皆の進むべき道
皆様、こんにちは!
新しい物語が綴られました。
それでは、お楽しみください。
アセディアを部屋に送り、別れると一階に降りる。
時間は六時五分。
一時間近くは自由時間かな。
唯一の自由時間だけど、皆を放置していたからなぁ。
と言う事で、嫁達を連れて朝市に行く。
ルイスとナナリー、サーラとフェイ、セリスとクレアの六人を引き連れ南通りに向かう。
いつものように買い物を済ませると味醂干しと、お酒で少し小腹を満たす。
「そうなんですよ、ただの従業員として連れて来るとは思っていなかったんです。」
「ヘファ君ですからねー、お姉さんも驚いたのですよー。」
「ヘファイストス様は、女性に弱いですからね。」
「サーラ、それを言うなら「だらしない」やで。」
「そ、そうだぞ、これ以上増やされては、よ、嫁としての威厳がだな!」
「セリスも心配しておりますよ、主君。」
秘密にしておいたのに一日もたたずにバレてるし。
クスン。
妾を増やしてハーレムを作ろう計画・・・。
ここに頓挫。
ま、まだ諦めた訳じゃないからね!
「じゃあ、今日の予定はロビンソンさんから、接客と貴族様の相手をする時の事を学ぶのね?」
【ルイスとナナリーは八時に店に集合だからね。】
「分かったわ。」
「分かりましたー。」
「坊ちゃん、ウチとサーラは商業ギルドに行くわぁ。」
「フェイさん、今日もお願いします!」
「我らは旦那様に付いて行こうか、クレア。」
「そうだね、セリス。」
【じゃあ、セリスとクレアは八時に貴族屋敷の演習場から出発だよ。】
「分かったぞ、旦那様。」
「了解だ、主君。」
予定は決まってくれた。
俺達は昨日の竜の件を片付けて来よう。
朝御飯を済ませるとロビンソンと打ち合わせる。
ルイスとナナリー、それにルナ達の事も任せるからだ。
ルナ達はリズ達と組んでもらいその子の仕事を手伝ってもらうようにする。
年上も年下も関係なく仕事に励んでもらう。
部屋に行くと、ロビンソンが支度を手伝ってくれる。
「旦那様、ルナ達の六人の事ですが、ルイス様やナナリー様達の支度を手伝えるようにも教育を致しますか?」
【必要だと思ったらやってくれ、その判断はロビンソンに任せる。】
「かしこまりました、旦那様。」
【ロビンソンはスケジュールの管理に主を置いてくれ。ああ、そうだ。後でクーデリカとアリスに会うと良い。】
「クーデリカ御嬢様とアリス御嬢様にですか?」
【うん、楽しみにしておくと良いよ。】
「かしこまりました。」
そう言うとロビンソンがタイを付けてくれた。
身だしなみを整え終わると髪型を、そしていつの間にやったのかテカテカに磨き上げた革靴を履かせてくれる。
貴族ってこんな事もやらせてるのか?
そんなところまで?
と言う事までしてくれる。
うん・・・なんかいつもよりシャンとしている。
これが執事効果か・・・素晴らしい。
一段落着くと、ざっと予定の説明が入る。
「旦那様、本日の予定は八時より、ドリュカス公爵様とパトリダ村にて竜種の解体と回収。」
【そうだね、落ち着いたら爺さんやレガイアさんにも会わせるよ。】
「旦那様、ありがたく。私の方は御店にて、奥様方の一般教養と作法をお教えいたします。」
【詰め込み過ぎないように頼むよ、ルイスもナナリーやルナ達にも無理はさせないように。】
「かしこまりました、旦那様。」
【それが一通り終わったら、宿の手伝いに行ってくれ。女将さんには朝食の時に予定を言っておく。」
「ありがとうございます。」
【では、朝食に行こうか。】
「かしこまりました、旦那様。」
ロビンソンと共に一階の食堂に降りて行く。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
食堂に着くといつものテーブルに着く。
時間は七時二十五分。
予定ピッタリだ。
これも執事効果なのだろう。
いつものオススメを人数分注文する。
【ロビンソン、改めて家族を紹介しよう。妻のルイスだ。】
「改めてよろしくお願いしますね、ロビンソンさん。」
「奥様、私の事はどうか「ロビンソン」とお呼び捨てくださいませ。」
「え!?よ、よろしいのかしら?」
「結構でございます。どうか、呼び捨てに。」
「わ、分かったわ、よろしくね、ロビンソン。」
「ルイス様、よろしくお願い致します。」
【次はナナリーだね。まだ婚約者だ。だからと言って軽く見ている訳では無いよ?】
「かしこまりました、ナナリー様、よろしくお願い致します。」
「こちらこそ、よろしくお願いしますねー。」
【次はサーラだね。】
「昨日ぶりです、よろしくお願いしますね。」
「よろしくお願い致します、サーラ様。」
【次はセリスですね。】
「ロビンソン、よろしくするが良い。」
「皇女殿下、御姿は拝見させて頂いた事がございます。こちらこそ、よろしくお願い致します。」
【次はフェイですね。】
「よろしゅうになぁ、ロビンソン。」
