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氷竜vsオーガの牙

楽しみにされていらっしゃる皆様、お待たせいたしました。

新作を上げさせて頂きます。

お楽しみ頂ければ幸いです。

それではお楽しみ下さい。

「ハァ・・・ハァ・・・。」


しくじった。

もう少し近くにと、情報を得ようと功を焦ったせいだ。

ごめん、皆。

逃げるのに必死で考える事が出来ない。


後ろから二つのプレッシャーが空を飛んで追いかけて来る。


「ック・・・ハァ・・・ハァ・・・。」


どうして、肝心な所で欲張った?


亜竜が大した事が無かったから?

皆の不安を少しでも軽くしたかったから?

その為に皆を危険に巻き込むのか?

違う違う、そんなんじゃない!


あーっしが驕っていたからだ!


「ハァ・・・ハァ・・・。」


ああ、馬鹿な事をしてしまった。

いくら、ジャスティン達でも、氷竜二匹の相手は厳しいだろう。

アーサー君がいる状態の完全なオーガの牙だったのなら戦いになっただろう。

皆が頼りにしているアーサー君がいればこそ、どんな困難でも乗り越えられただろうに。


ああ、あーっしは馬鹿だ・・・。


「ハァ・・・ハァ・・・。」


雪を蹴る足が重い。

このままでは追いつかれる。

ごめん、皆。

ごめん、ラフィア・・・あーっしを許して・・・。


と、横合いから突然の声が聞こえた。


「ヒャッハー!竜族だぞ!お前達!昔戦ったグレーター・ドラゴンと、どっちが強いか確かめるぞ!」


「団長に続け!」


「「「応!」」」


「グルァ!?」


「ゴルアッ!?」


「え!?」


シェラハザードさんとアダムスさん率いる傭兵団だった。


「隊長!オーガの牙がいますよ?」


「構う事は無い!味方が逃げているのだから楔を打ち込め!突撃じゃあ!!!」


「「「おおー!」」」


「後衛、攻撃準備!」


「「「はい!」」」


「私も行きます、イフリータ!すべてを焼き尽くす力を我に!」


そう叫んだ、アダムスさんの背中に炎の精霊が現れる。


傭兵団の皆だった。

あーっしらと合流するのに最短ルートで来てくれたのだろう。

助かった。

だが、重荷を背負わせてしまった。


「アダムス!落とせ!」


「レヴァーテイン流、「エクリクスィ」!」


「ギャオオオオォォォン!!!」


一匹の氷竜が火だるまになった!

今が好機だ!

もう一匹はそのまま、あーっしを追いかけて来る。

一匹ならば!


あーっしは、そのまま逃げる。


一匹の氷竜に追いかけられながら。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「アンナの姉さん、遅いっすね。」


「そういやぁ、遅いな。」


「もう!二人共、ここは敵地なのですよ?シャンとしなさいな!」


「そうですね、いつ敵と会うか分かりませんよ?」


「うっす、ん・・・?なんか、気配が近付いてくるっすよ・・・?アンナの姉さん!それと、追っかけてるから多分ドラゴンっす!!!」


「ディアナの嬢ちゃん、気付きおったか?アンナの嬢ちゃんが追われているようじゃぞ。」


「ジュウベイ様、アンナが?皆、急いで合流しますよ!」


「「「応!」」」


何時でも動けるように荷物は片づけておいた。

今度の敵は本物のドラゴンのようだ。

ダンと拳を当て、気合を入れると走り出す。

休んだおかげだろうか、フルプレートでも走るのには問題はなかった。


それよりアンナだ。


アンナが失敗するのは珍しい。

何かがあったのだろうか?

