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英雄魔女の旦那  作者: ryuu
20/28

災害 前編

本当に申し訳ありませんでした。

週1掲載嘘です。申し訳ないです。この作品も今後からは不定期の掲載になりますが週1掲載を心がけたいと思います。

 ――地震が起る数分前。

 リゾート施設では未だに行われていた戦争。

 数多くの人が倒れていくなかで『異空間次元管理監察局』の者は誰一人として倒れはしていない。

 それは不幸か幸運か。

 だとしても、局員の顔には疲労が窺えた。

 相手は二つの組織を相手取った戦争だ。長時間の戦闘で生き残れば疲労は顔に滲みでてくる。

 もう、このままいっそのこと眠りたいとこの場にいる誰もがそう考えていた。


「なかなかに手こずらせてくれますねぇ。さすがは秘匿組織ってわけですか」

「あなた方こそ私たち局に人間でありながらよくここまで持ちこたえてますわね」


 局長であるイリナスは挑発気味に相手に威勢を張った。

 相手も負けじと威勢をはり返して言葉を投げ返す。

 両者の目線は自然に戦場へ向く。そこでは邪魔な第3勢力の存在がうつり、お互いに思ったことを口にした。


「ちょっと、提案なんですがねぇ私たちの相手はあなた方局だけで十分なんですよ。それにあなた方にとってこの場に部外者がいては困ると思うんですがどうですか?」

「あら、奇遇ですね。私もそう思っていたところですのよね」


 さっそく、両者の目がある一点に向いた。それは元婚約者候補軍団だ。

 いくらかはこの場から移動して彼らを追って行ってしまったが未だにこの場に立ち往生をくらって邪魔ものを排除するのに躍起になってる空中戦艦の群れとその操縦者である結衣の元婚約者候補たち。

 彼らにとっては一刻も早くこの場から撤退して結衣をおいたいがそうなれば彼らに危害が及ぶことは間違いないために局員は総出で彼らを引きとめる。対してアンドリューが率いる国土安全保障は異世界の存在漏えいを防ぐために彼らをここで足止めしたい。

 つまり、今両者は戦争の疲労から利害関係の一致を見出し一時的な協力関係を結ぶことを決意した。


「ミリア隊員、希さん、藍堂隊員は今すぐ戦闘をやめ拓斗特別事務担当官長を追った神楽隊長の婚約者候補を追跡してください。後のものたちは今すぐのこの場で婚約者候補を一掃しますよ」


 その指示にすぐに3人は動いて戦線を離脱して移動を開始する。その行動を止めようとするものは誰もいない。

 なぜならば、国土安全保障が動いていたからだ。


「全隊員に告げます。目標を切り替え、異世界の民間人の対処へ移行しなさい。A部隊のみ、局員3名の後追い局員と協力して民間人を排除。そのあとは局員を抹殺しなさい」


 その言質を聞いたイリナスは鋭い眼光で隣にいるアンドリューを睨みつけた。

 アンドリューはにやりと笑みを見せる。


「約束は一時的な協力ですよ」

「そうですね。ですが、彼女たちに何かあれば私は全力をもって国土安全保障をいえ、アメリカ合衆国へ宣戦布告をします」

「っ! 我が国へ戦争を仕掛けると?」

「それだけの覚悟でこの場にいますのでね」


 アンドリューは顔を手で押さえて哄笑する。

 実に愉快で楽しく、子供のような無邪気な笑みを見せた。


「こんなにもぶっ飛んだことを言うとはあなた、さては馬鹿ですね」

「馬鹿とは失礼ですね。私は仲間のためならばなんだってします」

「ふっ」


 その愉快な会話におわり、婚約者候補に一斉に攻撃が始まった刹那の時、地形全体が揺れ動いた。それもかなり異常なほどにデカイ。

 おもわぬ振動にイリナスはバランスを崩して前のめりに倒れて床に手をついた。

 二人がいるのはちょうど、ジャングルジム施設の上の部分だ。下手したら落下していただろう。

 イリナスは冷や汗をかきながら床に手をついて振動が落ち着くのを待った。

 その時だった、アンドリューが揺れにバランスを崩して手すりに手をついたが壊れかけの手すりだったために手すりが外れてそのまま地上へ悲鳴をあげて落下していく。

 ぐしゃっというようなトマトが潰れた様な嫌な音が響いて下を見るのもおぞましく感じた。

 徐々に周りの地形も変貌を遂げ、瓦解が始まる。

 イリナスはすぐに魔法を起動して浮遊魔法で地上へゆっくりと降りて急いで局員に目を向け指示を送る。


「全員、この場から撤退いたします! 離れますよ!」

『了解!』


 急いでリゾート施設から脱出して走り出す。国土安全保障の隊員も元婚約者候補たちも逃げようとしたが一歩遅かった。目の前に大きな瓦礫が落ちてきて行く手を阻んだ。しかも、下から間欠泉のように光のオーラのようなものが噴出した。

 それが何かはわからないが総統まずいものであった。なぜならば、瓦礫ともどもに国土安全保障の者と元婚約者候補たちを焼いていくのだ。


「いったい何ですかぁーあれぇー」

「まじっすか?」

「きょ、局長どこへ避難するッス!?」

「3人とも落ち着きなさい。いいからここから離れて遠くへ逃げるんですよ!」


 イリナスはただそうとしか言えなかった。ここの場所にいてはまずい。地上からの光のオーラと上からの瓦礫の挟み撃ちで長いすれば死んでしまうのは間違いない。

 3人はやっとの思いでリゾート施設の門を抜け出して外に止めてあった国土安全保障の車に乗り込む。

 運転席にイリナスが座り、助手席に伊莉亜、後部座席にサルアとミルフィアが座って急発進する。

 バックミラーで確認すれば車道までもが地割れを作り始めて車を追ってくるようにして広がっていく。


「くっ!」


 アクセルを踏み込んで一気にスピードを上げる。

 高速車線を猛スピードで急速直進して青に切り替わり交差点を突っ切った。

 次の瞬間、ミラー越しに移り込んだ横合いから来た車を見て、イリナスは息を呑んだ。

 4人の乗った車は衝撃を受けたと共に横転した。

次回は中編、もしくは後編になると思います。

次回予告ですが、主人公の視点に戻ります。

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