ルイスの食レポ
いつも読んで下さっている皆さん、ありがとうございます!
初めての方、初めまして!
書き上げたのでUPします。
ごゆっくりお楽しみください。
私は何が出てくるのだろうと楽しみにしている。
ワイングラスが運ばれて来た。
成人した人の前に並べられる。
「食前酒としてお飲み下さいとの事です。」
給仕さんがワインを注いで行く。
ワインを頂く。
その芳醇さを味わっていると早速料理が運ばれてきた。
まず来たのはスープだった。
うちの子達が一斉に食前の挨拶をする。
「「「いただきます!」」」
ドリュカス様達が驚く。
「それはなんじゃ?」
聞いて来るので答える。
「創造神様に「いつも糧をありがとうございます。」と簡素ですがお祈りをしているのです。」
「なるほどのお。皆小さいのに偉いの。」
そう言ってくれた。
給仕さんが料理の名前を言ってくれる。
「コーンクリームスープでございます。」
そう言いながらそれぞれの目の前に皿を置いて行く。
見た事のないスープね?
そう思ってスプーンですくって飲んでみる。
「美味しい!」
スープってこんなに美味しい物だったの?
そう思ってゆっくりと味わうつもりだったのだがいつの間にか無くなっていた。
リズ達を見ると皆も飲み終わったようでお代わりを頼みたいようだった。
ドリュカスさん達を見ると夢中で飲んでいるようで驚いた。
マリーナ様が感想を言ってくれる。
「これは・・・美味しいですわ。口の中にトウモロコシの甘みがいっぱいに広がる・・・素晴らしいわ!」
と、言ってスープを夢中でスプーンを動かし飲んでいる。
ドリュカス様やレガイア様にザイード様、アレックスさんも同じだった。
ステファンさんが皆に聞こえるようにドリュカス様に言う。
「大旦那様、スープはお代わりがあるとの事です。」
「構わん、全員に持って来い。」
と、言って笑顔でこちらを見ていた。
うちの子達の目がキラキラ光っている。
きっとお代わりを貰えるのが楽しみなのね。
・・・実は私も楽しみだった。
お代わりが来たので今度こそ味わって飲む。
トウモロコシと何とも言えない優しい甘味が口の中に広がって行く。
美味しくて自然に笑顔になる。
これをあの人が作ったと言うの?
凄いわねと驚いていたがまだまだ序の口だったみたい。
スープを飲み終わると食器が下げられ次の料理が置かれる。
「鯛のカルパッチョでございます。」
カルパチョ?
聞いた事が無い料理だった。
ドリュカス様達も同じように不思議な料理を見ていた。
レガイア様がお皿を食い入るように見る。
「これは生魚ではないのか?食べても問題は無いのか?」
給仕さんに聞いていたの。
そう言えば生魚よね?
少し心配になるがあの人の作った物なので構わず食べる。
鯛と玉葱の薄切りが酸っぱい汁と合っていてとても美味しい。
私が食べるのを見てドリュカス様達も食べ始める。
「ほう、生魚とはこんなにも美味い物なのか!」
ドリュカス様達が驚いている。
しばらく味わっている。
食べ終わると食器が下げられる。
次の料理は何でしょうね?
そう思っているとサラダが置かれた。
これはうちの子達は喜ばないでしょうねと思っているとあの野菜嫌いなリズとマオが美味しそうに食べている。
え!?
と、思って口に運ぶと初めての味で美味しい。
この黒い汁が秘密なのかしら?
そう思って食べ終わる。
次は何でしょうね?
楽しみになっている自分がいるわ。
ワクワクする。
好奇心が抑えられない。
次は魚料理だった。
生魚の盛り合わせ?
「刺身の盛り合わせでございます。こちらの醤油に付けてお食べ下さい。好みによって山葵を少々付けてお召し上がり下さいとの事です。」
ピンクの身に別皿の醤油を付け、少しの山葵を乗せて頂く。
ピリッとして来るがそれが美味しい。
醤油との相性も良いわね。
それに口の中で魚が溶けたの!
信じられない!
生魚って美味しいのね!
マリーナ様が驚いている。
「この山葵と言う物が旨味を引き出していて美味しいですわね。」
そう言っているとドリュカスさんが赤い顔をしている。
怒っているのかなと思ったら山葵をつけすぎたらしいの。
ふふ。
そうね、つけすぎると辛いだけなのかもしれないわね。
失礼だと思ったが笑いがこぼれる。
この緑の葉っぱと細く切ってある大根も食べるのかしら?
