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不安定?

いつもお読み頂いている皆様、おはようございます!

初めましての方々も、おはようございます!

執筆終了いたしましたのでお楽しみください!

それではごゆっくりどうぞ!


アーゼ様は冷静に話を聞いていた。


その間リーゼ様は床に正座をして沙汰をまっている罪人の様だった。

話を聞き終わるとアーゼ様が膝に置いていた手をぎゅっと握り。


「愚妹が余計な事を、申し訳ありません。ヘファイストス様。」


【いえ、それでいかがでしょうか、アーゼ様?】


「申し分ない条件ですわ。ですが本当によろしいのですか?」


【ええ、この街には騎士団がいますし、領主様もしっかりしていますしね。】


爺さん頑張ってくれよな。


【それに黒の殲滅者でしたっけ?それの封印は確認して頂いたと?】


「明日で完了致しますわ。今の所ですが、後一年程は持ちますわね。」


「それが本当なら『アーサー』が力を貸すでしょう。」


「・・・貴方、本当に何者ですか?」


【ただの鍛冶師ですよ。また鑑定でもしてみますか?】


「いえ結構ですわ。で、いつから動いて頂けますの?」


【オーガの牙の動向と鋼の武器の作成数しだいで進めるように致しましょう。】


「分かりました、しかし・・・もう一度聞きます。本当によろしいのですか?」


「何がでしょうか?」


「オーガの牙の皆様方の報酬が白金貨四枚だなんて?安すぎますし数がおかしくありません事?アーサー様を含めると、最低でも白金貨は五枚ではなくって?」


【アーサーは特別なんですよ。】


「・・・。」


何か考えている様だ。


【お止めになりますか?】


「いえ、その条件でお願い致します。ヘファイストス様の報酬はお金以外でよろしいのですね?」


【構いません。希少な鉱石等があれば嬉しいですね。俺は自分で稼げますのでお金以外でお願いしますね。】


「分かりましたわ。それでは急ぎ本国へ使いを出します。十日程ならば公国の騎士団も持ちこたえられるでしょう。ただ、その前、五日後には出発致しますわよ?」


【それでは、お願い致します。】


よし、話は終わった。

するとそれまで其処にいなかったというようなリーゼ様にアーゼ様がおっしゃったんだ。


「リーゼ、今日は眠れないと思いなさい?いえ、本日も含め三日は気分がすぐれないでしょうからその様になさい。分かりましたね?」


赤い目がキラリと光った気がした。


「・・・は、はい、姉様。」


「よろしい・・・では、ヘファイストス様、よろしくお願い致しますね。」


【・・・程々にしてやって下さいね。】


「可愛がるだけでございますよ?」


その笑顔で背筋が凍る。


【そ、それでは失礼しますね!】


「退出を許可致しますわ。」


リーゼ様が置いて行く気ね!

