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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第四幕 第四章:サーラの実家の事情
315/315

どうやら訳アリらしい

いつも読んで下さり、誠にありがとうございます!

執筆が終わりました。

それでは、お楽しみ下さいませ。

そして・・・朝。


【『創造神アリステリア様』我らに御加護を!】


「「戦の神ポレモスよ、我らに加護を与えよ!」」


日課が終わると朝御飯を食べて、村から出発する。


午前中には目的の村であるパトリダ村へ向かう予定だ。

その道中には特に何もなく、目標のパトリダ村には昼過ぎに到着した。

門番さんにいつもの事を言われ、門を通る。

その際に宿屋の場所を聞いておいた。


村に一軒しかない宿屋に向かい、馬に乗り歩を進めて行く。


宿に着くとやはり一階は酒場になっているようだった。

その中に目的の人達を見つけた。

馬を繋ぐと中に入り、早速話しかける。


【お待たせしました、皆さん。何かありましたか?】


「おう、坊主、来たか。三日遅れじゃぞ、何かあったか?」


【少々ありまして、片付けてから来ました。】


「噂になっちょる、フォマルハウトの事かの?」


【はい、領主が問題を起こしたので、ちょちょいっと片付けてまいりました。】


「ふぉふぉ、流石よな、坊主。」


「おお、紅玉殿!やっと参られたか!お待ち申し上げていたぞ!」


【シェラハザードさん、いらっしゃいましたね。お待たせ致しました。待てなくて突撃してないかと心配致しましたよ。】


「はっはっは、流石に協力者を放って行く訳はあるまいよ!」


「あ!アーサー君なのさ!」


「やっと来やがったな、アーサー!」


そう言うと、ダンがヘッドロックをかけて来た。


【お待たせ致しましたよ、ダンさん。】


「そうだぜ、罰として飯を奢れよな!」


「アーサー、来ましたね!」


【ジャスティンさん、体調は整っておりますか?】


「もちろんですよ、オーカムからすればこの村は寒いですが、体調管理は怠ってはおりませんよ?」


手を伸ばして来たジャスティンと握手する。


「アーサー様・・・少し見ないうちに大きくなっておられますわね。」


【ラフィアさん、ありがとうございます。】


「『創造神アリステリア』様よ、この者の成長に感謝を・・・。」


「兄貴よ、予定が空いているなら稽古をお願いしたいぜ。鈍ってはいないと思うけど、体をほぐしたいんだ。」


【では、後程稽古をつけましょう。先に打ち合わせを致しますので、ウォームアップをしておいて下さい。】


「ありがてえ、ひっさしぶりの稽古だぜ~!」


ディアナは御機嫌のようだ。


少しでも情報のすり合わせがしたかったので、師匠、ジャスティン、シェラハザードさん、副長のアダムスさん、そしてセリスとクレアとテーブルに着く。

飲み物を頼むと話を始める。


【さて、何か情報はありましたか?】


「アダムス、報告を。」


「はい、隊長。この村の村長や村人達に聞き込みを致しました。その中での情報ですが・・・今回の特殊討伐個体ナチュラルディザスターは、どうやら想定していた物より大物のようです。」


【そうなんですか?】


「ええ、農耕用の牛を一口で丸のみにしていたらしいです。」


【・・・想定以上に育っていますね。それ以外の情報は?】


「紅玉殿、我々もこの宿で体感致しましたが、夜になると叫び声が聞こえるのです。それが一体の叫びではありませんでした。」


【嫌な予感、的中ですか・・・。】


「はい、オーガの牙に得意な方がいると言うので偵察を出して頂きましたが、紅玉殿の言う通り、目標の中に「フロスト・ドラゴン」とおぼしき対象を見つけたと報告がありました。」


