リーゼの願い
いつも読んで下さっている方々、こんばんは!
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いつもありがとうございます!
執筆終了しました。
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散々な目にあった。
くそう、リーゼ様さえ来なければ良い雰囲気だったのに!
そう思い邪魔者のいる部屋に戻る。
ん?
クンクンと匂いを嗅ぐ。
うわっ!
すっごい香水臭い。
【リーゼ様何かなさいましたか?】
「匂うから香水を撒いたのよ!どうして男の部屋ってこうなのかしらね?」
ん?
まるで他の男の部屋に入った事があるような言い方だね。
【リーゼ様は男性の部屋の中に入った事があるのですか?】
「あるわよ!・・・お義父様のだけれど。それがどうしたのよ!」
そっかーお義父様かー・・・複雑そうだな。
そう思って顔を見ると、いつものような怒った表情ではなかった。
何かを決意したような、真剣な顔をしている。
ああ、なるほど。
ただ文句を言いに来た訳じゃないのかもしれない。
なら、その話とやらを聞くかね。
【それで、こんなに夜遅くに男の部屋に何の御用ですか?】
「貴方、いつものように敬語を使いなさいよ?これでも私は公国の姫なのよ?」
【人の恋路を邪魔する方にはこれで十分ですよ?】
っへ、せっかくの良い所を邪魔しやがって。
「とうとう本性を現したわね!ヘファイストス!これで貴方もお終いよ!覚悟すると良いわ!」
・・・ちょっとお仕置きしておこうかな。
俺がそう思った瞬間、さすがに言い返せなくなったのか、リーゼ様は黙り込んだ。
【夜、しかも男の部屋に一人で来られると言う事の意味を教えて差し上げますよ?覚悟はよろしいですか?リーゼ様。】
アリスのベッドに座っているリーゼ様にズズイッと詰め寄る。
「ち、ちょっと待って。お、怒らないでよ。そう!戯れだからね?冗談なの!」
リーゼ様は詰め寄った分下がる。
【物事には冗談で済む事と済まない事があるんです。それを教えて差し上げます。】
ずいっと更に詰め寄る。
「ほ、本気なの!?」
【まず、許してほしいのなら言うべき事があるのではないでしょうか?】
更に詰め寄ると、後ろはもう壁のようで逃げられなくなった。
「わ、分かったわ。邪魔してごめんなさい!ほら、これで良いでしょう?」
【誠意が足りませんね?どんな教育を受けてこられたんですか?】
「ご、ごめんなさい。まさかこんな事になるなんて思わなかったの!許して頂戴!」
涙を浮かべている。
許しを請うのに必死のようだ。
【駄目ですね。誠意が伝わってまいりません。それでは教えて差し上げますね。】
「嫌!許して!助けて姉様!」
目を瞑り最後の抵抗をして来る。
そのリーゼ様の後ろの壁を「ドン!」と叩く。
その音を聞いた瞬間、跳ねるリーゼ様。
・・・ありゃ?
これ、ラノベでよく見る展開じゃないか?
ああ、そうだ。
イケメンがやる「壁ドン」というやつじゃないのか?
あれはイケメンだから効果のある物であってだな・・・。
はぁ・・・俺、何をやっているんだ?
そろそろお仕置き完了かなと思いリーゼ様から離れる。
自分のベッドに座って話を聴く態勢を取る。
【それで、御姫様、御用って何ですか?】
リーゼ様は、その声で気づいたのか瞑っていた目を開け飛び起きた。
「ゆ、許さないから!ヘファイストス!」
涙が滲み歯をギリギリ言わせているがそんな事は知らない。
俺とルイスの時間を返せ!
