捕らわれのアーゼ
いつも読んで下さって頂き!
真に!
ありがとうございます!
執筆終わりました。
お楽しみください!
宿を出て暗闇の中を西通りに向かって疾走する。
途中でマントを着こみアーサーになると西町に入った所から教えられた魔法陣へ向かう。
向かっている途中でアーゼ様を探している最中のジャスティンを見かけた。
早速、声を掛ける。
【ジャスティンさん、アーゼ様の行方はどうですか?】
「アーサー!?来てくれたか!済まない。だが、まだ見つかっていないんだ。」
【状況を聞かせてもらえますか?】
「ああ、構わない。」
どうやらオーガの牙の面々が離れている時に事件が起こったらしい。
魔法の罠があるかもしれないので注意を促していた所だと言う。
成程ね。
それならアンナが出し抜かれるのもしょうがないか。
側にいればアンナが野生の勘を発揮するだろうしね。
「突然らしいんだ。戻って来るとリーゼ様はいたんだけれど、アーゼ様がいなくなっていて。」
【ジャスティンさん、もし俺が戻らなければで良いんですが、お願いしたい事があります。】
「何だい、アーサー?」
【アーゼ様方が泊っている宿屋に『ルイス』という知り合い達がいるので彼女達を少しの間守って下さいませんか?】
「分かった、深くは聞かないけれど、君には何かあてがあるんだね?」
【ええ、多分ですが転移させられたんだと思います。】
「転移!そうか・・・魔法か!・・・狙いは?」
【予想ですが悪魔族ですね。アーゼ様かリーゼ様の片方がいなければ封印の魔法が使えないらしいのでその為かと。】
「そうか、分かった。今後の護衛の際にそこは気を付ける事としよう。後、今の事は内密にするよ。」
さすがジャスティン分かってるね。
だが、安心したように俺を見ているがまだ解決はしていないんだよ?
先程のダンの事が気になったが、ここで口を挟むべきでは無いな。
【では、俺は行きますね!】
「後の事は任せてくれ。それより、アーゼ様の事を頼んだよ!」
【分かりました。では!】
そう言って俺は教えられた怪しい魔法陣のある場所まで走る。
到着し調べていると大きな魔法陣より新しい魔法陣がある。
調べているとマナの流れがこれだけ違う。
ちなみに知性評価スキルによると、こいつは『生きている魔法陣』らしい。
更に詳しく調べると『転移魔法陣』である事が分かった。
【待ち伏せとかされてなければいいんだけどな。】
このてのトラップはゲーム時代でもあったからね。
ただ、目的が双子のどちらかのようだ。
御丁寧に名前が入っている場所を見つけた。
これだけの仕掛けが出来るのは上級悪魔しかいないだろう。
【うーん、マナの流れが・・・そうだね・・・こいつだけ流れがこの街以外だ、不自然だね。】
解析は出来た。
ジャスティン達を待つか?
いや、急ぎで行かないと駄目だろう。
それに確実に双子のどちらかを狙っている魔法陣だった。
アンナが気付かないのならば、100%魔法の罠だろう。
ゲームの時も魔法陣でワープしてしまうトラップがあったんだよね。
さてと、捕らわれの御姫様を迎えに行きますかね!
誰もいない魔法陣の上に乗ると「ヒュン」と言って周りの景色が変わった。
ゆらりとして気分が悪くなったがしばらくすれば治ったようだった。
周りを見ると真っ暗な遺跡か?
どうやら転移したようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
意識が覚醒し目が覚める。
ここは何処かしら?
松明が灯っているわ。
右の方から何かの気配を感じる。
寝ている様なので起き上がろうとする。
でも我慢して大人しくしておく。
何か分からない言葉で喋っている者達だから。
薄っすらと目を開ける。
松明の炎の明かりで少しだけ見える。
ここは何処?
それにこれは何?
話をしている声が耳に入るが何処の言葉か分からない。
まさか、件の悪魔族なの?
報告や噂では聞いていたがこの目で見るのは初めてだ。
何かを言って笑っている様だ。
でも、何を言っているか分からないの。
ゆっくりと周りを見回す。
護衛の者達は何処!?
オーガの牙達は!?
記憶を遡る。
北西の魔法陣の視察に来て、たしか・・・そう・・・。
私が魔法陣に足を踏み入れると「ヒュン」として意識が暗くなったのだけは覚えていた。
その時に捕まったのだろうか?
