酒の勢い。
超短編です。
過度な期待はしないでください。
ついつい飲み過ぎてしまった。
酒の席の冗談でも、言っていいことと悪いことがある。特に、今日のアレは失笑ものだ。
長年片思いしてきた今井さんに、その場のノリで告白をしてしまうだなんて……。
もう会社へはいけない。
今井さんの前に顔を出せない。
穴があったら、入りたい。
むしろ、穴をほってでも埋まりたい。
そんな暗鬱な気分で、眠りにつき、起きているのかわからないまま会社へと足を運ぶと、オフィスへ入る手前の所で今井さんによびとめられた。
十中八九昨日のことだろう……。
罵倒されるのだろうかと思いながら彼女のもとへ行くと、どうも様子がおかしい。
どうやら純粋な彼女は、昨日のことを真剣に考えてくれていたようだ。
「こんな私でよかったら、もらってやってください」
これは現実なのだろうか…。
読んでくださって、ありがとうございました。