権力使ってみた
いつも読んで下さり、誠にありがとうございます!
執筆終わりました。
楽しんで頂ければ幸いです。
「ヘファさん、美味しかったのです!」
【全部食べちゃったの?】
「美味しかったのです!」
うん、良い笑顔だ!
【そっか、よしよし。】
アリスの頭を撫でる。
あの子の事はどうしようか、と、その前に。
【アリス、あの子を連れて来てくれるかな?】
「はいなのです!」
その間に・・・おかゆを作ろう。
暑いけれど、身体には優しいからね。
アリスと女の子がやって来た。
同世代と言う事で話しやすかったのだろうか?
【今、御飯を作っているから、もう少し待ってね。】
「・・・。」
「ヘファさんは大丈夫なのです!」
「そう・・・なの?」
【君、名前は何て言うの?】
「クーデリカ・・・。」
【そっか、クーデリカは喉は乾いていないかい?】
「乾いた。でも水は有料。」
【今までどうしてたの!?】
「・・・。」
【そっか、じゃあこれを飲んでね。】
いつものスポドリもどきを渡す。
アリスも欲しそうだったので追加で出す。
グビグビと飲みだすアリス。
と、それを見て慌てた女の子が言って来る。
「水、有料。私、お金無い。」
【それは優しさという物で出来ているので無料なんだ。さあ、飲んで。】
ニコっと微笑む。
人畜無害そうなのが効いたのだろうか?
無料が効いたのだろうか?
女の子は急いで水袋のふたを開けると飲み込み始める。
「ゴッ・・・ゴッ・・・ゴクッ・・・ぷはっ・・・はっ・・・美味しい・・・。」
【クーデリカは何歳なんだい?】
「今、十歳。」
【そっか、十歳か。アリスのお姉さんだね。】
「お姉ちゃんなのです!」
【よし、出来た。熱いからゆっくりとお食べ。】
「私、お金無い。」
【それも優しさで出来ているのだよ。食べてくれないと困っちゃうかな?】
「ヘファさんの御飯は美味しいのです!」
ゴクリッ
辺りにも響くような大きな音がした。
【ゆっくりと食べなさい。誰も盗らないからね。】
「はぐっはぐっ、熱い。う・・・ううっ・・・お父さん、お母さん・・・美味しいの。」
クーデリカは泣きながら平らげてくれた。
急いで食べたので火傷が心配。
それにしても・・・『アリステリア様』これも縁なんですかね?
【よし、クーデリカ。おじ、ゲフンゲフン。お兄さんが保護してあげよう。】
「え!?」
ものすごく怯えている。
色々な事をされたのだろう。
おのれ、幼女にどれだけの事をしたんだ?
許せん!
特にあの野郎だ!
【大丈夫、働く気はあるかな?ああ、それと、奴隷じゃないからね?】
「・・・貴方、何で、そんな事、する?」
【ん~?アリスさん、何でだと思いますか?】
「ヘファさんだからです!」
【そっか、それなら仕方がないよね?】
「なのです!」
「・・・?」
その前にやる事をやっておきましょうか。
気配が近付いて来る。
「失礼、貴殿が公の場で弟を慰み者にしたという人物か?」
【慰み者とは酷い言われようだ。まあ、似たような事はしましたがね?】
「そうか、貴殿の名を」
「旦那様!何をやっているのですか!」
さあ、使いを出しておいた正義の味方登場。
どう出るかね?
ガファズィス伯爵家様?
「貴女様は第三皇女殿下!?」
さすがにセリスの事は知っていたか。
ザッっと跪く。
それに倣い市場の皆が跪く。
当然俺も。
跪かないのはレイモンド君だけ。
「レイモンド、この馬鹿者が!跪かないか!」
「兄上、この恥ずかしい格好をした醜い巨乳女にでございますか?」
ビキッ
場が凍る。
夏なのになぁ。
「ばっ、馬鹿者!いいから跪け!」
「・・・貴殿、見た事があるな・・・確か、ガファズィス家の者だな?」
「は、はい。左様でございます。」
「見た所、我が夫と揉め事を・・・起こしている訳ではあるまいな?」
「お、夫!?では、この方はヘファイストス殿ですか!?」
「そうだ、我が夫である。」
「兄上様?」
「この大馬鹿者がっ!?」
バコーン!
