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心の声  作者: 明樂
3/22

気付いたこと

放課後、私は教室にいた。


「あ、瀬川さんこの後予定あったりする?」

突然かっこいい男の子に声をかけられた。


「あ、いえ……特にないです。」


「そっか。なら良かった。」


「はい……。」

こんなかっこいい男の子が私に何の用が……。


「突然だけど、君心の声が聞こえるよね?」


「えっ……。」

誰にも言っていないのに。どうして?!


「君を見てれば分かるよ。」


「なんで?他の人には絶対気づかれないのに……。」


「僕も……心の声が聞こえるんだ。」


「貴方は……?」


「あぁ、まだ自己紹介してなかったね。僕は戸村澪(とむらみお)。こんな名前だけど男の子だよ。」


「戸村くん……よろしくお願いします。」

戸村くんが私の手に触れる。


《君より力は弱いけど、君と一緒だよ。》


「どう?これで少しは信じてくれた?」


「はい……。」


私の秘密を分かってくれる理解者……。

そして……



「戸村くん……。」


私は一目惚れしたみたいです……。

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