はい! ではお席にご案内しまーす」

「どうも」



 ……真秀が慣れた感じで店員と話してる。

普通に考えたら、本当に普通のことで何ら違和感はないんだけど。

今の僕の感じ方は違う。なぜならここは……



「め、メイド喫茶ァ!?」



 僕がいるのはメイド喫茶だったからだ。だって僕はてっきり普通のカフェだと思ってたんだよ。なんか流行りのカフェとかかなーって思ってたんだよ。

真秀に任せておけば安心?そんなこと無かった。むしろぜったいアウトだった。



「何をそんなに驚いてるんだよ」

「え、何いってんの?普通驚くでしょ」



 本当に何いってんだこいつ。僕が驚いてる理由も分からないなんて。

普通、甘いもの食べに行くと言われてメイド喫茶が思い浮かぶ?浮かばないでしょ。僕はてっきり普通のカフェとかかなーって思ってたんだよ。だから驚くのも無理ないと思う。



「なんで急にメイド喫茶なんか連れてきたんだよ?」

変態なのか?なるほど、真秀は変態だったのか。

「は?メイド喫茶??違うぞ、ここは普通のカフェだ。制服がそれっぽいだけでな」

「……も、もちろん分かってたよ」

「絶対お前勘違いしてただろ」



 あ、本当だ。制服をメイド服っぽく寄せてるだけだった。

ま、まぁ?僕はわかっていたけどね?



「ご注文お決まりですかぁ?」

「じゃ、俺はプリンアラモードで」

「僕はいちごパフェでお願いします」

「はぁーい!かしこまりましたー」

いい忘れていたけど、真秀も甘いもの好きなんだよ。だからよく一緒に食べに行ったりするんだ。

「プリンアラモードといちごパフェお持ちしましたー」

「あ、どうも」

「あ、ありがとうございます」



あれ?この店員の人どっかで見たことある気がする。えっと、たしか………



「え、なんで夢咲くんがここにいるの!?」

「あ!鈴原ちゃんだ!!」



 どうして鈴原ちゃんがここに!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