氷竜からの追撃を食らってなければ良いのだが。

無事を確認するように急いで向かうのだが雪深く、思ったより進めない。


「ファイヤー・フィールド!」


時間がかかるが仕方がない。

ラフィアに頼むしかないのだから。


「まだまだですわ!ファイヤー・フィールド!!!」


それなりに溶けて行く雪を見ながら進む。

白の結界のせいでいつも以上に降り積もった雪を溶かしながらの前進。

時間がかかる。

と、ディアナがアンナを見つけたようだ。


「アンナの姉さんと、でかい白い竜だ!空を飛んでいるぜ!」


「ファイヤー・フィールド!」


「こちらでも確認出来ました、戦闘準備を!」


「「応!!」」


「ラフィア、飛んでいる敵を何とかできませんか?」


「落とせるかは分かりませんが・・・ファイヤー・ストライク!」


「ギャオオオォォォン!」


ラフィアの魔法で火だるまになる氷竜。

周りの木々を薙ぎ倒しながら墜落する。

墜落した事により周りの雪が舞い上がりものすごい音が辺りに響き渡る。


ズドドドォォォン!


「シャガアアアァァァン!」


ドラゴンが吠えた。

あれでもダメージは無いのだろうか?


「アンナ、怪我はありませんか?」


「大丈夫~、ごめん、欲張ったんさ。」


「無事ですね、アンナ?」


「大丈夫なんさ~。途中で一匹を傭兵団に擦り付けて来たんさ。」


「無事に戻れたら、皆さんには酒でも奢りましょう、それより仕事ですよ、アンナ。」


「翼を狙うんさ!」


「お願いします、飛ばれてしまえば我々では手も足も出ませんからね。」


「分かってるんさ~。」


「ダンは左を、ディアナは右を!正面は任されました!」


「任せろ、相棒!」

「頼んだぜ、ジャスティンの兄貴!」


「アンナは翼を、ラフィアはその後方から援護をお願いします!」


「りょ~!」

「任されましたわ!」


ドラゴンは起き上がると翼を羽ばたかせる。

飛ばせは致しませんよ?


「アンナ!」


「早速使うんさ~!」


ギシッギシギシ・・・


「限界なんさ~!」


「シャギャアアアァァァ!」


シュゴオォォ!


アンナから限界突破した「矢」と言う凶器が放たれる。

もちろん狙いは翼。

標的は羽ばたいていた右の翼へと空気を裂き突き進む。


ズドン!!!


「ギャオオオォォォン!」


流星のような軌跡を描いた矢は氷竜の翼へと吸い込まれて行った。

その正確な一撃は片側の翼を遠慮なく持って行く。

片方の翼を失った氷竜は地面を転げまわる。


「・・・ファイヤー・ストライク!」


間髪を入れずラフィアの魔法が発動する。

転げまわって痛みを中和したと思ったら、また火だるまになる氷竜。


「ギャオオオォォォン!!!」


盛大に転がる氷竜。

危なくて距離を置いたのは正解だっただろう。

吹雪で降り積もった柔らかい雪が、氷竜が転がった事で重さが乗り固まる事になった。

氷の様になったそこは僕達の機動力をも奪う。


「ギャオオオォォォン!」


何とか体勢を立て直した氷竜の両眼は、炎の魔法を放ったラフィアを凝視する。


「ブオオオォォォー・・・。」


「息を吸い込みました、ブレスです!ラフィア、僕の後ろへ!」


「っく、歩きにくいったら・・・雪のせいで、進みにくいですわね!」


「ラフィア、早く僕の後ろへ!」


「足が雪に取られて・・・上手く動けませんわ!」


ラフィアに向かって走る。

何とか間に合った。

ラフィアを後ろに庇い、スキルを発動する。


「ディフェンダー!」


「フォゴオオォォォー!!!」


そのとたん吹雪と言う名の大歓迎を受ける。


「っく、この威力!竜種を名乗るのは伊達ではありませんね!」


「俺達の事を忘れてねえか、氷竜さんよ!」


「ダンの兄貴の言う通りだ、氷竜さんよ!」


左からダンが、右からはディアナがブレスを吐いて無防備になった氷竜に迫る。

二人が、その無防備な氷竜に襲い掛かる。


「アーマー・イグノア!」


ザグッ!


ダンの攻撃が決まって悶絶する氷竜。

更にディアナの追撃が入る。


「ダブル・ボルケーノ・ナックル!」


ズドズドンッ!