おお、良い右ストレートだ!
「貴様は我が一族を滅ぼす気かっ!この、愚か者めがっ!」
「いだい、いだい!兄上様。いだい!」
「そのぐらいの痛みが何かっ!この愚か者め!」
「で、旦那様。何があったのか?」
【この子、クーデリカって言うんだけれどね。テラサンに一族を滅ぼされたらしいんだよ。】
「うむ、勇者ですら、すべての事柄を予見出来る訳ではないからな、済まぬが許せ。帝国の手にも限りはある。それだけではあるまい?」
【そこの、ド阿呆が彼女を誑し込もうとしたんだよ。】
「馬鹿な!未成年ではないかっ!?」
【それだけでも大罪なのに執拗にクーデリカに嫌がらせをしたんだよ。拒否したら毎日いじめに来るようになったんだってさ。】
「ほう、弱き者を守ると言われる帝国貴族とは思えんな?」
ジロリッ
【それで、助けた俺だけではなくアリスをもその毒牙に・・・ヨヨヨ。】
大げさに演技する。
「ヨヨヨ・・・なのです。」
ナイスだアリス!
「ほう、旦那様の庇護下に入っているアリス殿までを?」
「セリス殿下、ご、誤解があったようです!」
「どのような誤解かな?」
「そ、それは、そ、その・・・。」
「どのような誤解なのかな?」
【セリス、その辺りで良いですよ。】
「し、しかし、旦那様!我が夫を侮辱した事は許しませんぞ!?」
【セリス、その後の事はガファズィス家とセリスの問題で収めてくれないか?】
「しかしっ!」
【お願い出来ないかな、愛しい人。】
「だ、旦那様がそこまで言うのであれば。その方、我が夫にここまで言わせたのだ。ガファズィス伯爵からの快い返答を楽しみにしておるぞ?」
「はっ、ははっ!」
セリスがそう言うとカサカサとあの坊ちゃまを回収して去って行った。
「皆の仕事の手を止めさせて悪かった。構わぬから働いてくれ。」
時の止まった市場も動き出す。
「それで・・・その子も庇護下に入れるのですか?」
【うん、皆と相談しないとだけどね。】
「アリスはさんせーなのです!」
【アリスさんと俺で二票。】
「ふう、仕方がありません。私も入れて三票にして下さい。」
【ありがとう、セリス。で、クーデリカ、俺と一緒に来てくれるかな?】
「来る?」
【そう、楽しい所へ、ね!】
「や、嫌!?連れていかれる!嫌!」
【お話をするだけだよ、ついでに御飯も食べれるし、君を守ってくれる、お姉さん達がいるよ?】
「・・・。」
【駄目かな?クー。】
「クーって・・・うっ・・・ううっ・・・お父さん、お母さん!」
泣き出してしまった。
【大丈夫だよ、全力で君を守ると誓おう。いこう、クーデリカ!】
「つ、付いて行く・・・。」
【うん、俺の名前はヘファイストス。長いからヘファって呼んでね。】
「・・・うん、ヘファイストス様。」
【ちっちっち、『ヘファさん』だよ?】
「ヘファ兄ちゃん・・・。」
【うむ、よろしい!】
懐いてくれたかな?
帰ったらお風呂からかな。
【じゃあ、行こうか。】
「う、うん。」
こうしてクーデリカを連れて帰る事になった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
クーデリカを連れて市場から戻っている。
右にセリス、左にアリス。
後ろからオズオズとクーデリカが付いて来る。
しばらく歩くと屋敷に着いた。
「はああぁぁ~・・・。」
驚いているようだ。
まあ、俺でも驚く。
無理もない。
さあ、皆に紹介しないとね。
砂浜へ向かう。
皆もそろそろお腹が減っただろう。
早速バーベキューセットを取り出し炭に火を付ける。
【皆ー、集まってくれ!】
「「「はーい!!!」」」
ん?