うーん、いやな方の予感ばかり当たるなあ。

最近こんなのばっかりだな。

厄除け・・・マジで考えてみようかな。


【フロスト・ドラゴンの数は把握出来ましたか?】


「それが・・・猛吹雪の為、それ以上は確認が出来なく。」


【猛吹雪と言っている物ですが、『白の結界』の事です。深入りはしないのが正解でしょう。】


「で、どうするかを考えておったのよ。紅玉殿には何か良い考えはないかね?」


【もう少し情報が欲しいですね・・・俺が行ってみましょうか?】


「アーサー、アンナでも解らなかったんだよ。」


【あー、それでしたら俺が行っても無駄な事になりそうですね。】


アンナが行って解らなかったのなら、俺が行っても大した情報は得られないだろうな。


「そうじゃ、坊主。アンナの嬢ちゃんの事ならお主の方が良く知っておるじゃろう?」


【アンナさんでも、それしか情報を持ちかえれなかったんですね?】


「そうです、しかも吹雪の収まる気配はなかったという報告です。」


【不味いですね、白の結界がそれ程となれば、ドレイクが成長しているのかもしれません。】


「ときに、坊主よ。その結界は・・・乗り越えられるものなのか?」


【アンナさんでも内部までは解らなかった・・・結界を解くのが先になりますね。】


ゲームの時は結界である三角形の頂点に三本の氷の支柱があって、それを壊すと吹雪が治まると言う様に攻略方法があったんだよね。


地図を取り出し確認してみる。

やはり三角形の先端の柱を壊さないと駄目なのだろうか?

そもそもゲーム知識ではあったが、こちらの世界では無いのかもしれないぞ?

