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一目惚れの先
「瀬川さん……んー、これじゃしっくりこないな。秘密を知ったもの同士、気軽に呼ぼうよ。」
「というと?」
「藍、って呼ぶね。いい?」
「じゃあ私は……。」
「”澪”って呼んで。」
「澪……くん。」
「藍、毬子と仲良くしてあげて欲しい。」
「毬子と?もちろんだよ!」
「ありがとう。毬子は小学校の時からいじめられててね……。あ、僕と毬子小学校からずっと同じクラスでさ。」
「そうなんだ……。」
「心の中で言ってなかった?」
「……そういえば……。」
「だから……よろしく。」
「うん!」
「……藍。」
「はいっ。」
「……。」
澪くんの顔が近づいてくる。
「え、ちょ、澪くん!?」
「……。」
「……ん。」
気がついた時には澪くんとキスしていた。
「澪……くん?」
「……え、あっ、ごめんなさい!急に……。」
「いや、いいの!その……。」
「藍があまりにも可愛すぎて、つい……。ずるかったよね」
「いいの……私、澪くんに一目惚れしたから……。」
「ありがとう。……ねぇ……実は僕もなんだ。」
「え?」
「……。」
私たちは2回目のキスをした。
「……澪、邪魔しないでよ。」
廊下から教室の中をみる。
澪と藍がキスをいている。
「あ、臼井!今いいか?」
「あっ、先生……。いいですよ。」
藍は、毬子のなんだから……。