「よろしくお願い致します。「藍玉」、フェイ様。」
【最後はクレアですね。】
「うむ、紹介に給わったクレアだ。今後ともよろしく頼むぞ、ロビンソン。」
「クレア様、こちらこそ、よろしくお願い致します。」
挨拶をしている間に食事が運ばれてきた。
「それでは、いただきます。」
「「「いただきます!」」」
【リズ達の事は後でにしよう。時間が無いからね。】
「かしこまりました、旦那様。」
リズ達の方を見るとこちらに手を振っていた。
・・・今度話したりする機会を作ろう。
落ち着いて食事を食べると時間は五十分になっていた。
【ロビンソン、後の事は頼む。】
「かしこまりました、旦那様。」
【ルイス、後の事は頼んだよ。】
「分かったわ、貴方。」
そう言うとキスをしてくれる。
それを見ていた皆が挨拶と共にキスをしてくれた。
うん、俺は幸せ者だな。
【あ!!!ロビンソン、済まない。ルナ達に朝飯の事を伝えてなかった。仕事は食事を済ませてからにしてもらえるか?」
「旦那様、使用人は旦那様達の後と決まっておりますので、大丈夫でございますよ。」
【そ、そうか、では時間が無いので行くけど、ルナ達は使用人ではないのだから一緒に食べようと言っておいてくれ。】
「かしこまりました、旦那様。」
【本当は、ロビンソンとも一緒に食べたいんだけどね。】
「旦那様、私は使用人です。お気遣いなく、それよりお仕事でございますよ。」
【これを預かっておいてくれ、必要な時に使う為の資金だ。じゃあ、セリス、クレア、ゲートで行くよ。俺達が遅れたら爺さんに何を言われるか・・・。】
「かしこまったぞ、旦那様。」
「間に合わなくなるのならば、仕方あるまいな。」
【では行ってくる・・・外に行こう。】
「ああ、旦那様!」
「行こう、セリス!」
外に出て、脇道へと進む。
【ロビンソン、後は任せる・・・7th ゲート・トラベル。】
「行ってらっしゃいませ、旦那様。」
ゲートを潜ると時間ギリギリだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お、来たか、あんちゃん。セリス嬢ちゃんもクレア嬢ちゃんも。」
【済まない爺さん、遅くなった。ゲートは洞窟前で良いかな?】
「それで構わん。」
「おはようございます、ドリュカス公。」
「良い天気になって得をした気分ですな、ドリュカス公。」
「うむ、この天気ならば雨の心配は無いじゃろうな。アレックス、出発の準備をさせよ!」
「かしこまった!野郎共、出立だ!」
「「「おおー!!!」」」
【準備は良いのかな?では魔法を使うよ・・・7th ゲート・トラベル。】
「青いのが出たら突っ込め!」
アレックスさんらしいな。
青いゲートが出るとアレックスさんから飛び込んで行く。
続いて兵士達約千名と解体業などをやっているのだろう人達が五十名程。
更に続いて物資輸送などの人達だろうなのが三百名程。
なのが、なのは荷車を押している人だからだ。
かなりの大所帯だ。
それだけにドラゴンの素材が貴重なのが分かる。
ゲートの魔法は一度出すと十分程出続けるのだが、時間の限界まで出した事は無かった。
・・・途中で切れたらどうなるのだろうか?
ブルブル・・・。
怖い事を考えてたのだが、途中で切れてもいけなくなるだけだった。
もちろん、実験は荷車でやったよ。
青のムーンゲートが赤色に、信号機のように点滅するのも初めて知った。
・・・実験だったのは内密にしておこう。
なんだかんだ言って移動には三十~四十分ほどかかった。
最後にステファンさんに見送られて、セリスとクレアとゲートを潜った。
着いた所は洞窟の前だったのだが、見張りの兵士が十人程しかいなかった。
どうやらドラゴンの死体を洞窟に集めたので、その洞窟の調査も兼ねて中で作業をしているとの事だった。
ここまで大きい洞窟なのは珍しいのだそうだ。
と、嬉しい報告が上がった来た。
銀鉱脈が見つかったらしい。
銀と金の鉱脈が見つかったのは、王国にとって嬉しい事だったのだろう。
爺さんは、国内の鉱脈の再調査をする事をレガイアさんに相談するのだそうだ。
上手く行けばひと財産出来るからね。
俺達はと言うと、ドラゴンの解体には役に立たなかったので、洞窟の内部と外部の調査と言う名目でぶらぶらしていた。
まあ、適材適所だよね。
昼時になると、軍隊用の巨釜にドラゴンの肉で牛丼、いや竜丼を作っている。
冷凍出来ないので、肉の鮮度が厳しいらしい。
俺のバックパックの事は内密の事なので、肉はどんどん使ってしまおう。
もちろん、竜丼はとても美味かった。
ドラゴンの肉と内臓など、日持ちのしない物は俺のバックパックに入れておいた。
俺のバックパックの事は爺さんとレガイアさんにしか話してない。
もちろんルイス達には話をしてある。
そんな感じで三日程で内臓や肉や皮、血などは解体と採取が終わった。
