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詩*夜空へ*

夏の夜の夢

作者: a i o



折り重なる夏の夜を畳めば

すべての夢は薄い層と層

くたびれるほどに優しく

掬いあげるには儚く


音と音を繋いで

波を見ていた

きこえるものの中で

一番明るいものを

星に仕立て放つ

あれは

今はもう主のない

無口な貝殻

あれは

今はもう鋭さを失った

厚い硝子の欠片


灼けるような夜に産まれ

いつか

つめたい星になる

それは

わたしの中の(つぶて)

それは

あなたを掠める光


やわらかな風で

夏の夜を縫えば

すべての夢は一枚の大きな布

音と音を合わせて

あなたと

波を見ていたかもしれない

羽織ればふたり

夜空に馴染んでいく

染み込んでいく

ぬるく果てていくこと

大きく晴れていくこと

描かれていく

それは

そっと色をのせるように
















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