でも、無理に突っ込むより良いだろうな。


【結界の中に入るのは、先程言ったように死にに行くような物です。地図の、こことここ、それに、ここの三ヶ所に部隊を派遣致しましょう。】


地図を指さし、場所に小石を置く


「何かあるのか紅玉殿?」


【この結界の支柱となる「氷柱」があります、いえ、あるはずです。その支柱を壊せば結界が無くなるはずです。】


「ほう、坊主。その結界の支柱が、そこにあるんじゃな?」


【俺が文献で調べた限りでは・・・そこの氷柱を壊せば結界も無くなると思います。】


ゲーム知識だけどね。

何もやらないよりはましだ。


「なれば、我らは正面に向かおう。」


【はい、結構です。シェラハザードさん達にはそこをお任せ致しましょう。】


「ならば剣聖殿と僕達は右へ、左はアーサー達の三人にお任せしても?」


「もちろんじゃ、いいな坊主?」


【構いません、セリス、クレアのスキル上げにも良いでしょうし、そろそろ二人の冒険者ランクも上げておきたいのでね。】


「決まりですな。」


「ジュウベイ殿、御一緒とは心強いですね。よろしくお願い致します。」


「坊主、そこには強敵がいるのか?」


【ええ、必ずそこにいますね。予想ですがフロスト・ドラゴンがいると思います。」


「フロスト・ドラゴン・・・まさか竜種と戦えるとはな・・・燃えてくるな、アダムス!」


「隊長、指揮はちゃんと、とって下さいね?」


「大丈夫じゃよ、アダムス!後衛の指揮とフォローは任せるぞ!」


「了解です、隊長!」


【では、決まりですね。出発は明朝です!】


「「「応!!!」」」


皆さんと別れセリスとクレアと話をする。

装備も渡しておかないとね。


「フロスト・ドラゴンか・・・相手にとって不足なし!」


「竜種か・・・強敵ならば、望む所だぞ、主君!」


【では、これが対ドラゴン用の武器です、こっちは防寒具ですね。皆さんにも渡して来ますので、着替えて外で武器を振ってみて下さい。】


「かしこまりました、旦那様。」


「かしこまった、主君。」



【ジャスティンさん、皆さんは・・・お揃いですね。武器と防寒具をお持ちしました。】


「ああ、済まないね、アーサー。ん?・・・何か暖かいですね?」


受け取ったジャスティンが不思議に思った事を言ってくれる。


【氷竜対策の剣なので炎属性を付加してあります。これも特別品ですね。」


「これが対フロスト・ドラゴン用の武器か・・・。」


ダンがツヴァイハンダーを掲げてその感触を確かめている。


「アーサー君、矢は何本あるのかな~?」


【討伐対象が少数と言う事だったので、今回は炎属性のドラゴン特効の矢を500本の御用意です。俺が別行動なので各人で矢筒を運んで下さいね。】


「おっけ~なんさ~。」


【ラフィアさんには対ドラゴン用の8thまでのスペルブックです。】


「ありがとうございます。アーサー様の為に、まずは6thの魔法を極めて見せますわ!」


「兄貴、アタイの相棒も早く見せてくれよ!」


【はい、こちらになります。】


「おお、新しい相棒!これは良いね!早くドラゴンをぶん殴ってみてえぜ!」


「坊主、わしは「無明」があるでの。」


【そう言ってくれると思って作っておりません。】


「かっかっか!解っておるではないか。」


【それと防寒具です。上下の物です。コートとズボン、それと耐水のブーツになりますね。追加で風を通さない皮のマントも作りました。全身鎧の方はこちらを、炎の力の宿った魔石です。革紐で首からかけておけば懐炉の代わりになります。】