手足には魔力封じだろう鎖が着けられている。
お気に入りの服も脱がされていた。
天井から雫が垂れて来る。
と、言う事は建物の中か地下なのだろうか?
しばらくすると何か大きな魔力を感じる。
すごく巨大な魔力だ。
おそらく中級の悪魔族だろう。
悪魔達が騒ぎ出したよう。
でも何を言っているか分からないの!
どうしましょう?
いつも心にある余裕がない。
これが孤独と言う事?
それと恐怖?
恐ろしいと言う事?
初めての感情だ。
駄目・・・。
恐ろしくてしょうがない!
体が震える!
だが、震えると鎖が音を立てそうなので必死に体を抑え込む。
私はこれからどうなるのだろう?
殺されるのかしら?
ただ殺されるなら良い。
拷問を受けるの?
凌辱されるの?
それとも生贄にされるの?
恐ろしい。
恐ろしさのあまり失禁する。
ああ、これが怖いと言う事なのね?
初めて感じた感情に涙する。
勇者様!
いえ、誰でも良いの!
誰か助けて頂戴!
愛しい妹の事を思いながら私の意識は再び暗闇の中に消えた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺は到着すると周りが真っ暗だったので暗視の魔法を掛けた。
【1th ナイト・サイト。そして、探知。】
そう言うと結果を頭の中で整理する。
青い光が一つある。
良かった誰かは確定しないが多分アーゼ様だろう。
光が写ると言う事は無事の様だ。
その周りに小さな赤い光が六つ、普通の光が二つ、大きい物が一つ。
何かの儀式でもしているのだろうか?
急がなければ。
周りを確認する。
何処かの建物の中の様だ。
この作りには見覚えがある。
もしかしたらゲーム時代の悪魔の寺院かもしれない。
オーカムからは海を隔ててかなり遠くにあった島のはずだ。
そう言えば生贄の祭壇があったな。
いや今はそんな事を考えている場合ではない。
記憶を元に駆ける。
ピラミッドのような建物。
建物が見え頂上まで階段があるのが分かった。
中級の悪魔族には隠蔽スキルが見破られる事があるので、隠蔽から隠密のコンボは使えないだろう。
悪魔特効のロングソードを抜き階段を駆け上がる。
生きている人、どうか無事で!
『アリステリア様』にそう祈る。
階段を昇りきると祭壇に誰かがいるのが確認出来た。
アーゼ様だ!
良かった!
裸で鎖につながれている様だった。
無事か!?
動かない。
だが青い光点だった。
生きているはずだ!
俺の姿を確認したのだろう。
インプ達が一斉に魔法を唱えて来る。
反応が遅い。
御丁寧に一直線に並んでいたので六匹のインプを一撃ですべて薙ぎ払う。
次は三m程の赤い悪魔二匹だ。
片方が牽制に出て来る。
後方になった赤い奴は魔法を唱えている様だ。
これは、ライトニングの魔法か!
前衛になった赤いヤツが爪で襲い掛かって来る。
迎え撃つように剣を振るう。
赤いヤツの腕を斬り飛ばす。
「ギャオオオオオオォォォォォォ!」
悪魔から悲鳴が上がる。
こいつらはそんなに強く無いはずだ。
チラッと視線を動かす。
そう奥にいる呪文を唱えている奴が問題だ。
【バルロンデーモン!】
中級悪魔で魔法を施した武器でないとダメージが通らないヤツだ。
悪魔特効の付いたロングソードを振りかざす!
剣を振るうと前衛の赤い悪魔は一撃で霧散した。
さすがの悪魔特効。
後衛の赤いヤツを倒そうとしたのだが、詠唱が間に合ってしまったらしい。
「ライトニング!」
俺の頭上から雷が落ちる。
此処まで読んで頂きまして、ありがとうございます!
まずはいつもの!
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大変励みになっております!
ありがとうございます。
1話から人物の文章の特徴や点があったり無かったり等の修正を行っております。
稚拙な文章が恥ずかしくて笑い転げております!
手直しいらねえんじゃないか!?
これはこれで面白い!
と半ば諦めております。
それでは 次話 アーゼの勇者様(仮 でお会いいたしましょう!
バナー広告に水着でベッドに横たわる美少女を見ました。
文章一節よりもR18だろう!
と、突っ込みを入れたくなるのは私だけでしょうか?
では、皆様!
お休みなさいませ!




