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沖縄県下鉄道復興IF  作者: ガーレ
歴史短編・沖縄メトロ編
14/15

首里線

 1999年に開業し、沿線地域も巻き込んで大規模な成功を収めた沖縄都市交通広域連合(沖縄メトロ)「小禄線」。

 その大成功を見た那覇市内の他の地域からは更なる路線の建設を求める声が上がった。また、那覇市外の自治体からも豊見城村のような大規模ベッドタウン造成による人口爆発を夢見て連合加入・路線建設を求めた。

 これらの声を沖縄メトロは既存の交通機関も考慮しながら検討した結果、3つの路線「首里線」「真和志線」「小禄線西崎支線」として整備計画を纏めることになる。


 その3線の中で最も早急に整備されるべきとされたのが、県道82号線(那覇環状線)の空中、地下を通って琉球王国の王都首里を横断し、そのまま南下して上間駅で琉鉄与那原線と交差、豊見城北駅に至る路線、首里線である。この路線は2003年に着工し、2006年開業した。


 起点駅である古島駅は高架1面2線から2階建て2面4線へと大改造され、2階コンコース・3階小禄線・4階首里線という要塞駅と化した。

 終点駅である豊見城北駅では小禄線にそのまま直通し、環状ルートを形成した。


 一体運用されることになった首里線と小禄線は合わせると6の字になるわけだが、都営大江戸線のような6の字運転ではなく、環状部をぐるぐると回る電車と、那覇新港中央駅から豊見城北駅を区間運転する電車の2系統が運行されることとなった。特に需要が多い古島駅から那覇駅の区間で多くの電車を走らせたいという思惑からこのようになったようである。

 乗り間違いを防ぐため、2系統が重複する区間では支線方面に行く列車は「小禄線」、環状線方面に行く列車は「首里線」として案内されているが、同じホームに立っているのに全く違う路線名の電車が交互にやってくるというので、ある意味ややこしい状態となってしまっている。




――――――――――


 首里線は観光客と県立南部医療センターの利用者に主に利用されている。


 首里城に向けて急坂を高架で駆け上がっていく区間は大変に眺めがよく、観光ガイドブックにも載る程の人気スポットだ。ただ、途中で地下に潜ってしまい首里城最寄りの首里儀保町駅から地下駅というのがちょっと残念ではあるのだが。

 首里城の裏手にある金城町の石畳はちょっとニッチでお洒落な観光地、若者には映えスポットとして知られることとなり、首里鳥堀町駅はその最寄りとして利用されている。

 また、この地域には沖縄県立芸術大学(沖芸)キャンパスや、首里高校が立地しており、首里線では学生利用もそこそこいるようである。


 首里線沿線での大きな再開発としては、県立那覇病院が移転して誕生した「県立南部医療センター・こども医療センター」が1番にあげられる。琉大医学部附属病院と並ぶ沖縄県トップクラスの設備を備えており、県内各地から患者が訪れる。南部医療センター前というそのままの名前の駅が最寄りである。

 首里線では老人や子供連れの利用が多くなることを想定して他路線よりも優先席の割合が多くなっており、車内でも優先席についてのアナウンスが多く呼びかけられている。

 また、南部医療センター前駅には巨大なパークアンドライド施設も整備されている。これは、付近の沖縄自動車道(沖縄道)那覇ICから那覇市内に流入する自家用車を狙ってのものであった。この狙いは功を奏し、ゴミゴミした那覇市内を通りたくない市外からのドライバーが週末などによく利用しているようである。


 こうして日本最南端の環状線、首里線は観光客と首里住民に愛される路線になったのである。

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