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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
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盗賊退治のその後

いつも読んで下さっている方々、おはようございます!

初めましての方、初めまして!

執筆終了したのでUPしますね。

それではお楽しみください。

アンナを満足させた後、砦に向かうとジャスティンとダンが盗賊共を縛り終わった所だった。


「アーサーお帰り。何かあったのかい?爆発音が二度したんだよ。」


ここからでも音が聞こえたのか。

ジャスティンは耳も良い様だ。


「ひでえや、アーサー。ゼェゼェ・・・鎧を着ながら縛るのは重労働だぜ?」


【お疲れ様です。二人共。アンナさんとラフィアさんは無事ですよ。】


「それは良かった。他に何かあったかい?」


【ちょっと腰が・・・。】


「「ん?」」


慌てて質問をして誤魔化す。


【賊は何人いましたか?】


「三十二名だね、全員捕縛してある。逃がした冒険者達は?」


【二十一名、合流地点で皆で寝ていますよ。】


「そうか、じゃあ大丈夫だね。」


【ええ、脅威は排除しておきましたので。】


「そうか、それにしてもアーサー、この鎧は凄いね。剣もだが依頼が殲滅だったらと思うと震えが来るよ。」


「そうだぜ?こんなの使っちまったら英雄騒ぎに拍車が掛かっちまう。がははは!」


二人は作った武具に満足してくれている。

鍛冶師冥利につきますね。


「それでは明日の朝、移動するで良いかな?」


【大丈夫です。】


ラフィアにはもう少し眠りが必要だろう。


【二人も疲れている所悪いのですが見張りをお願いしますね。】


「見張りは良いがアーサーはどうするんだよ?」


【アンナさんとラフィアさんが寝ているのでそっちの見張りに行こうかと思いまして。】


「アイツらがな、それならしょうがねえな。」


そう言うとダンが折れてくれた。


「そうだアーサー、馬車が一台手に入ったよ。」


「そうだぜ現行犯だ。言い逃れ出来ないから縛ってあるぜ。」


「それと探してみたら金品と、この証書が出て来たんだ。」


【証書ですか?】


「蜜蝋がしてあるので開ける訳にはいかない。早急にギルドマスターを通して領主様にお知らせしないといけないね。」


ジャスティンは蜜蝋のマークは見た事が無いと言っている。


【うーん、嫌な予感しかしないですねー。】


「アーサーもそう思うかい?」


「普通は思うよな。」


「それで荷馬車の奴隷商人が「護衛はどうした!」と言っていたのでどこかに潜伏している可能性があるんだ。」


【あー、それなら多分、俺が追い払いましたよ?】


「本当かい?二mの大男だそうだ。」


【間違いないですね。苦戦しましたが追い払いましたよ。ただその時にラフィアさんが斬られてしまったようでして。】


「大丈夫なのか!?」


「二人は無事なんだな!?」


【ええ、それで俺が行ったところで、戦闘になって倒したと思ったんですが。逃げられてしまって・・・。】


そう言うとジャスティンが言って来た。


「皆が無事なら良いさ。君のおかげで二人と人質にされた人達も無事なんだろう?」


【まあ、結果的にですがね。】


「気にする事は無いぜ?それが一番大事だからな。」


はっはっは、腰が痛いぜ。


「じゃあ明日の朝、中継地点に行って攫われていた人達を馬車に乗せて戻ろう。」


「こいつらは歩きで十分だぜ。」


【分かりました。では二人のいる所で待ってますね。】


「分かった、また明日、ん?いや、もう今日か、また会おう。」


【それでは失礼しますね。後ほどお会いしましょう。】


「またな、アーサー。」


アンナとラフィアのいる所に戻る。

時間があればもう一度アンナとイチャイチャするんだい!


