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決戦、ベドラム

いつも読んで下さって、ありがとうございます!

執筆終わりましたのでUPいたします!

それでは、お楽しみください!

僕達は鬱憤を晴らすようにバルロンデーモンを討ち果たして行く。


「アンナ、矢の本数はどうですか?」


「あと二十本ぐらいかな~?」


「ジャスティン、マンドレイクが無くなりそうですわ!」


「後でアーサーに頼もう!」


そう言ってバルロンデーモンを倒す。

気になるのはそう、アーサーの所にいるベドラムと言う鹿頭だ。


十m程の巨大な鹿頭とアーサーが何かをしゃべっている様だ。

何か喋っている様だが僕達には悪魔族の言葉では何を言っているか分からない。

聞いていても仕方が無い。

僕達は気にしない事にした。


油断なくバルロンデーモンを討伐して行く。

もう二十体から上は数えていない。

それ程の悪魔を打倒して来た。

そうして剣を振るっているとアーサーがバルロンデーモンを倒しながらこちらに来た。


【皆さん、このベドラムさんが勝負したいらしいので相手をしてあげてくれませんか?】


そんな事を言って来た!?

件の上級悪魔の相手を僕達が!?

落ちつけ・・・だがこれは好機だ。

こいつを討伐すればベルゼバブの腹心の一人は討伐できると言う事だ。


バルロンデーモンが気になったがアーサーが相手をすると言う事でベドラムに向き直る。


【皆さん、スタミナポーションを飲んで下さい。対等に戦いたいようなので。】


バルロンデーモンの相手をしているアーサーが器用にポーションを投げて来る。


「済まないね、アーサー。」


そう言って仮面を上げてポーションをあおる。

乾いていた喉も落ち着き力が湧いて来る。

皆も同じようだ。


アーサーはその間にも剣を振るのをやめていない。

そうしてバルロンデーモンが五十体程になるとベドラムが何かを言って来る。


【Давай!】


【掛かってこいって言ってますよ。頑張って下さいね、皆さん。】


「アーサー?本気かい!?」


「アーサーよ。コイツは上級悪魔だろう?」


「そうだね~。ちょっとあーっしらとは格が違うかな~?」


「アーサー様、この試練を見事に乗り越えて見せましょう!」


「「「ラフィア!?」」」


【さあ、ヤル気なのはラフィアさんだけですか?】


アーサーがそう言って煽って来る。


「いえ、せっかくなので全力で行かせて頂きますよ!・・・倒してしまって良いですね、アーサー?」


「此処まで来たらやってやるぜ!覚悟しろ・・・鹿頭!」


「やるしかないかな~。全力で行くからね~!」


「そうですわ!皆で倒しましょう!」


【では、ブレッシング!】


アーサーが皆に魔法を唱える。

力が湧いて来る!

これならば行けそうだ!


【そしてプロテクション!】


防御力強化の魔法だ。


「これなら負けねえぞ!」


「いつもの倍は力が出るからね~。悪魔さん覚悟するんさ~。アーサー君、矢を五十本くれるかな~?」


「これなら私はサポートに回りますわ!アーサー様、私にも秘薬を頂けますか?」


補充を終えると鹿頭の方に向かってアーサーが話をしている。


【準備出来たってさ!でそっちはどうなのさ?】


アーサーが確認をしている?


【Приходите в любое время! Хрупкая человеческая душа!】


【ジャスティンさん、いつでも良いらしいのでどうぞ!】


アーサーはそう言ってバルロンデーモンを斬り伏せている。


君の実力ならこの悪魔は・・・。

ああ!

そうか、この機会に僕達の鬱憤を晴らさせようとしているのか!

ラフィアだけは分かっていたんだな。


ふふ、ならば期待に応えて勝利を収めて見せましょうか!

そう思うと集中してきたのだろうか?

周りが静かになって行く。


そして、月明かりの元、戦いが始まる。


さあ、行こうか!

僕とダンが拳を突き合わせると鹿頭に突っ込んで行く。

一撃目の右拳は盾で回避する事に成功した。

その圧力にヒヤリとする。

懐に入ったダンが左足に切り込んで行く!


「ダッシャー!」


気合いと共にダンが切り込む。

アンナの放った矢が鹿頭の頭で弾け角を傷つける。

ラフィアが何かの魔法を唱える。


「・・・エネルギー・ボルト!」


力ある言葉を唱えると雷の弾のようなものが鹿頭に飛んで行く。

アンナの矢傷を広げるような一撃は鹿頭の片側の角を弾き飛ばした!


【ギャオオオオオオォォォォ!】


どうやら効いている様だ。

特有の血なのだろうか?

緑色の液体が流れている。

その間に指示を出す。


「まずは傷のある左足を狙い、動きを封じましょう!」


「「「応!」」」


そうすると間合いに入ったダンが更に斬り込む。


【グオオオオォォォォォ!】


効いている様だ。

アンナの放った矢が左足の甲に当たり爆散させる。


【ギャオオオオオオォォォォォ!】


「「「僕が相手だ!」」」


挑発スキルを発動させる。

鹿頭が此方を見る。

どうやら効いたようだ。

左拳で殴られるが衝撃は盾と鎧で吸収出来た。


「ぐわっ!アッチ!アッチィ!」


ダンの方を見ると切り崩した足から緑色の液体が噴き出ていた。

それを被ってしまったダンが教えて来る。


「気を付けろ、コイツ血が熱い!鎧は無事だが皮膚が溶けるぞ!酸だ!」


「グレーター・ヒール!」


ラフィアの呪文がすかさず飛ぶ。


「助かるぜ!ラフィア!」


「ダン!油断しないで下さいませ!」


ダンが下がって来る。


「相棒、接近戦は厳しいぜ?」


「ですが、やるしかありませんよ?僕が引き付けるので無理をしない範囲で切り込んで下さい。」


「分かったぜ、相棒も無理すんなよ!」


「メインアタッカーはアンナにお願いします!」


「了解なのさ~!」


「ラフィアは回復をメインにお願いします!」


「分かりましたわ!」


「油断しているようですね。魔法を使ってこないならこのまま押し切ります!」


僕がそう言うと鹿頭の左手から牽制の攻撃が来たが軽かったので本命を待つ。

すると振りかぶった右腕のパンチが僕を襲う。

盾をかまえ衝撃を待つ。


ズガーン!