サーラは何で砂だらけ?
【新しい仲間を紹介するよ。『クーデリカ』だ。これからは皆と一緒だからよろしくして上げてくれるかな?】
「・・・貴方、訳アリなのね?」
【うん。】
「そう、クーデリカと言ったかしら?ルイスよ、妹になるのだから姉さんと呼んでくれないかしら?」
「ル、ルイス様、よろしくお願いします。」
「もう、親しみをこめて「ルイス姉」よ?分かったかしら?」
クーデリカは心配そうに俺の方を見る。
肯いてあげると顔に笑みを浮かべて答える。
「ルイス姉様、よろしくお願いします。」
「はい、良く出来ました。他の人を紹介する前にお風呂に入りましょうか。リズ、マオ、手伝って頂戴。」
「ルイス姉、分かったわ!」
「ルイス姉、分かりました!」
二人がシュタっと敬礼をすると、四人で蒸し風呂に向かって行く。
ルイスに任せておけば・・・大丈夫だよね?
「で、あの子はどうしたんや、坊ちゃん?」
【もちろん、面倒を見る。皆にはよろしくお願いしたい。】
「わかったわぁ、事情がありそうやな?」
「ヘファ君、任せて下さいねー!」
【ありがとう、フェイ、ナナリーさん。】
「何か事情があるんですね?」
【うん、で、サーラは何で砂だらけなの?】
「うう、聞いて下さいますか、それは試練と言う体験だったんですよ。」
【海で体を洗っておいで、御飯だから。】
「ヘファイストス様!聞いて下さらないのですか!?」
その声を無視して炭の調整をしながらクーデリカの事を皆に伝える。
テラサンに一族が皆殺しになったであろう事。
その後どうにかこの街にたどり着いた事。
貴族様にいじめられていたであろう事。
誰からも助けてもらえなかった事。
「可哀そうに・・・大変だったでしょうねー・・・。」
「それは、酷いですね。」
「奴隷とはそのような物なのだ・・・済まぬ。」
「セリスの事を攻めているんや無いで?奴隷ゆーても小遣いぐらいあるやろうに・・・。」
「で、兄貴が保護するんだな?」
「坊主、ようやったのぅ。」
【いえ、なんか引き取るのは運命かなと・・・。】
そうですよね、『アリステリア様』?
【クーデリカには別料理を出しますので皆さんには「浜焼き」を堪能して頂きましょうか!】
「「「はまやき?」」」
【ああ、新鮮な海鮮で行うバーベキューの事ですよ。さあ、焼きますよ!】
ジュワ~
「「「おおっ・・・。」」」
「この匂いが食欲をかき立てるっ!」
「おっきな貝は美味しかったのです!」
「「「美味しかった・・・?」」」
【アリスさん、つまみ食いは内緒なんだよ?】
「そうなのです、内緒だったのです!」
「兄貴も食ったのかよ!」
【俺はクーデリカの事で手いっぱいだったんだよ!】
「アリスちゃんだけ食べたんですねー?」
「ごめんなさいなのです!ルイスちゃん達には内緒にしてほしいのです!」
「ふふ、分かってますよ、アリスさん。」
「これは、酒飲めんなぁ、口が軽くなってしまう!」
「アリス・・・次からは・・・私も・・・。」
【帆立貝、焼けたよー。エビはもうちょっと待ってくれるかな?】
「この貝、美味え!」
「本当ですわね、単純に焼いただけのように見えましたのに!」
「これは美味しいですね。バターの甘みが素材の良さを際立たせています!」
「くぅ~!酒が飲めんのがきっついなぁ!」
「フェイの嬢ちゃん、行くかの?」
「いや、我慢しましょう。アリスちゃんの為だからねぇ。」
「美味しいのです!」
「・・・懲りておらんな、この子はー!」
そう言うとフェイはアリスを捕まえてギュっと抱きしめる。
「フェイちゃん、御飯が取れないのです!」
【蛤も焼けたぞー。】
「蛤か!坊主、酒蒸しは出来るかの?」
【蒸し器はありますので作りますよ?】
「っかー!頼んだわい!」
【お任せを、師匠。】
「あー!皆が先に御飯食べてるー!」
