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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
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テンプレな盗賊達

いつも読んで下さっている方、こんばんは!

初めての方、初めまして!

執筆終わりましたのでUPいたします。

お楽しみください!

あの後、素早く支度をしてジャスティン達との待ち合わせ場所に来た。


皆はまだ来ていないようだ。


俺はいつものフード付きローブを着ている。

この赤黒く染めたフード付きローブがトレードマークになってしまったようだ。

目深にかぶっていれば顔が見えないのでちょうど良いと思い着けていただけなのだが。


腰に差した毎日手入れをしている相棒を抜いて見る。

うん、相棒は今日も機嫌が良さそうだ。

太陽に煌めく刃を見ていると声がかかった。


「アーサー、おはよう!」


「よう!アーサー。」


「アーサー君だ~、おはよう~!」


「アーサー様、おはようございます!」


四人が到着したようだ。

抜いていた剣をしまう。

ジャスティン達は新調した装備を付けている。

うん、ベテランの貫禄だね。


【おお、装備を変えられたのですね。良いですね。皆さん似合ってますよ!】


初めて見ましたよ!

そう言う感じで言っておく。


「ありがとう、アーサー!」


「武具に見合う様にスタミナを付けないとな!」


「御機嫌なんさ~!」


「ミカ様、ありがとうございます!」


それぞれからリアクションがあった。


ジャスティンとダンは、まだヘルメットを脱いでいるようだ。


【それで、情報はあるんですか?】


まずは情報を聞いてみよう。

情報は重要だね。


「オールド・オーカムの東に盗賊の拠点がある事をアンナが発見しました。」


「ここだね~。」


と、言って地図を開き指さす。


【人数はマスターの情報通り三十人ぐらいですか?】


「それが村の様になっているらしいんだよ。全部で五十人程住みついているらしい。」


「戦闘が出来る人数はどうなんだか分からなかったんさ~。」


「その中に捕らわれている人がいるみたいなのですが・・・。」


ラフィアが言いにくそうにしている。


【何かあったんですか?】


そう聞くとアンナが後を続けてくれた。


「なんかさ~。その人達を集めているみたいなんさ~。」


【そうなんですか?】


「うん、場所はこの辺りなんだけど、小屋みたいな所に入れられているのさ~。ちなみに見張りは二十四時間の三交代制で、捕まっている人達の御飯は一日一回~。」


【それは酷いですね。】


トイレとかはどうなっているのだろうか?


「村?ん、砦?の中には畑とかもあって実質そこで暮らしているみたいなのさ~。」


【成程、捕まっている人の人数は分かりますか?】


「約二十人~。皆、初級の冒険者みたいなのさ~。男も女も一緒に集められて行ったからさ~。」


「それってよ、言い方が悪いけどそろそろ出荷されるんじゃねえか?」


【ダンさんもそう思いますか?】


「今夜辺りに奴隷商人が来そうだな。」


「それだと急いだ方が良さそうだね。」


ジャスティンがそう言って来る。


【人数が人数なので正面から行っても数の差で押し切られるので不味いでしょうね。】


「分散させるって事かい?」


【そうですね、それが手っ取り早いですね。】


思いついた作戦を言ってみる。


【俺とダンさんとアンナさんで誘き出して、ジャスティンさんとラフィアさんで皆さんを解放するのが良さそうですね。場合によってはジャスティンさん達は小屋に立て籠もって頂ければいいでしょう。】