【で、御用とは何ですか?】
俺がそう言うと・・・またあの顔だ。
さっきまでの騒がしさが嘘のようだ。
俺に何を伝えたいんだろう。
そう思っていると、真剣な目をしたリーゼ様が話始める。
「まずは、さ、先程の事を謝らせて頂くわ。本当にごめんなさい。」
【いえ、それで・・・その表情の訳を聞かせてください。】
「少し時間を頂く事になるけど良いかしら?」
【その顔をしている人をからかうほど、俺も空気が読めない訳じゃないですよ。】
「ありがとう・・・貴方の力で鋼の剣を量産してほしいのよ。」
ん?
なんか物騒な話になりそうだね。
「姉様が言えないから、私が直接言いに来たの。」
【そんでなんでそんなに鋼の剣が必要なんですか?五十本は作る約束をしてますよね?】
「公国の内部事情を聞かせるわ・・・実は戦争が始まっているの。」
【戦争だって!?】
それは初耳だ。
国同士なのかな?
何処の国が攻めて来たんだろうか?
「私達の『オルタンシア公国』に『悪魔族』が攻めて来ているの。」
人同士では無かったので安心する。
ほー、情報を引き出す必要がありそうだね。
【で、その悪魔族をやっつけるのに鋼の剣を?】
「そう、私の国だと鋼とかの希少な鉱石が取れないから輸入に頼っているのだけれど、最近は滞っていて入ってこないの。」
ほうほう。
良い感じだ。
「それに力のある鍛冶師もいないから鉄製のノーマルクオリティーの剣しか作れる者がいなくて・・・。」
それでそれで?
どんどんどうぞ!
「だから今回の黒き殲滅者の封印の依頼を受けました。そうすればこの国が見返りに兵を出してくれると聞いてね。」
ベラベラしゃべるお姫様だね。
流石に忠告しておこうかな。
【あのね、リーゼ様?】
「な、何か?」
【今の機密情報じゃないの?】
「そうね、でも・・・貴方になら聞かせても良いと判断したわ。」
【・・・。】
「貴方様、ヘファイストス様なら信用できると思い、話を致しました。」
【その喋り方が本来の立ち位置での話し方ですか?】
「ええ、気に入らないのでしたら、いつものリーゼに戻しますが?」
【いや、そのままでいい。】
「ヘファイストス殿に感謝を。」
【まだ助けた訳じゃないぞ?ここまで来たらアーゼ様にだって相談しなければいけない事でしょう?】
「ね、姉様に伝えると!?」
何を焦ってるんだか。
当たり前の事でしょうに・・・。
【条件の事とか、色々と相談するところがあるじゃないですか?】
「ね、ねえ、本当に姉様に伝えるの・・・?」
【それが一番の解決方法でしょう?】
「あ、あのねヘファイストス様?今の事は内密にして頂けないかしら?」
俺の隣にササッと座ると上目遣いで見上げながらすり寄って来る。
そんなにアーゼ様が怖いのか?
あんなに優しそうだったのに。
【機密にしている情報を聞いたんですよ?貴方達を助ける為にも、アーゼ様にもその事を確かめないといけないじゃないですか?】
「そ、そこの所は大丈夫だから。ね?内密にして頂戴・・・お、お姉様にお仕置きされちゃう。」
そう言うと初めて震えだした。
さっきベッドでお仕置きした時も震えなかったのにね。
どんなに怖いお仕置きなんだろうかね?
【はあ、ここからは俺も素で行きますよ?お姫様の誠意しだいだと思うよ?】
「誠意って?あ、謝ったじゃないの!?」
【誠意って別に他の事でも出来るよね?】
「どうしろって言うのよ?」
【素材とかはどうよ、希少素材とかルニックハンマーとかがあれば助かるんだがね?】
「ルニックハンマーの噂は聞いた事があるけど・・・そ、そんな物があったら売り飛ばして鋼の鉱石を買ったり有名な鍛冶師を雇ったりしているわよ!」
財政は厳しいっと。
【後はさ、俺は有名な鍛冶師じゃないんだけれど?】
何故俺を頼りにして来たのだろうか?
そこを不思議に思って聞く。
「だって『黒玉の鍛冶師様』から太鼓判を押されているって伯爵様が言ってたわよ!?」
あの爺さん、面倒事を押し付けたんじゃないだろうな?