「ずるいです!」
「本当ね、私達も食べましょう。」
【ルイス達の帆立とかは取ってあるからね。すぐに焼くよ。】
「ヘファ兄ちゃん・・・。」
【誰この可愛い娘?】
「ク、クーデリカです!」
【ありゃま!こんなに可愛くなっちゃったの!?】
髪の毛は赤。
両目は黄色。
そして少しやせているが顔立ちの綺麗な女の子。
体系が似ているのでベスのワンピースを着させたのだろう。
先程のような感じは無くなっていた。
【うん、良いじゃないか。】
「あ、ありがとう、ヘファ兄ちゃん。」
【可愛くなっちゃって・・・まだ、お腹すいてるだろう?】
「うん!」
【急に食べると体に悪いから、卵のリゾットを作ってみたよ。】
「ありがとう!ヘファ兄ちゃん!」
ちょっと新鮮な気持ち。
兄ちゃん・・・良いね!
【熱いからゆっくり食べるんだぞ?】
「はーい!」
【素直でよろしい!】
「お兄さん、私、頑張ったのよ?」
「そうですよ、ヘファさん!」
【うん、二人とも、良くやってくれました!】
二人の頭をぐりぐりと撫でる。
さて、ルイス達のも焼かないとね!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一通り料理が終わると皆は満足したのか休憩中。
元気なのはディアナとセリス、リズ、マオだけである。
そのディアナとセリスのストレッチを見よう見まねでリズとマオがやっているという感じだね。
外にある水場でナナリーさんとフェイとで色々と洗っている。
と、遠目にルイスとサーラ、アリス、クーデリカの遊ぶ姿が見えた。
うんうん、子供はそうでなくっちゃね。
閉じこもって家の中でゲームをしているより余程良いね。
まあ、テレビゲームなんかは無いけれど。
ベスは少し離れた所で食休み中。
師匠はハンモックでお休み中と言った所。
【終わったら二人も休んで下さい。海には入りましたか?】
「私はまだですねー。」
「ウチもやなぁ。」
【入らなくてもよろしいですが、せっかくですから、楽しんで下さいね。】
「「はーい。」」
さて、焼き肉台は干しておけばいいかな?
まだまだと言った感じで輝いている太陽に向かってウインクしてみる。
おっと、機嫌を損ねて大雨になったりはしないでおくれよ?
さてと、ディアナとセリスには少し運動をしてもらおうか。
【ディアナ、セリス。良いですか?】
「旦那様、何か?」
「何だい、兄貴?」
【身体をほぐしたら砂浜を走って頂きます。注意点を一つ。足の指で砂を掴むようにして蹴り上げて下さい。】
「蹴り上げるのですか?」
「掴むように?」
【えっと、このようにですね・・・。】
実践してみる。
ビ-サン等は無いので当然裸足だ。
【良いですか、足の指で、砂を掴んで、蹴り上げる!これを意識して下さい。】
「成程、蹴り上げるのですね?」
「何か意味があるのかい、兄貴?」
【足の脹脛の筋肉が鍛えられます。これで前進する力を養います。】
「懐に踏み込む力を養うのですね?」
【セリスさん、正解。】
「お・・・これ、結構きついぞ、セリス?」
【最初は足から悲鳴が上がるでしょう。ただしポーションは出しません。】
「自然治癒に任せて、スタミナも付けるのですね?」
【セリスはよく理解していますね。】
「旦那様が、おほめに・・・。」
「じゃあ早速やってみようぜ!」
【距離を測ります。歩幅の目安は、身長×0.45なので100mぐらいだと、一歩が約75cmだから・・・。】
砂浜の湿っている部分に線を描き、歩いて行く。
ここが約100mだね。
こちらにも線を描く。
【セリス、ディアナ。ここまでを100mとして区切りとします。この間を全力で走って下さい。先程言った掴む事を忘れないように。】
「「はいっ!」」
【用意!】
ザッ
【では、始め!】
パンッ!
