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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
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ミカとの仕事

いつも読んで下さる方、ありがとう!

初めましての方こんばんは!

気が付いたらこの時間でした。

執筆終わりましたのでUPさせて頂きます。

ごゆっくりお楽しみください。

いつもの朝が来る。


六時頃だろう。

今日は曇っている。


太陽のあるだろう方向に向かって『アリステリア様』に祈る。


曇っていたので祈っても気分が晴れない。

だが晩餐会の食材を揃えないといけないので、今日も朝市に向かう。


「うーん、雨が降りそうだな。」


そう思いながら朝市に向かう。

先日味噌を買った店に向かうと山葵を入荷したと言うので多めに買っておいた。

その後も見て回ったのだが目新しい物は無かった。


どうも海苔は佃煮しか無いみたいだ。

板海苔が欲しかったのだが無かったのだ。

佃煮をついでに買っておく。


漁港に行ってみた。

鯛と季節物の鰤が買えたので捌いてもらっておいた。

これでアレが作れるね。

うん、良い感じだ。


鮪が捨てられそうだったので捨て値で買っておいた。

当然、捌いてもらった。

もったいないな。

あれだけ美味しいのにね。


そして朝市を見終わって宿屋へ帰る。


宿屋に入ろうとするとポツポツと雨が降ってきた。

今日は雨の日か。

ギルドまで防水コートで向かおうと考えていた。

宿の中に入るといつものテーブルに皆が腰を掛けていた。


【やあ、皆、おはよう!】


「おはようなのですー!」


「お兄さん、おはよう!」


「おはようございます・・・。」


「おはようございます!」


ルイスがニッコリ笑って


「おはよう、今日も出かけていたの?」


「ああ、その通り。宿に着いたら丁度、雨が降って来たんだよ。」


そう言うとルイスが窓から空を見上げて言って来る。


「今日は中止かしらね?」


皆の雨具は買っていない。

冬の寒い時に雨の中で秘薬の採取は厳しいだろうとの事でお休みにした。


ポーションは夜に作っているので、そろそろ露店を開こうかな。

露店なら雨が降っても平気だしね。

お客さんは減るかもしれないけれど、皆の健康の方が大切だ。


時間になり、いつもの朝御飯が始まる。

本日のオススメは厚めのハムエッグと黒パンと野菜スープだった。


【いただきます。】


「「「いただきます!」」」


皆がそう言って御飯を食べ始める。

アリスとリズとマオがいつも通りお代わりをしている。

珍しくルイスもお代わりをしていた。

皆が食べ終わり。


「「「ごちそうさまでした!」」」


皆が各々部屋に戻って行く。

休みになったのでついでに雨具を買うように言ってルイスに金貨を二枚渡す。

あと、各人で欲しい物を買ったりして遊んで来なさいと言っておく。

休日にしたのだから楽しんでおいでと言うとルイスが言って来る。


「貴方だけ働いているのに私達だけ遊ぶ訳にはいかないわ。」


そう言って来たので、こういう休みは貴重なんだよと言って、雨具を買いに行くと言う休みを楽しんでくるように言っておいた。


「次は貴方もね?」


頬にキスをしてくれた。

皆に見られていないかとキョロキョロする。


「皆は部屋よ?」


そう言って微笑んでくれた。


「準備をするわね。」


そう言ってルイスも部屋に戻って行った。

皆が各々の部屋で準備している。

俺も支度をしていると「コンコン」とドアがノックされた。


【はーい。】


そう言って、俺がドアを開くと女将さんがいた。


「小僧、なんか昨日の元気なのが来ているよ?」


ミカだな。


【分かりました、今行きます。】


女将さんにそう答える。

着替え終わったアリスと外に出るとルイスとベスがいた。


【時間が無いので行ってくるね。アリス達を頼むよ!】


そう言って一階に向かった。

一階に行くとミカが来ていた。

リズとマオと話をしているようだ。


「良いわねー、晩餐会かー!」


「うん、お姉さんも行くの?」


「残念ながら呼ばれてないのよー。」


「えー!行こうですよ!」


「呼ばれていないと行けないのよー、家族で楽しんでらっしゃい。」


晩餐会の事を話してるのか。


【ミカ、おはよう。】


「お、来たわね!さっさと行くわよ!」


【分かったよ、って引っ張るなよな!】


「時間が無いのよ!今日一日で全部やっつけるんだからね!」


【了解です、ミカ隊長!】


「何よそれ?」


【何となくかな?】


「何それ?」


と、ケラケラ笑っていた。

ルイス達も一階へ降りて来たようだ。

ルイスがミカに近づいてお礼を言っている。


「そんな事は気にしなくていいのよ!」


ミカがそう言っている。

二人で話せたようでよかった。


「「「いってらっしゃーい!!!」」」


防水コートを着た俺達は皆に見送られて宿屋を出る。

そうして俺とミカはギルドへ行く。


ギルドに着くと受付にナナリーさんの姿を見つけた。

カウンターに向かう。

ナナリーさんも気づいたようで、こちらに向いて挨拶して来る。


「「おはようございます!」」


と、二人同時に挨拶をしていた。


「あははは、お久しぶりです、ヘファイストス様ー。」


【こちらこそお久しぶりです、ナナリーさん。】


「ふーん、貴方がナナリーちゃんねー。」


そう言ってミカが値踏みするようにナナリーさんを見ている。


「ヘファイストス様、こちらの方はー?」


【紹介します、彼女の名前はミカ、なんと黒玉の鍛冶師様です。】


「え!?」


ミカが胸を張っている。

まるでエッヘンと言わんばかりだ。


「そ、それは失礼いたしました。私はナナリーと申します。黒玉の鍛冶師様とは知らず御無礼をー・・・。」


深々と頭を下げている。

しかもなんでこんなに震えているのだろうか?

