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200対?

皆様、いつも読んで下さってありがとうございます!

執筆が終わりましたのでUPいたします!

お楽しみください!

俺は見張り台の上から黒い軍団を見ている。


うわー、200近いかな?

その軍団が列を作り歩きながら向かって来る。

今回はバルロンしか見当たらない。

混在して数で攻めて来れば危なかっただろうにね。


バックパックから悪魔特効のロングソードを取り出すとその群れにむかって呪文を唱えだした。


【・・・9th サモン!エナジー・テンペスト!】


力のある言葉を唱えて悪魔族の真ん中に巻き上げる無慈悲な暴風の精霊を出現させる。

そう、悪魔には精霊が有効だからね。

その暴風は悪魔族達を攻撃しながら移動して行く。

同じくもう一体の召喚を始める。

二体目を隙間の空いた群れの真ん中に出現させると剣を抜き見張り台から飛び降りて駆け出す。


五m程の巨大な悪魔の先頭の一匹を首を撥ね消滅させる。

各所で悪魔達の魔法の詠唱が始まる。

だがエナジーテンペスト達が暴力と言う力で黒い悪魔を傷つけて行く。

その暴威で詠唱の邪魔をしている。

それを横目に、構わず悪魔を斬り伏せながらその黒い塊に突っ込んで行く。


「ギャオオオオオン!」


「人間ごときが・・・。」


「我からは逃れられんぞ?」


「我が力を受けるが良い!」


周り中から悪魔達の声が聞こえる。

この声は頭に直接響いて来る。

流石にこの数は頭が痛くなるので声を聞かないようにして呪文を唱えながらバルロン達を斬り伏せる。


魔法スキルが最適化をしているのだろう。

それに合わせ呪文を唱えだす。


【その輝きは魔を打ち払う神々からの贈り物・・・


俺の詠唱が段々と早くなって行く。


・・・創造神の名において我らが希望となり、その巨悪を滅ぼしたまえ!】


そして力ある言葉を唱える。


【10th アンチ・イビル・サークル!】


対悪魔用の『アリステリア様』の力を借りた魔法だ!

地に魔法陣が浮かび上がり天空に現れた白い女神様が黒い悪魔達を消滅させて行く。


【『アリステリア様』!感謝を!】


このタイミングで範囲内にいる五十匹程の黒い悪魔達を消滅させる事が出来た。


とにかく周り中が敵だ。

剣を振り続ける。

なんだか高揚感が半端ない。

知らずに笑いがこぼれる。


【アハハ!どうしたどうした!次は何が来るのかな?】


たまに飛んで来るファイヤーボールやライトニングの魔法は弾かれて俺には届かない。

しばらく斬っているとバルロン達が一斉に同じ呪文を唱えだした。

これは7thのファイヤー・ストライクだね。

上級魔法は防いだ事が無いし、この数で来られたら俺はどうなるのだろうか?


まだ敵は100匹以上いる。

さすがに間に合わないだろうね。

でも、とにかくどんどん斬り捨てる。

十匹程斬り捨てた所で数を確認してみた。

100匹程のバルロンが俺に向かって詠唱していた。

・・・当然間に合わない。


【あれ、ヤバイかも!?】


「「「ファイヤー・ストライク」」」


力のある言葉が唱えられる。


100体以上の悪魔からの魔法が飛んで来て俺の足元から真っ赤な火柱が上がる。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


僕達はアンナの案内で戦場にたどり着いた。


鎧を着ていたので思ったよりも遅くなってしまった。

中央の大き目な天幕に近づいて行くとその天幕の側から位の高い人だろう人物が戦場を見ていた。


「アーサー殿・・・。」


アーサーの名前を言っている。

この方が指揮官だろうか?

指揮官であろうその人物に近寄り跪く。


「遅れました。オーガの牙でございます。揃いましたので早速戦場へ向かいます。」


「おお、貴殿達が残りのメンバーか中級悪魔の対策はしてあるのかね?」


「四人共に大丈夫です、閣下。それでアーサーは何処に?」


「あそこだ、かの御仁は一人で立ち向かっている。」


立ち上がりその人物が見ている方を見る。

すると地面に魔法陣が輝き空に翼のある白い女性が浮かび上がる。

次々と黒い悪魔達が蒸発して行く。

アレをアーサーがやっているのか?


震えて来る。

武者震いと言うヤツだろうか?


