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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
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アリシアと言う人

楽しみにして下さっている方、始めましての方こんばんは。

執筆終了しましたのでUPいたします。

それではお楽しみください。

よろしくお願いいたします。

アリスと共に表通りだけだが大分慣れてきた道を進む。


しばらく進んでいると、そこまで時間は空いていないが懐かしい扉が見えてきた。

扉を開けて中に入る。

カウンターに行きナナリーさんを探すが見当たらない。

今日は休みなのかなと思っていると声を掛けられた。


「こんにちは。ようこそ商業ギルドへ。どのようなご用件でしょうか?本日担当させて頂きます、『アリシア』と申します。よろしくお願い致します。」


対応してくれたのが金髪ロングで緑色の目をしているエルフの女性だった。

体形はスレンダーだがその容姿から『アリステリア様』を思い出してしまった。

似ている。

じっと見惚れていると。


「お客様?いかがなさいましたか?」


おっとそうだ、予約だよ予約。


【えっとですね、鍛冶と裁縫と弓矢工の工場こうばの予約を明日から二日分お願いしたいのですが。】


何故か緊張してしまう。


「かしこまりました。当ギルドの御利用、御使用の経験はおありになりますか?」


【はい。】


「それではギルドカードの提示をお願い致します。」


【はい。】


アリシアさんが名前を確認するとカードをじっと見つめている。


「ヘファイストス様でございましたか。」


と、言って来た。


【はい、ヘファイストスは私ですが?】


「ギルドマスターより、奥にお通しするように言われております。お時間よろしいでしょうか?」


【ええ、大丈夫ですよ。連れがいるので御一緒しても?】


「そちらはすぐに確認を致します。では先に工場使用の手続きを処理を致しますね。」


女性は台帳を三冊取り出し羊皮紙に記入していく。


「それでは鍛冶、裁縫、弓矢工の三か所の予約を二日分で予約をお取り致します。」


【よろしくお願い致します。】


「それではこちらの書類を確認後それぞれサインを頂けますか?」


【はい。】


確認して三枚にサインする。


「使用料は銀貨六枚になります。先払いに致しますか?後払いに致しますか?」


【先払いでお願いします。】


「かしこまりました。」


代金を支払う。


「これで二日間はそれぞれの施設が十時~十七時の間、自由に御利用頂けます。何かご不明な点はございませんか?」


【いつも使わせて頂いているので大丈夫です。】


「かしこまりました、手続きはこれで終了です。それでは奥へご案内致します、お嬢様もどうぞ。」


と、言って先導してくれる。

緊張しているだからだろうか?

ナナリーさんに慣れてしまったからなのだろうか?

アリシアさんが遠く感じた。


そう、無表情なのだ。


アリスも緊張しているのだろう。歩く時に右手と右足が出ている。

考えているうちに着いたようだ。


「こちらで少々お待ちください。」


コンコン


ノックの音が響く。


「入りたまえ。」


「失礼致します。ギルドマスター、ヘファイストス様に御来訪頂けました。お連れの方もいらっしゃいますがいかが致しましょうか?」


「お連れ様方も応接室にお通ししてお待ち頂いて下さい。すぐに向かいますので!」


「かしこまりました。ヘファイストス様、お嬢様、此方へどうぞ。」


そう言うと前に商談した部屋に通された。


「ソファーに座ってお待ち頂けますか?」


【分かりました、案内ありがとうございます。】


「それでは、失礼致します。」


そう言ってアリシアさんは振り返る事なく扉を閉めた。


うーん、なんかもう少し対応が柔らかくなれば良いなと思いつつ、左手のソファーに座る。

アリスも緊張が解けたのか、ふにゃふにゃになっている。

一分もしないうちにブロストンさんがやってきた。


「お待たせ致しましたヘファイストス様。それとお嬢様。」


【いえ、待って等おりませんよ?】


今回はメイドさんはいないのかな?


「先日のオークションの結果が出まして、代金をお支払いせねばとお待ちしておりました。」


ふむ、何か慌てているな?

ああ、結果が良くなかったのかな?


「それではまず御報告させて頂きますね、落札金額が手数料を引いて『白金貨』十枚と金貨五枚でございます。」


ん?

ちょっと待ってよ?

白金貨って何だっけ?

考えが纏まらないぞ?

あれ?


「・・・予想より少なかったでしょうか?」


ブロストンさんが焦っているようだがどうしたのだろうか?


【い、いえ、予想通りですね。】


笑顔を作るんだ!

笑顔を!

頑張れ俺!


「左様でございましたか、これで胸のつかえがとれた気持ちでございます。」


【御苦労をおかけ致しました、この結果に大変満足しております。】


「ありがとうございます。またの機会がございましたら是非、当ギルドをよろしくお願い致します。」


【必ず利用させて頂きます。今回は助かりました。ありがとうございました。】


「今後ともよろしくお願い致します。」


と、言って握手した。

革袋を渡されたので中身を確認する。

これが白金貨かー・・・。

初めて見たわー。

そんな俺をアリスが見上げて言って来る。


「ヘファさん、何かしたのですかー?」


【ちょっと売り物をね。】


手が震えなかったのは自分を褒めてもらいたいと思う。

震えそうな手足を気合いで動かし、ゆっくりとドアを潜る。

アリスも後ろから付いて来ているようだ。

すごい大金だ、どうしよう。


ルイスになんて報告しようか!?

考えが纏まらない。


とりあえずバックパック様に入れる。

最後に何か言われたようだったが、何だったか?

これはだめだ。

おかしい、すぐに宿屋に戻ろう。


【案内ありがとうございました。】


と、カウンターにいたアリシアさんにそれだけ言ってその日は時計も確認しないでギルドを後にした。

大金を持っているので挙動が怪しかっただろうか?


「ヘファさん、大丈夫なのですー?」


【大丈夫、大丈夫ですよ?アリスお嬢様!?】


「・・・変なのですー。」


バックパックに突っ込んであるので盗まれる心配は無いのだがそれでも周りを警戒してしまう。

とりあえず平静を装って通りを歩く。


しばらくそんな感じだったが無事に宿屋に着いた。

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

次話 大金の使い道(仮 でお会いしましょう。

それではまたお会いしましょう。

次話の執筆が進んでおります。

本日中にUP出来そうです。

お楽しみください。

今後共よろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 「大金を持っているので挙動が怪しかっただろうか?」 収納魔法で、早くしまえばいいのに。
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