プロローグ
初めての投稿なのでよろしくお願いします
「ハァハァ…」
「ゼェゼェ…」 俺、影沼・イツキと、妹、影沼・ミサトは今,一刻も早くこの森の中から抜けだすために歩いている。
しかし『森』といっても、いろんなものが規格外であり、木の高さは高層ビルなみ、そして生き物なんてどれも2階建て一軒家なみ、それにどの生物も攻撃的……なんていう1日生き残るだけで難易度星10000ぐらい付きそうなところなのだ。
それなのに、何故か俺たちは2日間も生き延びている。
まぁとにかく、早くこの森を抜け出さないとまずいのだ、この森にいる限りいつ死んでもおかしくない。 それにいつまでもここにいると、本当に寿命が縮んでしまいそうだ。ていうか、もう20年ぐらい縮んでいるかもしれない。
それにしても…
「ねぇねぇ…」
「何だ?」
「少し…疲れてきました、休みましょ?」
「はぁ…、まだ歩き始めて10分ぐらいしかたってない、あと10分ぐらいしたら休もう、わかったな?」
そう、引きこもりだった妹、ミサトは10分ぐらい歩いただけで音をあげるのだ。
まぁここんとこ、ろくに食事をとっていない+寝てない、というのもあるだろうが本当に体力がないのだ。おかげで森をなかなか抜け出せずにいる。
「うぅ…兄さんのこと大好きだからさぁー休も?」
(甘いな妹よ、そんな言葉で兄さんを釣ろうなど…、くっ上目ずかいでこっちを見てくるとは、中々やるようになった、俺はブスと男にばかりモテていたのだが、ブスと男にこれをやられると俺の精神への負担が、半端じゃない、可愛い妹がやってもある意味破壊力が半端じゃない)
「はぁ……ここらへんで1回休もうか?」
(妹にはかなわない、ということで諦めた)
「やったぁーありがとうございます兄さん!大好きです」
(うん、可愛い)
「そりゃどうも、」
「もう少し喜んでくれたっていいじゃないですか、」
「はいはい」
(はっきり言って死ぬほど嬉しいのだが)
そして、そもそも俺らがなんでこんな森の中にいるのか、
それは2日前に、さかのぼる…
あの日俺達は母親の葬式に行く為に久々に2人で外出したのである。(妹は1年半ぶりの外出)
「兄さん…私たちの町いつの間にか凄い発展してるね」
「まぁな、ミサトが引きこもってる間にかなり発展してたからな」
「あれ何あれ?」
「あぁあれか、あれは今度、この町で世界規模のサッカーの大会が行われるとかなんとかで競技場をつくってるんだ」
「ほほぉー、ならあの建物は何?」
「あの建物はリア充の聖地的なやつだ」
「『リア充の聖地的なやつ』に敵意がこもりすぎです、まぁ恐らくラ〇ホテルというやつでしょう?」
「まぁ正解だ、」
「いずれ兄さんと行ってみたいですねぇ…」
「あぁ行きたいな」
「えっいや私は冗談のつもりで言ったのですが、えっと…あの」
「冗談だ」
(本当は本音が漏れただけだが、まぁいい、あそこで素直に本音が漏れたなどと言ったら『ロリコン』と『シスコン』の称号をもらうことになっただろう)
「ふぅ安心しました、だけど少し寂しいですね…」」
最後の方は声が小さくイツキの耳に届かなかった…
Goglo先生によるとあと…
「ミサト後100メートルで着くぞ!」
「おぉやっとやっとだ、久しぶりに死ぬかと思ったぞ、よーし張り切っていこう!」
(おいおい、のんきすぎ、今から張り切っても遅い……妹が久しぶりの外だということを一応考慮はしたものの、2キロ歩くのに1時間っておかしい!実親の葬式におかげで20分遅刻だ、まぁ妹と外出できたのでよしとしておくが)
と思った瞬間視界が真っ黒になった。
そして…気がついたら神殿のようなところにいた。
「ここはどこ…だ?」
「その質問には私が応えよう」
そう言って出てきたのは白銀の髪をまとった美女であった
kagenuma・ituki
ステータス
体力850 物理攻撃70
俊敏性500 防御40
魔力不明 特殊能力不明