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初めての給金

いつも読んで下さっている方々、こんばんは!

初めましての方々もこんばんは!

いつも読んで頂きありがとうございます!

それではお楽しみくださいませ!

目が覚めた。


朝かな?

今日は二の月の七の日のはずだ。


目の前に膨らみがある。

顔を埋める。

ああ、今日はずーっとこうしていたいな。

そう思っていると声が掛かる。


「今日も悪戯な子はだあれ?」


【おはよう、ルイス。】


「おはよう、貴方。」


そう言っておでこにキスをしてくれる。


【今日は武器を作ってから『エギエネスシティ』に行ってくるよ。】


「えぎえねすしてぃ?」


【うん、フェアリー・ゲートで行って来る。】


「大丈夫なの?」


【平気だよ。そうしないとジャスティン達に魔法の武器を作ってあげられないんだ。】


「危険は無いの?」


【ガーゴイル族の街だよ、大丈夫だよ。】


「じゃあ、私達は今日も採取しておくわね。」


【うん、お願い。】


そう言って再び双丘へ顔を埋める。


「甘えん坊さんね。」


【ルイスの前だけだからね?】


そう言ってキスをする。


「今日はお出かけしないの?」


【そうだね、あ!】


「どうしたの?」


【今日は何日?】


「今日は二の月の七の日じゃないかしら?」


【ルイス大変だよ!】


「え?どうしたの!?」


【給金日忘れてた!!!】


「あー・・・。」


どうやらルイスも忘れていたようだ。

着替えて日課のお祈りを済ませるとルイスも着替えて来た。

部屋に入り、いくら上げるのかを二人で必死に考える。

ルイスには金貨五枚、リズ、ベス、マオ、アリスには金貨二枚ずつでとりあえず様子を見ようと言う事になった。


もちろんルイスの金額は何かあった時の為に多くしてある。


朝食後に俺の部屋に集まってもらう。

人の目があると、どうなるか分からないからね。

早速、皆に集まってもらった訳を話す。


「「「給金日?」」」


【そうです!普段頑張っている子達には給金が出るんです!】


「本当は二十五の日に上げたかったんだけど、ごめんなさいね。」


【本当に、ごめんね。】


二人で頭を下げる。

するとアリスが質問して来る。


「ヘファさん、ルイスちゃん。お給金は二十五の日になったら貰えるのです?」


【その通り。今回は色々あったので遅れちゃったけれどね。働いた対価なんだ。そう!この間のお小遣いと同じような物だよ。しっかりと自分で管理する事!】


「ぬぬー、難しいのですー?」


駄菓子感覚で肉串を買える様に勉強してほしいんだが、稚拙な俺の説明では分かってくれなかったようだ。

くそう、もっとしっかりとプレゼンの勉強をしておけばよかった。


「じゃあ渡すわね。並んで頂戴。」


ルイスが言うと皆が元気良く返事をして来る。


「「「はーい!」」」


【じゃあリズから行こうか。】


「そうね。リズいらっしゃい。」


「はーい!」


【リズさん、貴女はその笑顔で皆を支えて自身も大変頑張りました!お給金です!】


そう言って金貨一枚、小金貨九枚、銀貨九枚、大銅貨四枚、銅貨二十枚の入った袋を手渡す。


「ありがとう!お兄さん!わっ、おも!」


楽しみだったようで、早速袋の中を覗いている。


【ベスさん、貴女はその持ち前の冷静さを持って皆を支えてくれました!お給金です!】


「ありがとう、・・・ヘファさん。ルイス姉・・・。」


ルンルンと音符のマークが見えそうだ。

ベスも楽しみだったようだ。


【マオさん、貴女は良く皆の面倒を見て助け合って頑張りました!お給金です!】


「ありがとうございます!ヘファさん!ルイス姉!」


マオも早速袋の中を見ている。

なんだかんだ言ってマオはしっかりしているから不安はない。

問題なのは・・・アリスだ。


【アリスさん、貴女のその笑顔は皆をとても助けてくれました!お給金です!】


「ありがとなのですー!ヘファさん!ルイスちゃん!」


アリスは分からないと言っていたが、皆が楽しいようなので一緒に喜んでいる。

皆に渡し終えるとリズが言って来た。


「ルイス姉とお兄さんの分は?」


「私達は貰っているから大丈夫よ?」


【うん、オーナーの俺は儲かっているので大丈夫です。】


「おーなー?」


【偉い人は儲かるんだよ。】


「「「なるほどー!」」」


羨望の眼差しで俺を見てくれるのだが、実際に売っているのは君達なんだよ?