【この街には『黒玉の鍛冶師様』がいらっしゃるんですけれど?そちらを頼ってみては?】
「・・・断られたのよ。」
あれ?
ミカなら喜んで手伝いそうなんだけどな?
待て待て・・・そういえばこの間の件も聞いてないぞ?
「ミカ様は「それはアタシの仕事じゃないわ。」って、貴方を紹介してくれたのよ。」
あんにゃろう、マジで擦り付けてないだろうな?
【ギルドはどうだったのさ?】
「国の事は不可侵だと言って取り合ってくれなかったわ。」
あのバトル・ジャンキーなら飛びつきそうなんだけどな。
【悪魔族について聞きたいんだけどさ。なんで自分達で封印しないのよ?】
「それは・・・。」
【機密事項?】
「絶対に言わないって約束してくれるなら話します。」
【ゼッタイニイイマセン。】
「本当でしょうね?」
【ホントウ、オレ、ウソツカナイヨ。】
「・・・じゃあ話すわ。実は私達は二人がかりで一体の悪魔しか封印出来ないの。しかも一度きり、だから取引材料にしたの。」
【黒い殲滅者だっけ?それを封印する代わりに何を犠牲にしたのさ?】
「弟の身柄を預けて国は属国に・・・なって、うっ・・・しまう、うっう・・・。」
泣き出してしまった。
うーん、力は貸したいけれど俺だって一日に八本が限界だぞ?
それに自腹で鋼のインゴットを使うって事じゃないか?
そんなに気前の良い話は無いだろう?
【お姫様さ、泣いてる所に悪いんだけれどね、俺が一日に作れる剣の数って八本なんだよ?】
「え?五十本ぐらい作れるんじゃないの?」
【無理無理、誰がやっても無理だよ、リーゼ様は鍛冶の事勉強してないですね?それに鋼のインゴットはどうするんですか?】
「貴方がたくさん持っているって『黒玉の鍛冶師様』が言ってたわよ?」
・・・アンニャロメ、マジで俺を売りやがったな?
【お姫様さー、見返りがないと人って動かないわけよ?分かる?】
「そ、それは当然ですわね。」
【それにさ自分の弟と国を売り渡す事は無いんじゃないの?】
「だって・・・だって・・・。」
【泣いてたら誰かが助けてくれるのかい?】
「・・・。」
【黙ってても誰も助けてくれないよ?】
「・・・勇者様がいれば・・・勇者様がいれば、きっと手を差し伸べてくれたのよ!」
勇者か・・・。
胸がチクリと痛む。
【でもいないんでしょう?】
「今はいないわ。でも絶対に『アリステリア』様が遣わせて下さるわ!」
『アリステリア様』ならやってくれそうだけどさ・・・。
残念ながら勇者は別の世界で生きているんだ。
そう、俺が助けちゃったんだよね。
その代わりに役に立つかも分からない「俺」が来たんだけれどね。
「グスッ・・・ね、ねえ、これでも貴方は助けてくれないの?」
【無償では無理だね。俺にも守るべき家族がいる。】
「・・・そうよね。ごめんなさい。今の事は忘れて頂戴。」
立ち上がると部屋を出て行こうとする。
その小さな背中に声を掛ける。
【だけどさ、全く助けないって訳じゃないよ?】
「え!?本当!?」
【今から君のお姉さんと相談する事になるけど良いかい?】
「・・・。」
【話さないといけない事でしょう?】
ガタガタ震えだしたぞ?
【君の勇気一つで国の存亡が掛かっているのかもしれないよ?】
「!?」
【ところでさ『封印』て、どんな事をするのか詳しく聞かせてくれない?】
「これも秘密にしなてください。人間には使えないとされている『9th』の『ホーリー・アーク』っていう魔法を二人がかりで無理やり使うの。」
人間には使えない?
何か制約があったっけな?