「ふむ、だけれどアーサー。どうやって誘い出すんだ?」


【うーん、うまく行くかは分かりませんが火を使いましょうか。あとは秘密兵器のコレを・・・。】


バックパックから白い玉のような物を取り出す。


「これは何だい?アーサー。」


【錬金術で作った物ですが風向きを考えて火を炊きます。コレを火に投入します。その煙を吸うと喉と目が凄い事になります。】


「アーサー君、えげつないんさ~。」


【まあ、人殺しやその仲間なのでそこの所は苦しんで頂きましょう。ただ、味方や人質も巻き込む恐れがあるので場合によってですが。】


「連れ去られる前になんとか助け出したいですわ!」


「ちょっと待って下さい。今夜ですが人身売買が行われると言う事は・・・。」


「昼間は偵察を兼ねた初心者狩りが出ていそうだな。」


ダンがそう言うと皆が肯く。


「左様ですわね。少しでも稼ぎをと張り切っているかもしれませんわ。」


【その部隊を殲滅する事が出来れば初心者を守れて一石二鳥と言った所ですね。コレを使わずに済みそうです。】


「そ、そうですね。とりあえずオールド・オーカムから見回ってみましょう。」


「「「応!」」」


そう言って俺達は移動しはじめた。

オールド・オーカムに着くと周りを調査する。


【結構初心者が密集していますね。】


俺がそう言うとラフィアが続く。


「そうですわね、皆様も対策して来たと言った所でしょうか?」


「六人ぐらいのパーティーが多いね~。」


少し中心を外れ様子を見てみようと思って人気の少ない所に行く。


【アンナさん、蹄の跡はありませんか?】


「ん~、ちょっと待ってね~。」


そう言ってアンナが地面を調べ始める。


「アーサー、どうして蹄なんだい?」


【ここでまともに稼いでいるのなら、馬なんて高級品は買えませんからね。】


「成程、それで蹄ですか。」


納得が行ったようにジャスティンが「ポン」と手を叩く。


「アーサー君、あったよ~。数はゴチャゴチャで分からないかな~?」


【新しいですか?】


「少なくとも新しいのが一~二日前かな~。」


「盗賊の巡回のコースなのかもしれませんわね。」


「それなら待ち伏せしていれば来るかもしれませんね?・・・彼女らを餌にするようで申し訳ないのですが・・・。」


ジャスティンがそう言っているので同意した。


【丁度、冒険者がまばらなので狙うとすればこの辺りでしょうね。】


そうして冒険者達がゾンビを相手にしているのが見える所まで来た。


「ジャスティンさんはラフィアさんと一緒に近くの廃墟の中に隠れていてください。ダンさんは右の廃墟と廃墟の間に隠れてヤツらが現れたら退路を遮断して下さい。」


「分かった、アーサー。」


「分かったぜ。」


「分かりましたわ。」


「アンナさんは冒険者さん達の見える位置で弓の準備をして待機して下さい。」


「りょ~。」


「俺は隠蔽して側で隠れます。ジャスティンさんとラフィアさんは石を投げて合図するのでそうしたら出てきて下さい。ダンさんは状況で後方から加勢して退路を断って下さい。」


「それでは行動を開始しましょうか。」


ジャスティンがそう言うと皆が散らばって行く。


「行こう、ラフィア。」


「はい、アーサー様も無理はなさらないで下さいね。」


「移動するね~。」


「隠れているぜ。」


【行きましょうか。】


それぞれが指定した方向へ向かう。

二十分程しただろうか。

木陰にいたので思ったよりも寒い。

四人の冒険者達がスタミナを回復しているのだろう。

座り込んでいると蹄の音が近づいて来た。

音からするに八~十人ぐらいかな?

そうすると十人の馬に乗った盗賊らしき人達が冒険者さん達を囲んで話し始めた。


「お嬢ちゃん達、ここは危ないって教わらなかったのかい?」


「「「ギャハハハハ!」」」


「な、何者よ!アンタ達は!?」


「ギャハハハ、俺達が噂の盗賊だぜ?勉強不足だったな!」


「「「ギャハハハハ!」」」


あー、テンプレな三下っぽいな。

もうちょっとボキャブラリーは無いもんかね?


おれは素早くジャスティン達の方に石を投げる。

ジャスティンとラフィアが廃墟から飛び出して来た。


「そこまでにして頂きましょうか!」


「っけ・・・二人で十人を相手しようってか?ん?おお、いい女じゃねえか!こいつは俺の女にするぜ!」


「ボス、俺らにも回して下さいよ?」


と、言っていた盗賊の左足にアンナの放った矢が刺さる。

何が起こったのか分からないだろう盗賊達にジャスティンが突っ込んで行く。


「ぎゃあああ!」


盗賊の一人がジャスティンに腕を折られた。


「足が!矢が足に!」


「手が!俺の手が!」


・・・言っているけどもう遅い。

逃げようとしていた盗賊の前にダンが出て来ると混乱しだした。


「こっちは通行止めだぜ?料金は先払いだ!」


そう言って盗賊に斬りかかって行く。

俺はボスと呼ばれた盗賊を馬から引きずり下ろすとそのまま地面に叩きつける。

沈黙したボス盗賊を放置して次に向かう。


「誰かいるぞ!」


「何処にいやがる!」


「下手に攻撃するんじゃねえ!同士討ちになるぞ!」


「数はこっちがウェ!」


弓を構えているアンナが二射目を放つと盗賊の肩に当たる。


「ぎゃああああ!矢が!肩がぁ!」


気にせずに三人目を沈黙させた所で片付いた様だ。


これで十人か、そう思っているとジャスティンが近寄って来て囁いて来た。


『冒険者さん達は全員無事だよ。僕から説明しておくね。』


そう言ってくれた。

対外はジャスティンに丸投げだ。

冒険者さんは皆、女の人だったらしい。

羨ましいが此処はジャスティンに譲ろう。


やる事があるしね。

盗賊とはいえ人間だ。

あえて治療スキルは使わずに包帯を巻く。

重傷者に包帯を巻いているとアンナが近寄って来た。


「アーサー君~。馬は八頭手に入ったよ~。」


【ええ、換金してお金にしましょう。高値で売れるので臨時収入ですね。】


「良い稼ぎになるね~。」


【アンナさん、射撃の練習しました?】


「ん~?何でかな~?」


【その弓を本気で射ると鉄の扉が吹っ飛びますよね?】


「あー、分かる~?」


作ったのは俺ですからと心の中で言っておく。


「アタシは手加減を覚えたのだよ~。」


【そんなスキルありませんよ?】


と、言って二人で笑い合う。


まあ、皆が無事で良かったと思い盗賊達を縛り上げるのだった。

最後まで読んで下さってありがとうございます!

評価、イイネ、ブックマーク等々ありがとうございます!

此処からは心の声です。

(人物の描写がー!)

(会話の読ませ方がー!)

(戦闘描写がー!)

偉大な先達の物を読んではいるのですが中々に難しいですね。

それでは 次話 食べさせすぎ注意 でお会いしましょう!

それではまたー!

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