ミカはとっても気の良い奴だぞ?

そう思っているとその様子を見たミカが優しく言う。


「あー、そんなに怯えないでほしいのよね。普通にさ、接してよ。ナナリーちゃんだっけ?別に無礼ならコレの方が凄いから。」


そう言って俺の方を指さす。

ナナリーさんが『え!?』っと言って俺の方を見る。


【そうだぞミカ、無礼なら俺の方がすんごいんだからそんなに怖がらせたら駄目だぞ?】


「ヘファイストス様、御存じ無いのですか?」


【ん?何の事?】


するとミカが言う。


「ナナリーちゃん、コイツは良いヤツだけど極大の馬鹿だから、説明しなくて良いわよ?」


「か、かしこまりました。」


【そうそう、極大の・・・何だと!?】


「ほら、そんな事より作業するわよ?時間なんかあっという間なんだからね!」


【分かったから押すな!ナ、ナナリーさんまたね!】


ミカのちきしょうめー!

ナナリーさんの双丘が拝めなかったじゃねえか!

ミカにずりずりと引きずられて仕事場へ向かう。

まず裁縫場に来た。


「まずは、アンナさんの方から行くわよ?」


【おう・・・。】


「女性向けに作るのね?」


【おう・・・。】


「んー、ここは思い切った意匠を考えましょう。」


【おう・・・。】


スパコーン!


ミカに後頭部を引っ叩かれた!


【痛えな!このやろう。なーにしやがんでい!】


「こっちの言う事よ!何よその気のない返事は!」


【元気の元が見れなかったんだぞ!悲しみにも暮れるだろうが!】


「・・・今のセリフ、ルイスさんの前でも言えるのね?」


【何をしてるんだい?ミカ、仕事の途中だろう?】


「・・・この馬鹿の変わり身の速さと言ったら。」


ミカが右手で拳を作りプルプルと震えている。

俺は羊皮紙にデザインを書いていく。


【こんな感じではどうだ?】


「へー、意匠も出来るのね。うーん、でも皮の面積が少なくない?これだとお腹を斬られて防御効果も無いわよ?」


【それが良いんじゃないか!】


「ア・ン・タ・ねぇっ!?」


スパコーン!


【パコパコ後頭部を殴るんじゃねえ!】


「アンタ真面目にやりなさいよね!」


【アンナさんにはアレぐらいの意匠が似合うんだよ!】


「似合う似合わないの問題じゃないでしょう!防具に適してる意匠にしなさいよ!」


【ぐぬぬぬ・・・。】


「何が『ぐぬぬぬ・・・。』よ!却下よ!その意匠、もっとましなのは無いの?」


【分かった、何点か描くからそれから選んでくれ。】


「最初からそうしなさいよ!ったく・・・。」


そうして水着のワンピースを基に何点かデザインを描いていく。

あーでもない!

こーでもないと言いながらデザインを描いて行く。

最終的に三点のデザインが残った。


「こ、ここから選んでもらうって言うのはどう?」


【そうしようぜ。】


ミカはゼーゼーいっている。


【体力ないぞ、ミカ。】


「アンタがありすぎるのよ!」


言い合っていると十一時時の鐘が鳴った。


「アンタ、使いを出してさっさと二人を呼びなさいよね。」


【わーったよ!待ってろ。・・・うっへっへ。】


「ナナリーちゃんの所で油を売ってたらルイスさんに言うからね!」


【ふざけんな!ここでの唯一の楽しみだぞ!】


「本当にルイスさんに言うからね?」


【何を言ってるんだいミカ?俺がそんな事をするはずないだろう?】


「・・・良いから早くなさい!」


【了解であります!】


そう言って受付に行く。

丁度ナナリーさんを見つけると、地図を渡し言伝を頼む。

もちろん、双丘を見るのは忘れない。

ぐっへっへ。

相変わらず良い物をお持ちで・・・。


「ヘファイストス様、その距離でジーっと見るのは・・・流石に恥ずかしいですー。」


気が付いたら頭をカウンターに乗せてじっくりと双丘を眺めていた。


【はっ!し、失礼致しました!】


「こんな物を見ても・・・醜いですよね・・・。」


【ナナリーさん、自信を持って下さい!とても魅力的ですよ。】


「じゃ、、、じゃあ・・・頑張って下さいね。」


【栄養補充万全!さーやるぞー!】


「行ってらっしゃいませー・・・。」


そうして作業場で待つ事三十分程。


アンナとラフィアが到着したとナナリーさんから連絡があった。

此処まで読んで下さってありがとうございます!

評価、イイネ、ブックマーク等ありがとうございます!

やっと鍛冶師らしくなってきました。

ミカとの掛け合いは書いていて面白く、筆が進みます。

それでは次話 皆、昼御飯食べる派だった(仮 でお会いしましょう。

皆様、おやすみなさい。

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