「皆、準備を。囲まれている!助けなければ!」


「行くぜ!相棒!」


ダンと拳を突き合わせる。


「早速使うかね~。」


アンナが弓に矢をつがえる。


「左様ですわね!」


ラフィアがスペルブックを左手に持つ。


「そなた達にも戦の神の加護のあらん事を!」


その声を背に僕達は戦場に走って行く。

まだアーサーが無事で良かった。

戦列に加わると黒い悪魔達は皆アーサーの方を向いている。

僕達は脅威では無いと言う事か?

ずい分と舐めてくれるね!

構わずに切りかかる。


三回程斬ると黒い悪魔が靄になった。


中級悪魔族にでもこの効き目だ!

相変わらずアーサーの持ってくる物にはと驚く。

二匹目、三匹目も靄になる。

ダンも同じように斬りつけていた。

とにかく周り中が敵だった。


左にはダンがいる。

後方にはアンナとラフィアがいる。

安心して斬り伏せて行く。


アンナが弓を全開に引き絞っている様だ。

戦場でも分かるような「ギリギリ」と引き絞る音が聞こえる。


「消し飛ぶと良いんさ~!」


射ると直線状にいた黒い悪魔が十体程が消し飛ぶ。


「・・・エネルギー・ボルト!」


ラフィアの魔法でバルロンが一体、黒い靄になる。

行ける!

これは凄い力だ!

すると何かの呪文かを唱え終わった黒い悪魔達が一斉に力ある言葉を唱える。


「「「огненный удар」」」


するとアーサーの足元からものすごい火柱が上がった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


熱は感じなかった。


ただ周り中が真っ赤になった。

ダメージはどうだろうか?

ヒットポイントは減っていない感覚があるようだが代わりにマナポイントが少し減っている様な感覚がある。

耐性スキルの影響で攻撃は防げたが代わりにマナポイントを消費したのだろうか?

耐性スキルが最適化されていく様だ。


「嫌あああぁぁぁぁぁ!」


「アーサー君!」


「「アーサー!」」


ジャスティン達の声が聞こえる。

ん?

ジャスティン達?

マジか!

どうやら間に合わせてくれたようだね。


炎が収まるとそこに俺はいた。

おお、あの数のファイヤー・ストライクでも大丈夫のようだ。

肉体的なダメージは無い。

流石のスキル様。

『アリステリア様』感謝を・・・。


余裕が出来たので周りを窺う。


あれ、黒い悪魔達が後ずさりをしている。

悪魔でも恐怖を感じるのかな?

後ろの方から俺を呼ぶ声が聞こえてきたが、それ所では無いので動きの鈍い黒い悪魔達を斬り裂いて行く。

やがて数が少なくなって来るとジャスティン達が見えて来た。


【やあ、皆さん遅かったじゃないですか!】


「待たせたね、アーサー。すまない、色々とあったんだよ。」


「そうだぜ、アーサー!抜け出すのが大変だったんだぞ?」


【それは済みませんでした。】


俺が答えるとアンナがニヤニヤしながら言って来る。


「そうだよ~、アーサー君。ラフィアに感謝したまえ~。」


【何かあったんですか?】


「・・・エネルギー・ボルト!」


ラフィアの放ったエネルギー・ボルトで黒い悪魔が消滅する。


「オホホホ、アーサー様、お気になさらないで下さいまし!」


大分、悪魔の数が減って来たようだ。

もう七十匹程しかいない。


「残りを仕留めたら話をするよ。面白いですよ?」


「ジャスティン!盛らないで下さいましね?」


そして皆で殲滅して行く。

それは五分も経たないうちに終わってしまった。

黒い悪魔達が逃走を始めたのだ。

三十匹程が逃げ出して行く。


追撃をしようとしたがやめておいた。

皆が肩で息をしている状態だったからだ。

これ以上は危険だろう。


【安全なうちにバドラック閣下の天幕に移動しましょう。】


皆にそう言うと陣地へと歩き出す。


「まだ装備はそのままですよ、相棒。」


「へへ、相棒よお、汗だくだぜ。早くヘルメットを脱ぎたいもんだ。」


【安全な所まで我慢ですよダンさん。黒焦げにはなりたくないでしょう?】


「仕方ねえ、もうちょっと踏ん張るか。」


さて、何があったのか聞くのが楽しみだ。


皆で警戒しながらバドラック様の天幕へと急ぐのだった。

此処まで読んで下さって、ありがとうございます!

まずはいつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

ありがとうございます!

それでは 次話 歓声とアンナの酒癖(仮 でお会いいたしましょう!

お休みなさいませ!

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