二人の攻撃が氷竜のそれぞれの前足に突き刺さる。

その攻撃でバランスを崩した氷竜は腹を大地につけると苦しみの叫びを上げる。


「ギャオオオォォォン!!!」


そしてブレスを中断させた氷竜は首を巡らせ、憎しみの視線をダンとディアナに向ける。

アンナの援護射撃と、ラフィアの攻撃魔法が追い打ちをかける。


「ゴアアアァァァー!」


「ジャスティン、何か魔法が来ますわ!」


「何の魔法ですか!?」


「ダン!・・・マジック・リフレクション!」


ラフィアの唱えた魔法は一度だけ魔法を跳ね返す魔法だ。


フォン!


「うおっ!?」


エネルギーの塊がダンを襲うが、当たる前にその魔法が跳ね返った。

流石はラフィアですね。

跳ね返せる魔法で良かった。

もちろん彼女の知識が魔法を正確に使えるのも、アーサーの鍛錬のたまものであろう。


僕達はここまで戦えるようになった。

ありがとう、アーサー。


「ジャスティン、左手は凍傷していないですわね?」


「ええ、大丈夫ですよ。それより氷竜を!」


「おりゃあ!」


「そんな鈍い攻撃じゃあ、アタイを捕らえる事は出来ねえぞ?」


「援護なんさ~!」


「・・・ファイヤー・ストライク!」


その甲斐もあって僕達は氷竜を追い詰め、ダンの攻撃で止めを刺す事が出来た。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「お、流石、噂に名高いオーガの牙、問題なく倒せたか。」


「これは、シェラハザードさん。おかげさまで何とかと言った所ですよ。」


「紅玉殿の方は大丈夫であろうな?」


「竜種には失礼ですが、アーサー達がこの程度の敵に後れを取る事は無いでしょう。」


「探知!」


声の方を見るとアンナがスキルを使っていた。


「洞窟があるんさ?壁にめり込んでいる・・・。反応がどんどん奥へ行くんさ~。」


「誘いかのう、どう思う?ジャスティン殿。」


「情報が少なすぎますね・・・アーサー達とも合流しましょう。詮索はそれからです。」


「そうじゃの・・・アダムス!全員に休憩を取らせよ!紅玉殿が合流した後に洞窟に潜入する!」


「はい、団長!皆、休憩をとれ。体調は万全にしておけよ!」


「「「応!」」」


「ジャスティン、洞窟の前辺りに反応があるけど、多分、アーサー君達なんさ~。」


流石に早いですね。


「と、言う事は、洞窟までの道はクリアですね?」


「そうみたいなんさ~。」


「では、一息ついたら移動しましょう。」


「後は討伐対象を倒せばいいんだな?」


「しかし洞窟の中に何が潜んでいるか分かりませんわよ?」


「洞窟の中までは探知が効かないのさ~。」


「そうでしたね・・・では、支度をしましょう。アーサーと合流しませんと。」


「で、相棒よ。ドラゴンの死体は放置で良いんだな?」


「解体を出来なくはありませんが、その分時間がかかります。アーサーの様にバックパックが使えれば良いのですがね。」


「そうですわ、打ち合わせの様に、ドリュカス公にお任せした方がよろしいですわ。」


「準備を整えて、合流しましょう。今はそれを最優先と致します。皆、準備を!」


「「「応!」」」


「シェラハザードさん、それでよろしいですね?」


「構わんよ、こちらもそのようにしよう。」


「では、我らは団員の方へ戻りますね、早急に紅玉殿に合流致しましょう。」


「よろしくお願い致します。」


そう言うとシェラハザードさんとアダムスさんは戻って行った。

やっとですね、やっと会う事が出来ますね。

討伐対象グラキエース


そう思うと準備を整え、アーサー達と合流するべく雪道を進んで行った。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマークなど。

誠にありがとうございます!

いつもお待たせしまして申し訳ありません!

良い物をと思いつつ、リアルの仕事が忙しく・・・済みません。

お楽しみ頂ければ幸いです。

それでは、次話 未定 で、お会い致しましょう。

御疲れ様でした!

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