腐らせないようにする為の急ぎの事なので解体作業は昼夜問わず行われた。
それで見張りを残し、今日はまとめて一日休みだ。
作業をしている人達にゲートを出しオーカムまで一度戻ってもらう。
うん、平和だね。
と、爺さんからの頼みで王都までやって来た。
竜丼を炊き出しで作ってくれと言われたのだ。
肉は全部使って良いとの事だったので、レガイアさんに挨拶をしてセリスやクレア、付き合ってくれたオーガの牙で炊き出しをした。
もちろん現地の人達にも手伝ってもらい、無事に竜丼の炊き出しは無事に終了した。
そして今日は代わりのお休みを頂いて王都の状況を見ている。
お城と一番内側の内壁の処置が終わった所だった。
セリスとクレアに付き添ってもらい、城の全景を見る。
俺が引いた図面を元に作られているので、見た事の無い城の形になっている。
セリスとクレアが目をキラキラさせて見ていた。
女の子なんだけどな。
城を見て喜ぶのか。
いや、まあ、この世界には無いお城だからな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オーガの牙も王都の様子を見ていたらしく、ジャスティン達と復興の度合いを話していた時の事だった。
【ヘファイストスよ、餌をやらなければ生きて行けぬ人間が多いのだな。】
【あー・・・えっとね、それが弱者であり権力者が守るべき民なんだよ。】
【ふむ、人族とは難しい事を考える種族なのだな。】
【難しくはないよ、権力者はその民を守ったり保証を与えたりする代わりに民から税金と言う形でお金をもらうんだ。】
【金か、それで安全を買うのか?】
【うーん、エキドナ。君は強いし才能もある。そこでだ、弱者と呼んでいる者達の強さも知ってもらいたいな。】
【お前の言っている事は矛盾と言う物をしているように聞こえるぞ?】
【俺だって各国の王を見習えとは言わないよ。でも、子供や弱者が安全に過ごせる世界は必要だろう?】
【子供・・・弱者か、貴様の言葉には考えるべきところがあるな。】
【それを考える事によって、エキドナ。君には君だけの何かが出来るのかと言う事も考えてほしいかな。】
【ふむ、我には時間があるからな、貴様の言う事も考えられるだろう。】
【エキドナは竜族の王になるんだろう?】
【その為に母上が生んだのだ、だが人族に敗れた。何故敗れたのかも、いまだに分からん。あの気持ちは何だったのだろうな・・・。】
【エキドナは、まずはそれを見つけるのが良いかな。】
【そのようだな、だが餌を配った時に小さき者が礼を言って来た。あれは気分が良かった。】
【こらこら、餌じゃないぞー。食事と言うんだ。】
【でだ、ヘファイストス。我は腹が減ったぞ、何か用意しろ。】
【分かったよ、ところで、竜の肉っていうのはえっと・・・その・・・エキドナ的にはどうなの?】
【竜族を食う事か?】
【ストレートに言えなくてごめん、余計な事をしちゃったかな?】
【それは、我に気を使うと言うのだろう?だが安心しろ、そのような事は無い。】
【でも一応ね、気分が悪くなってないかな?】
【かまわぬ、それより我にふさわしい食事を用意せよ。早急にな。】
【はいよ、じゃあ今日はハンバーグを味わってもらおうかな。】
【なんでもよい、我は腹が減った。】
【朝も食ってなかったからねえ、丁度良い。ここで御昼にしよう。】
【美味い物を頼むぞ?】
【お任せを、セリス、クレア、そろそろ昼にしましょう。手伝って下さい。】
「かしこまりました、旦那様。」
「分かったぞ、主君。まずは竈からかな?」
【お願いしますね、エキドナも竈作りをしてみたらどうですか?】
【ふむ、興味があるな。それがあれば美味い物が作れるのだな?】
【その働きに美味しいをもって応えましょう。】
【分かった、では頼んだぞ!セリス、クレア、竈とはなんだ?】
そこからだったか。
でも美味しい物を用意するよ。
楽しみにしててね、エキドナ。
ジャスティン達も手伝ってくれた。
エキドナにも準備の手伝いをさせるとハンバーグを作っていく。
「竈の下、この位置に穴を開けておくと風の通りが良くなってだな・・・。」
【なるほどな、火加減はどうするのだ?】
「火加減は料理をしている人が見た方が良いのですよ。」
【ヘファイストスの仕事、と言う訳か。我は生でも良いのだがアンナとラフィアが調理したものを食えとな・・・。】
「じゃあ、エキドナは調理している物は初めてか?初めての料理がアーサーの兄貴の飯とはついているのかいないのか・・・。」
もちろんハンバーグは大好評だったよ。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!
まずは、いつものから!
評価、イイネ、ブックマーク等々。
大変に励みになります。
皆様には感謝を!
それでは、次話 聖剣と魔剣と鑑定の重要さ(仮 で、お会い致しましょう!
御疲れ様でした!