こっちこそ助かっているんだよね。

お金の話と言えば、今度ルイスの口座に白金貨とかを振り込まないといけないね。


「お兄さん、この一枚だけキラキラのはなんなの?」


リズが質問してきた。

そう言えば金貨は見た事が無いんだっけか?


【それは金貨だね。ちなみに肉串のお店で出すと大変な事になるから気を付けるようにね。】


「大変な事?」


【それ一枚でお店にある肉串が全部買えてお釣りまで貰えちゃうね。さらに店主さんが泣いちゃう。】


「すっごーい!でも泣かせちゃうのは嫌よね。」


【それと言っておくね。宿代と御飯は今まで通り俺が支払うけれど、服とかの欲しい物は自分達で買う事!】


「「「はーい!」」」


「これはねお金の使い方を勉強する為でもあるのよ?」


ルイスがそう言うと皆が納得したように肯く。


【後は泥棒やスリとかには気を付ける事!せっかくの給金を取られちゃったら欲しい物が買えなくなります!】


「「「はーい!」」」


【後は預けたくなったら俺かルイスに言う事。みんなはまだ未成年なので口座が作れないからね。欲しい物が出来た時や貯金したくなったら言って下さい。分かりましたか?】


「「「はーい!」」」


そう言うとベスが早速言って来た。


「ヘファさん、全部貯金する・・・。」


「ベス、貴女、新しい本とか買わなくて良いの?」


ルイスがそう言うとベスが首を振って言って来た。


「紙の本は高いから・・・それに今の所欲しい物が無いの・・・貯金が正解だと思う・・・。」


【分かった。ベスの分は預かるね。】


そう言って袋にベスと書いてバックパックに入れる。


バックパックの中に「ベス」と書いてある袋が出来た。


相変わらず便利だな。

ありがとうございます『アリステリア様』。


リズが銀貨を二枚掴んで言って来る。


「お兄さん、アタシも残りは貯金する!」


リズと名前を書いてバックパックへ入れる。

マオも同じ様にしたみたいだ。

マオと書いてバックパックへしまう。


アリスが難しい顔をして言って来た。


「分からないから全部貯金と言う物なのです!」


そう言って袋を預けて来たのだが・・・。

アリスはお金の使い方を覚えるのに使ってほしかったんだけどな。

そう思っているとルイスがアドバイスする。


「アリス、銀貨一枚で勉強すると良いわよ。肉串は何本買えるのかしらとかね?」


アリスはふむふむと肯いている。


「じゃあ・・・リズ姉とマオ姉と同じにするのです!」


【じゃあ銀貨二枚ね。】


そう言ってアリスに手渡す。

アリスと書いた袋をバックパックにしまう。


「ありがとうなのです、ヘファさん!ルイスちゃん!」


【食べ過ぎないようにするんだよ?】


「分かったのです!」


【食べすぎると晩御飯無しの刑です!ガオ~!】


「あはは!ヘファサン顔が変なのです!」


・・・アリスさん言い方があるよね?

気を取り直して。


【後は皆にプレゼントがあります。】


「「「プレゼント?」」」


【これです!】


そう言ってベルト付きの皮のポシェットを取り出す。

そんなに大した飾りつけはないが俺の手作りだ。

ここに物を入れておけば落とさないだろう。


皆にはお財布として小さな革袋を別に作ってある。

ルイスが皆に手渡して行く。


「「「ありがとうございます!ヘファさん、ルイス姉!」」」


そう言って喜んでくれた。

喜んでくれてよかった。

今度はもっと女の子っぽい物を・・・。

等と考えているとルイスが元気よく言っている。


「さあ、みんな働くわよー!」


「「「はーい!」」」


元気な声が部屋に響き渡った。

俺は微笑んでそれを見ていた。

これで一つ心配事が消えた。


そして皆はいつもの採取へと向かう。

見送った俺はミカの事を待っている。

だが今日も来ない。

ルイスに聞いたら重い人は二~三日ダメな日があるらしい。

今日もダメかな?


時間になったのでギルドへ向かうのだった。

此処まで読んで頂き、ありがとうございます!

まずはいつものからです!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

毎回、ありがとうございます!

なんと!

もう少しで総合ポイントが500ポイントになります!

これも応援してくださっている方々のおかげでございます!

深く感謝いたします。

それでは 次話 準備は入念に(仮 でお会いいたしましょう!

一日中PCの前に座っていたので腰が・・・

皆さん、お休みなさい!

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