「ふうううぅぅぅ・・・。」
「おりゃあああぁぁぁ・・・。」
ドシャドシャと砂を巻き上げながら二人が疾走する。
「うおおぉぉおー!」
「どりゃあぁぁぁー!」
線を過ぎる。
パンッ!
【よし、一分休憩。】
「はーっ、はーっ、こ、これはきついな。」
「ぜーっ、掴むのが大変だ。ぜーっ、そっちに考えが行っちまう。」
「これは相当な鍛錬ですよ、ディアナ。」
「きつくても、付いて行くんだ!」
「ふふっ、その意気ですわ、ディアナ!」
【一分です、次、行きますよー?】
「「はいっ!」」
何かギャラリーが増えてるんだけど?
って言うか全員かよ!
「セリスさん、もっと速く走れるわ!」
「ディアナさん、負けたら駄目です!」
「二人とも・・・凄いの・・・。」
「皇女殿下、頑張って!」
「ディアナさん、頑張るのです!」
「セリスさん、頑張って下さい!」
「ディアナさんも頑張ってー!」
「セリスさん、足を動かして!」
「ディアナさんや~、もっと腕を振りな~!」
『坊主、良い鍛錬じゃのう。』
『結構くるんですよ。多分、明日は立てないんじゃないでしょうか?』
『それもそうじゃが、揺れるのう!』
『おいコラ爺、不純な目で嫁を見るのは無しにしてもらおうか!』
「・・・。」
【最終です、十本目・・・始め!】
「ふ、ふううぅぅうぅ・・・。」
「うおぉおぉぉぉぉ・・・。」
ダダダッ!
パン!
【そこまで!】
「ハァッ・・・ハァッ・・・。」
「ゼェッ・・・ゼェッ・・・。」
【これを毎日行います。ストレッチ後に、早朝、昼後、夕食後、計三十本です。ディアナさんはこの後に、形の練習がありますからね?】
「き、厳しい、はぁはぁっ・・・しかし、見に付いている、はぁっ・・・実感が、あるっ!」
「望んでいたの、ぜぇっ・・・は、こういうのさ、ぜぇっ・・・どんと、ぜぇっ・・・こいだぜ!」
【海にいる間に『掴む』事を文字通り掴んで頂きますよ?】
「「はいっ!」」
「セリスちゃん、これどうぞなのです!」
アリスがタオルと水袋を渡す。
「これは・・・アリス殿・・・済まぬな、ふう。」
「ディアナ様、こちらをどうぞ。」
ディアナにはクーデリカが渡す。
「クーデリカ・・・だっけ?す・・・済まねえな。ふう。」
【水分の補給も忘れずに、ディアナさん落ち着いたら形を行いますよ?】
「ウッス、兄貴!」
「ルイスさん、気付きましたかー?」
「ナナリーさん?」
「ヘファ君、いつも終点にいるんですよ。移動はどうやっていたんでしょうねー?」
「そ、そう言えば!」
「サーラちゃんよぉ。」
「何ですか、フェイさん。」
「坊ちゃんにタオルと水、持って行ってやってくれるかい?」
「構いませんが・・・?」
サーラの嬢ちゃんが持って行ってくれる。
坊ちゃんとんでもねえな。
二人が休んでる間に終点に毎回走ってる。
あの体力のありそうな二人を差し置いて、休憩もせずに?
ウチの旦那はとんでもないお人やったわぁ。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!
まずは、いつものから!
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皆様方に感謝をっ!
それでは 次話 生きていた恩師(仮 で、お会い致しましょう!
御疲れ様でしたー!