分からないが赤い魚を切った物と一緒に醤油を付け、山葵を乗せて食べてみる。
醤油との相性も良く口の中が爽やかになって別の美味しさがあるわ。
リズ達の方を見るとすでに食べ終えていた。
何故か赤い顔をしているマオを見る。
「緑のが辛いよー!」
そう言って赤い顔をしている。
つけすぎたのね。
と、微笑んでいるとアレックスさんドリュカス様としゃべっていた。
「この切ってある魚はこの酒と合いますね、伯爵様!」
「そうじゃの、この酒も美味いのう。」
「後でヘファ殿に譲ってもらおうぜ、伯爵様!」
「そうじゃのあんちゃんに頼んでみるか。」
二人は酔ったのか顔を赤くして言っている。
上機嫌の様だった。
食べ終わると食器が下げられる。
次はパンの料理だった。
赤い汁と黄色い汁が目を引く。
「こちらはホットドッグと言う物であります。そのまま手掴みでがぶりと召し上がって下さい。」
「素手で掴むのかい?」
レガイア様が給仕さんに聞いている。
「シェフの話ではお持ちになって、そのままかぶりついて下さいとおっしゃっておりました。」
「ふむ、では食べてみよう。」
素手で食べるのはうちの子達の方が上手だったみたい。
リズとマオは美味しいと言ってペロリと平らげてしまった。
アリスはほっぺたに貯込んでいるのね。
ふふ、いつも通りだわ。
自然に微笑んでいる。
私も食べてみると腸詰から肉の汁が溢れ出て来る。
しかも赤いのと黄色い粒々の汁がまた美味しい!
ザイード様が零さない様に気を付けて手に持つ。
そしてかぶりつく。
「このパンは美味しいですね!」
そう言って食べている。
マリーナ様に口に付いた赤い汁を拭いてもらっていた。
そう言えばと思いアリスの方を見るとマオが口の周りを拭いてくれていたので安心したわ。
空になったお皿を下げられ。
次は肉料理ね。
ワクワクしていると料理がやって来た。
皿が置かれると、目の前に「ジュワーッ」と音を立てている料理が置かれた。
初めて見るが鉄板の上に乗っていてすごく美味しそうな匂いが広がっている。
「こちらは「ハンバーグ」という料理だそうです。汁を絡めてお召し上がり下さい。とても熱いので気を付けて食べる様に言われております。」
マリーナ様が興味津々の御様子だった。
「すごく良い匂いがすると思っていたけれど、この料理だったのね。」
そう言っている。
給仕さんが部屋に入ってきた時には、既にこの料理の良い匂いがしていた。
早速食べると、アツアツで肉の汁が茶色い汁と合っていてとても美味しい!
肉も柔らかく、嚙むと口の中でジュワーっと肉汁が・・・。
熱いけれど、そこがまた美味しい!
味わって食べ終える。
右を見るとリズとマオが既に食べ終わっていた。
美味しかったのだろう。
給仕さんにおねだりしていた。
「ねー、お姉さん、これのお代わりはありませんか?」
「私もほしいです!」
リズ、言い方!
催促しているのが恥ずかしくなってしまった。
顔が赤くなる。
が、ザイード様もお代わりを希望しているので助かったわ。
リズ、マオ、アリスとザイード様とドリュカス様とアレックスさんの前にお代わりが来て食べている。
が、私はそろそろお腹がいっぱいになって来た。
あの子達の胃袋はどうなっているのでしょうね?
そう思っていると食べ終わったお皿が下げられた。
周りを見ると皆食べ終わっていたのね。
美味しくって気づかなかったわ。
そうして最後に運ばれてきたデザート!
可愛い見た目をしているわ!
「プリンの生クリーム添えでございます。」
プリン?
聞いた事が無いわね。
スプーンを置かれたのでそれですくって食べてみる。
甘くてなめらか、舌の上でとろけるようだわ。
美味しい!
「これ、好きだわ。」
自然に言葉が出てしまった。
それを聞いた皆が騒ぎ出す。
「これは、美味しいわ!」
「甘くて・・・美味しいわ・・・」
「うわぁ、甘いです!とろけます!」
「美味しいのですー!」
それぞれ感想を言っている。
マリーナ様とザイード様も気に入った様だ。
レガイア様を見るともうプリンが無い!?
「これをもう一皿持って来てくれるかな?」
給仕さんに御代わりを頼んでいた。
レガイア様って甘いものが好きなのね。
新たな一面を知れたわ。
うちの子達もお代わりをしていた。
もちろん私も。
この黒い所も苦いけれど美味しいわね。
それに生クリーム、ふわっとしているのにとろける。
覚えたわよ。
また今度作ってもらいましょう。
私は味わって食べている。
そうして皆が食べ終わると給仕さんが〆の挨拶をして来た。
「本日のコースはこれで終了でございます。」
「「「ごちそうさまでしたー!」」」
皆から元気な声が上がる。
ここにいる皆が満足しているようだった。
この料理をあの人が作ったのねと思い心の中で自慢する。
晩餐会は大成功で幕を閉じたの。
此処まで読んで下さっている皆様、ありがとうございます。
なんとこの私の拙い小説を読んで下さっている方が50人以上いると!?
信じられない気持ちでいっぱいです。
これも皆様のおかげです。
感謝を!
長かった晩餐会もいよいよ次話で最後です。
それでは次話 晩餐会、その後(仮 でお会いしましょう。
それではおやすみなさい!