と、言う顔で俺を見ているが頑張ってもらおう。


速攻で部屋を出た俺は自分の部屋に戻るのだった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


朝だ。


いつもの六時頃だろう。

今日から剣を作る予定だ。


そう言えばルイスには何て言おうか。

昨日怒らせてしまったのを思い出す。

・・・まあ、何とかなるだろう。


そして『アリステリア様』に祈りを捧げいつもの散歩に行くのであった。


今のうちに食料は買い込んでおかないとな。

そう思い南通りの朝市に向かう。


「いらっしゃい!良い鰤が入っているよっ!」


相変わらず活気がある。

ここでド田舎だと王都はどんな所なんだろうね。

まずは鮪と米かな。

早速、漁港に向かう。


「お、シビ旦那じゃねえですか!」


【やあ、今日も捕れているかな?】


「ああ、今日は四本だぜ買っていくかい?」


【もちろんだよ。他には無いかな?】


「鰤と鰹の良いのが上がってるよ。」


【ありがとう。いつもの様に捌いてくれるかな?】


「いつもありがとうございます!シビ旦那!」


いつも通り鮪を手に入れた。

ついでに鰤と鰹を手に入れた。

鰹を日本酒で流して食うと美味いんだよね。

ちなみに俺はスライスした玉葱にポンズを掛ける派。


さてと後は米だな。

米問屋に行くと早速声が掛かる。


「お、若旦那いらっしゃいませ!今日はtで売れるぜ!ハッハッハ!」


【じゃあ、貰おうかな。】


「・・・え!?」


【全部貰うよ。】


「・・・今日は店じまいだ!ありがとうございやす!」


米もゲット、もちろん顔パスで安くしてもらっている。


肉屋に行くとステーキにする霜降り肉が安値で売っている。

前にも少量買ってみたのだが、普通に美味かったので買おうと思い声を掛ける。

何で売れないのかを聞いてみると、この国の貴族は脂身がダメだと言う事で安値で出してあると言う。


じゃあ俺が消費しなくっちゃね!

そうして安値で霜降り肉を手に入れる。

ついでに普通の肉のブロックや挽肉も買っておく。


「旦那のおかげで今日は店じまいだよ。」


何軒目の店じまいだろうか?