夜が更け、しばらくすると朝日が昇って来た。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


長い一日だった。


あれから急いで戻ったのだがアンナは眠っていたのでイチャイチャ出来なかった。

残念だ。

昇る太陽を見ながら日課をする。


【『アリステリア様』、本日もよろしくお願いします。】


そう言って祈っていると。


「こ・・・ここ・・・は?」


ラフィアが目を覚ましたようだ。


【気付きましたかラフィアさん。】


「確か、私は・・・。」


【無事ですよ。血が抜けているのでしっかり食べて下さいね。】


そう言うとハンバーグを差し出す。


【この大根おろしを掛けて醤油で味付けすると美味しいですからね。】


「私は死んだのでは?」


【いえ、生きていますよ?】


「左手を斬られて・・・。」


左手を確かめている。


【傷は治しました。】


そうするとブルブルと震えだす。


「わ、私は・・・。」


優しく抱きしめる。


【怖い思いをさせて済みませんでした。でも、もう大丈夫ですよ。悪党は追い払いましたので。】


「アーサー様、ありがとうございます!」


【うん、良いから沢山食べて元気になってね。】


「あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”・・・。」


泣いているラフィアを優しく抱きしめる。


【大丈夫ですよ。もう怖い事はありません。俺がすべて追い払いました。】


泣きじゃくるラフィアを抱きしめる。


【大丈夫、大丈夫ですよ。もう怖い事はありません。】


ギュッと抱きしめる。


「アーサー様、ありがとうございます!」


そう言って泣き止むまで抱きしめていた。

涙を止めたラフィアを放し、御飯を食べさせる。


「美味しい・・・です。」


そう言って朝御飯を食べている。


【体から血が抜けているのでしばらくはゆっくり過ごしましょう。肉とか血になる物を沢山食べて下さいね。レバーとかが良いのですが。】


そうして炊いてあった御飯を順々に木の丼に盛って行く。

鮪の切り身を数枚乗せてネギを掛ける。

醤油を回し掛けして鮪丼の完成である。

捕まっていたそれぞれの人達に配って行く。


【御飯を配るけれどゆっくりと良く噛んで食べるんだよ?】


二十一人に朝ご飯を食べさせているとアンナが起きて来た。

起きているラフィアを見て抱き着いた。


「ラフィア!無事で良かったよー!」


「アンナ、ありがとう!」


抱き合って泣いている。


「アーサー君が守ってくれたんだよ!」


「ええ!ええ!」


「良かったよー!」


「生きている事をアーサー様に感謝をしないといけませんわね。」


【そんな、俺こそ危険な目に合わせてしまった。申し訳ないです。】


守れなかったという重圧が俺を包む。


【そう言えば、もうそろそろジャスティン達が来ますよ。】


「ジャスティン達は無事だったんですか?」


【ピンピンしてますよ?】


「アーサー君、アタシもお腹空いた~!何か食べさせて~!」


アンナがそう言いながら首に抱き着いて来る。


【ハンバーグで良いですか?御飯はおむすびにしてありますので適当に食べて下さい。】


「とりま、それでいいよ~。」


【分かりました。すぐに焼いちゃいますね。】


「りょ~。」


御飯を炊いている。

後でジャスティンとダンにおむずびを渡す為だ。

それと冒険者さん達にお昼御飯におむすびを持たせる為だった。

おむすびをにぎっているとジャスティンが馬車を引いて来た。

縛り上げた盗賊共を引き連れて。


「皆、おはよう!」


【ジャスティンさん、おはようございます。】


挨拶して朝御飯におむすびを渡す。


「ありがとう、アーサー。ラフィア、斬られた所は大丈夫かい?」


「傷も無く大丈夫ですわ。」


「良かった、ダンも心配していたんだよ。」


後ろの方にいるダンを見る。


「此処からだと見えないかな?」


【ラフィアさんは馬車に乗せましょう。貧血が心配です。】


「貧血?」


【血を大量に失うと起こる物です。体に血が足りていないんですよ。】