「それはありがたい、不謹慎ですが、明日が楽しみになって来ましたよ。」


【ジャスティンさんとダンさんの通常武器は予備として背中にでも背負わせて下さいな。】


「解りました。」

「解ったぜ、アーサー。」


【では着替えてみて下さい。それと、今日の晩御飯は温かいものを御作り致しましょう。】


「楽しみですね、アーサー。」


「ウホッ!期待しちゃうぜ?」


「楽しみなんさ~!」


「暖かい物・・・楽しみになりますわ。」


「兄貴、多めに用意してくれよな!」


【遅れてしまったお詫びです。では、何かあったら声を掛けて下さいね。】


そう言うとシェラハザードさん達の所へ向かう。



【シェラハザードさん、武器と鎧と防寒具です。】


「かたじけないな、紅玉殿よ。アダムス、受け取り各自に渡せ!」


「了解しました、隊長!」


【防寒具は少し大きめなので、余裕をもって着ていただけると思います。】


「戦の前だが、身体を動かさねば、おさまりがつかんな。」


【師匠と剣を交えてみてはいかがですか?】


「それもあるのだが・・・ここに、丁度良い相手がおるではないか?」


【俺の事ですか?】


「他にはおるまいて、なあ、皆!」


「「「その通り!」」」


【仕方ありませんね、先約があるので、後程お相手を致しますよ。】


「はっはっは、アダムス、言ってみる物だろう?」


「はい、無念ですが今回も私達の負けですね。」


【賭けでもしていたんですか?】


「なあに、運を付ける為の儀式よ!」


「今回も隊長の一人勝ちだぜ・・・。」


「くぅ、次こそは!」


何を賭けていたんだろうね。

怖い怖い。

あんまり近付かない様にしようっと。


【それでは、後程。】


「おう、頼んだぞ、紅玉殿!」



「旦那様、御戻りか?」


【二人共、いかがでしたか?】


「対氷竜用の武器、良いですな。問題があるとすれば、対応の敵が出来た場合はどんどんと武器が増えるような気がしますが?」


「懐炉も良いですね。このような物があるとは・・・ありがたいですな、主君。」


【そうですね、ふふっ、それらを持って行くと転がった時にとんでもない保険金が掛かった物です。】


「転がる?主君、それに保険金とは何かね?」


思わず、ゲームの事を喋ってしまった。

あの日々は忘れられない物を俺にくれた。


【いえ・・・こちらの話です。】


「だん・・・いや、左様ですか。」


「あ、いやがったな、兄貴!」


「ディアナではありませんか、いかが致したのですか?」


「応、セリス。兄貴に稽古をつけてくれるように頼んだんだよ。」


「むう、先を越されましたか。では、旦那様、我らにも稽古をつけて頂きたい!」


「もちろん私もだぞ、主君?」


【順番にやって行きましょう。まずは、ディアナからと致しましょう。】


「へへっ、腕が鳴るぜ!」


【少し準備をする時間を頂けますか?】


まずは遅れてしまった夜御飯の支度だ。


支度を整えると厨房へと向かう。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



宿の長に話すと快く厨房を貸してくれたので、宿の皆さんにも食事を振舞った。


とは言っても田舎の宿屋だ。

人数などは限られているけれどもね。

そして、皆さんに美味しいと言ってもらい、良い時間になった今は飲み会になっている。

つまみが無いとの事で、買っておいた味醂干しを焼いている。


「紅玉殿よ、この「みりんぼし?」と言う物も美味いではござらんか!」


「隊長、このマヨネーズと言う物が最高です!」


「坊主よ、良い感じじゃのぅ。」


【ええ、明日から予想以上の戦いになるでしょうに、皆さんからは不安が見えません。】


「坊主に言っておく事がある。」


【はい、何でしょうか?】


「傭兵団の事じゃ、個々の武勇に優れた者が率いている傭兵団じゃが、普通の隊士の強さは国の兵とはそこまで変わらん。」


【そうなのですか?】


「変わるのは百人将からじゃ、百人将になると神の恩恵をその身に感じる事が出来るようになる。」


【ほう・・・興味深い話ですね。】


「大体は戦神ポレモスじゃの。」


【戦ともなればそうですよね・・・ですが、この大陸では圧倒的に『アリステリア様』の信徒が多いようですが。】


「そうじゃ、多い。正し『アリステリア様』の加護は受けた者がおらんので、今だに謎なんじゃよ。」


俺がもらっている加護とは違うのだろうか?


「それでじゃな、兵士になると一般的には戦神殿の加護を受けるのじゃよ。もちろん商人ならば商業の神エンボーリオ様と言ったようにの。」


【成程、それでは師匠も戦神様ですか?】


「いや、我らエドの出身者に関しては違う。」


【違うのですか?】


「そうじゃ、我らは独自の五神の加護を受ける。」


【五神ですか?】


「五神とは北に玄武、南に朱雀、西に白虎、東に青龍、そして中央に麒麟、と言った具合にじゃ。」


ほー、四神の事は聞いた事があるね。

五神の麒麟かあ・・・聞いた事は無いな。

いや、ゲームにはいたんだけど、モンスターの麒麟の事じゃないよ?

アイツらは聖属性だから殺すとカルマが下がって大変な事になる。


加護の代わりとなっている中央の麒麟の事は知らなかったな。


・・・ちなみにゲームでも無かった。


「そしてわしは、四神の加護を受けておる。」


【五神ではないのですか?】


「そうじゃ、わしが未熟な為に、中央にある麒麟の加護は受けられておらんのじゃよ。」


【師匠でも駄目だったんですか!?】


「そうじゃ、全ての加護を得る事によって、我らには「武神流」の神技が解放される。」


【神技、解放される・・・。】


俺の黒い楔も解放された。

ただし、あの声を信じるのならば、七本中の一本だが。


「そうじゃ、わしではその境地に進む事が出来んかった。開祖様でさえ昇る事が出来なかった。」


【・・・。】


おいおい、師匠でも昇れないってどんな境地だよ。

前に言っていた「飛燕」とか言うヤツだっけか?