食材は手に入ったので一旦宿屋に帰ろう。


宿の扉を潜るといつもの席に皆がいた。

ルイスと顔を合わせるのが気まずい。

しかし元気に挨拶はするものですね。


【皆、おはよう!】


「「「おはようございますー!」」」


ルイス以外から元気な声が帰って来た。

見ると「プイ」っと他所を向いてしまう。

一晩立ってもお怒りが収まっていないようだ。

ルイスの笑顔が見れないのは残念だ。


女将さんがやって来て催促して来る。


「小僧、いつもの貴族様の飯を作ってくれるかい?」


【分かりました女将さん。】


そう言うと厨房へ繰り出し貴族様用の朝ご飯を作る。

今日の朝御飯はチーズたっぷりのリゾットとサラダとコンソメスープだ。

コンソメスープは女将さんが作った物だ。

サラダには俺が作ったドレッシングが添えてある。


女将さん達が料理を持って階段を上がって行く。


俺はその間にルイス達の所に出来立ての御飯を持って行く。

これもいつものになって来た風景だ。


「「「いただきまーす!」」」


「今日のは熱いから気を付けて食べてね。」


「「「はーい!」」」


ルイスから返事は無かった。


そして朝御飯が終わり皆が各々の部屋へ戻って行く。

途中でルイスを捕まえる。


「話す事なんか無いわよ?」


そう言われたがなんとか夜に話をする事に出来た。


ルイス達は相変わらず秘薬の採取だ。

俺が皆を見送っていると突然後ろから「ガシッ!」と肩が掴まれた。

もう確認は必要ないだろう。


【おはよう!ミカ!元気だったかい?】


そう言うと元気に言って来る。


「アンタ双子ちゃんの依頼を受けたらしいわね!」


【そうともさ!】


「で、何本作るつもりなのよ?」


【100と言いたい所だけど五十を目安に行こうと思っている。】


「アンタの事だから出来るのね?分かったわ。行きましょうか!」


【応ともよ!】


「・・・アンタ、決めたのね。」


【うん、そう決めちゃったからね。】


「ルイスさん、いえ、何でもないわ。でも、死ぬんじゃないわよ?」


【出来る限り死にたくは無いから、助っ人を頼むんだよ。】


「アタシと誰を頼んだのよ?」


【予定だけどオーガの牙の人達だよ。】


「そう、あの人達ね。誰一人として死なせるんじゃないわよ?」


【その予定だぜ!】


ミカが「アンタ良くもアタシをハメてくれたわね。」と言って来たので【お互い様だろう。】と返しておいた。


ギルドに着くとカウンターにいるアリシアさんに声を掛ける。


【アリシアさん、おはようございます。それで早速なんですが鍛冶場を、あと四日お借りしたいんですよ。大丈夫でしょうか?】


「確認致しますね。」


そう言って台帳を見ている。


「大丈夫でございすね。それでは確認のサインと料金をお願い致します。」


アリシアさんはそう言って書類を作り始めた。

確認をしてから四枚の書類にサインして料金を支払う。


【それでは今日から五日間よろしくお願いしますね。】


「いつもありがとうございます。こちらこそよろしくお願い致します。」


【そうだ、明日と明後日、その次の日なんですが三日間、東通りで露店を開きたいんですが状況はどうですか?】


「少々お待ち下さい。」


アリシアさんが地図を開く。

台帳を見ながら答えてくれる。


「東通りでしたらこの場所なら三日間は露店が出せます。三日とも同じ場所なので移動しなくて済みます。」


【流石ですアリシアさん、とても良い条件です。そこで、お願いします。】


「かしこまりました。」


そう言って無表情で淡々と書類を作っている。

まだ表情には変化が無い様だ。

少し残念。


書類を確認してサインをし料金を支払う。


【後、言伝をよろしいですか?】


「かしこまりました。銅貨一枚です。どちら様にお伝えになりますか?」


宿屋の地図を渡し皆に都合の良い日を聞いてもらうように羊皮紙に書く。

書き終わると銅貨一枚をカウンターに置く。


「分かりました、お渡ししておきます。」


【よろしくお願いしますね。】


あれ?

そう言えばミカが大人しいな?

振り返ってミカを見るといない?


「どこ見てんのよ!さっさと行くわよ!」


と、鍛冶場の方へ歩いていた。


「今日からは手加減抜きで作りなさいよね!」


【手加減はしていないんだよ?】


「アタシは満足しないと0本だからね!」


【分かった、頑張るよ。】


「元気が足りない!」


そう言って背中を叩いて来る。


【いってーな、頑張るよ!】


「よろしい!」


二人で鍛冶場へ向かう。


さあ、始めようか!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


僕はアーサーから届いた手紙を読んでいた。


気になる。

あのアーサーが頼み事?


何だろうか?

だが恩もあって借りもある。

世話になっているアーサーの頼みなので、話だけでも聞いてみよう。


個人的にはすぐに駆け付けたいのだが僕達はパーティーだ。


この件は、夜集まる時に皆に相談する事にして、今受けているゴブリン退治の依頼をどうするか悩んでいた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


カーンカーン!


槌の音が響くもうすぐ十七時だ。


「今日は鋼が乗らないわ。」


と、言って途中でハンマーを降ろしたミカに鞘を作ってもらっている。


今日は九本出来た。

鑑定済みで全部ハイクオリティーだ。

ミカの作った鞘に入れ作業を終える。


十六時五十分だった。

ギリギリになったがアリシアさんに試し切りの場所を借りれないか聞いた所、快く承諾してくれた。

無理を言ってごめんね、アリシアさん。


そして九本の試し切りが終わるとミカとギルドを出て行く。


「今日は済まなかったわね・・・。」


【そんな日もあるさ!】


「そうよ!昼御飯のラザニャーが美味しかったわよ!」


【ラザニアだ!あれはねパスタ料理で・・・。】


宿屋に帰ると皆で御飯を食べ、部屋に戻り体を拭き終わる。

寝間着に着替え、準備を整えて、ルイスを待っている。


コンコンッ


【どうぞ!】


ドアが開く。

ルイスだった。

来てくれて良かった。


その真剣な面持ちのルイスとの話が始まったのであった。

此処まで読んで下さってありがとうございます!

まずはいつものをば!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

いつもありがとうございます!

大変励みになっております!

これからもよろしくお願いいたします!

そしてなんと!

ブックマーク!

100人突破!

ありがとうございます!

これもひとえに、読んで下さっている人達のおかげでございます!

皆様に感謝を!

それでは 次話 嘘と姉妹の楽しみ(仮 でお会い会いましょう!

それでは失礼いたします。

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