「そうか、ならアンナが御者をしてくれるかな?」


「りょ~、ラフィア、なんかあったらすぐに言ってね~。」


「分かりましたわ。」


片付けが終わるとラフィアと助けた女性を先に馬車に乗せる。

大袋に金品を積んでいるので乗れなかった男の人達は歩きだ。


俺はダンに朝食のおむすびを渡すとに列の一番後ろで護送している。

ダンはラフィアの無事を確かめに行ってから列の中間に着く。

一時間程は歩いただろうか。


オールド・オーカムに衛兵達が来ていた。

昨日の騒ぎを聞きつけて検証でもしているのだろう。

瓦礫を撤去しながら調査しているみたいだ。

さすがに昨日はやりすぎたな。


そう思って前を見るとジャスティンが衛兵の人に誰何されている様だ。

盗賊退治の件を報告しているのだろう。


そしてお昼前に列の先頭がオーカムの南門に到着した。

前から順番に盗賊達が引き渡されている。

そうして列が縮まって行くとお昼過ぎにはすべての盗賊を受け渡し出来た。


戻って来た二十一人の男女は皆にお礼を言って来る。


「「「助けてくれてありがとうございます。このご恩は決して忘れません。」」」


皆におむすびを持たせる。


「「「御飯まで、ありがとう!オーガの牙!」」」


そう言って冒険者ギルドへと歩いて行った。

ゼパムさんの事だ、きっと手厚くしてくれるだろう。


渡し終わった俺は目立たないように馬車の後ろにいた。

皆、良かったね。


そう思っているとギルドマスターがやって来た。


「ん?四人か?アーサーはどうした?」


「冒険者達とのお別れの時にはいたんですが。目立ちたくないと言っていて出て来ないんですよ。」


「アイツがいなければラフィアとアンナが死んでたかもしれないんだぜ?」


「そうだね~。」


「アーサー様はまだ昨日の事を気になさっておいでなのよ。」


「何かあったのか?ジャスティン?」


「ちょっとありましてね。」


「仕方ねえな。だが、さすがオーガの牙だな。二日、いやほぼ一日で解決して来るとは。お手柄だぜ、これでギルドの面子も立つ!」


そう言ってゼパムさんが喜んでいる。


「ぐ~。」


俺のお腹が鳴った様だ。

そう言えばお腹が空いたなと思って馬車の陰から出て御飯の支度をする事にした。


お昼御飯はロールキャベツを作る事にした。

衛兵さんに言って詰所の台所を借りる。

料理を作っていれば嫌な事を考えないで済むだろう。


そう思っていたのだが何故か隣にラフィアがいる。


「アーサー様!いつまでクヨクヨしているんですか!?もう私は気にしていないんですよ!それでは成長出来ないではありませんか!」


【ラフィアさんを怖がらせてしまったのは俺のせいです。】


「そんな事はありません!確かに怖かった。ですがアーサー様のおかげで立ち直れました!」


そう言って抱きしめて来る。


「良いですか?決して貴方のせいではありませんよ?」


そう言ってキスをして来た。


【ラフィアさんはいつも俺の事を元気づけてくれるね。】


「左様ですわ!アーサー様は私の勇者様なのですから!もっと胸を張って前を向いて歩いて下さいませ!」


【・・・。】


ラフィアの胸に顔をうずめる。

そのぬくもりを感じている。

うん、元気が出た!

顔を放すとパンパンと頬を叩く。


【うん、クヨクヨするのはやめだ!ラフィアさん、俺のいるうちは二度とこんな事はさせないよ!】


「それでこそアーサー様です!さあ、御飯を作って、食べて、報酬を貰いに行きましょう!」


【うん、ラフィアさん!】


ちょっと遅かったけれど皆で食べる昼御飯はとても美味かった。


片付けを終えると皆で冒険者ギルドへ向かって歩いて行くのだった。

此処までお読みいただきありがとうございます。

ではいつものを!

評価、イイネ、ブックマーク等々ありがとうございます!

大変に!楽しみになっており、執筆が進みます!

それでは 次話 依頼達成と新たな依頼 でお会いしましょう!

調子に乗っていたらこの時間でした。

出勤まで寝ます。

それではおやすみなさい!

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