ああ、あれだ。
未完成な呪文だから、身代わりに術者が死ぬんじゃなかったっけ?
ん?
ちょっと待てよ!?
【じゃあ、君達は死ぬんじゃないか!?】
「そうよ!だから取引材料にしかならないのよ!」
涙を流しながらそう言って来る。
・・・だから必死なんだ。
誰も家族を死なせたくはないだろう。
特に自分の命と実の姉だ。
うーん、『アリステリア』様、これも『試練』なんですかね?
【ハアッ。分かった、君がそこまで必死になるのは分かった。なら力を貸そう。】
「・・・本当!?」
【ああ、もちろんだが条件がある。】
彼女は「ゴクリ」と唾を飲み込むと「何よ?」と聞いて来た。
【まず一つ目、ボウケンシャパーティーである「オーガの牙」を頼りなさい。】
「他国の冒険者が、本当に助けてくれるの?自国の冒険者は国を出て行ったわよ?」
【あの人達は国とかは関係ないかな?君は今まで見て来たでしょう?彼らのひととなりを、ただし、それなりの魅力的な報酬は用意する事。】
「分かったわ。」
【二つ目、オーガの牙の「アーサー」の正体をばらされないようにする事。】
「なんでアーサーなのよ?連絡も出来ないし正体も不明でしょう?それにオーガの牙がうまくやったら英雄よ?バレたほうが良いじゃない!」
【アイツはそう言うのは好まない。っていうか嫌いだからだ。】
「不思議な人なのね?お金も女も自由にとっかえひっかえ出来るじゃないの?」
【そういうヤツなんだよ。】
うん、そういうヤツなのだ。
「・・・気になるけれどそれも分かったわ。」
【それで三つ目、『黒玉の鍛冶師』を俺の前に連れて来る事。】
「無理よ!だって協力しないって言われたわよ?」
【俺の頼み事だと言えば聞いてくれると思うよ?】
「・・・ねえ、貴方、本当に何者よ?」
【で、四つ目。】
「ま、まだあるの!?」
【当然だよ、俺への見返りを用意する事。家族に迷惑が掛かるからね。さっき話したルニックハンマーとかが良いな。俺の大好物だ。】
「それは分かったわ。でも貴方は何をしてくれるの?」
【剣を作る以外は内緒だ。】
「私にも内緒なの!?」
【そう、嫌なら協力はしない。】
「・・・分かったわ。」
以外と素直だなこの子。
だからこそ・・・お前の悪い癖だ。
【こんな所かな?】
「姉様に何て言おうかしら?」
震えている様だ。
でもね、覚悟という物も必要なんだよ、お姫様?
【ん?これから相談に行くんじゃないか?書面も作らないとだしね。怖がってる暇なんてないよ?】
「え!?ちょ、ちょっと待ってよ私、心の準備が出来てないわよ!?」
【そんなもん何とかなる物だよ。】
「それに、秘密にしてくれるんじゃなかったの!?」
【記憶にございません。】
「この裏切り者ー!」
そう言ってリーゼ様の手を引きずって行く。
「ちょと、待って!少しで良いから時間を頂戴!」
【駄目だね!御姫様の心から勇気が逃げるからさっさと行くよ!】
「こいつ!何て力よ!嫌~!」
ドアを開けるとリーゼ様を抱き上げて三階に向かう。
この場合は姉妹愛で良いんだろうか?
良い姉妹じゃないかと思ってアーゼ様に会いに行くのだった。
此処まで読んで下さってありがとうございます!
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前回ですが少し過激な表現がありました。
この場をお借りしてお詫びいたします。
判断は運営の人にお任せいたします。
エロ漫画等のバナー広告とかはOKみたいなので大丈夫だと判断して掲載いたしました。
執筆中の今後の展開にも少し出て来るので修正している所でございます。
申し訳ございませんが今後ともよろしくお願いいたします。
それでは 次話 不安定? でお会いしましょう。
それではお疲れさまでした!