「ぐうぅっおおぉぉ!」


ものすごい衝撃が来た!

奥歯を噛みしめて耐える。

盾を見ると一撃で少し歪んでしまったようだ。

受け止められたのはこの盾のおかげだね。

もう一度、後で礼を言おう。


皆に指示を出す。


「こ、好機です!攻撃を!」


僕がベドラムの右手を押さえているとダンが突っ込み左足を斬る。

アンナから放たれた矢が左足の太腿を爆散させた。

ラフィアからグレーター・ヒールが酸を浴びたダンに飛んで行く。

しばらく攻撃すると左足をボロボロにしたようだ。

凄い酸を巻き散らしている。


ダンが慌てて下がる。

すると太腿が千切れてて片足になった。

うまく動けないのだろう。

チャンスと見て指示を出す。


「相手の踏ん張りが効いていません。次はメインの攻撃を封じましょう。右手に集中して下さい!」


「「「応!」」」


先程まで僕の盾を歪ませるような攻撃だったのだが今ではなんとか止められるまでに攻撃が弱まっている。


「好機です!このまま行きましょう。」


そう言うとアンナの放った矢が右拳に直撃して拳が爆散した!

アンナの弓はそろそろ限界なのでは無いだろうか?

攻撃がダンの物だけになる前に決定的なダメージを!


【ギャオオオオオオオオォォォォォォォ!】


ベドラムが苦しんでいる様だ。

だが攻撃を受けている僕にも酸が飛び散って来る。

熱い!

続けて痛みが襲う!


ぐあっ!


・・・ダンはコレに耐えていたのか!?

相変わらずな相棒に敬意を表する。

爆散した右拳から酸の飛び散りが少なくなって来た。


「ここです!相手の武器は無くなりました!詰めましょう!」


「「「応!」」」


ラフィアのグレーター・ヒールが僕に飛んでくる。

傷が治って行く。

ありがたい。


左手の攻撃を盾で防ぎ挑発スキルを掛ける。

今度は失敗してしまったようだ。

だが僕の攻撃も通るようになって来た。


「相手も弱っていますよ!」


激励するように皆に言う。

そうすると左手の拳にもアンナの矢が当たり爆散させる。


【グギャアアオオオオオォォォォォ!】


酸の血液が飛んでくるが意地で耐える。

ラフィアが報告して来る。


「ジャスティン、このままではマナの回復が追い付きませんわ!」


ダンが背中に攻撃している。


「ラ、ラフィア!ダンの回復を優先してください!」


「ジャスティン!それでは貴方が!」


「構いません!攻撃しているダンを優先して下さい!」


「・・・分かりましたわ!」


両手を失った鹿頭が苦しそうにゴロゴロと転がる。

潰されそうになったダンがその場から逃げる。


【ギャオオオオオアアアアォォォォォォ!】


「アンナ!転がっている今が好機です!頭を狙って下さい!」


「りょ~!」


ギシギシと弓を引き絞る音がする。


「限界なんさ~!」


「やってください!」


「りょ~!ぶっ飛ぶといいんさ~!」


アンナの放った一撃が惜しくも頭を逸れ右肩を爆散させる。


ベキャッ!


っと嫌な音がする。

視線を送るとアンナの弓が砕けていた。


「・・・ありがとね、相棒~!」


アンナの眼から雫が落ちる。


ベドラムは血を流しすぎたのだろう。

動きが鈍くなってきた。

ダンが体に上り心臓を狙って何度も剣を突き刺す。


【グオオ・・・オォォォォ・・・。】


胸から大量の酸の血液が飛び散る。

ラフィアのグレーター・ヒールがダンに飛ぶ。

止めとばかりにダンが心臓に剣をねじ込む!

すると、とうとう鹿頭が動かなくなった。

ダンがその場を離れると雄叫びを上げる!


「ウオオオオオオォォォォォッ!」


どうやら僕達の勝利のようだ!


「ウオオオオオオォォォォォォッ!」


僕も雄叫びを上げる。

駆け寄ってダンと拳を突き合わせた。


「やりましたね!相棒!」


「おっしゃあ!大金星だぜ!」


「やったんさ~!」


「アーサー様の試練を乗り越えましたわ!」


皆が喜んでいる。

魔法は全く来なかった。

ベドラムが油断していなければどうなっていた事か。

しばらくするとベドラムの体は黒い靄になって消えて行った。


その後には少し大きめの黒い核のような物が残っていた。

此処まで読んで下さってありがとうございます!

まずはいつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

真にありがとうございます!

大変に励みになっております!

そしてブックマークが200を超えました!

皆様のおかげです!

心から感謝を!

それでは 次話 大歓声と宰相の正体(仮 でお会いしましょう!

お休みなさいませー!

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