「わしは、坊主ならば昇れると信じておる。」


【期待には応えたいですが・・・師匠が無理でしたら、俺なんかではとてもとても・・・。】


「っふ、今はそれでええ。それで、話を戻すぞ?」


【はい。】


「兵士の強さはここにあるんじゃが、百人将になると受けられる戦神の恩恵は「士気高揚」、「百人力」、「銅体」と言ったように各人に一つずつ与えられる。」


【・・・加護は一つしか受けられないのですか?】


「そうじゃ、一般兵士の加護は基本は一つじゃ。」


【加護が一つだとそれなりの強さしか得られませんよね?】


「そうじゃ、そこで冒険者なんじゃよ。」


【冒険者ですか?】


「そうじゃ、等級によって得られる加護が増えるんじゃよ。」


【等級によって?】


「そうじゃ、しかも等級が上がると冒険者の加護はランクアップしよる。」


【つまり、兵士より強くなる・・・と?】


「そうじゃ、解りやすく言おう。まず、百人力は「千人力」に、その上が「万力」今のところはここまでの確認が出来ておる。」


俺は『アリステリア様』の加護しか受けていない。

マッチョや他の神様達の加護は貰っていない。

いや、それは欲をかきすぎだな。

このままで十分、いや、十二分に役に立っているからね。


「で、坊主よ・・・シェラの嬢ちゃんの所の副官、アヤツ本当に百人将か?」


【アダムスさんに何か問題が?】


「わしは使えんので、鑑定をかけた訳では無いのだが、わしの感が言っておるのよ・・・あ奴は違うとな。」


【後程、シェラハザードさんから模擬戦の約束をされております。】


「その時にな・・・仕掛けてみせい。」


【師匠、俺を悪者にする気ですか?】


「わしが誘ってものらりくらりとかわすじゃろうな。それに・・・それしか思い浮かばんかったんじゃ、許せ。」


【師匠にそこまで言わせる人物の強さ・・・気になりますね。】


「そう言うと思ってくれたぞ・・・まあ、後で頼むわい。」


【解りました。シェラハザードさんの後に、その実力を見せて頂きましょうか。】


「頼んだぞ、坊主。」


そう言うと師匠はジャスティンの側に戻って行く。

満タンに酒の入った、俺のジョッキを持って・・・。

うーん、ならば下準備を・・・そうか!

俺は使えるんだった。


【失礼しますよっと、「鑑定」。】


アダムスさんに鑑定をかけてみた。

師匠は出来ないって言ってたしね。


どれどれ・・・。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



ウィレース・スキエンティア・フォン・レーヴァテイン

(Willace Scientia von Löwatein)


レヴァーテア国出身  男:二十歳



称号  :亡国の第一王子 


加護  :炎の上位精霊の加護

    :指揮向上  

    :万力  

    :鋼体 



ヒットポイント :127/127


スタミナ    :133/133


マナポイント  : 52/ 52



STR :102/102


DEX : 98/ 98


INT : 73/ 73


LUK : 32/ 32




追記:今は無き、レーヴァテイン王国の第一王子。

   バイジンの傭兵団に最後の妹二人囚われた為、降伏した。

   第一王子降伏のしらせが伝わると、その報を聞いた国王が降伏した事により国は

   滅亡。

   親子ともども奴隷とされる。

   妹と共に購入した、インのために働かされている。

   二人を人質にされ、言われた通り傭兵団に入り自分達の購入金を貯めてい

   る。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「アダムス」は偽名か。


うわあ、このステータス。

ゲームの頃なら強い方に入るぞ?

妹二人を人質か・・・。

どんな扱いを受けているのやら、ブルブル。


スキルはどうだ?



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


スキル


   :剣術   73.8     :魔法   58.7 


   :受け流し 69.6     :知性評価 60.5


   :戦術   80.6     :耐性   62.8


   :集中   87.5     :騎士道  67.5


   :弓術   66.3     :書写   53.8


   :解剖学  69.4     :治療   64.9



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



スキルも文句無い。


成長真っ盛りって感じだ。

下手したらジャスティン達より高いかもしれない。

装備は俺が渡した物だろうしな・・・まだ装備してないけど。


亡国の王子か・・・。


国の事は解らないけどその城や街にいた人も捕まって奴隷となったのか?

自国が滅亡したって・・・。

バイジンってそんな戦闘力を持っているんだね。

そう言えば傭兵団はどのぐらいの数がいるんだろう。


彼が死んだりすると妹二人が奴隷落ちになるのか?


うーん、何とかしてあげたいけれど、イン殿とはもめたくない。

でも、何か説得する条件があれば・・・イン殿を説得するのはその時だな。

とりあえず、討伐の事を考えよう。

これでしくじったら・・・妹二人の事を思うと失敗できないね。


「・・・貴・・・兄貴よ?・・・あーにきよっ!」


【あ、ああ、ディアナですか、どうしましたか?】


「どうしましたかって、稽古つけてくれるんだろう?」


【そうでしたね・・・では、裏庭に行きましょうか。】


「おうともよ!体を温めないとな!」



その後は約束通りセリスとクレアとの模擬試合をした。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

読んで頂いている皆様に感謝を!

それでは、次話 未定(仮 で、お会い致しましょう!

急に寒くなりましたが、皆様もお体を御自愛下さい。

御疲れ様でした!

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